斉藤うめ子ブログ

新しいニセコの街づくりにとりくみます

第7回ニセコ町議会臨時会

2018-10-31 23:58:22 | 議会・議員
31日(水)補正予算を審議する臨時議会が開かれました。
議案は「平成30年度ニセコ町一般会計補正予算」です。

補正額は2千148万2000円。その中でも最も大きな歳出を占めたのは
教育費の補正額1千6百31万円の内、ニセコ高校屋内体育館耐震改修
工事の設計変更による補正予算1千5百33万6千円の追加です。
現在のところ工事額は2億8千7百86万3千円です。

その原因は建築主体工事に於いて、
●施工時の解体等により、現場の問題が判明し確認されたもの。
●建築当時における当初設計図面に登載されていたが、建築当初に
 未施工または施行不良であったと思われるもの。
●実施設計において、詳細設計に至らなかったもの。
●防災対策の追加。
●施工時に不足があきらかになったもの。
計11項目について写真付で11ページに渡り詳細が記されています。

他に各項目に関して7人が質問し、これまでの議会での追認機関から
脱却したという感じがしました。一方、中には重箱の隅を穿り
返すような内容の質問も繰り返された感じがしました。
提出された議案は全て承認され可決されました。

「ジェンダー・クオータ」

2018-10-30 23:55:57 | 歴史
「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」が成立し、この法律を
実効性あるものにするために全国でさまざまな活動が繰り広げられています。
「クオータ」・「パリテ」の成立の歴史的背景を基に私の意見も交えながら
情報を紹介します。

ノルウェー⇒北欧諸国⇒欧州⇒世界にクオータ制が広がる中で、1990年代は
イタリアやフランスなどで「クオータは男性への逆差別ではないか」という
違憲訴訟があり、フランスでは違憲の判断が下されたことに対して憲法を改正
して、パリテ法を作りました。「パリテ」は「完全なる平等」を意味する言葉
だそうです。

ベルリンの壁が崩れ、「民主主義とは何か」という命題をつきつけられ、
当時、フランスの女性国会議員比率が欧州最低でギリシア以下になったことが、
世界初の「人権宣言」をした自負、先進国として恥ずかしいことだ、という
共通認識がフランスで広がったようです。パリテ成立前のフランス議会は、
9割以上が男性であり、日本以下でした。

パリテは、もはや女性への差別是正措置ではない、ということ。
近代社会が当初から男性の市民社会として形成されてきたことを認め、その過ちを
訂正したのがパリテであったというものです。
近代市民社会の民主主義の欠損というフランス・パリテ(2000年6月6日)
の指摘は世界に大きな影響を与えました。50-50の目標は、もはや性差別の
是正ではなく、民主主義社会の実現を目指す人類の課題としてそこにあるように
なりました。

日本で「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」が成立した背景には
1992年に「全国フェミニスト議員連盟」が創立され、
2012年に「クオータ制を推進する会」が結成され、
2015年には「政治分野における女性の参画と活躍を推進する議員連盟」が設立され、
長い年月をかけて政党や国会議員らへのロビーイングを地道に継続してきた努力の
結果であり、今度は日本が世界に追いつき追い越す番です。

第66回北海道女性議員協議会総会が開催されます

2018-10-17 23:34:35 | 議員活動
来る10月20日(土)~21日(日)第66回北海道女性議員協議会総会が
札幌市の京王プラザホテル札幌で開催されます。
今年の提出議案は6件で北海道議会から2件、札幌市議会から3件、
ニセコ町議会から私が提出した1件です。

私が提出した議案の件名は
―「男女共同参画社会」実現へ向けて「候補者男女均等法」の実効性を求める要望―
です。
今年5月23日に公布・施行された「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」
の実効性を求める要望書です。
この法律は残念ながら「クオータ制」ではないので罰則はなく、強制力を持たない理念法
です。そのため実効性を高めるための法制度の整備など具体的な取組が必要です。

内閣府が9月に全国の自治体に送ったこの法律についての説明書があります。
内容は法律の概要、法律の必要性、国会の状況、地方議会の状況、女性の政治参画
マップなどがあります。

特に<地方議会における女性が参画しやすくするための取り組み例>として
【女性模擬議会】・【セクシャル・ハラスメント研修】などが挙げられています。

ぜひご覧いただきたいと思います。

熊本市議会で起こった事件について思う

2018-10-16 01:23:34 | 議会・議員
このニュースをご覧になった方もいると思いますが、
日本の議会の様子の一端が窺えると思います。
これがもし緒方夕佳さんではなく他の同僚議員がしたことだったなら、
議長は全く正反対の対応で「大丈夫ですか、無理されませんように」
とむしろ労りの言葉を掛けて登壇させたかもしれない。
理不尽で不条理な議会の中で、このシーンは身につまされる
思いがします。

News23で、喉の調子が悪い様子のメイ首相が
財務大臣からのど飴をもらって、口に含み話し始める映像と比較しながら
熊本議会を紹介しています。

ぜひ以下に検索してご覧ください。
https://www.dailymotion.com/video/x6uoljc
イギリス議会と熊本議会の映像を比較して決定的に違う点は、困って
いる人への思いやりの有無でもあると思いました。
人間として至極当然のことが、ここでは・・・