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『だろう』はどんな時も過ちのもとです。 ~ 立ちごけ修復名目でカスタムにこじつける方法論 ~ <CBR600RRカスタム21>

 さてさて。いよいよ11月も目前。
まだまだ日中の通勤などは暑かったりすることもありますが、それでも朝晩はすっかり秋の静かな空気ですね。

 そんな今日この頃。
私は先日の15年ぶり?の立ちゴケから失意の中にいたわけですけれども、
座して死を待つ・・・基、いつまでも引き摺ってメソメソしているタイプではありませんので、
『なんくるないさー』的なアレでやるべきことをやってリセットしてしまおうという算段でございます。


 ということで改めてオートバイの状態を確認していたのですが、
前回の記事の段階で報告したダメージの範囲は以下のもの。

右にコケましたので、全て右側で『テールカウル』『タンデムステップ』『ブレーキペダル』『ミドルカウル』
『ハンドルバーエンド』『ブレーキレバー先端』『ウィンカーミラー(SC59用を転用)』『ウィングレットの先端』

 ただ、一般的に立ちごけとなればそれだけで済むものでもなく、よく見てみると案の定さらなる被害がありました。

 そう。クランクケースカバーですね。

 場所的にはタイミングホールカバーの付近、中身的にはスタータクラッチでしょうか。
一般的に車種を問わずコケるとここが最初に削れることが多い印象です。
当初は『別に漏れているわけでもなし、下側だしなおすのも大変だし、頼むと高いしそのままでいいかなあ』なんて思ったのですが、
個人的に”樹脂の外装は消耗品”でいいのですが、”エンジンのカバーは重要な部品”という感覚もあり対応することに。


 ここで取れる方法は2つ。
【1.削ってパテを盛って再塗装】【2.クランクケースカバーそのものを交換】 です。

 一瞬 【1】もアリかなとも考えましたが、メタリックのフレーク入りの塗装ですし見ための難が。
そして仮に次にコケることを考えると、たとえ焼け石に水でも対策をしておきたかったので【2】に決めました。


 決まればあとは早いもので必要なパーツをその場で発注。納期もある程度見えていますので出来る作業を進めてしまいましょう。

 まずは最初の悩みどころはここだな・・・。クランクケースを開けるにはオイルを抜く必要があります。
そのエンジンオイルなのですが、お店で交換すると13,000~15,000円ぐらい?かと思います。※注:私のCBR600RRでHONDA G4の場合。
私は頼みに行くのがめんどくさいのと状態を見たいので自分でやることが多いのですが、
前回交換から500kmも走っておらず、点検窓から見てもご覧の通り綺麗な琥珀色で透明ですので流石にもったいない。
となれば今回はオイルを回収して再利用をすることにしますので一旦ドレンからオイルジョッキへ。
(画像は冷間で1週間以上放置したあとなので若干レベルが高めですが、規定の暖機後数分経過での確認では適量です)

 
 然らばクランクケースカバーの取り外し。
いくつかのボルトを抜いたらば手前に引くのですが、液体ガスケットが全周に塗られていますので簡単取れるものではありません。
一般的にはプラハンでど突きまわすのでしょうがそれも面倒くさいし、私の性格では傷だらけにしそうですのでより合理的に。

 これ、木材なんかをカットするときや位置決めをするときのクランプなのですが、
それを使って慎重にぺりぺりと剥がしてゆきます。じつに手軽なものです。

 無事にクランクケースカバーが外れました。

 と。ここで大問題が発生!
この手のカバーやシリンダーなどには位置決めの為のノックピンが使われているものなのですが、
CBRにはそれが4箇所。うち3つまでは手やプライヤーで取り外せたものの、シリンダー横のピンがどうしても外れません。

 最初は素手で不能、続いてプラハンで衝撃を与えたり、センタをポンチで叩いたり、浸透潤滑剤を吹いたり、ヒートガンで炙ったりするもビクともせず、
途中で諦めてピンを再度購入するつもりでバイスプライヤーやネジザウルスでガッチリ噛んで回しても全くどうにもならず。
結局なにをやっても外れませんで、こうなったら最後の手段しかありませんでした。

 そう。折れたボルトなどを取り外すときのあの手法ですね。
このCBRのものは中実のスチールのノックピンですから、まずはセンターにドリルで穴を穿って適切なサイズにし、
その後タップで回してゆきます。(エキストラクタは持ってませんが今回の件で近いうちに買おうと思いました)

 クランクケースカバー自体が取れてから苦節1時間。ここでやっと取れました・・・。

 盛大に錆びてカジっとるやないかい!(画像左手がエンジン側、右手はプライヤーでついた傷です)
そしてここまでの戦いでこちらにも犠牲が。

 こちらはクランクケース側。
オイル漏れを誘発してはならんということで叩く際に”外側”から叩いたのですが、その名残で合わせ面に若干の打痕が。
ガスケットはそちらを通さないので大きな問題はないのですが、面が荒れてしまったので後で面を出しておかないとなりませんね。

 ここで理科のお話ですが、ケースがアルミ製、ピンがメッキのかかった中実のスチール製。
メーカーもそれを解ってパーツの選定をしているわけでしょうが、
私もステンレス製のピンじゃあるまいしイオン化傾向的にも面積比的にもそこまで派手にカジることはないのかと思っていました。
ところがどっこいこのシリンダー横のピンだけがこの有様。要因は熱でしょうか?こりゃあバイク屋さんも難儀だなあと思った次第。
NSRの頃に外したスタッドボルトの通る中空のピンはここまで頑固じゃなかった気がします。


 ここでアテにしていたピンが使えなくなる状況となり作業が頓挫したわけですが、
再調達にあたり ”純正部品” ”社外品” の選択肢があり、当初は純正部品をと思ったのですが150円のピンに500円の送料も馬鹿らしい。
さりとてバイク屋さんに頼んだら更に長期間かかるのでそれはそれで面倒くさい。
そもそもが、純正のピンでこの状態になっているわけで同じ轍を踏むのも馬鹿らしい。ゆえに社外品にすることにしました。

 サイズは10mm*16mm。当初はたまたまamazonで売っていたステンの中実ピンが目につき一旦購入してみましたが、
上述の問題で余計に悪いことになりそうでしたので、改めてKITACOから出ているスチールの中空ピンにすることにしました。
ただ、この辺は自己責任というやつですね。真似はされないほうがいいかとは思います。


 続いてクランクケース側のガスケットとノックピンが収まる穴を清掃し、続いて発注した新品のクランクケースカバーの準備へ。
ここで取り出だしたりますは ”NSRのクランクセンターシール抜けの時にクランクケースを割って交換した際に使った液体ガスケット”。

 モノとしてはスリーボンドの1207Bと何ら問題のない確かなものなのですが、なにせ20年単位で工具箱にあったものなので少々不安です。
とはいえ『アルミチューブで穴もなく気体は通さないはずだし、蓋の回りだけ固着してたけれど中は流動性も問題ないし。
そもそもチューブ1本で3000円もして高いし手持ちのものを使ってみるか。』と、もったいない精神でGO!

 若干アテにならないガスケットを、実に久方ぶりに1発勝負で塗るという無謀な挑戦に出ました。

 拡大してみると蛇行したり太さがブレたりと酷いものですが、
多分20年ぶり(笑)にしてはなんとなく、そこはかとなくそれっぽく塗れましたねー。
続いて、車体側のクランクケース合わせ部分にも所定の幅でガスケットを塗布。

 ここの中央上の薄い線がクランクケースの合わせ目です。左右にありますので両方に塗ります。
このスリーボンドの1207Bなるガスケット、表面硬化は早いのですが完全硬化は24時間ぐらいかな。
耐熱性にも耐油性にも優れ、少々待てばすぐに使って問題ないガスケットですが、
今回は急ぐ旅でもありませんのでクランケースカバーを取り付けたらばひとまず別の作業に進みます。


 そして遂に登場のこのアイテム!

今まで長いこと『スライダーなんてダッセーよなあ。プレステのほうが面白いよなぁ。』(※ニュアンス)と思って生きてきましたが、
こと此処に至り立ちごけをしたという厳然たる事実が重く圧し掛かり候。買ってしまいましたよ禁断のアレを。

 【 BabyFace タイミングホールプラグタイプS 】です。所謂 ”スライダー” というやつですね。
プラグホールの穴の規格が変わるわけではありませんのでHONDAのバイクの何種類かに対応している商品。

 ちなみにこの製品、全体的にお高め路線のBabyFace製らしく 11,000円もします。
最初は見た目が圧倒的にかっこいいTSRのキャップスライダー(7,500円ぐらい)が欲しかったのですが、
その時に市場在庫がなく2週間ぐらいの納期感だったこと、
そもそもTSRのものはスライダー部がかなり薄く『これもしかして意味ないんじゃないの?』的な印象を受けたので今回は見送りました。

 ひところ、町田のTSRのすぐ近くに住んでいた私はNSRのタイヤを抱えてチャリで交換をお願いしに行ったりと僅かなご縁もあり、
そもそもTSR製品の精度や品質は非常に高く信頼できるので欲しかったのですが・・・。
今でもバックステップは現在進行形で欲しいぐらいTSR製品は好きです。

 横から見るとこんな高さです。今回の立ちごけでクランクケースの削れた箇所を見るに、この程度の高さは最低限必要な印象でした。
尚、これは ”Sタイプ”ですが、更にもう1層スライダーが重ねられた背の高い”M”タイプも存在しています。
取り付け箇所は純正のタイミングホールキャップと入れ替えになります。

 Oリングだけは純正のものを再利用。
タイミングホールプラグをケースに取り付けたらば、
規定トルクで締め付けてから、樹脂スライダーをネジロックを併用し付属のボルトで装着。


 それでは引き続き、ガスケットが固まるまでさらに別の作業を続けます。
対象はここ。テールカウルの張り出し部分です。

 それなりにガリガリでしたので、画像のように一旦削ってからABS対応パテで盛ってプライマー吹いて(以下略

 とりあえずはこんな感じですか。
若干ガタついて見える白いラインの上側が気になりますが、
この白/青部分のステッカーは2500円ぐらいで購入できるものの、赤い部分のガリガリさえなければバレないかなと(笑)
その他、右のミドルカウル、ロアカウル、ウィングの下などもごく僅かな削れがありましたのでタッチアップで処理しておきます。


 さらに続いて。今度はハンドルバーエンドとウィンカーミラー(SC59流用)のカバー交換。

 バーエンドも転倒時に真っ先に傷がつく場所ですね。

 買っても高いものではありませんので、同時に削れてしまった長ボルトとともに発注し交換。

 ミラー先端部の傷。実をいうと今回のコケが原因の傷だけではなく、主な傷はヤフオクで中古購入したミラーにもとからあったものです。
前後方向に最中合わせでカバーが装着されていますが、後方(ミラー側)はミラー本体のパーツですので買うと高いため、
前側のみ発注して取り寄せました。

 この前川のカバーは1500円ほど。
2006年型 CBR1000RR の頃から使っていますので小傷が多かったのもありちょうどいい交換のチャンスでした。


 と。補修塗装だのパーツ交換だのと余暇で数日かけて作業しているうちに液体ガスケットが硬化する充分な時間が稼げたので、
改めてガスケットの硬化状況を確認してみましょう。

 ・・・・・・・全く固まっておりません!!わはははは。
いやー。流動性はあっても流石に20年前のガスケットはダメでしたね。
固まらないガスケットほどたちの悪いものはなく、そこら中にベタベタと纏わりついて清掃には非常に難儀しました。

■教訓:液体ガスケットは新しいものを使おう! 
※話によると1207Bの保存期間は4か月程度とのことですが、プロじゃあるまいしそんなに短期間では使いきれませんね。

 それにしても『もしかしてダメかも』と解っていたことに対するやりなおしほど虚しいものはありません。
そうそう、クランケースカバーから生えているケーブルはクランクポジションセンサーのもの。
ケースの内側に見える金色のものがBabyFaceのプラグホールキャップ(スライダー)です。

 この段階で再びクランクケースカバーを開けることになったということは、
即ちまたもやオイルを抜く羽目になったということで大変にめんどくさい状況ではありますが、
とりあえずはエンジンオイルのドレンガスケットも予備を沢山買ってあるのでよかったです。備蓄は大事ですね。


 そんなこんなで新たなガスケットを塗って組付け、翌日に硬化良好を確認したらば組み上げてゆきます。
ドレンボルトを取り付けオイルを入れ、クランクポジションセンサーもしっかりと再接続した上で外装類の取り付け。

 やっと元の姿に戻りましたね~。
不本意ながら、たかが立ちゴケ一つで大騒ぎとなりましたがこれで憂いもなくなりました。

 そうそう。今回取り付けた 【 BabyFaceのプラグホールキャップS 】についてはこんな感じになりました。

 色がオレンジ寄りのゴールドであるのは同ブランドのイメージカラーだとは思いますが、
私は画像後方のスイングアームにも、手抜き目的で同社のV字スタンド受けを使っていますので同じ色となります。
個人的にはそんなに好きな色ではないのですが・・・(笑) 古き良きゴールドスプロケットみたいな色味ですね。

 尚、大して変わらない値段 というか ”むしろ割安の20,000円”で同社ではオーソドックスなエンジンスライダーが設定されており、
(商品コード:006-SH041)
それは実によく見る棒状のスライダーが左右ににょきっと飛び出るタイプなのですが、
取り付け先がM6のクランクケースボルトで強度的な不安があること、そもそも露骨すぎて個人的に非常にダサく感じることから見送りました。

 最近は若年層のライダーも増え、メーカー純正オプションなどで同様のものが設定されていてすっかり市民権を得た感もありますが、
立ちごけした人間がいうことではないものの、なんかナイかなあって。
市場にはその他にもエンジンカバー全体を覆う”カバー” などの存在もありますがそちらはそちらで熱が気になります。

 画像にも写っていますがこのホールプラグ、ちゃんとワイヤリング穴もあるのでそこはしっかりと利用。
適当に端材で誤魔化したワイヤー受けがアルミ地のままで若干存在を主張しておりますが、気が向いたら塗ろうかなと思っています。
別途、オイル注入口も取り外しに工具が必要なDAYTONAのキャップにしていますが、そこもワイヤリングをしてあります。


 ともあれこれで無事に完成。

 最後に肝心の今回の立ちごけへの振り返りとしては、
『このCBRは短足の人間は乗ったままスタンドのかけはずしをしてはいけない』です。
永年乗ったCBR1000RR(2006年型のSC57)ではこのような悩みは一切なかったのですが、
まさか600RRになってそんな悩みを生ずるとは夢にも思いませんで、このスタンドの使い難さには正直驚きです。

 今後は、同様に足の長さ&体が固い関係で乗り降り時に少々の引っかかりの懸念はあるものの、
教習所スタイルで ”乗る前にスタンドは払う。降りてからスタンドをかける。”これで行こうかと思っています。
また、2024年型ではスタンド自体のかけはずしのし辛さへの改良もされているように見えるため、パーツが買えるようになったら導入も検討しています。

 いくら15年ぶりとはいえ一度発生したことには何等かの対策が必要ですし、
もう学ばないで若さだけで乗り切る元気もありませんので(笑) この手の年寄りの感慨自体が寂しくもあります( ̄ー ̄)


 おまけ。

 完全にやらかした古い1207Bが固まらなかった問題については、
新しく買ったほうの保存に真空パックを施してみました。脱アセトンの湿気反応タイプとのことですのでこれで寿命が伸びるといいなあ。
そうそう交換はしないでしょうが、今度は左にコケたときにでも使ってみようと思います。

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いい季節になりましたね。でも油断は禁物です。

 いや~。やっと夏が終わった!(現在10月半ば)
いったいどうなっとんのかねこの地球・・・とボヤいた所から失礼しておりますが、
オートバイ的にもいよいよ気楽に走りに行く気になる天候となったことは喜ばしい限りです。

 そんなわけで私も土曜日の朝8時に出発しひとっ走りしてきたわけです。

 山を越え海まで。
最初はすっかり鈍った感覚を戻すべく街道を選びリハビリ走行としつつ、
到着した写真の場所はお気に入りの房総半島は天津小湊エリアの海岸線です。

 といっても実は ”断崖絶壁” の旧道だったりするのですが、
奥に見える海面までは優に50mはあろうかという崖。

 そして振り返ると。

 これまた崖なんでございますわね。
右手に落石注意の標識が出ていますが、
四輪ではすれ違いすら困難な旧道だけに整備は手付かず。
内陸側の斜面からは草が生え放題、道路は荒れまくりでなかなかスリリングです。

 こういうところに気楽に入っていけるのがオートバイのいいところですね♪
もちろん、道中の移動そのものも大きな楽しみであるのも魅力。
いやー。オートバイって本当にいいものですね( ̄ー ̄)


 んで。
適度に体と車両を慣らしながら数時間走り回り午前中には自宅に帰ってきたのですが、
帰宅まえに炊飯ジャーにごはんが残っていたことを思い出し、おかずを買いにホカ弁屋さんに。

 おいしそうな味噌カツを手に入れてホクホクしながらCBRのところに戻り、
愛用のSW-MOTECHのタンクバッグ転用シートバッグに弁当を放り込んで発進!!

 その時です。
『ここ右下がりの傾斜なんだよなあ。。。サイドスタンドを払うの無理かなあ。
 とりあえずやってみるか。・・・あ。スタンドが地面に嚙んだ。右下がりなので踏ん張れない。万事休すか・・・』

 で。敢え無く右にガシャンと(笑)
本当に久しぶりです。確か前の立ちごけはCBR100RRで群馬の中郷に行ったときに畑でコケて依頼。
あれは2008/11/07のことでした(このblogの記録はほんと便利です)。15年ぶりか・・・。

 立ちゴケ自体はライダーならば誰しも経験することではおありでしょうが、
こういう時、『やっべ取り敢えず早く立ち去らなきゃ!』とカッコつけるのもまたライダーのSaGa。
よせばいいのに踏ん張りすぎて既に膝を痛めているのに、さらに力に頼りひょいと持ち上げ要らぬダメージを増やし、
なんともないフリして『ふふん。』と帰宅いたしました。右下がりの傾斜の引き起こしは軽いCBRでも流石に堪えます。

 アドレナリンが出ている間はいいのですが、自宅についたらば即座に後悔タイム^^;
何事も タラレバ は禁物ですが、踏ん張らないと被害が甚大になるので頑張りすぎたのが一番の後悔ですね。
これを書いている現在、左脚全体の各所がとてもいたいです(笑) 

 ちなみに立ちごけの外装慣らしの成果?は。
全て右側で『テールカウル』『タンデムステップ』『ブレーキペダル』『ミドルカウル』
『ハンドルバーエンド』『ブレーキレバー先端』『ウィンカーミラー(SC59用を転用)』『ウィングレットの先端』となかなかの被害範囲。

 たとえ速度ゼロでも立ちごけすると大体そんなもんですよね。。。
気を取り直して早速パーツ手配をと思いましたが、現在の価格でカウル関連は合わせて9万円、ミラーは2万円。
極めつけは ブレーキペダルが7000円!?? 高い!消耗品でしょあんなもん・・・
NSRの頃は2000円台ぐらいだった気がします(※老人の感慨です


 ということで、お小遣いもありませんし自戒も込めて今回は部分塗装で誤魔化すことに致しました(笑)
貧乏くさいのは否めませんが、安いバーエンドとミラーカバー(前側のみ)だけは新品発注し、
あとは削ってタッチアップとスプレー塗装でなんとかします。
唯一の悩みは今のHONDA車の ”グランプリレッド” がほぼ売っていないこと。
愛用のMCペインターにも当然ラインナップがなく、とりあえずヴィクトリーレッドでやりすごそうと思っています。

 しかし現行CBR600RRのサイドスタンドの出しづらさはなんとかならないものかしら。
2024年型で変更になりそうなので改良版のスタンドを買おうとは思っていますが、それで多少はやり易くなるといいなあ。

 そんなこんなでリハビリツーリングで立ちゴケ経験まで履修してしまったというお話。
これからは秋のツーリングシーズン。皆様も油断にはご注意ですよ♪

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平成35年の響き。

 いやはや。
またもやオートバイに乗らないまま時が過ぎておりますが、
本日は週内の水曜ながら所用がありまして休暇を取得しておりました

 と申しますのも、私のところにもいよいよ免許更新の通知が来ておりまして、
先頃の誕生日を過ぎ、会社の期末対応もひと段落したところで手続きを行うことに。
ありがたいこと?に優良ドライバーではあるので本来なら諸々の手間が優遇される筈なのですが、
私の地元の千葉県では、所轄の警察署で更新ができることになっているものの、
”平日の9時~16時に2回出頭せよ ”とのことで現実的には社会人には不可能。その辺はどこまでもお役所ですねえ。


 ということで選択肢は免許センターのみ。
管轄は 【 千葉県運転免許センター 】なる施設となりますが、
これも面白いところで、所謂 地図上の犬の形のチーバ君 でいうところの房総半島全域に於いて免許センターはここひとつだけ。

 あとは謎の優遇措置で 流山 という土地にももう一つ免許センターがあるんですが、
「ありゃあ所在地が埼玉か茨城だっぺ?おっぺすぞ!」という・・・。※方言です
とまあ、結局のところ千葉県民はここの千葉県運転免許センターに行くしかないわけです。

 日本全国の読者様に向けて位置関係を申し上げるとすれば、
世の中的にわかりやすいのが あの幕張メッセ のすぐ近く という場所です。
よく著名人がコンサートとかイベントをやる多目的施設で、昔はモーターショーもここでしたね。

 そんなわけで、前述の立地の関係もあり日曜開庁の日は激烈に混むもので今回は平日に参りました。

 うーむ。どんよりしていますね。
右手に一方通行標識があり 「二輪を除く」 と珍しいことが書いてあるのですが、
『そういえば以前来たときはバイクだけはここから入れるセンターの目の前の駐輪場に止められたっけなぁ』と
思い出しました。一方通行なのに入ってOKなのか???って暫く悩んだ記憶があります。
ここには2輪の一発免許の試験場もありますし、なにやら2輪に優しいイメージがあります。

 正面玄関。ここから入ります。

 看板には一通りの手続きが出来る旨の案内が。
なにせ(現実的に)千葉県にはここしか免許センターがありませんので。

 
 さて。平日の比較的空いている時だろうと目論んでやってきたわけですので突入!
・・・ってかなり混んでるんですが^^;
既に入口のドアのところから長蛇の列。まあそうよねえ。ということで観念して並ぶことに。

※構内の画像掲載は控えます

 並ぶこと30分。やっと最初の窓口に到達。
あとは運転免許をお持ちの皆様はご存知の流れ作業での更新手続きとなります。

【 申請書交付-証紙購入-適性検査-事務処理-写真撮影-講習-免許証交付 】

 以上の流れですが、
今回の私の免許更新のカテゴリは 【優良】 ですので講習は最小限の30分でした。
制度上はマイナンバーカード連携で、事前のオンライン講習受講をもって当日の講習免除も可能ではあるのですが、
この手のものはライブ感(笑)が大事ですので、襟を正す目的でもちゃんと直接受講させて頂きました。


 その後は色々な意味で取り扱いが微妙な安全協会の勧誘などがありましたが、
無事に新たな免許を受け取り、列の待ち時間さえなければ都合1時間かからなかったのではないかと思います。
そうそう、襟を正すという意味で今回は かのSDカード も申し込んでみました。

 私はクーポン券の類を(後ろに並ぶ人を順番待ちさせるのが悪いので)原則一切使わない人間ですので、
JAFだろうがスマホクーポンだろうがSDカードだろうが基本的によほどのことがなければメリットがないのですが、
このSDカードもまた ”持っていれば多少は運転に対する注意が増えるかな?” という意図ですね。


 最後に構内に複数設置されている免許証用のICカードリーダーで登録データの確認を済ませ今回は完了。
なのですが、実は今回の免許センター往訪にはもう一つの大きな目的が。


 そう。それは ”免許センターに昔からある昭和っぽい食堂” での昼ごはんを食べることでした。

 ここの食堂、以前はヤマザキが隣接してはいなかった気がするのですが、
【 わかば 】なるセンター内の食堂です。
センター自体は過去2回来たことがありますが、実は毎度タイミングを逃していて食べたことがなく、
加齢とともになにやら懐古的な趣味も強くなっていたこともあり今回は楽しみにしていました。

 11時の開店と同時にお邪魔。

 うーむ?メニューが前より減った???のか、平日は制限があるのか?わかりませんが、
今回はうどんとラーメンしかないようでした。かつカレー楽しみにしてたのに・・・残念。

 でも、懐かしいラーメンもそれはそれで好きなので、
気を取り直して 【 辛味噌チャーシュー麺 】 を注文してみました。辛いものも好きです。

 手際よく作っていただいたラーメンを受け取り席へ。
ひとくち啜り、『これはっ!正解だ!!』
そう、よくある細めの黄色い縮れ麵で味噌スープは薄く、もはや醤油なのか?と思うようなコレよ!
まさにこれを求めていました(笑)
決して悪意はなく、久々に食べましたよこの ”ナルトもおいしく感じる構成のラーメン”を。

 昨今の創作だったり高級志向のラーメンではなかなかない味です。
更に言うならば 昔だから許されていた気がするクオリティ 。私たちはこういうので育ってますから大好物です。


 美味しいラーメンでなにやら幸せな気分になりつつ、
また5年後の更新のときには食堂がご健在だったらば今度こそ かつカレー を食べることを誓い、
千葉県運転免許センターをあとにしました。

 いま、手元には毎度記念で貰ってくる旧免許がありますが、
なにやら【 平成35年 】今回の免許は特別ですね。幻の平成35年。
ちなみに優良の点はさておき、私の四輪の免許は ”準中型”の限定です。
というのも、ライダー生活は長いのですが四輪は親の老後の力になる為に取ったようなもので(笑)
私が四輪免許を取った時には既に 準中型=5トン車まで の制限の時代でした。

 

 最後に余談。
免許更新時の講習には 【優良】【一般】【違反】と、【高齢者・初回】が存在するのですが、
私はかつて 【違反】 講習を受けたことがあります。

 あれは忘れもしない19歳でNSR(89年型)に乗っていた頃の話。
たまたまコンピュータ関連のバイトが72時間続いた(笑)あと、
向ケ丘遊園近くの根岸陸橋の側道を新百合ヶ丘方面に向かっていたときのこと。
睡眠不足で判断がおかしくなっていたのでしょうね。ネズミ捕りにかかり速度超過で一発赤切符。
手招きされて呼び込まれた駐車場で拇印を押させられ、そのまま次回更新が 違反者講習 になったことがありました。

 その時の講習は鮮明に憶えていますが、
2時間続く違反者講習の途中、さだまさしさんの【 償い 】の歌詞に基づくドラマ映像をこってり見せられました。
曲を聴かれたことがおありの方はご想像いただけるやもしれませんが、そのメンタルへの効果は抜群でした。

 ドラマのお蔭かそれ以来は(バイク駐輪場がないせいで)駐車違反になった以外は、
ゴールドが基本だった気がしますが、今でもあるのかなああの映像。
縁起でもない話ですけれど、あの映像は違反者に限らず全ての運転者にも見ていただいたほうがいいような内容だと感じます。

■■追記:上記ビデオは 2002年制作の 『悲しみは消えない 飲酒運転の代償』 なるものだったようです。
     時期も合致しており、なんと媒体はVHSで7万円!うーむ。昔はビデオも高かったものなあ。と思いました。■■


 ともあれこれで一安心。
講習では「今後どうなるかわからないけどマイナンバーに免許証のデータを登録できるようになる」と説明があり、
『仮にマイナンバーだけ持ってれば免許要らんと言われても、そもそもマイナンバーカードが怖くて持ち出せぬ』
と思ったとか思わないとかもありましたが、
今後仕事関連でも運転の機会が増える予定もありますので、次回も優良運転者になれるよう頑張ろうと思います。

 皆様もいつか必ずやってくる免許更新、折角ですので楽しんで参りましょうヽ(´▽`)ノ

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