主にオートバイ。時々クルマ。
なんだかんだと永年のブログです。
風に向かう刻
母子自転車ちょっぴり放浪記
いやはや。
今回のGWは天候がめまぐるしく変わるため何やら落ち着きませんね~。
それでも時折、思い出したように晴れ間がやってくるので、
意外とお出かけには困らないのですが・・・
そんなGWも終盤の本日、たまたま私の母が休みでしたので
1日を使ってサイクリングなどに行って参りました。
こういう表現も妙なのですが『元気なうちに出来る限りは』という気持ちも。
自宅からのんびり自転車をこいで1時間半ほど、
東京湾岸にある工業地帯のどこまでも続く直線を進みます。
左側前方に頑張って自転車をこいで居るのが母です。
いくつかの埋め立てられた人口の岬を経て、
とある角を曲がったらば遠くにアクアブリッジの橋脚が見えてきました。
個人的には水質的な意味であまりやりたくありませんが、
近隣には潮干狩りが出来る海岸などもあるようです。
堂々と路駐するどこかのバスを追い越しつつ。
この時点で既に自宅から”20km”ほど。
2年ほど前は、母も年齢相応に膝を痛めて歩くことさえ辛そうにしていたのですが、
母なりに長距離のサイクリングになるべく連れ出すようにし、
徐々に筋力や体力を取り戻すようになってからは随分元気になりました。
やはり大切な肉親ですから、少しでも元気でやってほしいというものです。
海沿いでお茶を飲みながらひと休憩。
先ほどよりも大きく、アクアラインの海上橋が見えています。
何気ない会話をしていると、ふと風に乗って美味しそうな焼き物のにおいが。
少し進んでみると、絵に描いたような出店で魅力的な食べ物が売っています。
この手のジャンクフードは大好物なので大変惹かれるのですが、
母の希望も加味するとちょっと適当ではなかったのでスルー致しました。
まあ、品物に負けず劣らず売っている人も変わった感じなのはどこもそう。(笑
まだまだ元気。更に自転車で鼻歌交じりで進みます。
道中、何度か”アウトレット”の文字を目にしました。
そういえば先にオープンした【三井アウトレットパーク木更津】がこの辺りです。
アウトレットモール自体は、結構離れた”アクアライン”入り口付近にあるのですが、
GWの真っ只中ということで併設の【13箇所】もある巨大駐車場は既に満車。
かなり離れたまったく別の施設に臨時駐車場を設けてあるようです。
≪三井アウトレットパーク木更津≫
http://www.31op.com/kisarazu/
途中通りかかった国道を走っていると、
プラカードを持った案内バイトさんがあちらこちらに立っていましたっけ。
首都圏のお客さんが大挙して押し寄せているのですからさもありなんと。
それにしても皆さんアウトレットがお好きですね~。
とはいえ私も母も、とりあえずブランド物に関心がありませんので(笑
敢えて大混雑のショッピングモールに立ち寄る必要もなくスルー。
先日訪れた知人の話では、食事すらまともに取れない混雑ぶりだったようです。
お、丁度いい具合に電車が通りかかりました。
空は時折晴れ間が覗くものの終始曇りといった具合ですが、
20℃ちょっとという気温も手伝って、なんともいいサイクリング日和です。
駅前の交差点を曲がり、
ちょっと長めの丘を頑張って登ると、なんとなく気になるラーメン屋さんが。
「そういえばおなかすいたねー」なんて、
そろそろお昼過ぎという時間帯にさしかかっていましたので、
昼食がてら立ち寄ることに致しました。
比較的混雑した店内で待つこと10分ちょっと、
房総半島エリア特有の【 竹岡式 】という種別のラーメンです。
一般的な感覚でいうと随分シンプルなつくりのラーメンなのですが、
チャーシューの煮汁から作ったというスープと、
上から散らされた生たまねぎのみじん切りが特徴的なものです。
好みが別れそうなラーメンですが、ご当地ラーメンとしてはアリかなという感じ。
開け放たれた窓から吹き込む風を心地よく感じながら、
しっかりと美味しくラーメンを食べきったあとには、
すっかり気持ちも満足な具合になりつつあったので、そろそろ帰ることに。
遠く東京湾の向こうに立ち込める夏雲が迫ってくるのを目にしながら、
雨が落ち始める寸前というところで、なんとか帰宅することが出来ました。
自宅に戻るや否や、空からは激しい通り雨が落ちてきましたが、
なんとも絶妙なタイミングに母と「よかったね」と笑いあった次第。
今回走った距離は、結局【40km丁度】といったところでした。
お互いに貴重な休日をほぼ1日使うことになりましたが、
母も殊の外楽しんでくれたようですし、
齢60を超えて40kmの道のりを元気に走れる母の健康に感謝しつつ、
なにやらとってもいい休日となりました。
またどこかに行きたいなあ。
暑くなって参りました
本日は実に暑かったですね~!
湿度こそさほど高くなかったのでそこまで不快ではありませんでしたが、
人間が屋外で普通に活動するには少々辛い暑さになりつつあります。
それでも”バイクの上で引き籠もり”を自認する私と致しましては
二輪の無い生活とはなかなか参らないのが不思議です(笑
ま、二輪は二輪でも本日はbycicleの方です。ばいしこー。
まずは準備がてら、雨曝しの駐輪で流れ出た各部への注油だけしていると
名も知れぬ花が、我が家の猫の額以下の庭に咲いていました。
おそらくローレンティアとかそういう名前。
だとすると花言葉が【猛毒】・・・。
とても可愛らしい花ですが、ちょっと怖いですね~。
キレイな花には毒があるってやつでしょうか。
照りつける陽射しの下、自宅から10kmほど走り軽く昼食。
その後本日の目的の一つであるホームセンターに立ち寄りました。
色々と買いたいものはあったのですが、
昨年クレカのポイントで頂戴したサーキュレーターが1年を待たずに壊れたので
新しいものが欲しかったので、それが主目的です。
平たく言うと”扇風機”ですが、横文字にするとそれっぽいから不思議。
店頭で悩む事暫く。
店員さんに仕様などをお伺いしながらコレに決めました。
私のMountainCATには、頑丈な鉄製キャリアをつけてあります。
ちょっと自転車で運ぶにはアレかなぁ。
因みに固定しているゴムバンドはオートバイ用のもの。
自転車のそれと違い、強度や耐久性は段違いですね。
流石はホンダ純正アクセサリ扱いのバッグに付属だったゴムバンドです。
・・・実は現存しているのはゴムバンドだけだったりしますが。
シートバッグはセンターアップマフラー直後にズリ落ちてドロドロに。
えっちらおっちらと、過減速を控えながら牛歩戦術にて帰宅。
キャリアの面積と、扇風機の重心の関係で横積みが出来ないので慎重にです。
自宅に戻り、早速ベッドの上に放り投げまして開梱してゆきます。
ね。扇風機でしょう( ´ー`)?
ちょっと無骨で、どうみても業務用だったりしますがきっと扇風機です。
割とどうでもいいような扇風機が、
震災に伴うエコ風潮に乗った需要で実に微妙な売り方をされていたので
合理的に考えてより使い勝手の良さそうなものを選びました。
”工業用”ゆえにガレージなどでも使えるものなので、
風量は当然文句無し、騒音に関しても風量の割には大人しめです。
したり顔で「俺はこの夏、節電の為に扇風機を使う!(キリッ」などと
エコカー商法のような意味不明な論理を振り翳すつもりは毛頭ありませんが、
(電力消費を抑える努力は当然致します。風潮に流されるわけではなくて。)
それでもエアコンなどに比べれば、圧倒的に消費電力が少なかったりします。
PCなどの廃熱を部屋単位のエアフローを考えて熱管理する事も含めて、
これ一つでどうにかしようという目論見も。
業務用のサーバーではないのですから、クーラーで安定稼働の必要もありませんしね。
他に、屋外でバイクいじりをする時にも活用の予定です♪
夏場の整備は地獄そのものですし、蚊だらけでいつもボコボコになっていますので(苦笑
正月休みも最終日ですね。
世間様の一般的な正月休みも最終日。
皆様、今年も一年頑張りましょうヽ(´ー`)ノ~
そんな最終日、私は自転車で軽く走って参りました。
午前も終わる頃、十数kmほどの所にあるお気に入りの回転寿司で昼食。
たらふく喰らった後は、時々休憩しながら走りまわります。
水鳥さんがたくさん浮かんでいました。
水際でぼーっとしている子もいるので、日向ぼっこかな?
過去、とっても賢いニワトリさんと7年暮らした事もありますので、
トリさんは大好きなんです。
途中でいい感じの林の中を走ったりして進みます。
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そういえば、走っている途中にとても心配な事に遭遇しました。
大きな道路の裏道を進んでいると、一家らしい6人の集団が固まっていました。
失礼ながら『道を塞いでどういうつもりなんだ?』などと思い近づくと、
なんと若い女性が、歩道の真ん中で仰向けに倒れているのです。
とりあえず歩道から自転車を下ろし、
「どうされたんですか?」と一家に近づくと
年長らしい女性が「こちらとお知り合いのかたですか?」と問うので
倒れた女性のお顔を確認するも、知らない顔でしたものですから
「いいえ、存じ上げておりませんが・・・大丈夫なのかしら?」と返すと、
「車で通りかかったら倒れていたもので・・・」との事。
まずは「意識はありますか?救急車とか呼ばれました?」と問うと
一家のご主人らしい方が
「10分程前に・・・さっき1台は通りかかったけど行っちゃったよ」と。
倒れていた、今時の人らしくかなりスリムな若い女性の状態は
意識はないが呼吸はあり、声をかけると微かに反応はあるよう。
高いヒールを履いておいでですが、転倒したらしく膝あたりには擦過傷有り。
『転んでひっくり返り、頭を撃って脳震盪でも起こしたかな・・・』とは思うものの
仮に心臓やら脊椎やらという部分に障害や損傷が出ているとすれば、
安易に動かせませんから、出来ることは特に無くひたすら救急車を待ちます。
私と同様、ここを通ろうとした何人かの通行者には
「すみません!倒れておいでなので、横を通っていただけませんか?」と
女性の倒れた付近には近寄らないように頭を下げて誘導もしつつ、
一家と共に待つ事5分程して、遠くから風に乗って救急車のサイレンが。
ここに接続している道路は3本あるのですが、
なにを話すでもなく、一家のご主人らしい方は大通り側、私は裏通り側に向かいます。
こういう時、何も言わずにすべき事が判る相手というのは助かりますね。
程なく救急車が私の方に近づいて来たので、
100mほど前の所で私が道路に飛び出し、両手を振って隊員さんに合図。
女性が倒れている側まで誘導することにしました。
ここで、通報者は先述のご一家であり、
私は後から通りがかっただけの事なので状況もよく判らず、
差し出がましい事もできませんから、集まり始めた野次馬から一歩退き、
一家のご主人に救急隊員さんとの対応はお任せしました。
程なく救急隊員が適切な処置を施し、キャリアに載せると救急車へ。
最後にご一家に「お疲れさまでした、無事だとよいですね・・・」とだけ話し
「お先に失礼させて頂きます」と立ち去ることに致しました。
それにしても、女性が倒れていた場所は大通りから50m程の測道であり
先ほどの親切なご一家が気づいて停まって下さらなければどうなっていた事か。
測道とはいえ、それなりに車通りのある場所ですが
四輪でただ通りかかった程度の人間が、
なかなか停まって介抱できるものではありませんよね。(すべきですが。)
今更何が出来るわけでは御座いませんが、女性のご無事を祈るばかりです。
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結局、昼食は摂らないわけにもゆかず、
女性の事が気になりながらも向かった寿司屋を後にしたわけですが、
『そういえば初詣がまだだったなぁ・・・』と思い出し、
地域で随一の由緒正しい神社へ。この神社、元日は恐ろしく混む神社だったりします。
息も絶え絶えに、長い階段を登り終えると・・・
まずはお手水で手と口を清め、
ちょっと不思議な形の茅の輪ではありますが、
作法通りにメビウスの輪よろしく通り、氏神様のもとへ。
お賽銭と礼拝を済ませ、罰当たりなことに他の神様へ(笑
氏神様には大変失礼なのですが、同じ境内に浅間神社があるのです。
私は静岡県富士宮市で育ちましたので、
全国の浅間神社の本社である”浅間さん”こと浅間大社に対する、
ひとかたならぬ思い入れは、引っ越してこそ尚高まっております。
はっきり申し上げて私は、完全なる無神仏論者ですが、
こういった感謝の念というのはまた別なのですよね。VIVAニホンジン。
そんなわけで、先ほどよりも更に厳粛な心持ちで
”木花之佐久夜毘売命”様にお参りを。
登山道を登り、
さすがに賽銭箱はないものの、皆様が捧げた場所に賽銭を置き礼拝。
序でに(本当に罰あたりです)
これまた境内におわしの菅原道真公にも参りつつお参りは終了。
授与所で交通安全のお守りをお分け頂いてから、
社務所にあったセルフサービスの升に注ぐ御神酒も1合頂きました。
柄杓が少々大きかったので、
沢山頂くつもりがなくとも升一杯になってしまったもので一気呑みに。
地方の神社にしては、かなり立派なお社です。
砂で滑りそうな状態の急な階段を降り、初詣も済んだので粛々と帰宅。
自宅に戻ると早速、お分け頂いたお守りをバイクに取り付けです。
勿論、バイクの車体に貼り付けるわけにはゆきませんが(笑
(スクリーンに取り付けてあったら悪い冗談みたいです)
テールカウルの小物入れに入れておくのが常です。
こんな感じ。
テールカウル先端の書類を折り畳んで入れてある付近に差し込みました。
以前、浅間大社でお分け頂いた時も同じ所に入れてありましたが
この形式のお守りは、実に絶大な効果がありまして・・・。
数年前に当blogでもお話した事があるかもしれませんが、
例えば、無心でコーナリングしているある山中にて。
エンジンとエキゾーストの音、
あとは山の木々が風でざわめく音や、自身の風切り音に混じって
「シャララッ シャラララッ」と『乾式クラッチか!』というような音が。
原因を認識する前は気のせいかと思ってもいたのですが、
暫くしてはたと思い付き、お守りに付属の鈴の音だという事が判りました。
これに気づいてからは、
鈴の音がある意味現実に引き戻してくれる効果を生み出す事になりまして、
こと、深夜の街灯もない山奥などでは違う意味でも気を引き締めてくれます。
想像してみてください、暗闇をバイクで走っていると・・・
背後から涼やかな鈴の音が追いかけてくるのです・・・(((( ;゜Д゜)))。
そんなわけで、霊験灼かなるお守りには今年も期待です。
元来、神の御利益などは現実に存在しませんが、
こういった人間の心構えを変えてくれる存在は本当にありがたいものですね。
今年もいい一年になりますように。
嗚呼、明日からは仕事だっと。くわばらくわばら。(←この辺が俗物です)
月日は百代の過客
光陰矢の如し。
まさに一寸の光陰軽んずべからずといったもので
月日は無情にも過ぎ去ってゆきますが
それゆえに愛おしいとも思えるわけでして。
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4/26 夜分追記
母と共に、母の大好物の焼肉をたべてきました。
その席で、かねてより欲しがっていた書籍をプレゼント。
今年は手の込んだ事をしませんでしたが、喜んでくれたようで
早速何人かの友達にメールしていたようです(笑
私の母にメールやコメントを下さった皆様、
母にはしっかり伝えさせて頂きました^^
私事よりも嬉しかったです、ありがとうございました!
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前回の日記で
天気が良いので走りましょう!とも申しましたが
残念ながらバイクには乗りませんでした。
それというのも、
明日、4/26は我が母の誕生日なのです。
私たち母子は、色々な事情があってとても仲が良く
お互いに尊敬しあえる関係を保っています。
永らく母一人、子一人で多大な負担をかけた母に
私はいつもの日記通りのいい加減なヤツではありますが
金銭や経済ではなく、可能な限り精神的に支えたいという意識もあり
成る可く母との時間を大切にするようにしています。
そんな母が、本日は仕事が休みだったので
一緒に自転車で出かけて参りました。
誕生日当日はまた別のアクションがありますがそれはそれ。
年齢もあり、立ち仕事ということもありで
最近膝を悪くしつつある老体を、
膝に負担の少ない自転車運動で補いたい意図もあり誘いました。
尚、本日の写真は件の1万円HD動画カメラDVS2500HDの
静止画モードで撮影しております。画質の難は御容赦下さいませ。
昼過ぎに家事を終え、
最高の天気の中、自転車2台で走り出しました。
まずは最寄りのコンビニでATMを利用しつつ
スポーツドリンクと、牛肉コロッケ(60円)を2人分購入。
3kmほど進んだ所のちょっと洒落た神社の境内で一息です。
まずはお参り。
「泥棒さん賽銭箱はいつも空です」と書いてありました。
こういう場所から金銭を盗る事自体が信じられませんが…。
場所の割に、木彫りの龍や神様の彫り物がしっかりしています。
御祭神らしくないですが…何神様かな?
本当に気持ちの良い天気です。
何者かが捨てたガムの包み紙を拾ったりしながら
座る場所を探し、丁度良い所で買ってきたコロッケを頬張ります。
こういう場所で食べると、60円のコロッケも格別ですね。
小一時間ほど滞在した後に、街道を通り更に進みます。
すっごく可愛い亀さんと…鴨さん?でもツルカメ的に鶴さんかな。
手前に足だけが残っているのですがもう一羽居たのかもしれません。
心ない人間も最近は多いですが、そうでない事を願いたいですね。
更に数km。
【アピタ】というお店に到着です。
静岡県は富士宮市に住んでいた頃、ユニーというお店がありました。
幼少の砌よく母に連れられて行った思い出のお店ですが
数年前に行ったところ、イオンに圧迫されて閉店、消滅していました。
でも子供心に好きなお店で、スガキヤの特製ラーメンも美味しかったなぁ。
このアピタは、”ユニー株式会社”のお店のようです。
母の靴を買うのに付き合ったのなんて何年ぶりだろう。
子供の頃と変わらず、暇を持て余す待ち時間ではありましたが
服を見たり、家電を見たり。食品コーナーで食玩を籠に放り込んだり。
これはこれで結構楽しかったりするものですよね。
店内の洋食屋で、ハンバーグとエビフライのランチ。
最初はステーキにしようと思っていたのですが、
注文するときに反射的にコレにしてしまいました(笑
おなかもいっぱいになり、
店内のサーティワンアイスクリームに後ろ髪ひかれながら店を後に。
街道から裏手に入り、
以前通りかかってお参りした事のある神社を発見したので寄ってみました。
境内の浅間さんにあった富士山の頂上から。
地元の神社、浅間大社に思いを馳せながら。
裏手の田圃を見下ろすと、初夏の太陽の照り返しが眩しいです。
お参りを済ませ参道を下り、
遅々として開発のすすまない途切れ途切れの四車線道路を
阿弥陀籤のように進みながら帰宅しました。
最高のツーリング日和でしたが、
母も思いの外楽しんでくれたようで出かけて良かったと思います。
膝の運動にもなったことでしょう。
潮の香りの道標
いや~二輪って本当にいいものですね。
バイクは言うに及ばず、自転車も子供の頃から好きです。
でも、偉そうに自転車をホビーやらスポーツと語るのは無粋。
好きを形骸化することが、それを虚しくするのはどんな事も一緒。
で、今回は行ったことのない場所に漕ぎ出してみました。
自宅から走ること暫く。
東京湾に沿うように林立する工業地帯にて
相互を繋ぐ工業資材運搬用の鉄道がありました。
青いディーゼル機関車が走っていたりして不思議な感じです。
大きなループ橋を舐めるように駆け上がると
産業道路は相変わらずの盛況です。
ここまでで既に顔にはそこかしこにディーゼルの煤が・・・
東京都だけではなく、千葉県もなんとかならないものか。
陸橋の上からは、間近に桜を見下ろすことができました。
写真では伝わりませんが、6mほどの高さがあります。
横から見るボリューム感とは違いみんなが適度な距離を保って
太陽からの恵みを分け合っているようです。
更に数km進むと。
袖ヶ浦駅。
ローカル線の雰囲気満点の駅舎と、駅前には人があんまりいません。
面白いのは、傘の自販機と、新聞の自販機が入り口脇にあることで
売店を置く程の利用者数ではないというのが伺い知れます。
昭和通り。
昭和とか平成とか明治とか、割とどこにでもありますよね(笑
自転車で出かける時には、
子供の頃と同様、地図もナビも持っていませんので
この辺りで自分がどこにいるのかよく解らなくなりました。
それでもフラフラと走り続けると、
どこまでも真っ直ぐな道に繋がりました。
あるようで無い、珍しい感覚にとらわれて不思議な気分。
滅多に車が通らないのも土地柄を現しています。
葦の随から天井覗く。
広がった湿原に、見渡すのも困難な程の葦原が形成されています。
無秩序に走っているように見えますが
実はこの辺りで既に海の予感がしていました。
勘を頼りに更に進みます。
雑木林を抜けると見知らぬ川に突き当たりました。
川面を抜ける一陣の風が、仄かに潮の香りを運んできます。
いよいよ勘は予感に変わり、ペダルにも力が入ります。
総身が常に大気に触れている、というのは
人間本来の感覚も呼び覚ますのでしょうか。
首尾良く海岸線に出ることが出来ました。
棕櫚の木が一直線に植えられて、海沿いの雰囲気を演出してくれますね。
海に目を遣ると、岸壁から遠くに一艘の小舟が。
『 あれ、どうやって乗るのだろう? 』ですよね。
飛び込むのかなぁ。泳ぐのかなぁ。
散歩の親子連れを追い抜き、
ワゴンを横付けしてそこから針を垂らす怠惰な釣り人を横目に
綺麗に整備された公園の入り口が見えてきました。
岸壁の柵の上にMountainCATを停め、汗を流すのに水道へ。
水道の近くに歩み寄ると、鳩さんが近づいてきました。
「ごめんね、なにも持ってないんだ~」
人が居ない事を幸いに、そんな言葉が口を突いて出ました。
パンかおやつを持って来ればよかったのかな。
地面からテトラポッドまでは身長の1.5倍。
柵は身長ほどありますのでちょっぴり怖いです。
打ちあげられ干涸らび果てたヒトデさんが。
いつも思うのですが、なんで星形なんでしょうね。
数十分すると、背中の汗もすっかり乾き肌寒くなってきました。
ジャケットを羽織り、そろそろ出発することに。
1基だけ接地された風車を背に走り出します。
公園内の短いサイクルロードを抜け、再度湾岸の工業地帯へ。
行き止まり付近に”川崎重工”の看板がありました。
川崎重工といえば、KawasakiことNinjaを初めとするバイクメーカー。
それがライダーの正常な認識だと思います。
意味もなくテンションが上がった・・・のですが、
帰宅してから調べると、この工場は平成13年に閉鎖されていたようです。
因みに、この工場は二輪用のものではありませんでした(笑
この辺りで時間切れ、行きよりも少し帰宅を急ぎました。
産業道路沿いに、軽ワゴンで”スルメ50枚1000円”などという
ちょっぴり怪しげな販売車両の誘惑を振り切り、
『今度はバイクで来てみようかなぁ。』そんな事を思いながら。
なかなかに走りごたえのある40km程のショートツーリングでした。
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