斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

歴史はくり返す ~英国のEU離脱~

2016-06-25 14:48:40 | 歴史
昨日の英国のEU離脱のニュースは私にとっても少しショックでした。
国民投票で離脱派が約52%と残留派を上回る結果になりました。
最後まで拮抗し最終的には僅差でも残留派が勝利すると信じていたので
結果は意外でした。
英国国民の半数以上が離脱を選択した理由には専門家があらゆる角度から
分析・研究・意見を発表しているので、それはそれとして、私なりに
感じている思いを少しだけ述べたいと思います。

もう20年以上前になってしまいましたが、1989年から1994年まで
ロンドンに約5年間滞在して英国民の友人・知人から感じてきたことが
今回の結果に現れているように思います。

英国はまだまだ大きな格差社会であり、現実の社会に不満を抱いている
英国民の心底にはかっての「大英帝国」=偉大な国=英国の意識が消える
ことなく根付いているように思います。
しかし現実に成功して今の生活に満足している国民もいれば、ますます
苦しい生活を余儀なくされて不満を抱えながら暮らしている国民もいて、
歴史の変動の中で、自国だけでも経済的に大変なのに流入する難民の問題等
でその不満がEU連合に向けられ、英国がEUから独立することで、
EUからの束縛・影響から解放され、英国は英国民の意思で国の運営を
進めていくことが可能になり、かっての大英帝国の再来を期待できると
考える国民もいます。
一方でもっと広いグローバルな視点からEU連合に残留して改善を
図って行くべきだと考える国民もいると思います。

アンケート調査による「残留」か「離脱」かに投票した国民の層をみると
根本は「格差」社会が生み出した現実からの当然の帰結と私は考えています。
現在の英国の現状に不満をもっている国民の方が多いと言うことです。
英国のEU離脱はEU連合に不満を抱えている加盟国に影響を与え、「離脱」
する国々がつづく可能性もあります。そうなると、EUを設立した意義が
弱まり、機能しなくなることも考えられます。
歴史を振り返ると周期的な離合集散は必然的な流れなのかもしれませんが、しかし・・・

今回の英国「離脱」の問題と相まって、アメリカ大統領選共和党候補
トランプ氏の発言がとても気になります。
「偉大な国アメリカ」を公言しています。
この英国民の離脱派の中にもまたアメリカ国民の中にもこれと共通した
意識を持っている国民が少なからずいるように思います。
「偉大な国」とは何か?何を持って「偉大な国」として差別するのか。
権力を持って、全世界をアメリカの支配下に置くことを意味するのか。

歴史は常に行きつ戻りつ、くり返すことを感じます。
しかし「戦争」だけは絶対に繰り返してはならないことです。

自治創生と地域おこし協力隊

2016-06-22 17:22:20 | 地方自治論
6月20日(月)議員協議会が開かれましたが、
それに先立ち今年度の新職員3人が紹介されました。
中にはニセコ町で生まれ育った移住者の2世もいて、他にも社会人に
なった2世がニセコで活動を始める人が見られるようになってきました。
国際交流員4人:韓国、イギリス、スイス、中国からの紹介もありました。
つづいて今年度の地域おこし協力隊10人の内2年目の3人を除く新隊員
7人の紹介がありました。出身は山形県、新潟県、東京都、滋賀県他、
道内では岩見沢市、石狩市と多彩に富んでいます。それぞれの
配属先も農政課、商工会、ニセコビュープラザ、綺羅乃湯、ニセコリゾート
観光協会、ニセコ倉庫邑などに所属しています。

ニセコ町のように10人もの地域おこし協力隊を抱えている自治体は
他にはなく、“奇跡”である、との金井自治創生参事の話でした。
しかし国が公募したら何人でも受け入れる可能性はあるとのことです。

地域おこし協力隊に期待する役割は、総合戦略には「ニセコ町の地域課題
の解決と定住人口の増加を図るため、地域おこし協力隊を受け入れ、
総合戦略の推進の担い手としても貢献してもらう。」と位置づけています。
地域おこし協力隊のあり方、方向性、何を期待し、どう活かすか、応募してきた
隊員の意思を尊重して活動してもらう等々議員から意見がたくさん出されました。

ニセコ町の自治創生の取り組みについて金井自治創生参事から説明があり、
ニセコ町は国の審査の上、5事業(単独2事業、連携3事業)が採択され、
合計71,914千円が交付されました。
自治創生が目指しているシナリオ:
「ニセコ町の『自治創生』は国全体で人口減少が進んでいく中、『住民みんなが
まちを考え、活動する』地域社会を目指し、町民主体によるまちづくりの実践である。」
としています。
つまり【住民自治】=「住民みんながまちを考え、活動する」地域社会を目指すことを
繰り返し、繰り返し取り上げています。

しかし私は今、なぜ、自治創生(地方創生)を改めてここまで強調しなければ
ならないのか、もうすでに戦後70年、日本国憲法が施行されて69年、
この日本国憲法の中に「自治創生」の基本は明確に謳われていると考えています。

またもっと身近に、ニセコ町にはまちの憲法である「ニセコ町まちづくり基本
条例」があります。第10条1項に
「私たち町民は、まちづくりの主体であり、まちづくりに参加する権利を有する。」
とあり、町民主体のまちづくりが明記されています。

日本国憲法を理解し、それに基づいた実践によって、自治創生は自ずと実現される
と考えています。

「不思議なクニの憲法」上映会

2016-06-19 18:49:42 | 政治
上映会のご案内です。

このドキュメンタリー映画は今、現政権が憲法改正を選挙公約に掲げ、
第9条の改正によって、日本は戦後70年間守られてきた“平和”が脅かされ、
“戦争”をする国に変革する危機に向き合う中で、「立憲主義」、
「日本国憲法成立に至る歴史」、「国民主権」、「基本的人権の尊重」
とは何かを日常に根ざした「人びとの声」に耳を傾けながら、
日本国憲法の意義を改めて私たちに考える機会を与えてくれる映画です。

 ―【憲法には「私はどう生きるべきか」が書いてある】―

明日6月20日(月)18:30~、ニセコ町民センター1階大ホールです。

またAccident!?

2016-06-18 22:55:04 | 人生
6月17日(金)から23日(金)までの会期でニセコ町議会が始まり、
昨日は少し時間を延長したものの本会議での予定の議案はすべて
終了しました。土・日曜は休会です。

今日は久しぶりに晴れ上がり太陽が見られ初夏?にしてはかなり
涼しいもののさわやかな日和でした。
来週の議会の準備に一息入れて、夕方から久しぶりに“花”を連れて
近くの林道を数キロ歩いて奥へ。
この辺りはこれまで一度も人と出会ったことがない、私にとって
休息と空間の場所です。
動物にも出会ったことがありませんが、何故か鬱蒼と生い茂る大木と
熊笹の雰囲気から“熊”?!と出会ったらという怖さはあります。
しかしながら鳥の鳴き声と小川のせせらぎの音以外は耳にしたことが
ありません。怖い時は大きな声を出したり、歌を歌ったり、笛を鳴ら
したりして私の存在を知らせるように気を付けています。
ただ今日は初めてヘビに出会いました。
そのヘビは路の真ん中に動かずにいて、かなり近寄っても逃げません。
シマヘビか?あまりヘビのことはよくわからないのですが、
首を少し持ち上げていたように思います。
ただ同じ生きとし生けるものとして、その一生の無事を願うのみです。

花は久しぶりに走り回れる自由に喜んで、私の前後を猛スピードで走り、
気を付けてはいたものの、また左足をぶつけられてしまいました。
ほぼ1年前の悪夢が蘇ってきます。
昨年は花に左膝を直撃されて靭帯損傷・骨挫傷でギブス、松葉杖、
車椅子のお世話になり完治するまで約3か月間はかかりました。
今度は前ほど悪くはないと信じて、打った足を引きずりながら
来た道を倍の時間をかけて歩き、やっと家に戻ってきました。

今日は土曜日なので救急病院へ行くべきか迷ったのですが、
一応明日まで様子を見ることにしました。足をみると向う脛のところが
大きくポッコリと腫れ上がっていました。取りあえず腫れた所を冷やして
出来るだけ足を動かさないようにしていますが、左膝全体に
疼くような痛みが走ります。

6月議会終了後は8月までのスケジュールがいっぱいで、
この足が何とか大事に至らないことを願うのみです。

 第5回ニセコ町議会定例会

2016-06-16 16:22:34 | 議会・議員
6月議会定例会が6月17日から6月23日まで7日間の会期で開催されます。

第1日目の17日は町長の行政報告、教育長の教育行政報告につづき、
ニセコ町土地開発公社経営状況、(株)キラットニセコ経営状況、
(株)ニセコリゾート観光協会経営状況他、6件の報告、
専決処分した事件の承認5件、人権擁護委員候補者の諮問1件、
請負契約の変更・締結他に関する議案の説明10件が予定されています。

2日目の6月20日は政策案件説明会=自治創生の取り組みについて
議員協議会=議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の改正
総務常任委員会で陳情の審査、議会運営委員会の一般質問調整があります。

3日目の6月23日は委員会から陳情の審査報告、一般質問、
議案第1号~第10号までの質疑・討論・採決が行われる予定です。

私はこの6月議会定例会で2件の一般質問を予定しています。
1件目は「子どもの医療費助成を高校生まで拡大することについて」
2件目は「ニセコに求められる公共トイレのあり方について」
いずれも6月20日の議会運営委員会の審査・調整で決まります。

お時間のある方は議会の傍聴にいらして下さい。