主にオートバイ。時々クルマ。
なんだかんだと永年のブログです。
風に向かう刻
七回目の車検が近いのです。
残念ながら私のGW休みももうおしまい。我が社はカレンダー通りなのです。
それでもこのGW中はせっかくの休暇、それも緊急事態による在宅中ですからオートバイ弄りをしておりました。
思えば新車でCBR1000RRを買ってからこの5月末でもう7回目の車検になりますが、
自分で陸運局に持ち込もうにも、コロナで不足した業務リソースを補うにそうもゆかず、
今年もバイク用品店さんに車検をお願いすることに致しました。
5万円/6万円/7万円と3種設定されていたプランでは、
より高位なプランのメニューに私にとって日々の整備以上のことは含まれておらず、
特段の魅力がありませんでしたので最低限の”車検だけ”のコースを選びました。
というわけで車検準備開始!
お小遣いも投入しつつ、長年気になっていた箇所にもついでに手を入れてゆきます♪
※今回は作業が細々としておりますので、文章は比較的手短に淡々と参ります。
【カウル外し&洗車】
作業中、あまりにも乗らな過ぎて ”タンク内のガソリンが無い部分が錆び始めた”衝撃のシーンを目にしましたが、
それはおいといて(笑) 、整備のために外を洗っておきます。砂だらけでは良し悪しも判りません。
車体が直立していたほうが諸々都合がよいのでリフトアップ。
下回りを洗車してゆきます。まあ程々で。
【いろいろ取り外し】
タンクカバーやらシートやらも取り外しまして、タンクをリフトアップします。
CBRはインナー式のタンクですが、下部がヒンジになっているので紐のようなもので引っ張って持ち上げておきます。
エアクリーナーボックスを外してからラジエータをずらします。
ラジエータをずらしたらばクリップと負圧系の配管を外し、
スロットルケーブルを取り外してから、エアインテークダクトを前後に分割して抜きます。
この型のCBRは今のモデルと違い電子スロットルではなく、ケーブル直引きです。
【イグニッションコイル交換】
露出したヘッドカバー部にアクセスし、ダイレクトイグニッションのプラグキャップを外します。
今回のターゲットの一つはここ。
ここは今回の車検とは直接の関係がありませんが、
ダイレクトイグニッションコイルは何年か前から換えたかった部品でした。
というのも既に14年間乗っていることと、
電気的な値で正否判定はできますが、緩やかな劣化については気づきようがないので。
新品のイグニッションコイルを4気筒分、4点買いました。
新車当時は ¥3,360/本だったものが、今や¥5,903/本に値上げされていました。
4本で24,000円・・・もう少し安いうちに買っておくべきだったかもしれません(笑)
新旧比較。左が新、右が古いものですが見かけは変わりません。
シリンダー真上のため常に高熱に晒されてはいますが、
昔の単純なゴム製のプラグキャップによくあったような裂けなどはありませんでした。
プラグホール周辺は簡易清掃しシリコングリスを塗って再度組付けました。
尚、プラグについては前回交換から5,000km程度の走行の為今回は交換見送りです。
【スロットルケーブル注油】
現在使用しているスロットルケーブルはActiveのハイスロキットのもの。種別はTYPE-3です。
愛用のYAMAHAのスーパーワイヤーグリース。これホントにいいモノです。
パーツクリーナーで古い油を完全に流した後、
ワイヤーインジェクターを使って、スロットルボディ側からしっかりグリスを吹き込みます。
2012年4月の交換から8年使っておりますが、ケーブルに劣化や破断の気配はありません。
が、画像に写っていないハンドル側のアルミ製のスロットルホルダから先、ワイヤーガイドの鍍金スリーブは錆びまくり。
錆び取りがてら磨こうとしたらば地が露出したので放置してあります。そのうち塗るかなあ。
【再組付け】
エアクリーナーボックスについても折角外しましたので丸洗い。乾燥させて組付けます。
スロットルケーブルの引き/戻しをスロットルボディに戻し・・・
というかここが毎度一番面倒なのですが、下側のタイコがかなり入り辛いです。
ファンネルなども戻してゆく途中、
以前施したスロットルコートの状態が良いのに一安心。トップインジェクタやECUも戻しました。
【グリップヒーター取り付け】
ここで完全に車検準備からは脱線になるのですが、グリップヒーターを取り付けすることに。
従来以下の問題や逡巡がありまして今まで躊躇っていましたがいい機会ですので。
□HONDAのスポーツグリップヒーターが欲しいが既に社外のハイスロキットがついているので合わない
□電源配線的に常設利用に不安がある(現在ウィンカー辺りの電源から取っています)
□既に車体バッテリー給電のKOMINEの電熱グローブを買って持っている
□一応間に合わせに買った巻きタイプのグリップヒーターもある(数年前雪の奥多摩に行く時だけ使った)
以上だったのですが、今は時間もありますし多少拘って工作してしまいましょう。
と、その前に今の配線類の確認。
車体の左側、フロントタイヤ横のカウル内は御覧の有様で酷い様相です。
USB電源・電圧計・ナビ・ETC等々がぎっしり詰め込んでありますが、これも整理しないとなあ。
ともあれグリップヒーターをネットで色々と物色し選んでから、
今回の車検の申し込みついでに2りんかんで買ってまいりました。もちろん各所の径や長さは事前に確認。
選定基準は カッコイイこと!! 。
明らかにシーズン外れの時期ですので10%オフで買えました。それに車検予約したらうまい棒も頂きました♪
モデルは エンデュランスのグリップヒーターSP(汎用)です。
今はいい時代なので各社から様々なモデルが出ていますが、
グリップにスイッチ内蔵のものでHONDAのスポーツグリップヒーターを超えるものはない印象であり、
電圧計は既にKOSOのLEDタイプを持っていますので不要。というわけでこちらを選びました!
パッケージの中身はこんな感じ。主に左右グリップとヒューズつきハーネス、別体スイッチです。
その他ハンドルバーの長さに合わせた調整用のエクステンション、厚さ調整のアルミシールなど。
スイッチはハンドル貫通の薄型タイプ。左グリップとスイッチBOXの間に挟んで使います。
それでは取り付け。
まずは長年愛用のロッシグリップを取り外しハンドルバーを露出。
こちらはスロットル側ですが、反対のクラッチ側も同様にグリップを取り外します。
画像にあるのが噂の錆びまくりスロットルケーブルガイドですが、
今メーカーHPを見るとステンレスVer.もあるんですね。
当時、今は亡きライコ千葉湾岸店の在庫を買ったのですがメッキしか無かったような。
近くステンレスVer.を発注しようかな・・・2本で6,000円程度の模様です。まあ磨けば使えるし悩みます。
そうしたらば薄型スイッチをインストール!(ハンドルバーに差し込んで裏側をイモネジ留めするだけです)
続いてグリップボンドを軽くつけてから左右のグリップを挿入。
今回はゴムに電熱線が埋め込まれていますのでステンワイヤーでのワイヤリングは避けています。
左側はかなりきつく、右側は対照的に緩すぎましたが、
付属品のなかに厚み調整をするアルミシールが複数枚付属していますのでOK。
(※注:私のハンドルはEFFEX、スロットルホルダーはActiveハイスロです)
続いて動作確認。ひとまず従来の配線は使わず外部電源&バッテリーで確認です。
ふふふ。この感じがたまりませんね♪
5色のLEDインジケータが並んでおり、設定温度もオマケ機能のバッテリ電圧表示も一目で判ります。
テストについては通電と加熱に問題なし。
温まったあとのグリップについてのズレなどもないようです。では次にゆきます。
【電源ライン変更を含む配線整理】
グリップヒーターの正常動作が確認できましたので、
長年気になっていた電源配線の引き直しと、周辺電源の整理を行います。
元は適当に繋いだ配線でこんな状態でしたが・・・
新たに、グリップヒーターと電圧計/5V 2AのUSB電源をバッテリからリレーを介して取り付け、
従来接続先のウィンカー系電源には、ナビ、ETC電源と、リレーの通電検出のラインを取り付け。
ちなみにELメーターの電源はポジションランプ配線からとっています。
リレーについては、
モノを見ずネットで買ったのでサイズ感やコネクタ形状が判らず比較用に3種用意。お馴染みamonブランドです。
左から防水4極/非防水4極/非防水熱収縮チューブ付き5極コンパクトタイプ。
比較するとサイズ的にはコンパクトタイプがベストなのですが、
カウル内とはいえフロントタイヤ横、ラジエータ手前なので蒸気や飛沫も凄いわけで不安アリ。
ためしに一番大きい防水タイプをカウル横にあててみると収まりそうなのでその方向でゆきます。
劣化した配線も取り換え、デバイスの負荷に応じた配線を引き、
いつか使うだろうと残しておいた余分な長さの配線もカットしてまとめて完璧です♪では次!
【バッテリー交換】
私のCBRは日頃からOptimateを繋げっぱなしなので全くバッテリーの劣化の印象はなかったのですが、
電圧を計ると若干の低下がみられたので予防交換。(私はCCAを見られる機材を持っていません)
今のバッテリー自体は前回交換が2016年の2月ですから4年少々が経過しています。
型番は TTZ10S。台湾ユアサ製です。
純正指定のGSユアサのYTZ10Sの互換品ですが過去の実用上問題があったことはありません。
テスターを当ててみると初期充電済で出荷して頂いたようですが、念のため利用前に補充電。
今までのバッテリーと入れ替えて。
各所端子には組み付けの段階でコンタクトスプレーを使うことが多いです。
接続状態でエンジンをかけずに計って 13.17V 良好です。
これで電装周りの再配線が終わったので車載の電圧計を見つつ各種動作確認。
≪非通電状態:12.3V≫
以前はハーネスの終端付近から電圧を取っていたので電圧降下し11.6V付近でしたが、
今度はバッテリー直のリレーから拾っているのである程度上がっているようです。
≪エンジン始動:14.4V≫
レギュレータからの電圧としては問題ありませんが、
(適正:15.5V以下、電圧計表示で0.9V弱下がりますのでひとまず適正とします)
そういえばレギュレータもそろそろ交換しておきたいな・・・あれも消耗品ですし。
それではグリップヒーターをこの状態でON!
≪グリップヒーター利用(最大):13.6V≫
こちらも問題ないですね。
このエンデュランスのグリップヒーターSPにも過放電対策機能が付いていますが、
とりあえず12.5Vをボトムにしてあります。この状態なら常時利用も問題なさそうです。
【USB電源コネクタ移設】
配線については先の作業でバッテリー直のリレーから取って問題解消ですが、
USB-Aのメスコネクタの設置が今まで両面テープ留めでした。場所はステリングダンパ横とフレーム。
『いつか外すかも』で仮止めしていたゆえですが、そのまま放置していたのが現状。
せっかくなので今回完全に固定することにしました。
新たな場所はステアリングダンパーカバーに穴をあけて2ヶ所完全固定としました。
このUSB電源、5V 2Aの出力ですので電熱ベストの電源にも使えますし、
場所的にスマホの充電も車載カメラの電源取りもできます。
このUSB電源はDAYOTNA製。とても気に入って使っております。
写真の防水カバーが優れモノでスライドしてカチッとはまるプラスチック製。
普通のゴムキャップのものではすぐに端子が錆びたりするのですが、
ステアリングポスト周りという雨ざらしの環境でも、御覧の通り端子に錆びが発生しておりません。
【足回り状態のチェックと注油】
少々車検に影響ないところの処理に脱線しておりましたが、
これで上回りの作業がひと段落しましたので今度は下回り作業へ。
ホイールを外します。スイングアーム裏側の掃除のチャンス。
軽く拭き取りながらホイールの状態チェックです。
リアホイール。
ダストシールに塗ったゴミ取り用のグリスは飛んでいますが、リップの破損などはなし。
内部のベアリング3カ所にも引っかかりやガタなどはありませんでした。
古いグリスを除去し必要な個所にのグリスを再塗布。
摺動部については以前から愛用のウレアグリスの持ちがよいので良好。
ベアリング封入のグリスも今回は再封入の必要なしです。
ハブダンパーの硬化や痩せも問題ないですね。再利用します。
ここで白く見えるグリスのベタ塗りは単純にダストと水の進入防止目的です。
リアブレーキキャリパー。
ダストの清掃とピストンの揉み出し、シリコングリスの再塗布です。
スライドピンや各部シール部に問題はありませんでした。
リアパッド。
ほんと減りませんね~。私は走行中の制動にリアを使いませんで。
たまにバランスをとる時や停まるときぐらいです。
フロント周り。こちらもホイールを外します。
相変わらず薄汚れていますが清掃しつつチェック。
フロントも外の汚れはさておき、左右のベアリングやシール類は良好でした。
続いてキャリパー清掃。8potありますので少々面倒ですが毎度のこと。
中性洗剤+ブラシで汚れとグリスを落としつつ、
キャリパーツールで揉み出しを行い、ピストンの動きが問題ないことを確認し良好です。
フロントパッド。私の愛用はもうずっとZCOO Type-Cです。
タッチと制動力が兎に角好みで細かな調整もし易いです。ここはあと数千kmで交換かなあ。
2キャリパー分で安いところならば15,000円程度で買えますので今度発注しておこう。
そうしたらば各ホイールを組み付け。
キャリパーピストンを出す前の抵抗なく勢いよく回り続けるこの感じが好きです。
最後にアクスルナット締め付けおよび、フォークを馴染ませたあとの割締めボルト留め、
キャリパーボルトも含めた取り付けと各所のトルク管理を行った上で、
忘れなくピストンを出しておきブレーキの効き具合も確認をして下回りの完了。
【おまけ作業』
タンクカバー横の黒い装飾パーツが少し色褪せていましたので、
LAVENの光沢復活材でひと処理。
一応テッカテカになります。そんなに持たないですけれど。若干砂っぽいのは乾燥中に風が吹いて落としたからでして(笑)
したらば各所のカウル類を組み付けて完成!
配線をやりなおしたのでフロントサイドの配線の納まりもよくて満足です。
と、ここまで大変長くなりましたが今回の作業は以上です!
車検整備のついでにお店に頼めば+1~2万円でグリスアップや状態点検ひととおりと、
その他細かな車検に関係ない作業をお願いする場合は更に2万円くらいでしょうか。(部品代除く)
プロにお願いするのも確かにアリですが、
自分でやれば思い通りに手が入れられるのと、内容や状況が腑に落ちるのでより楽しいものです。
それにしてもグリップヒーターをつけてよかったなあ( ̄ー ̄)。
既に春なので近所一回りのテスト走行ではそこまでの恩恵はありませんでしたが、
なにより見た目がイイ!それに左手親指でポチポチやっているだけで楽しいです♪♪
冬でも薄手のグローブで動けるのが操作にも好影響ですし、
レーシング革グローブ(これも薄手)でも温かいことが確認できました。
グローブに発熱体内蔵のものや、冬グローブはどうにも操作がし辛くて運転が楽しくないのですよね~。
ということで以上!7回目の車検についての前整備のお話でした。
久々の整備記事で長くなりましたが、ここまでお付き合いを頂きありがとうございました!
アナログ人間のユウウツ。
うーむ。
残念ながら見えない相手-コロナ禍に対して世間はもはやどうにもこうにもならず。
不自由ながらも皆様がせめて健康に過ごしていらっしゃることを願うばかりで御座います。
そんな中のGW休日ではありますが、
流石の私も合理的判断からオートバイで遊び目的に走りにゆく選択肢はあり得ず、
社会通念上も『俺だけは大丈夫』では済まないことは社会人ならば誰しも理解する所でもありますが、
そうなると進むのがお買い物の類。最近はパソコン用にこんなものを買いました。
それにしても素っ気ない白い箱。
モノはSONYのヘッドフォンでMDR-7506。よく言うところの青帯というやつです。謳い文句は”業務用”。
ここで申し上げておきますが、私はオーディオ関連になんの造詣も拘りも信仰もありません。
そんな私が予想通り踏んだ地雷(失敗談)も交えて本日はお届けしようと思います(笑)
それでは開封。
いわゆるヘッドフォン。
スタジオなどでミュージシャンがよく?着けているらしいモデルです。
国内では別モデルの赤帯(MDR-CD900ST)がスタジオの定番とも聞きますが、
色々と解説を見ていると、普通に使う分には仕様もケーブル形状も私にはこの青帯の方がよさそうです。
私はレコーディングもしませんし、音源をもって演奏やレコーディングしにいくこともありません。
ただ、なんで敢えて ”モニターカテゴリ”のMDR-7506を選んだのかと申しますと、
単純にヘッドフォンについて 色々考えるのがめんどくさくなった というところが実態です。
ちゃんと音が出るということは不確定要素が排除できることに他なりませんし、普通に動くことは最終的に楽なんですよ。
ちなみに今まで使っていたのはこちら。
オーディオテクニカのATH-T200TV。
多分2000円くらいの価格帯のものですが、
型番が示す通り ただ単純にテレビの音を聴くためのもの でしかありません。それ以上でもそれ以下でもなく、品質も相応。
これを10年位使ったのかなあ。
最近はいよいよL側が途切れたりするようになったので今回の買い替えに至りました。
それにしても ”これで10年過ごした” というのが、私がオーディオに拘りがないことのなによりの証拠です(笑)
あたりまえですがちゃんと音は聞こえておりました。
そんなわけで新調した SONYの MDR-7506 ですが、パソコンのヘッドフォン端子に繋いで吃驚!
『おー・・・ちゃんと聴こえる♪』ってあたりまえですね~
うちのPCのM/BはASUSの Z170 PRO GAMING(もはや古いですね~)ですが、
一応ゲーマー向けのカテゴリーとかで、ゲームには重要な音をよくするためのSupremeFXなるオーディオ回路がついております。
スペック的にはS/N比115db で、オンボードながら回路は絶縁部を挟んで別体で低ノイズなのが売りですので、
私のように拘りのない人間は実際にはこれで充分なのですが、
サウンドカードの雄、Sound Blaster PRO世代なのでどうもオンボードにいいイメージがありませんで。外付けの物を試したくなりました。
そこでこちらを購入。
amazonで実売3,000円しないUSB-DACです。
ところがこれに新調したSONYのヘッドホンを接続してこれまた吃驚!
『明らかにマザーボード直より音が悪くなってるじゃん』ということで。
開けてみました。
うーん。まあそうか・・・そらそうだよなあ。
構成はシンプルにUSB DACにCmediaの【 CM108B 】、ヘッドホンアンプにHEROIC【HT97220】とのこと。
オーディオに執着のない私でさえこれらが力不足であることはよくわかります。
また基板上も深めの傷などがあり、さすがは低コスト商品だなあとしか思えない印象です。
正直なところ『こんなもん所詮デジタルだからどれでも一緒だろう』と考えていましたが、
その名の通りDACなワケですし変換経路の構成や回路はとても重要。
エンド部のヘッドホンが高機能になれば力不足は否めずその妄想には無理がありすぎました。
ただ、廉価DACのページには回路構成まで謳っていることはまずありませんので買うまで判らなかったのも事実。
開けて初めて判りましたが、深圳のベンダー GAIAのGV-021なんですねこれ。amazonのページには書いてありませんでした。
ということで取り付けて20分。早々に『こりゃダメだ』と見切りをつけて買いなおすことに( ̄ー ̄)♪
買いなおしとなればネガも見えましたのである程度調べて動きます。
ただ、マニアではありませんので自分が納得さえいけば値段やブランドなどは気にせずGo!
今度は日本のベンダー、ノースフラットジャパンなる会社の製品です。
モノとしてはODMっぽい感じで、中華製品を日本の会社が仕様指定して作っているようですね。
モデルは DAC-X6J。
発売は比較的古く、ぼちぼちロングセラーなのはマニア受けする商品だからのようです。
開封。ACアダプタなどは ”別売り” の為本体だけが入っています。シンプルで好印象。
そしてデザイン。
ケースなどもネット上でよく見かける中華製品のそれで、汎用品でコストを下げている印象です。
ただ、一見して加工精度にまったく問題はなく質感は低くありません。
そしてこちらも併せて購入。
12V 1A出力の汎用ACアダプタ。センタープラス仕様で変換プラグが数種類ついています。
早速接続して動作チェック。
『おおう。これはまるで違うなー!』耳は基本的に悪い方ですがまるで違いました(笑)
数十分程聞いてみてすっかり満足。即座に買い替えてよかったです。
回路的にはUSB経由の入力の場合では、
【 VIA VR1728A】→【CIRRUS LOGIC CS8416】→【同 CS4398P】→【TI OPA2134PA】→【Analog Devices OP275G】→【TI TPA6120A2】とのこと。
うーむ。これまた先ほどのDACとはまるで違いますな。
名だたるパーツ群が採用されているうえ、当たり前ですが目的を絞って整然と配置がされている印象です。
因みに別にデジタルでRCAとOPTICAL系統の入力があります。
それでは基板を観察。(メーカー保証外です)
おー。かっこいい!
この手のモノにしては決して値段が高いわけじゃないのですがキレイ。
奇麗な機械は大抵性能がよいものです(笑)
ここでケース開けたのにはもう一の理由が。
DAC(CS4398P)のアナログ信号を変換-増幅するオペアンプ(OPA2134PA)に用がありました。
中央上のICがそれですが、これを取り外すと・・・
DIPソケットになっています。
この OPA2134PA については2channelのため注意が必要です。そこでこちらを購入。
【TI OPA627AU】ですが、このICは1channelのため、2channelでの取り扱いが必要となります。
そこで両面実装で端子変換をしている基板のものを利用。
これでソケットに挿した状態では2channelとして動作します。
あとは元に戻して通電し、棚に納めてもう一度聴いてみましょう。
うーむ納得。最終的に唸っちゃうぐらいによくなりました!
(※注:オーディオなんてもんは基本的に個人の感想です。一番アテにならんのは生身の人間の耳ですから)
なんといいますか、欲しい情報がほぼ漏れなく聴き取れるようになりました。
例えるならば、自然の森の中の音源で小川のせせらぎが聴き取れるような、
オーケーストラの演奏の中でちゃんと各々の楽器が出している音のような”情報”が聴き取れます。
今までは単純に ”曲だなあ ”ぐらいの感想だったのがガラッと変わりました。
また、気にしたこともなかった ”収録時の良し悪し””古い音源の情報不足” まで手に取るように判るようになり、
これがいいことなのか悪い事なのかは置いといて、客観的な ”目 ”を手に入れたような感触です。耳ですけれど。
これはヘッドフォンの MDR-7506 だけでも不足でしたし、
オンボードのオーディオだけでも、廉価なUSB-DACだけでもそうは感じませんでした。
多少はお金がかかりましたが買ってよかった品物たちです♪
とはいえ私はオーディオマニアではありませんのでひとまずこれで満足。
あー。でもこうなるとRCA入力のまともなスピーカーが一組欲しいなあ( ̄ー ̄)。
以上、オーディオ沼の片鱗に触れさぞ恐ろしいものであるのだろうなあ・・・というお話でした♪