昨日の英国のEU離脱のニュースは私にとっても少しショックでした。
国民投票で離脱派が約52%と残留派を上回る結果になりました。
最後まで拮抗し最終的には僅差でも残留派が勝利すると信じていたので
結果は意外でした。
英国国民の半数以上が離脱を選択した理由には専門家があらゆる角度から
分析・研究・意見を発表しているので、それはそれとして、私なりに
感じている思いを少しだけ述べたいと思います。
もう20年以上前になってしまいましたが、1989年から1994年まで
ロンドンに約5年間滞在して英国民の友人・知人から感じてきたことが
今回の結果に現れているように思います。
英国はまだまだ大きな格差社会であり、現実の社会に不満を抱いている
英国民の心底にはかっての「大英帝国」=偉大な国=英国の意識が消える
ことなく根付いているように思います。
しかし現実に成功して今の生活に満足している国民もいれば、ますます
苦しい生活を余儀なくされて不満を抱えながら暮らしている国民もいて、
歴史の変動の中で、自国だけでも経済的に大変なのに流入する難民の問題等
でその不満がEU連合に向けられ、英国がEUから独立することで、
EUからの束縛・影響から解放され、英国は英国民の意思で国の運営を
進めていくことが可能になり、かっての大英帝国の再来を期待できると
考える国民もいます。
一方でもっと広いグローバルな視点からEU連合に残留して改善を
図って行くべきだと考える国民もいると思います。
アンケート調査による「残留」か「離脱」かに投票した国民の層をみると
根本は「格差」社会が生み出した現実からの当然の帰結と私は考えています。
現在の英国の現状に不満をもっている国民の方が多いと言うことです。
英国のEU離脱はEU連合に不満を抱えている加盟国に影響を与え、「離脱」
する国々がつづく可能性もあります。そうなると、EUを設立した意義が
弱まり、機能しなくなることも考えられます。
歴史を振り返ると周期的な離合集散は必然的な流れなのかもしれませんが、しかし・・・
今回の英国「離脱」の問題と相まって、アメリカ大統領選共和党候補
トランプ氏の発言がとても気になります。
「偉大な国アメリカ」を公言しています。
この英国民の離脱派の中にもまたアメリカ国民の中にもこれと共通した
意識を持っている国民が少なからずいるように思います。
「偉大な国」とは何か?何を持って「偉大な国」として差別するのか。
権力を持って、全世界をアメリカの支配下に置くことを意味するのか。
歴史は常に行きつ戻りつ、くり返すことを感じます。
しかし「戦争」だけは絶対に繰り返してはならないことです。
国民投票で離脱派が約52%と残留派を上回る結果になりました。
最後まで拮抗し最終的には僅差でも残留派が勝利すると信じていたので
結果は意外でした。
英国国民の半数以上が離脱を選択した理由には専門家があらゆる角度から
分析・研究・意見を発表しているので、それはそれとして、私なりに
感じている思いを少しだけ述べたいと思います。
もう20年以上前になってしまいましたが、1989年から1994年まで
ロンドンに約5年間滞在して英国民の友人・知人から感じてきたことが
今回の結果に現れているように思います。
英国はまだまだ大きな格差社会であり、現実の社会に不満を抱いている
英国民の心底にはかっての「大英帝国」=偉大な国=英国の意識が消える
ことなく根付いているように思います。
しかし現実に成功して今の生活に満足している国民もいれば、ますます
苦しい生活を余儀なくされて不満を抱えながら暮らしている国民もいて、
歴史の変動の中で、自国だけでも経済的に大変なのに流入する難民の問題等
でその不満がEU連合に向けられ、英国がEUから独立することで、
EUからの束縛・影響から解放され、英国は英国民の意思で国の運営を
進めていくことが可能になり、かっての大英帝国の再来を期待できると
考える国民もいます。
一方でもっと広いグローバルな視点からEU連合に残留して改善を
図って行くべきだと考える国民もいると思います。
アンケート調査による「残留」か「離脱」かに投票した国民の層をみると
根本は「格差」社会が生み出した現実からの当然の帰結と私は考えています。
現在の英国の現状に不満をもっている国民の方が多いと言うことです。
英国のEU離脱はEU連合に不満を抱えている加盟国に影響を与え、「離脱」
する国々がつづく可能性もあります。そうなると、EUを設立した意義が
弱まり、機能しなくなることも考えられます。
歴史を振り返ると周期的な離合集散は必然的な流れなのかもしれませんが、しかし・・・
今回の英国「離脱」の問題と相まって、アメリカ大統領選共和党候補
トランプ氏の発言がとても気になります。
「偉大な国アメリカ」を公言しています。
この英国民の離脱派の中にもまたアメリカ国民の中にもこれと共通した
意識を持っている国民が少なからずいるように思います。
「偉大な国」とは何か?何を持って「偉大な国」として差別するのか。
権力を持って、全世界をアメリカの支配下に置くことを意味するのか。
歴史は常に行きつ戻りつ、くり返すことを感じます。
しかし「戦争」だけは絶対に繰り返してはならないことです。