斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

第5次ニセコ町総合計画第2次見直し検討委員会を傍聴

2020-01-30 01:26:46 | 地方自治論
第3回目となる第5次ニセコ町総合計画第2次見直し検討委員会が29日(水)
ニセコ町役場議員控室で開かれました。委員は8名で一般公募委員は
3名、5名はまちづくり委員会の委員が充て職で委員になっています。
主催は企画環境課で事務局を担当しています。

10年前の2010年第5次ニセコ町総合計画検討委員に応募して委員になりました。
2012年に現在の第5次総合計画が策定され、その後4年ごとに見直しが行われ
今回は2回目の見直し検討委員会になります。
委員会で私が一貫して主張してきたビジョンは計画の9番目にある
「顔が見える相互扶助の地域社会をつくります」とあります。
しかし私はこのタイトルは今回変更してもらいたいと思っています。
『相互扶助』という言葉にどうしても釈然としない思いがあります。
私はこの『相互扶助』という日本語訳に当てはめてしまったことが原因
ではないかと思います。
『相互扶助』:―互いに助け合うこと。互助。ダーウィンの生存競争説に
反対したクロポトキンの理論の中心概念。生物や社会は競争や闘争によっ
てではなく、自発的な協同によって進歩するという考え。―
クロポトキンが書いた原語で表記するのが良いと思っています。

内容の説明は:「子ども、大人、高齢者、障がいのある人等、さまざまな
立場の人たちが相互に支えあい、共に暮らすことのできる地域社会を目指
して、地域の中で日常的に集まることができる場をつくります。この取り
組みを通じて、住民活動のリーダー育成、高齢者を支える体制づくり、子育
ての悩みや課題を支援する住民ネットワークを育てます。」
内容は最初と全く変わっていませんが、そのままで良いと思っています。
このビジョンを実行するための準備が今ようやく始まろうとしています。
ニセコ町に移住して以来、この町に一番必要なことはこの9番目にある理念
を実行・実現することにあると思っています。
他にハラスメント、ジェンダー・イクウォーリティ、特に遅れている女性の
政治分野における進出の推進等々、今回の見直しでぜひ盛り込んで欲しいと
思っています。

みんなで考える地域運営セミナー

2019-09-23 23:27:24 | 地方自治論
第182回まちづくり町民講座がニセコ中央倉庫群旧でんぷん
工場で9月19日(木)開かれました。講師はちょうど1年前に講演された
明治大学農学部教授の小田切徳美先生です。
        
新たな動き―田園回帰と関係人口―について、
新しい視点で~新しい農山村像~について
「にぎやかや過疎」の特徴  地域のあるべき姿
①人口減だが、地域はガヤガヤ 人口減 人材増
②人が人を呼ぶ、しごとがしごとを創る
③多様な人材の「ごちゃまぜ」の場 地域の縁側

この多様な人材と「ごちゃまぜ」の場、これこそがこれからの新しい
地域の姿という所が、ぴったり一致するような気がします。
とはいえ、現実には「多様な人材」にはまだ旧住民と新住民との間で
互いに摩擦が無いとは言えないようにも思います。
        
講演の後は6~7人ずつ1グループになって4つのグループでワーク
ショップを行いました。
自由に意見を発表し意見交換することは新たな創造を生み出す貴重な
機会の場になると思います。

みんなで考える地域運営セミナー

2018-09-25 00:46:51 | 地方自治論
第174回まちづくり町民講座が9月20日(木)ニセコ町中央倉庫群
旧でんぷん工場で開催されました。
講師は小田切徳美 明治大学農学部教授


ワークショップの様子


講師の先生の最後のまとめの中で
●交流する場が一番大切、公民館が見直されている。
●いろんな世代がごちゃまぜに議論する場(が必要)

これこそが今全国で注目されている「子ども食堂」の輪、そのものでは
ないかと思います。

「相互扶助」を実践するためにニセコ町に必要なのは「子ども食堂」の輪!
新庁舎内にぜひとも「子ども食堂」を設置して欲しいと思います。

自治創生と地域おこし協力隊

2016-06-22 17:22:20 | 地方自治論
6月20日(月)議員協議会が開かれましたが、
それに先立ち今年度の新職員3人が紹介されました。
中にはニセコ町で生まれ育った移住者の2世もいて、他にも社会人に
なった2世がニセコで活動を始める人が見られるようになってきました。
国際交流員4人:韓国、イギリス、スイス、中国からの紹介もありました。
つづいて今年度の地域おこし協力隊10人の内2年目の3人を除く新隊員
7人の紹介がありました。出身は山形県、新潟県、東京都、滋賀県他、
道内では岩見沢市、石狩市と多彩に富んでいます。それぞれの
配属先も農政課、商工会、ニセコビュープラザ、綺羅乃湯、ニセコリゾート
観光協会、ニセコ倉庫邑などに所属しています。

ニセコ町のように10人もの地域おこし協力隊を抱えている自治体は
他にはなく、“奇跡”である、との金井自治創生参事の話でした。
しかし国が公募したら何人でも受け入れる可能性はあるとのことです。

地域おこし協力隊に期待する役割は、総合戦略には「ニセコ町の地域課題
の解決と定住人口の増加を図るため、地域おこし協力隊を受け入れ、
総合戦略の推進の担い手としても貢献してもらう。」と位置づけています。
地域おこし協力隊のあり方、方向性、何を期待し、どう活かすか、応募してきた
隊員の意思を尊重して活動してもらう等々議員から意見がたくさん出されました。

ニセコ町の自治創生の取り組みについて金井自治創生参事から説明があり、
ニセコ町は国の審査の上、5事業(単独2事業、連携3事業)が採択され、
合計71,914千円が交付されました。
自治創生が目指しているシナリオ:
「ニセコ町の『自治創生』は国全体で人口減少が進んでいく中、『住民みんなが
まちを考え、活動する』地域社会を目指し、町民主体によるまちづくりの実践である。」
としています。
つまり【住民自治】=「住民みんながまちを考え、活動する」地域社会を目指すことを
繰り返し、繰り返し取り上げています。

しかし私は今、なぜ、自治創生(地方創生)を改めてここまで強調しなければ
ならないのか、もうすでに戦後70年、日本国憲法が施行されて69年、
この日本国憲法の中に「自治創生」の基本は明確に謳われていると考えています。

またもっと身近に、ニセコ町にはまちの憲法である「ニセコ町まちづくり基本
条例」があります。第10条1項に
「私たち町民は、まちづくりの主体であり、まちづくりに参加する権利を有する。」
とあり、町民主体のまちづくりが明記されています。

日本国憲法を理解し、それに基づいた実践によって、自治創生は自ずと実現される
と考えています。

「住民自治を学ぶ」

2013-03-01 23:52:20 | 地方自治論
講演会「『改訂自治法』とこれからの自治」inニセコいこいの村
と題する講演会が2月25日日本共産党小樽地区委員会自治体部主催
で開催されました。
ニセコ町議会議員にも参加の案内があり参加しました。
講師は酪農学園大学の河合博司教授(地方自治論)でした。

共産党主催のこともあって、後志地域から共産党の議員・党員の
方々が主に参加されましたが、党とは別に「地方自治論」
に関心がある町村の議員、職員:ニセコ町役場から研修に2名参加、
しました。

河合先生のお名前は以前から聞いてましたので、ぜひお話を
お聞きしたいと思っていたので、今回ニセコ町で講演会に参加
できたことは実に幸運で光栄に思っています。

講演の内容は
「平成の大合併・道州制・憲法改正論議における“自治・自治体”
の捉え方」を中心にその中身を深く・鋭く分析しており、大変濃い
内容の講演でした。

先生の講演の中で印象に残った言葉は、たくさんありますが、
その中でも
○『“知恵”と“力”と“ロマン”をもって新しい文化を生み出す』、
○小さいからこそ輝く自治体
○―21世紀自治体の自由・自治・民権運動―の力とロマン、
○「人々が住みたくなる地域とは、
《・豊かな自然環境―空気、水、緑
 ・明るい元気な子どもの声がするまち
 ・ふるさとと胸を張っていえる地域、
 ・社会に役立っていることが実感できる働きの場の想像の試みの地域》
実に重みのある、深く心に響く内容の講演でした。

ニセコ町議会議員の参加は3名でしたが、こうした地元での
機会にもっと、もっと多くの議員が参加してもらいたいと
切に思いました。