主にオートバイ。時々クルマ。
なんだかんだと永年のブログです。
風に向かう刻
携帯にゃー。
最近”節電”の所為で端末のある自室に居る事が少なくなりまして。
めっきりblogの更新頻度が下がっております。
(各部屋にネットワーク接続済の端末はありますが、
キーボードが打ちにくいんですよね。NVIDIA ION搭載のサブノートなどでは。)
このままでは”blogを書かない癖”がついてしまいそうなので、
なんとなく此処に記す次第にて候。
至近、auから何度かの死刑宣告が度々送られて参りまして。
「おみゃーのケータイだがよ?2012年7月で使えなくなるんだがや」って。
ダイレクトメールはもとより、
しまいにゃ、明らかにやる気の無い感じのコールセンターアルバイトが
フリーダイヤルで何度も電話をかけてくる始末。
《地デジ化》ほど悪辣な手法ではないものの、なんとも強引な話です(笑
以前も何かの折に申し上げた気がするのですが、
仕事の事、大恩のある母の事がなければ携帯電話の必要が無い人間であり、
そんなモンで人間関係を保たなければならない程落ちぶれてもおりませんで
正直『携帯電話とかもういいかな・・・』と思わなくもなかったのですが、
世捨て人にでもならねば、解脱(笑)出来ないというのもまた一面。
つくづく人間なんて矛盾したモンです。
というわけで、日曜の時間を使ってサイクリングがてら携帯ショップへ。
自宅から9kmほどにある【auショップ】まで出掛けて参りました。
実は自宅から500mぐらいの場所にもauショップはあるのですが、
店員があまりにアレなもんでして・・・。よりマトモなお店を求めての事です。
auショップ。
マイカー(自転車:MountainCAT)は画面の右にフレームアウトしております。
店内に入り、事前にざっと調べておいた希望機種のイメージと
モックの感触の差異を確認してから、整理券を取って順番待ちに。
程なく呼び出されてカウンターに座ると、
自宅近くのauショップとは段違いの素敵な店員さんに御案内頂けました。
店員さんの、打てば響くようなそつない御案内のお陰で至極スムーズに契約完了です。
そんなワケで私のNew携帯電話。
【 G'z One Type-X 】
左の明るい緑がそれです。
写真に一緒に写っているのは、今まで使用していた旧式のG'zOne(W42CA)です。
Type-Xは本体価格56,000円程度の機体ですが、
通信方式シフトに伴う優遇策もあり、とてもお手頃に購入する事が出来ました。
ちなみに旧来のG'zOneは、2006年頃に八王子のヨドで購入したもの。
そんなに永く使ったつもりではなかったのですが、既に5年を数えました。
時には湖の中で、湧き水の池の中で。そして長野のスキー場の風呂場で。
酷い時には”オートバイで走行中に80km/hで落下”なんて事も御座いましたが、
健気にも今まで故障らしい故障もなく頑張ってくれました。
バッテリすらも1度も交換しておりません(Li-ionバッテリの作法は守っています)
そういった意味では、G'zOneへの信頼感はかなり高く、
この数年で複数発売された”新機種”に心惹かれないでもなかったのですが、
前述の通り携帯電話に特別な思い入れもないのでなんとなくスルーしていました。
壊れていませんし、アクセサリでもないので別に・・・という感覚。
ところが昨冬に【原点回帰】を標榜した”Type-X”を、
秋葉原かどこかで目にした時に少々心が動いていたのも事実でした。
原点回帰というだけあって、ここ数機種にはなかった”堅牢”な感じがありましたし。
写真を御覧頂くとお解り頂けるかもしれませんが、デザインも踏襲されています。
この”丸型サブディスプレイ”もアイデンティティーの一つだとか。
ただ、事前にスペック上では承知して購入を決めた事ではありますが・・・
”新型は旧型より一回り少々デカい”のですよね。
各種通信系機能の集積度と、筐体下端に位置する外部アンテナなどの関係で
『機能の割に大きすぎる』といったような事は一切感じませんが、
重量も20g程度重くなっている上、
そのボリューム感はイマドキの流行りとは少し違う感じです。
それでも、ジャーナリストやカメラマンなどが愛用しているとも聞きますし、
私のような、キャンプツーリングやサイクリングも含めたそれなりにタフな用途では
正直これ以外の選択肢がなかったというのも決断の理由です。
携帯電話の扱いに気を遣うなんてまっぴら御免ですし(笑
蛇足ですが、流行のスマホは全くの興味外です。
私にとってAndroidも、低解像度高インチ数のタッチスクリーンも、
結局の所は本来の目的をspoilする要素に過ぎず。
場所を弁えずにどこでもシコシコとスマホを弄り続けるタイプでもありませんですし。
”その手の機能”が欲しければ、迷わずフルパッケージのOSを積んだ端末を使います。
近年は”ガラケー”などというある意味で揶揄的な表現もありますが、
スマホって私には”ミニバン”みたいな存在なのです。帯に短し襷に長し。
ともあれ、
丁寧でしっかりとした店員さんのお陰で無事に移行できた事には感謝です。
余談ですが、先日からツーリングで大活躍している
中華製Bluetoothインカムとのペアリングや通話も問題なく出来ました。
うーむ、次に買い換えるのはまた5年後かしら(笑
電話無精と、もう一つのグリーンラインと。
いやーっ、やらかしましたですハイ。
週末は土曜日の早朝。
台風の通過からの”木・金・土”辺りはまるで夏が過ぎたかのような、
奇跡的な絶好のツーリング日和ともいえる気候が訪れていました。
金曜日の段階で漠然と
『土曜日が涼しかったら是非走りたいなぁ』と思っていたのですが、
金曜夜の飲み会明けという事もあり、起きたのはいつもより遅めのAM7:00頃。
そのままうだうだとしていると、あれよあれよと9時を回ってしまいました。
『このままではズルズル行くなぁ』と思えたので、
それでもと朝シャワーを済ませ、体を乾かしてから
先週末のツーリング後のままになっていた装備類(洗い物以外)を整理し、
いよいよ出掛けようかという矢先。
荷造りの最終段階で、
ツーリング先でコケた時の為に持っていく携帯を仕事鞄から取り出すと・・・
仕事で軟禁生活に近いような多忙な日々を送る友人から、
AM8:00頃に着信があったことに気づきました。
なんじゃろと急ぎ折り返し、
「返信遅れてごめん、どうしたのかしらん?」と問うと、
友人:「もう帰ってきちゃったよ~」
『ハテ???』と悩んでいると、
なんと8時頃の着信は、
我が家の目の前までバイクで遊びに来てくれた時のものだったよう。
我ながら呆れるところですが、
私の人生に於いて携帯電話のプライオリティは一際低く、
そういう類のもので縁が保たれるものだとも全く考えておりませんで。
その所為か、どうにも携帯電話絡みのレスポンスが悪いのは反省点。
それでもと思い、東京在住の友人に向けて
「よかったら湾岸通ってお台場あたりまで出ようか?」と応じると、
友人:「だったらもう一度千葉に行ったほうがいい」って(笑
色々と申し訳ない(金銭・時間・多忙な友人の肉体的負担)点もあり、
最初はなんとか別の方向でと色々考えたものの、
【 涼しくて絶好のツーリング日和 】ということで、
休日でも走りやすい房総半島内陸部に走りにゆくことに決まりました。
となれば。
都心からのワープ道路こと【東京湾アクアライン】で友人は一時間少々で到着。
到着の時点で既に12:00前だったので、
Bluetoothヘッドセットのペアリングだけ行ってすぐに出発です。
バイク置き場からCBR1000RRを引っ張りだしている段階から、
すでにペアリング済のヘッドセットは大活躍。
些細な会話をしながら、フルフェイスメット姿のまま容易に準備完了です。
そんな便利ツールのお陰で、
”走り出してから目的地などの話が出来る”という夢のような行動が可能に。
自宅を出て相談をしながら走行をしつつ、
まずは最早ホームコースとも言えるルートを経由して一路【養老渓谷】方面へ。
これからの走行に備え、途中でガソリンを満タンにしておきました。
養老渓谷裏の林道で、一度目の小休止。
小雨が降り始めたこともあったので、一度意識をリセットするのも目的でした。
写真を見ると、友人のNSRと私のCBRの距離が随分離れておりますが、
最初は私のCBRのすぐ後ろに友人のNSRが停まっていました。
それがなんでこんなに離れているかというと。
足下の路面がこんな感じだったからなのです。
私は割と大雑把なのでそのまま、友人は比較的慎重派なので移動です(笑
このあとその大雑把さが悲劇を生むことになるのですが・・・。
NSRのタイヤが交換時期を迎えつつあることもあって、
Bluetoothインカムの向こうで若干の悲鳴を上げながら走る友人を後目に、
私はこういう路面に少しは耐性があるので鼻歌交じりで進みます。
SSですし山道ぐらいネ♪
林道を抜け、養老渓谷中心部や粟又の滝などという有名な観光地を通過、
先日訪れた紫陽花の麻綿原をやりすごします。
それにしても”タイトな峠をバンクし続けながら会話する事”の愉しさや。
先行したライダーが、路面の状況や対向車の接近などを
リアルタイムに伝えられる事もこの上なく便利ですね~。
少し走って、先日ソロで立ち寄った【 1000年の大椎 】に寄り道。
悠久の、という程長い時間ではないもののそこは1000年。
永い時間を渡って生きてきた命というのはなんとも荘厳なものです。
・・・・・・「どしゃっ」。
あ、スタンドが埋まってCBRが倒れた( ゜д゜)!
足下が草地なのは認識していたのですが、
踏んでみて硬めな気がしたのでそのまま停車したのが仇になりました。
友人が即座に駆け寄って起こそうとしてくれたので、
流石に悠長に写真を撮る気にはなりませんでしたけれど(笑
転倒での傷は”ダイジローメット”が間に挟まってくれたので、
最小限で済みましたが、リッターバイクとしては驚異的に軽いSSも
同じ足場でなんの事もなく静止していたNSRと比べるとやっぱり重いですね。
(CBRはNSRより40kg程重いです:CBRの乾燥重量は175kgぐらい。)
埋まりゴケとは直接因果はありませんが、先の小雨でドロドロです。
写真にも写っておりますが、今日はカメラをタンデムステップに留めてあります。
尚、こちらのupは未定です(走行中の友人がバッチリ映りまくっておりますので)
千年の樹を堪能したあとは、
少し晴れ間が見え始めた空を追って【天津小湊】方面へ峠を駆け下ります。
峠を降りると、かなり都合のいい場所にあるセブンイレブンで二度目の休憩。
このコンビニは駐車場も広いので高確立でツーリングライダーが休んでいます(笑
夏本番、海の家の見える場所でベンチに座ってホットスナックを頬張りました。
ベンチ脇に目を転じると【元禄地震の津波到達地点】の看板が。
防波堤の上ですから、海面から3m程度はある場所です。津波は恐ろしいですね。
太平洋に面した海水浴場の閑散具合に若干心を痛めながら、
小休止も済んだので再び走り出しました。
目論見通りに気温は程良く、
メッシュジャケットを羽織ってはおりますが、ここまで殆ど発汗もなく良い感じ♪
例によって走り出してからメット同士で通話をしつつ、
そろそろ昼食を摂ろうかという話になり、鴨川の道の駅に向かうことに。
平時の週末は大渋滞を形成している【鴨川シーワールド】ですが、
震災の影響からか、不思議なぐらいにシーワールド周辺道路は空いていました。
比較的スムーズに進み、会話の楽しさも手伝ってかあっというまに
【 道の駅 鴨川オーシャンパーク 】に到着致しました。
冷房の切られた少々蒸し暑い食堂で【海鮮丼】を注文しました。
うーん、そういえばここで海鮮丼はミスチョイスだったっけ(笑
以前仲間の誰かが頼んで失敗したのをすっかり忘れておりました。
ここでの正解は【地魚漬け丼】なんですよね。
案の定値段の割に(1,200円)やっぱり微妙でした^^;
食堂が蒸し暑かったのと、なんとなくお口直しをしたかったのとで
お会計がてらソフトクリームを購入して道の駅の建物を出ました。
ツーリングといえばソフトクリームは欠かせませんよねっ♪
って、溶けてる溶けてる! 涼しいとはいえ夏の潮風、容赦ありません。
ボタボタと溶けたソフトクリームを垂らしながらも美味しく頂きました。
腰掛けた防波堤からは、小さな漁港と夏の海がよく見えます。
あまりの気持ちよさに、すっかり根っこが生えそうになるも
本日の目的地はもうちょっと先にありましたので元気に出発です。
とはいえこの日の屋外は特に暑さもないので、
バイクに乗る時に特段辛くないのがとてもいい感じです(笑
鴨川から外房黒潮ラインを進み、
いよいよ本日のメイン【 安房グリーンライン 】に到達です。
私は何度目かという道ではありますが、NSRの友人は以前から来たがっていた道。
慣れるまでは入り口こそ判りにくいものの、
何度目かであれば難なくグリーンラインに入り、スイスイと進みました。
ここで・・・なんと申しましょうか、
この日は《筆舌に尽くしがたい程の気持ちの良さ》でした。
景色こそさほど良くないものの、山間を抜ける整備されたばかりの道路。
凹凸の少ない千葉県ならではの大きなRのコーナーが連続します。
そんな道を、肌寒くない程度の涼しい空気の中
夕方が近づいて西日の射し始めた空を見ながら走り抜けるわけです。
タンデムステップに固定したカメラにはその様がありありと映っておりました。
Bluetoothインカム経由で、
友人の心から楽しそうな声色と、自身もまた同様に気分の良い声が交わされます。
走り初めてすぐに、
「スピードは速くなくていいよね、折角気持ちいい道なんだし~」と会話し、
双方異論なしということで、メーターで法定速度+α程度で進みました。
これもまた、空間を楽しむ重要な要素になったのだと思います。
この速度域では、どんな状況でもまだ3~4段階ほどは余裕があります。
ともすればSSとレーサーレプリカの組み合わせでのその余裕は
『ダセー』などと揶揄されがちですが。
そんな余計なお世話を頂戴する必要もなく、
この時はなんとも幸運な事に、四輪とも一切絡まずに済みました。
安房グリーンラインを抜けるとそのすぐ先は、
房総半島最南端の【野島埼】に至ります。
【野島埼灯台】の目前で、自販機でジュースを買いがてらクールダウン。
特に飛ばしたわけでもなく既に充分にクールではありましたが、
実に爽快な走行のあとで気分が弾んだままの休憩としました。
晴れ上がった空と、夕日に照らされた水面。
海から吹いてくる風も湿度が低く、言うことがありません♪
海を見ていた【 かっとびくん 】由来は漁協の方に聞いてください(笑
オートバイから40mほど離れ、お茶を飲みながら暫し談笑。
時折2台のロスマンズを、まじまじと覗き込んでゆくお父様方がいたりして、
なんとなく近寄りづらい状態になったりもしつつ暫く時間を使いました。
ここでもなんとなく長居をしたくなってしまう気持ちよさでしたが、
それでもと、完全に陽が落ちる前にそろそろ帰る事にします。
行きとは違い、房総半島内陸でも西側のルートを選択し
徐々に暗くなる街道を繋ぐように、裏道を利用しながら一気に北上。
途中、出発してから6時間半を数えたころに
いよいよBluetoothインカムのバッテリが切れ、通信が途絶えたりもしましたが
大体のリズムは互いに掴めていますので難なくランデブー。
とはいえ、やっぱり会話が途絶えると寂しいし不便ですね。
無くて当たり前のものを手に入れた途端、
それが無いと不満を感じるなどとは、人間なんてつくづく勝手なものです(苦笑
本日最後の休憩地点【 高滝湖ボート乗り場 】にて。
周囲はすっかり暗く、相手の表情も掴み辛いほどだったりしますが、
取り入れる光の量を容易に制御出来るデジタル一眼は本当にラクでいいですね♪
お約束の【MAXコーヒー】をしばきつつベンチで一休み。
本日の幸運な天気と、実に気持ちよかったツーリングを話ながら
近況なども伝え合いつつ・・・・
友人:「うわわあぁぁぁっ!!!!!」
いきなりベンチから飛び上がり、横に逃げました。
私もついついつられて反対側に飛び退いた次第だったりしますが(笑
何があったのかと問うと、
セミちゃんですね。
足下にあったこの穴から這い出てきたセミが、
ベンチやズボンを伝って、友人の脚の上に這っていたようです。
確かに暗闇で昆虫がモゾモゾ体の上を歩いていたら恐いですよね(苦笑
因みに1枚目の写真は、
友人がセミちゃんを払いのけたお詫び?にと、目的らしい樹に移動させた所。
意外に気の利くヤツです(笑
ともあれ、長年地中で頑張ってきたセミちゃんが、
元気に羽化してくれる事を願ってやみません。
ちょっとしたアクシデントもありましたが、
いよいよ最後のツーリング休憩も終え、今度こそ本当の家路へ。
私の自宅に到着し夕食をファミレスで済ませたあと、
友人は溜まった家事の待つ自宅へ向け、深夜の高速へと消えてゆきました。
本日の走行距離【 222.5km 】
いやぁー友人と会話しながら走るオートバイって
本当にいいもんですねヽ(´ー`)ノ(パクリ
一度帰ったのに、わざわざ2度も遊びにきてくれた友人には感謝です。
まだまだ楽しく走るぞーっとヽ(´▽`)ノ
真・奥武蔵グリーンラインツーリング -熱中症もあるでよ- 第三話
いやはや数日空いてしまいまして面目ないです。
金曜は会社の責任者クラスの連中との飲み会でした
気の置けない友人・同僚諸子の場合を除き、
普段は敢えて飲み会に参加する事はあまりありませんが、
誘ってくれたのが社内で能力も意識も高い派閥(笑)だったので興味半分。
まー、こういう機会もオトナには必要ですよね^^;
というわけで、ちょっと”ぼやき”も入りましたが
丁度1週間前の、先週の日曜にあたる、
【奥武蔵グリーンラインツーリング】の最終話と参らせて頂きます。
- 前回の続き -
東秩父村から埼玉の平地に進んだ私は、
既に強烈に照りつける陽射しと、焼けた大気に不安を覚えつつ進みました。
暫く走ると比企郡は小川町大字大塚あたりを通過。
なにゆえ住所が細かいかと申しますと、高校生ぐらいの時の思い出の場所なのです。
ま、その話は青臭い事なのでおいといて(笑
なんとなく懐かしくなりながら汗だくで通過です。
それにしても聞きしに勝る”埼玉大焦熱地獄”。(埼玉の方ごめんなさい!)
画像の案内標識には、魔都【 熊谷 】の文字が躍っています。
日本有数、観測によっては日本一の焦熱都市ですからそりゃ暑いです・・・。
更に進むと【道の駅 おがわ】の表示が見えたので、
なるべく早い段階で休憩をとることにいたしました。
この町は”和紙”で有名らしく、紙漉の像が建ててあります。
例によって二輪置き場がよく判らなかったので、
大型ネイキッドが停まっていた日陰に、
続いてバイクを停めバイクから飛び降りるとジャケットを脱ぎ捨てます。
『し・・・しむっ』もう汗なのかなんなのか判らないぐらいの状態ですが、
とてとてと洗面所に駆け込むと、まずは水で顔と頭を洗い流しました。
定峰峠の茶屋で買った”フェイスタオル”はここでも大活躍。
洗顔後アクエリアスとお茶を買って、日陰で時間をかけながら水分補給です。
ここで、なにげなく携帯でtwitterを閲覧していると(私はアカウントを持ちません)
私を指して『メールを送ったらエラーになってしまった』との衝撃のつぶやきが!
なんと、この後大変お世話になることになる”無為徒食”さんからのものでした。
八王子で行政書士をなさっている無為徒食さんは、
私が秩父あたりに出没していると知るや、時間を都合して出てきて下さったようです。
[ 無為徒食のブログ (リンクにも追加させて頂きました)]
私の為に?出てきて下さったと知れば、
『当然でしょう!応じさせて頂きます!お会いしない筈がない!』とばかりに、
無為徒食さんにメールをしようとするも・・・あれ?アドレスがないや(汗
実は氏の携帯の解約に伴ってアドレスが無効になった折、削除済でしたorz
しからば取り急ぎ、某閉鎖的SNS経由で私の個人情報を提示し、
お手数をお掛けして恐縮ながら氏の反応を待ちながら休憩を続ける事に。
30分程してからでしょうか、気づいた氏からメールが無事到着です。
ここで連絡を取り合い、雁坂トンネル経由の無為徒食さんの進行状況から
合流地点を【 秩父湖 】と決めました。
埼玉の小川町から、秩父湖まではおよそ60kmほどですが
有料道路の【秩父やまなみ街道】を経由し【彩甲街道(140号線)】に進みます。
秩父市街地を抜ける彩甲街道は、名前の通り甲府方面に通じる道路ですが
土地柄、大きな通りはここぐらいしかなく予想外の大渋滞。
とはいえ、直後に無為徒食さんとの約束が控えているので
危険を排除しつつ可能な限り急ぎ進みました。
時間は15時頃。SSで街道の渋滞に捕まるのはやはりしんどいですね。
渋滞が落ち着き始めたところで、秩父の市街地で路肩に停車して小休止。
道の駅で買ってきたペットボトルの水は、
2時間を待たずして既に”熱湯”と化しておりました。
誇張を抜きにして触ると「あちっ!」というぐらいの水温です(苦笑
『って、ん・・・???』
なにやら街灯からポスターがあちらこちらに垂れ下がっています。
アップにするとこんな感じ。
どうやら先日までフジテレビで深夜にやっていた
【 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 】というアニメのもの。
ここは近頃言うところの”聖地”だったようです。
そういえば、商店街で【 超平和バスターズ 】というコーナーが見えましたっけ。
映画でも音楽でも同じ事ですが、
題材にされた地域とともに盛り上がるなら良いことだと感じますね。
ひとしきり感心したあとは、約束がありますので再出発。
『うーむむむ。秩父市街地も暑いなぁ・・・』でもまだなんとか元気。
それでも一度空き始めた彩甲街道は、その後はあまり混雑することもなく。
秩父湖に至る手前10kmほどは比較的順調に流れ、無事すすみました。
湖手前の軽いワインディングでは、
やけに派手なカウンターステアで車体を振るCB400SBのオジサマが登場。
SBなりに快調に飛ばすのを、微笑ましい気持ちで追尾しつつあっという間に到着。
無為徒食さんより一足先に秩父湖畔の駐車場で一休憩していると、
ほどなく氏も到着となりました。
「おひさしぶりです!」
そうなのです、実際にお会いするのは1年ちかくぶり。
北海道で漁師をするフェラーリの友人が昨年遊びに来た時以来です。
オートバイでお会いするのに至っては、実に5年前の大井川ツーリング以来です。
その時は【 Kawasaki Z750S 】に乗っておいでだった氏も、
今は御仕事の関係もあって、先日【250TR】に乗り換えられたようです。
それにしても250TRとはお若いです(笑
御年齢が少々上とはいえ、私よりも随分とライダー歴が長い氏は
オートバイの手入れも行き届いていて実にシブい雰囲気を醸し出しておいでです。
ブラックの250TRに、黒のアタッシュケースがよく似合いますね。
駐車場で近況の報告などを踏まえつつ、
blog同士では伝わらないような話などもさせていただき暫し歓談。
ツーリング先の駐車場で、ブーツを脱ぎ捨てて自分たちのオートバイの前で話す。
これもまたとても楽しいものですねヽ(´ー`)ノ
ちなみにここでも、1時間少々をかけてスポーツドリンクとお茶を補給です。
『うーむ、塩が欲しいなぁ。』
キレイな話では御座いませんが、
シャツやズボンを見ると大量の塩分が付着しており斑模様に。
それでもと思い、シャツだけ洗面所で水洗いして走りながら乾かす事にしました。
秩父湖畔の駐車場からすぐのトンネルに入り、
甲州街道の裏にあたる【秩父往還道】を、山肌の旧街道へと進みます。
街道の上がり端、秩父湖畔にて。
『昔の人はこの街道を登ったのか・・・』などと感心しながら、
街道の集落を縫うようにすすむと気になる場所を発見。
【 栃本関所 】
歴史のある重要な街道には必ず存在する重要な施設、関所です。
ここは戦国は武田の時代から、江戸を経て幕末まで利用されていたようで
建家そのものも幕末のまま(一部)残されている史跡。
場所の雰囲気も含めてなんとも素敵な場所でした。
バイクを一時的に停めたのがこのような場所ですが、
視線を変えるとまるで時代を200年遡ったかのような風情がありました。
深山幽谷、とは言い過ぎでしょうか。
東京都心から僅か2時間でこのような場所が存在することに感動です。
ツーリング先に行くと毎度のように想う、
『いやー、○○って本当にいいものですねっ!』な気分で山肌を進み、
今一度谷間の道路に戻り、ひとまず雁坂トンネルの手前に到達。
豆焼川に架かる橋の上で。
恐ろしくて写真撮影は無理でしたが(((( ;゜Д゜)))。
眼下に軽く100mはあるのではないかと思える程の谷川がありました。
ここから少し進むとすぐに”雁坂トンネル”であり、
そこを抜けるとすぐに甲府盆地になりますが、
無為徒食さんはそちらからお見えだったので、
引き返して再度秩父方面に向かい、夕食でもという話になりました。
で。
実はこの辺りから写真が1枚もありませんで(笑
ソロツーではないので適当に停まるわけにもゆきませんし、
時間もそろそろ17時を回っていた頃だったので御容赦下さいませ。
復路はまた彩甲街道に入り、
中津川沿いの非常に有名な【ループ橋】を流しながら進みます。
帰路を急ぎ始めた観光客に混じり、
秩父の道の駅で一休憩をした後は夕食を求めて更に北上。
この地域の観光施設は店仕舞いが早いらしく、
なかなか適当な場所が見つからないまま結局、関越道の花園ICに到達です。
「じゃあSAで夕食にしましょう」のような話になったので、
入り口に【渋滞8km】などと書いてあるのに不安を覚えつつICから高速入り。
案の定の大渋滞に辟易しつつ、ソロツーではないので車とダラダラ流れました。
もちろん、無為徒食さんの運転技術にはなんの不安もありませんので
すり抜けという選択肢は容易に取れたものではありますが、
その辺りはお互い大人ですから、分別という範疇での事となります。
何度かの渋滞の波に襲われながら、
当初の予定通りの休憩箇所【 高坂SA 】に辿り着き、
オートバイ置き場の収容台数の3倍を超えるかという沢山のバイクに紛れ、
CBRと250TRを停めました。
少しの相談のあと、節電で冷房の落とされた大混雑のフードコートに入り
『暑いなあ・・・』と、マラソン走行中の倦怠感に包まれながら購入の列へ。
ラーメンは長蛇の列だったので、カレーの列に並びレジまで進むと。
遂にその時が(汗
注文を行い、レジ皿にお金を出したところで
「あ、ちょっとお待ち下さいね」と1分ぐらいそのまま待たされたのですが、
その間『あと少しで座れるかな』などと思った矢先。
或いは気が抜けたのかもしれません。
そもまま視界が粒状感を伴って塗り込められてゆき、
目を開けるとフードコートの天井と心配そうな無為徒食さんのお顔が。
その間数十秒だったようなのですが、完全なる熱失神を起こしていたようです。
思えば、マラソン中のような倦怠感は酸欠の兆しだったのかもしれません。
覚醒さえしてしまえば、とりあえずは動けますのですぐに自分で立ち上がり
「すみません」と周囲に頭を下げながらひとまず涼しい屋外(それでも30℃ぐらい)へ。
無為徒食さんが急ぎ買ってくださったスポーツドリンクを含みながら、
『どうしたもんかなぁ』とともに『周囲に迷惑をかけてしまった』と葛藤していると、
SAの従業員の方が入り口まで出てきてくださり、
休憩の為に処置室を貸してくださるという、大変ありがたいお申し出が。
”再度倒れてお手間をお掛けしないようにする為”と”無事に帰る為”と思い
お言葉に甘えて少し横にならせて頂いた上で、
ある程度落ち着いた所で早めに休憩所を出させて頂きました。
お手数をお掛けした女性インフォメーションのお2人と、
御案内の男性にお礼を述べつつ屋外に出ると、
やはりまだ多少のふらつきが認められました。
本当に申し訳ないとは思いつつも、
無為徒食さんの御厚意にて、外のベンチでのクールタイムを頂く事に。
結局、SA到着から数えて3時間強の時間を頂きなんとか動ける程に持ち直し、
走りながら鶴ヶ島ジャンクションで解散となりました。
あとは最後に湾岸のSAで休憩をとり、
CBRの前の縁石で座ったまま、
真っ白に燃え尽きた風に居眠りをしたりしつつなんとかの帰宅。
酷暑の埼玉ツーリングの積算距離は【 520.1km 】でした。
(撮影は1日休んで回復したあとのものです)
高速も交えておりますし、平時はなんという事もない距離ではありますが
流石の猛暑、流石の埼玉ということで正直しんどかったです。
でも、それ以上に奥武蔵グリーンライン辺りでの走行は素晴らしかったですし、
無為徒食さんと合流後の街道走行もまたとても楽しいものでした♪
最後の最後で不覚を取った事は多分に残念では御座いますが、
これは必ず、次回に活かすことで少しでも反省とさせて頂く所存。
ともあれ、
無為徒食さんを初め、お世話になったみなさまありがとう御座います。
それと、埼玉の素晴らしい道と大いなる自然に感謝ですヽ(´▽`)ノ
そんなこんなで今回のツーリング記もこれで終了です。
1週間に渡る熱中症ツーリング記、お付き合いありがとうございました!
こんな時代だからこそ。
本当は前回の続きを書こうと思っていたのですが、
朝のターミナル駅であまりに醜いもの見てしまったのでちょっと脱線です。
私、思うんですよね。
誰かの為に怒れないのはただの卑怯者で、
自分の為に怒るのはただの傲慢だって。
前者は自分が巻き込まれて傷つくのが恐いから、
”怒らない”ことをまるで、悟った風を装って逃避しているだけ。
『自分は関係ない』『巻き込まれたら損だ』『疲れちゃうでしょ』
所詮は他人事なんでしょうね。冷たい奴です。
笑って許すのは、自分の事について吸収出来る事だけでしょ。
それは自分が我慢なりをして、相手を赦す事によって可能になること。
こちらは尊いことだと感じます。
怒らないで逃げるのと、赦すことには明らかなる隔たりがあります。
一方後者は、
”自分の都合”が害された事によって怒ること。
やっていることは程度の低い我が侭と変わりません。
他人の人生をも背負っているような、
家族や会社、社会という共同体の一部として怒るのではなく
(これは前者に近い怒りですが)
『気に入らないから』『ムカついたから』『希望が通らないから』
そんな事で怒る人間をよく見ます。
一頃、客商売の経験もあったりもしますが、
そういった場のみならず不特定多数の人間が入り交じる場所では
実によく見掛ける光景でもあります。
ほんで。
本日出社に使っている電車路線のターミナル駅で、
電車を降りると、発狂したような女の怒鳴り声が聞こえてきました。
「押してないっていってるじゃないのよ!証拠はあるの!?」
「あやまりなさいよ!なんなら事務所いく!?ねぇあやまりなさいよ!!!」
「それであやまってるの!!?もっとしっかりやりなさいよ!!!」
女は30代少々か、結果が出せずビジネスマンに成り損ねたOLのような風情。
一方怒鳴られているのは、白髪交じりの長年働いてきた風のサラリーマン男性。
一瞬『痴漢被害か?あるいは冤罪で揉めているのか?』と思うも、
怒っているのは女の方ではあるが、どうやら男性に注意されてキレていたよう。
経緯を途中から見掛けたので”非”がどちらにあるのか定かではなく、
無責任に割って入る事は出来ませんでしたが・・・。
首都近郊であれば、
朝の通勤ラッシュ時の降車で後ろから押し出されるのは日常茶飯事です。
誰しも不快に思いながらも、事情が事情ゆえに耐えているものだと思います。
もちろん、その気がなくても心太式に押し出されることもありますし、
後ろから押し込まれて大変辛い思いをすることだってあります。公共交通機関ですから。
そんな折、初老の男性がたぶん何かこぼしたんでしょうね。
「おさないでくださいよ」とかそんな風に。
怒鳴るような人間ではなく見て取れましたので愚痴っぽかったのではないかと。
それを目ざとく見咎め、女がヒステリーを起こしたようでした。
実に醜いのは、この女の言動には、
『このジジイを辱めてやろう、社会的に貶めてやろう』
という様がありありと見て取れたこと。
少なくとも私の周囲の真っ当な人間なら、
誰かに注意されたらばまず『あれ?なにか自分に非があったかな?』と反芻し、
その上で問題が認められなければ、論理的に理由をつけて否定する方ばかり。
指摘されるや、まるでスイッチが入ったかのように怒鳴り散らし、
それが混雑する通勤ラッシュの雑踏の中という状況に於いて、
周辺に多大なる迷惑をかけている自覚がないほど思慮の浅い人間はまず居ません。
この女、初老の男性に何度も頭を下げさせたあと、
少し後ろを歩く男性を階段の上で更に待ちかまえていて再度怒鳴りました。
「あやまりなさいよ!!!」
男性が深めに頭を下げて詫びると、
「ふんっ!」とばかりにガツガツ歩いてゆきました。
その後の通勤電車で何度か状況を整理してみたものの、
この怒りはあくまで『自分が注意された事に腹を立てた』ものであり、
自身の安っぽいプライドを保つために発された完全に下卑たもの。
なんの意味もありません。
こんな様をみて感じた事。
誰かのために怒り、実行出来る人間でありたい。
仮に自分のために怒るならば、
状況を整理し、人間らしい振る舞いを行える理性を持ちたい。
無論、自分の度量の範囲+αで赦すことも。
そして”怒らない逃避”を正当化し、
結果として誰かを間接的に傷つけるような卑怯者にはなりたくない。
台風一過、明日は暑くなりそうです。
暑さに、自分に負けないように頑張ってこなくっちゃ。
真・奥武蔵グリーンラインツーリング - 熱中症もあるでよ - 第二話
まずは前回のおさらいから。
鎌北湖から峠の中腹までを往復する事になった私は、
できることはさせて頂いたということで、
気持ちを切り替えて当初の予定通り、林道をCBRで駆け上がりました。
いよいよ一つ目の峠【顔振峠】に到着です。
ここは【平九郎茶屋】さん。
オートバイ置き場がよく判らなかったのでとりあえず駐車場の隅に。
画像でも少し御覧頂けましょうか、駐車場から先の遠望が素晴らしいです。
【平九郎茶屋】は、山を登ってきたひとびとの憩いの場らしく
休日ということも手伝ってかそれなりに賑わっていました。
平時は混雑を避ける傾向にはありますが、
駐車場を利用させて頂くついでに、折角なのでなにか食べようと。
店内に入り、注文を済ませ座敷を使わせて頂くことに。
外出先では”畳の上では正座”が流儀ですので正座から跪坐という様で一息。
座敷近くの窓からは、奥武蔵エリアの山々が一望できます。
標高はそれなりですが、吹き抜ける風がなんとも心地よくいい感じ。
穏やかな気分で待つこと数分、注文したざるそばが運ばれて来ました。
敢えて味が、品質がどうのと野暮は申しませんが、
こういう場所で食べる蕎麦はやっぱり格別ですね~♪
蕎麦は決して気取って食べるものではありませんから、
ずるずるっと啜り胃袋に落とし込んで本日の朝食と致しました。
画像には灰皿が用意されていますが、私は合理的観点から煙草はやりません。
煙草カラーのバイク乗りではありますのでなんとも妙な話ですが(笑。
食べ終わるとすぐ、店を出なくてはならない気になるのは性分。
後のお客様の事もありますし長居は無用ということで席を立ちました。
店のおばちゃんは接客中にてお会計を待っていると
前のお客さんがかき氷を注文するのが見えました。
『む、これは食べるべきですな?』とまた調子づきまして。
「ちゃんと食器返しに来ますので外のオートバイの所で頂いてもいいですか?」
おばちゃんは快く了承してくれましたヽ(´▽`)ノさいこーっ!!
絶景と、吹き抜ける風と、イチゴかき氷と、RothmansCBR1000RR。
もうこれだけで一日の全てを満喫したかというような気さえしました♪
かき氷は粗い感じの”かき具合”で、これまた個人的にツボ。
ふわふわのも嫌いじゃありませんが、やっぱりシャリシャリですよね!
バイクの横で車止めに腰掛け食べること数分。
氷が冷たいシロップに変わり始める頃、なんとも清々しい気分で食べ終えました。
途中、柵に立てかけてあったチャリダーの自転車(競技用っぽくスタンドがない)が
そよ風で倒れたのを見て、本人不在なれど起こしに行ったりという出来事もありましたが
そのままだと四輪車に轢かれかねないですし、なんとなく。
かき氷と、素晴らしい景色ですっかり気分も晴れ、
おばちゃんに「ありがとうございました!美味しかったです♪」と器を返すと、
またジャケットを羽織り、一路次の【飯盛峠】へ。
飯盛峠へ向かう途中、高山不動尊の辺りで廃墟となった茶屋を見掛け
なんとなくこの世の無常を感じながら更に進みます。
ところが、あまりに気持ちのよいルートだったものですから
【飯盛峠】をスルーして【刈場坂峠】まで一気に進みました。
途中何カ所かの案内看板で、気になる場所がなくもなかったのですが、
『本日は走りに来たんだし~』などとスルスル進みました。
【刈場坂峠】から。
思わず「何コレ!チョンマゲ!?」と叫びたくなるぐらいいい景色です(古
近々”おいしくてキレそう”など脳ミソのおかしくなっちゃった表現もあるようですが、
これでは同じ穴の狢ですね(笑
遠く、山の遠近感が青の濃淡で表現されるこのような空間がとても好きです。
刈場坂峠から先は、どちらかというと眺望がひらけているというよりは
木漏れ日の中を駆け抜ける涼やかな尾根伝いの道が続きます。
【大野峠】→【高篠峠】と辿り、次は白石峠方面ではない方の道を進みました。
ここを降りると丁度、バリバリ伝説の作者による、
某四輪漫画でも有名な【定峰峠】の下に至ります。
現実にも、埼玉エリアでは有名な峠の一つなようですね。
でも飛ばしすぎに御注意ですよ^^
斯く言う私は《ツーリング先で転けるのは問題外》と心から思いますので、
限度を弁えて、鼻歌交じりの楽しい範囲でスイスイと進みます(当社比)
バリバリ伝説風に表現すると峠でコケるやつは「タコA級」なのです(笑
【定峰峠】の茶屋でまた休憩です♪
ここにはまぁ、実に多かったですよ。目を三角にした走り屋(笑)が。
・・・到着してから気づいたのですが、
リアに縛り付けて乾かしておいたタオルが吹っ飛んでおりました。
うーん、人のことはいえんのかしらん(汗
ここでもしっかり水分補給。”秩父の美味しい水”的な何かです♪
田舎の商店がそのまま峠に出現したようなお茶屋さんでは、
先程吹っ飛んでしまったタオルの代わりになるものを求めると、
Gケースの奥の方から、私物なのか売り物なのか判らないタオルを出してくれました。
でもこれが大助かり。汗が尋常ではないのでタオルがないとやってられません^^;
お店の入り口横に”氷”と書いた明らかにかき氷らしい幟があったので、
「かき氷ください!」とお願いすると、お店の方が「え???」とおかしな反応に。
どうやら【かき氷のノボリで表現したアイスモナカ】が売っていただけのようで。
画像に映っている四角っぽいのがアイスモナカです。
お願いした以上、なんとなく買わないと悪い気がしたので買ったという150円(笑
そうそう、この時お会計をしてくださったのは
どちらかというと店員さんというよりは、常連さんのような方でした。
田舎の商店によくある、客と店員の境目が曖昧な和やかなお店なのかもしれませんね^^
【定峰峠】での休憩も終え、いよいよ秩父方面へ峠を下ります。
画像は定峰峠より少し前の場所ですが、
飛ばす車(スピンターン痕がそこらじゅうにありました)やローリングも多いらしく
このような減速帯・・・というか、完全にブロックが埋めてある道も。
四輪は死にはしないでしょうが、バイクだとヘタしたら殺されますね、これ(苦笑
峠を下りきる手前、まるで”ギャラリーコーナー”のようなカーブで
向かいにある駐車場(鬼うどん屋さん?)にいるライダーさんに、
浅いバンク姿で駆け抜ける私のを凝視されたりしつつも、平地に至り東秩父へ。
東秩父村役場辺りまで降りると、いよいよ暑さも本格的になってきました。
なんぞ不思議な”萌え系”?な、おまんじゅう屋さんの看板が気になったりしつつ。
既にこの時点で暑さが大変な事になり初めていたので、
普段なら立ち寄ってノリで買うような行動も取らずそのまま進みました。
この時点で”奥武蔵グリーンライン”の目的はほぼ達成したので、
特ににゆくあてもなかったのですが、なんとなく比企郡方面に向かいました。
比企郡はむかーしちょっとした御縁があった場所なのです。
と、本日も夜が更けて参りました。
ひとまず此処までで区切りとさせて頂きますが、
まだもう少しだけ続きます。次回はいよいよ酷暑の埼玉市街地エリアです(笑
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