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嵐の予感。

 11月も目前だというのに前週に続いて2週連続台風直撃の週末。
私はこんなところおりました。

 ヽ(´▽`)ノ都会だ!
はるばる千葉くんだりから都会のど真ん中へ出向いたわけですが、
実は今回は四輪でお出かけ。

 あんまり日中の都心は車で走りたくないのですが・・・。
道が複雑な上に路駐がやたらと多い関係で処理が面倒くさいんですよね。
こういう時オートバイだと実にラクなのですけれど。

 都会を感じるところはこんなところにも。

 都心の一等地ほどの高額ではありませんが、
コインパーキングの料金も私の地域の倍はしております。


 今回の目的はリアサスを取り外してから1ヶ月が経過している、
NSR氏のNSR(ややこしい)の整備。

 氏も大変忙しい方なのでこの1ヶ月はろくに休みもなかったとのこと。
ノザワホンダさんにお願いしたリアサスのオーバーホール自体は2週間程度で戻っていましたが、
互いに割合バタバタしておりましたので仕方ないですね。
時間は昼過ぎ。私も土曜の通院を終えてからの到着です。

 まずは作業前にNSR氏と近隣で昼食を済ませてエネルギー補充してからの作業開始。

 氏が契約しているガレージに到着し、
1ヶ月ぶりにパンドラの箱を開けると・・・やっぱりそうだよなあ。

 フロアジャッキで支持したエンジン下と、
サイドスタンドとフロントタイヤの3角で持ち上げリア荷重を抜いていたのですが、
1ヶ月もすればジャッキの油圧も徐々に抜けてすっかり下まで下がっていました。
開けるまではドキドキでしたが、とりあえず倒れなくてよかったです。


 そして再びジャッキでリアを持ち上げ、
サスペンションがないことには車体が保持できませんので
暗くて幅の狭いガレージの中で1ヶ月なかったリアサスを仮付け。

 取り敢えずリアタイヤが使えるようになりましたので車体を表に。

 ここからはガレージを出て表で作業です。
前回はサスペンションを外した状態で保管するためにやむなく最後はガレージ内でやりましたが、
基本的に整備は明るく作業のしやすい場所で、がいちばんですね。

 車で来ている理由は台風以外にこんなところも。作業のために私の愛用工具を積んできております。
諸々合わせて優に40kg以上はありサイズも大きいため、流石にオートバイで全部積んでくるのは無理です。

 まずは仮付けしたリアサスをしっかり取り付け。
取りつけボルトやブッシュ等を清掃しながら規定トルクで取り付けます。

 リアサスだけでもぴっかぴかのOH済みで気持ちいいですね♪。
ここからは”リアサスを交換するために取り外した”その他のパーツを取りつけてゆきます。

 エアクリーナー・タンク・シートを取り付けてリアサスの動きを見ながら車体チェック。
途中で気になったグリス切れ箇所などもついでに分解してグリスアップしてゆきます

 シフトペダル周りも結構カラカラでしたので分解清掃。
ショートステップの軸の抜け留めの割りピンはいつの間にか脱落してなくなっていましたので、
私の工具箱に入れてあったステンレスワイヤでワイヤリング。
別にゼムクリップなどで代用してもよいのですが、ワイヤリングのほうが気持ちイイですね。

 画像にも見えていますが、今やレアなJhaチャンバーもぼちぼち錆びておりますので、
NSR氏には後日軽く磨いて耐熱塗料を塗っておくようにお願いしました。
その他キックスタートペダルの軸もグリスが切れていたので清掃&注油。

 ライダーが触って操作する場所のスムーズさは、
オートバイ自体のフィーリングに直結するのでとても大事ですよね。


 そしていよいよエンジン始動のためにガソリンコックをON。
ここでNSR氏 「なんか漏れてる!」 とのこと。あーそういえば前にそんなこと言ってたなあ。
「ガレージに停めて次に乗ろうとするとガソリンが下に垂れている」と。

 比較的至近にフロート室周辺のメンテは行っていましたので、
(フロートの確認及び、フローとバルブ・ドレンも含むパッキン類交換)
正直なところフロート室周辺のオーバーフローは考えにくい状況。

 あとはガソリンコックとかも割合漏れる箇所ですが・・・でも場所が違うなあと思いながら、
原因特定のために再度タンクやらなにやらを取り外し。

 取り敢えずここまで来ました。
残念ながら上や横の隙間からではどうも見えませんが確かに漏れてはいます。
場所のイメージはスタンドで保持している状態(車体が左に傾いている)で、
左のフロート室の下からポタポタと垂れ、スプロケカバーから地面に落ちている状況でした。


 ただ、ごらんの通りNSRは結構配管だらけなのもありイマイチ判らず。
こうなれば直接見るしかない。「よし。キャブを外すかー!」ということで、
スロットルケーブル及びオイルポンプケーブル、エアソレノイドの電源などを抜きつつ、
キャブにつながっているものが全て取れたらばスポンと本体取り外し。


 いよいよキャブだけになりましたので改めてガソリンをタンクから供給。
ガソリン漏れの出所を今度こそ突き止めてやりましょう。
 15kgぐらいあるガソリンタンクの持ち上げ係はNSR氏。満タンのタンクなので重くて結構大変。
他方の私は私はキャブを繋いで不具合を特定する担当。
バイク屋なら点滴みたいな感じのモノで供給が可能なのですが、個人のガレージにそんなものはありません

 ガソリンを供給して暫く。ようやく原因が判明。
「あーここだ。滔々と沸いてる。」
なんと左右のキャブにガソリンを供給している通路のパッキンから漏れていました。

 まさかこんな場所とはなあ。
MC28のキャブはMC21までのものと違って若干バラしづらい印象なのもあり、
私自身も精々フロート及びジェット類のOHぐらいしかしたことがありませんでしたが、
この箇所はそういった”普通の整備”では対応が出来ず、
左右のキャブを割って確認を行わなければならない箇所です。


 とはいえ当然やらなければ不具合は解消いたしませんので、
自然とキャブを分解する流れになるのですが、
MC28キャブの通常非分解の箇所については ”いじり止めのトルクスねじ” が使われており、
私の手持ちの ”普通のトルクスビット” では分解が行えません。

 時間は既に19時。さてどうしたものか・・・。
ここで思い出したのが、以前環七を走っていて見かけたホームセンター。
NSR氏も個人的にたまに利用しているという、都会の真ん中にあるホームセンターです。
かれこれ30年は営業しているという地域に愛されたお店です。

 ホームページで調べると、
立地では考えられない四輪の駐車場がちゃんとあるとのことで急ぎ車で買い物へ。

 以前来たときに感じた印象として、
店舗規模の割にとても品揃えがよい印象でしたので期待しつつ到着。
時間的にも他に回る余裕はありませんのである種の賭けでもあります。

 結果は大正解ヽ(´▽`)ノ。
壁も含めて店内ところ狭しと陳列された商品群の中には、
あれやこれやとその場で思い出して買おうとしたものが全て在庫されており、
いじり止めのトルクスボルトに対応する商品もしっかり手に入りました。


 無事に欲しいものが買えたので一安心ですがまだ作業は残っています。
ここで、キャブの分解作業については明るく汚れの少ない環境が望ましことと、
メンテナンスのためのパーツも必要なので、
NSR氏のお宅にお邪魔させて頂くことになりました。

 NSR氏は私と違ってマメなのである程度の純正パーツをストックされていますので、
(人気車種のNSR250Rでさえ絶版パーツのだらけですので必要な準備でもあります)
聴くとキャブ周辺パーツもまだあるとのことでしたのでNSR氏の自宅で作業を行います。

 早速買ってきた工具も用いてキャブを分解。

 MC28の場合はサービスマニュアルにも細かい分解の記載はありませんので、
構造を観察しながら慎重且つサクサクと分解してゆきます。
『スロットルポジションセンサーとかめんどくさい構造だなあ』なんて思いながら、
清掃も行いつつの対応です。

 フロートチャンバーやらジェット周りのメンテはまだ先で問題ありませんが、
配管類はやっぱり劣化が進んでおりますのでこの辺もそのうち換えたいところです。

 そしていよいよ犯人に辿り着きます。

 左右キャブの燃料供給系の連結箇所、
そこの右側のOリングが完全に死んでいました。
 年月を考えれば当然でもありますが、
左に並べた新品のOリングと比べて、断面形状は接触面に長年押されて 〔 ○ 〕 から 〔 □ 〕に変形。
しかもカッチカチで柔軟性もなにもあったものではありません。

 これは漏れるわ・・・なんて納得しながら、
他のエアチューブジョイント部のOリングなども交換、
ついでに前回フロート室のメンテの際にサボったトップ部分のパッキンも交換です。

 方々それなりに劣化していますね~。
私のCBRも既にあちらこちら傷んでいるぐらいですから、NSRならさもありなんです。
NSR氏が買ってきてくれたスーイツ&飲み物などを適度に補給しつつ作業完了。

 
 室内作業が終わりそれなりにキレイになったキャブを携え、
あらためてNSR氏のガレージに戻る頃にはすっかり夜も更けておりましたが、
各部清掃を行いつつ再度キャブを取り付け。
先述のホームセンターで追加で買ってきた作業灯2つの威力もあり順調に作業が進み、
いよいよタンクを戻してガソリンコックをON!(もちろん取り付け前にもテストはしましたが)

 ・・・( ̄ー ̄)よし!漏れない。1分待っても2分待っても漏れる気配すらありません。
作業したのですから当たり前ではありますが、
当たり前って意外と当たり前じゃないのも世の中でございますので♪


 その後少し緊張しつつもエンジンをかけ、始動もアイドリングも問題ないことを確認。
2stだけにオイルもしっかり出ているのを確認して一安心。

 かれこれ10時間ぐらいの作業そろそろ疲れてきましたので、
カウルの再取り付けだけNSR氏に丸投げして作業もいよいよおしまいです。

 オーバーホールが済んだリアサスペンションのリザーバータンクも眩しく、
外からはぱっと見でわからないけれど、
これまた綺麗になったキャブレターも無事組み込まれていると思うと気分がよいですヽ(´▽`)ノ。


 この頃には既に深夜に差し掛かっておりましたが、
仕上がったNSRをガレージに仕舞い、氏を自宅に送り届ける前にファミレスで遅めの夕食。
今回は作業の手伝いのお礼にと色々ご馳走になってしまい恐縮しつつも、
満腹とあいまって疲労で眠くなった瞼を擦りながら私も無事に自宅に帰宅いたしました。


 当初はリアサスペンションのOH及び組み付けだけの作業のつもりでしたが、
思いがけず別の不具合に対処、解決することになったのはある種よい機会でした。
 これで激務でストレス過剰であろうNSR氏も、
暇を見つけて元気に走り回ってストレス解消していただけることを願うばかりです。

 ・・・あ。そういえばうちのCBRの部品もまだ全然ついてなかった。
次回は私のCBRもなんとかしないとですね~orz

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念願がちょっと叶いました。


 (˘ω˘)DREAM(夢)・・・。

 っとコレはあの漫画のオチでした。
台風も最接近のこの週末、私の念願がふたつ叶いましたので報告などを。


 まずはコレ。買っちゃいました。

 いまだになにが ”ヤンヤン” なのかは解らないのですが、
子供の頃は滅多に買ってもらえなかったちょっとお高いお菓子。
いつか山ほど買ってみたかったんです。

 まあ大人になるとすっかり忘れてたんですが・・・。

 このお菓子、システムが面白いんですよね~

 スティック状のクラッカー的なものに、
容器の中で仕切りでわけられたチョコとトッピングをつけてぱくっと。
いやー楽しいですねヽ(´▽`)ノたまらん。

 

 閑話休題。

 船橋のノザワホンダさんにOHに出していた、
NSR250Rのリアサスペンションが帰ってきました。所要期間はちょうど2週間でした。

 恐らく’92頃のユニットなので軽く25年モノではございますが、
NSRに強いショップの手でしっかりメンテされてリフレッシュです。

 分解点検していただいたところ、実はここも交換になっています。

 サスペンションロッド。
依頼前には表に見えている部分は点錆などは確認できなかったのですが、
点検時にダメージが見られたとのことで、再メッキしたものに交換。
(店舗に再メッキ済みの再生ロッドがちょうど入荷したとかでそれと交換しました
 無論ですが、曲がり点検なども精密にされているようなので心配はありません)

 因みに通常時の再メッキの納期は外注で1ヶ月程度とか。
今回はタイミング的にラッキーでした。


 そしてこの辺りも作業していただけた模様。

 サスペンション取り付けボルト部のブッシュも新しくなっています。

 お店の見積書やメールなどでのレポートを見るに、
流石にスクーデリアオクムラさんほどの細やかな情報提供がないものの
(オクムラさんではガス圧の変化なども含めたデータシートがしっかり提供されますが、
 その辺はバイク屋とサスペンション屋の違いかもしれませんね。)
OH作業としてはさすがの仕上がりでよい印象です。安心なことには違いありません。


 このサスペンションユニットは今回が初OHだったようですが、
OHされると取り付けられることでおなじみのこちら。

 リーザーバタンクにガス注入用のバルブがとりつけられました。
基本的にガス(この場合は窒素)は年月や作動とともに抜けることは不可避ですので、
本来は定期的に所定の圧力まで充填してやらなければならないのですが、
メーカー純正パーツの場合はOH想定はなく、ASSY交換となりますのでノーマルに無いようです。
(CBR1000RRの場合は蓋をあけると標準であった気がします)


 いやはやそれにしても各部リフレッシュで気持ちがイイですね♪
あとはNSR氏のNSR(ややこしい)に取り付けるだけですが、
氏はこの土日も休日対応とかで仕事をしておいでですので今週はナシ。
そもそも台風直撃でそれどころではありませんからね・・・

 とはいえ自分のオートバイではないとはいえ、ずっと手入れしたかったNSRのリアサス。
25年モノで性能がどうとか以前に安全にも疑問符がつきかねない状態でしたし
(オイル漏れや動きの渋さなどは感じませんでしたが)
念願叶って一つスッキリできて大満足です。

 

 さてさて。果たして私は超大型台風が直撃する月曜に無事仕事にゆけるのでしょうか。
いい大人が「台風で電車が遅れて」なんて無責任でお粗末な言い訳で遅刻はできませんし
いつもどおりに手段を選ばず辿り着けるように足掻いてやろうと思っております。

 真面目に頑張る企業戦士の皆様の無事な職場への到着をお祈り申し上げます( ̄ー ̄)。

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あんまり拘りないのですよね。

 大した話ではございませんが。
ほとんど持ち物としての拘りがないスマホのバッテリが死んだので交換してみました。

 私の記憶が確かならば・・・4年ぐらい前に買ったスマホが途中で壊れ、
キャリアの保証サービスでリファービッシュ品に換えてから今が2年ぐらい。
Li-ionバッテリのサイクル的にそろそろ寿命でもおかしくありません。
具体的な症状は79%ぐらいのバッテリ残量になるとストンと0%になって切れる。
そんな典型的な劣化の状態でございました。

 今はいい時代ですから、
互換バッテリもスマホのケース内部のシーリングテープもカンタンにネット通販で買えます。


 ではさくさくっと交換。所要時間は15分かそこらです。

 私のスマホとバッテリと工具セットを準備。

 続いてヒートガンでスマホのリアパネルとフレームを外してゆきます。
ネジ留めもされていますが、防水と固定に粘着テープが多用されています。

 ヒートガンはCBRのベアリングを外したりにも使える大変便利なアイテム。
ドライヤーの親玉みたいな熱量なので髪にあてると即座に焦げます。


 バッテリ前後比較。
左が古いもの、右が互換品。当然ですがサイズはほぼ同じです。古いものは若干膨張していました。

 互換品は若干フレキシブルケーブルのやる気が足りない(精度が悪い)感じがあります。
値段も実際安いのですが、中華製の互換バッテリというとその品質が心配ですね。
少し前にも雑居ビルみたいなバッテリ工場が爆発-火災になって大変なことになってましたっけ。


 スマホ本体はこんな感じ。

 この集積感は結構好きです。
でも今回はバッテリ以外に用はありませんので軽く状態だけ観察しておしまい。

 バッテリ交換が済みました。
念のため再組み立て前に通電してみますが難なく動作。
過充電でも過放電でもない理想的な60%ぐらいの充電量で管理、販売されているようで一安心です。


 動作確認ができたらば、今回買ったバッテリについてきた新しいシールテープを慎重に貼り付け。

 台紙もついていますのでそんなに難しくありません。


 最後に元通り戻して完成!
流石にメーカー出荷時と同じ防水性能は期待できるものではないでしょうが、
念のため熱を入れた上で再度圧着しておきました。


 ついでにスマホのバッテリ性能評価を確認。

 能力80%とのことですが前の死んだバッテリもこの評価でしたので大してアテになりません。


 中華バッテリだけに想像できないような当たり外れがあるとの情報もある商品ですが、
ともあれ劣化して確実に死んでいるバッテリよりはマシでしょう。
願わくは発火とか膨張とかがすぐに発生しないでいてくれればいいなあ。その辺は運ですね。

 

 世の中は新型i-Phoneだの季節ごとの新モデルだのと盛り上がっておりますが、
私は電話にそんな拘りがありませんし、スマホでゲームなどもしないのであんまり関係ありません。
バッテリなどの消耗品のメンテは機械なりに必要ですが、壊れたらば買い換えればいいやぐらいの感覚です。

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CBR大地に立つ。

 いやはや雨の週末でしたね~
ここで唐突ですが最近面白かったこと。

1.NHKスペシャル。
 ずいぶんと昔。子供の頃やっていてドキドキしながら観た ”脅威の小宇宙人体” 的な番組が、
最新の研究に基づいて製作されこの秋から来春までかけてシリーズで放送されています。
NHKスペシャルだけでも受信料を支払っている価値があると言っても過言ではないぐらいいい番組です。

2.ドキュメント72時間
これまたNHK。
いろいろな場所で3日間の固定取材してそこを訪れる人々の人生を描く番組ですが、
今回はまさかのお馴染み東雲ライコでの72時間密着ドキュメント。

 当然登場人物はみんなリアルなライダーでした。
我々も例外ではありませんが、色々な人生に翻弄されながらも健気にバイクに乗ってます。
出ていた皆さんの笑顔が揃ってとてもとても素敵でした。


 うーん。こうして考えるとなにやらNHKしか見てないなあ。
年齢が上がるとNHKばかり見るという俗説をどこかで聞いたような気が致しますが、
我々ぐらいのトシになると確かにNHKがいちばん安心して見られると思います。

 他に見たい番組といえば日テレで放送されているMotoGPですが、
残念ながら今日は日本GP当日だというのに、今年は地上波で昼間の放送はありませんでした。
見られるのは深夜2時からとのことで残念ですねー。また明日かしら。


 そんな私の今週のライダー的生活。
日曜は結局週内には忙しくて作業ができなかったCBRのサスペンションを取り付けておりました。
今回の天候は木曜辺りから生憎の雨続きですが、湿度に注意しながらの屋外作業です。

 まずは水曜の夜にヤマトの営業所まで行って受け取った、
スクーデリアオクムラさんでフルOH済みのサスペンションの開封から。

 いやーぴっかぴかですね~♪♪
分解しないと綺麗にならない場所まですっかりキレイ。これだけで嬉しいです。

 私の放置期間が長かった所為で、先日までヒビの入っていたストロークセンサーもばっちり新品に。

 行方不明になっていたリアのストロークセンサーも復活し、全体も作業後のピカピカ状態。嬉しいですね~。

 
 当然信用はしておりますが、オクムラさんは作業の報告もしっかりしていて大変好印象。

 報告書とともに分解点検時の画像のご提供があり、
交換済みの古いシールやメタル類も同梱されていました。

 今回はフルオーバーホールでの依頼ですので、
前回好みの値のものに交換してもらっている専用スプリングはそのまま再利用です。


 さてさて。それでは作業開始です。
とその前に、在庫が切れていたお気に入りのペーパータオルをamazonでまとめ買いしてありましたので準備。
グリスアップなどの油脂を多く使う作業のときには大量に消費しますので多くて困ることはありません。

 この商品、実は会社近くのショッピングモールのほうがずっと安かったりしますが、
大量に持って帰る手間を考えれば多少高いのはガマンですね。今回は1本350円ぐらいで買いました。

 余談ですが左にちらっと写っている油圧ジャッキも安物ながら新調。
先日NSR氏のガレージでNSRをジャッキアップするのに、
20年来愛用しているジャッキを差し上げてしまいましたので・・・。


 まず最初の作業は、
今回の分解点検でシールが傷んでいることが発覚したリアサスペンションのリンク関連のダストシール交換から。

 作業ついでにリップ部にもたっぷりとグリスを叩き込んでおきます。


 早速ですがここでリア周りの作業はひとまず中断し、フロントフォークの取り付けから行います。
現在はフレーム下端をリジッドジャッキ2本で支えている関係で、
車体がヤジロベーのようになっており不安定なため、フロント荷重を稼いで安定させたいのが目的。
それと、整備中に万一倒れた際にフロント周りがないと色々大変ですので。

 フォークをケーブルの取り回しに注意しながら通し、
ステアリングステムのボトムとトップの割締めボルトを指定トルクで組み付けます。
余談ですが、同じSC57でも前後期で足回りのセッティングが違いますので、指定トルクも結構違ったりします。

 と、ここで気づいたのですが、
フォークのボトムピースの裏にはオクムラさんの作業時につけたらしいなんらかのマーキングが。

 何のチェックなのだろう・・・曲がり測定?平行確認?
左右とも同じところについていました。


 無論ですが全く問題はありませんので作業を続行!
フェンダーまで着きましたのでフロントホイールも取り付けてしまいます。

 ベアリングのガタや引っかかりはありませんでしたので、
ダストシール周辺の清掃と再グリスアップだけ行って今回はそのまま使用します。


 アクスルシャフトを仮付けし平行を確認してから規定トルクでホイールを取り付け。
この段階ではフォークボトムの割締めボルトは片側だけ締めてもう一方はまだ締めません。

 毎度ブレーキキャリパーのないこのタイミングだけのお楽しみ。
問題なく機能していれば、軽く勢いをつけるだけでかなりの時間回転し続けるホイール♪
音もなくスルスルと回り続けるのは気持ちがよいですね。


 で。
ここでブレーキキャリパーを取り付けるわけですが・・・。
うーむ。やっぱり無視できないなあこの感じ。

 実はここ暫くフロントブレーキの引き摺り抵抗が増えている認識はあったのですが、
なんだかんだと 『いつでも出来る』 と放置していたので今がメンテのチャンスです!

 現状は力を入れなくても手でそれなりに回る程度の引き摺りとはいえ放置してよいわけではありません。
仮に放って置けば抵抗とともにパッドもローターも必要以上にダメージが出ます。
その所為か、まだまだ交換時期ではないものの長寿命且つ効きが好みのZCOOが意外と減っていました。
交換から3,000km程度しか走っていないのにも係わらず、です。

 ちなみに今回は左側キャリパーが右よりも少し強く引き摺っていた模様。
バランスの崩れなどは実際に触ってみないと判らないものですよね。

 汚れと古いグリスを落としたあとは、
新たにシリコングリスを塗ってシールとピストンを馴染ませるためによく揉んでおきます。
私の目安としては手でも抵抗なく押し戻せるぐらい。
もちろんブレーキレバーを握ると可能な限りバランスよくピストンが出てくれるのが理想です。

 ただ今日は雨なのでブレーキフルード系統に湿気を入れたくない関係で、
マスター側を開放してやらなかったものですから色々と大変でした。
アストロプロダクツのピストン戻しツールを買っておいてよかったなあ。

 

 ブレーキキャリパーに満足したらば次の工程へ。
今度こそリア周りの取り付けです。

 完全にフリーになっているスイングアームの下からOH済みのクッションユニットを挿入。

 アッパーマウントボルトを規定トルクで締め付けたらばリンクを組み立ててゆきます。
リアサスが全体的にピッカピカのお陰で作業をしていて気持ちいいです。
どうせすぐに泥だらけになるのですが、最初ぐらいは気分よいのもアリですね~。

 クッションアームやらリンクロッドやらも規定トルクで組み付けてゆきます。
この周辺を締めるときは逆側の周り止めが意外と大変なのですが、
その辺は適当なレンチなどを引っ掛けて対処いたします。

 我が家は海辺のエリアなので土地柄砂だらけなので、噛み込みには要注意ですね。
極力各部キレイな状態を保ちながら、順序よく組み付けて完了です。


 そしてやっとリアのリンクが復活いたしましたので、
フロアジャッキでリンク周辺を持ち上げてフレーム下のリジッドジャッキ2本を取り外し。

 これで漸くリアに荷重が掛かった状態で管理ができますので、
メンテナンススタンドを外して車体を下ろすことも可能になりました。

 新しく買った安物のフロアジャッキは前のボロに比べてもちょっと使い難い感じですが慣れの問題かなあ。
写真に撮り忘れましたが最低高が低いのがウリのジャッキですので、
フレーム下が狭いドラッグスターにも使えればいいなあと思って買いました。もちろん車にも。

 

 フロントとリアのサスペンションが取り付けられましたので、
ここで一旦前後のメンテナンススタンドを取り外してフロントフォーク側の仕上げ。

 ここまで敢えて片側のフォークボトムの割締めボルトを締めておりませんでしたので、
サスペンションに車体重量が乗った状態でフロントフォークをストロークさせてアクスルを馴染ませます。
気が済んだらば規定トルクで締めてフロントも完成。ブレーキキャリパも忘れずに。


 と、ここまで来たところで辺りはかなり暗くなってきました。
はじめた時間が特に遅かった訳ではなかったのですが、
冷たい雨の中で頻繁に休憩しながらのんびり丁寧にやっていた関係で思いのほか時間が経ってしまいました。

 外装やら電装系の配線はまだ行っておりませんが、
ともあれ前後タイヤとサイドスタンドで車体が支えられるようになりましたので、
比較的不安定なメンテスタンドや、非常に不安なリジッドジャッキのみでの保管をせず済みます。


 安心したところで続きはまた次の週末かしら。
ろくな話ではありませんが最近通院している病院での検査で思いのほか数値が悪く、
何故かしばらく土曜は通院(投薬)になりそうな話ですので、次もまたのんびりやろうかと思います。

 病院の先生は日本のそれ系の学界でも指導的立場の権威のある方で、
流石にその先生の診断は蔑ろにできませんので私もちゃんとしないとダメですね。
年齢的にもうメンテナンスフリーとはゆかないトシですので、
ここからは旧車の管理と同様の覚悟で維持が必要です。

 皆様もオートバイにご自信にと出来るだけ手をかけてあげてくださいまし( ̄ー ̄)。

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おかえりサスペンション。

 いやはや。
名古屋のスクーデリアオクムラさんにお預けしていた
CBR1000RRのフロント&リアサスペンションですが、
予定納期どおりに仕事を終えていただき本日無事に到着いたしました。

 前日に発送予告を頂いていたので、
その段階で宅配会社には翌日19:00~21:00の時間指定。
作業料金は代引きのため宅配業者に支払いの必要もありますので、
仕事を終えて普段よりも死ぬほどダッシュして帰宅したのが19:14頃。
が。あー・・・。自宅についたらば50m先を宅配のトラックが走り去ってゆきましたorz。

 普通に定時で帰ってきたらば20時頃帰宅な私のライフスタイルですが、
今回はかなり無理したのにも係わらず間に合わず残念です。
前は20:00~21:00の枠があったのになあ。色々不便になりましたね~。


 というわけで。再配達も申し訳ないので不在票に書いてあったドライバーさんの携帯に電話。
営業所に戻る時間を伺い、閉店際の21時直前に四輪で受け取り&支払いをして参りました。

 ホントは最近多くなってきた地震などでの車体転倒対策に、
受け取ったらばすぐにフロント周りだけでも仮組みしてしまいたかったのですけれど。
帰宅したらば21:20頃でしたのでもう流石にもう無理でした。


 ちなみに今回の費用。
(※私の場合は初回に自分の好みに合わせてダンピング変更のMEチューニングと、
 オプションでフロントの専用スプリング組み込みをお願いしてありますが、
 再作業の場合はOH工賃でご対応いただけるとのことでした。)

■’06 CBR1000RR

■フロントフォーク(SHOWA)
 フルメンテナンス         :¥30,250-

■リヤショック(SHOWA)
 フルメンテナンス         :¥27,060-
 バンプラバー交換        :¥1,100-
 アッパーマウントシール交換  :¥360-

消費税額 8%           :¥4,701-
代金引換便手数料         :¥648-
合計金額               :¥64,119-


 世の中のOHも出来る業者さんに比べると少々お高めの設定ですが、
仕事の内容と実際の満足度からすると決して高くないお値段に感じます。

 最近ではバイク用品店でもオクムラさんへのOH依頼メニューがあったりするようですが、
車体持込での着脱の場合には工賃が+αですね。


 無論ですが、
ワーキングプアな私の経済観念で言えばリアルに喀血するぐらいの高額には違いありませんが、
楽しく乗る以上は必要経費ですのでこればっかりは仕方なし!
今後も精々楽しく走り回ってやろうと思いますヽ(´▽`)ノ・・・とその前に次の週末は取り付けですね。

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