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転ばぬ先の杖、というよりも面白アイテム。 ~ Moto GPS Laser 取付~ <CBR600RRカスタム17>

 いやー。そろそろ春の足音が聞こえてまいりましたね( ̄ー ̄)♪
そんなわけで相変わらずのサボり気味の我がblogではございますが、
啓蟄を前にもぞもぞと不肖わたくしめも休眠状態から這い出て参りました次第。

 ちなみに今どき珍しくSNSのマメな活動もtwitterすらもやっていないタイプゆえ、
別にblogを更新していないからといってアクティブにほかの場所で交流しているというわけでもございません。
ここは私の活動記録であって別段承認欲求があるわけでもありませんし、その辺りは推して知るべしです(笑)


 そんなある温かい冬の穏やかな日。

 お気に入りのダム湖まで走りに行き・・・と見せかけて、実は新しく取り付けた装備のテスト走行です。
さいきんは正直なところ走りに行くためにカスタムしているような面がある気がしなくもないですが、
今回、昔から気になっていたとあるアイテムを取り付けてみました。


 それでは早速紹介をば。

 DAYTONA Moto GPS Laser(公式リンク)

 これ、所謂 GPS機能付きのレーダー探知機 なのですが、
四輪では比較的普及率が高い印象ではあるものの、オートバイではそこまでユーザーをお見掛けしない印象です。
その理由はいくつかあるのでしょうが、”走行音で警告が聞こえない””取り付ける場所がない””選択肢が少ない”など、
オートバイに気軽に取り付けるにはぱっと思いつくだけでもいくつかマイナス要素があります。

 私、一応免許はゴールドでかれこれ15年ぐらい?捕まっておりませんで今更何に憚るということでもないのですが、
四輪のビルトインカーナビでその手の警告機能にはある程度安心感という意味で助けられており、
そもそもの法規違反は問題外だとしても『この土地はこんな感じなのか』と気づくだけでも警報に一定の意味を感じています。

 そんなわけでこの Moto GPS Laser を買ったのですが、
オートバイ用品の御多聞に漏れずこの商品もそれなりに高価でした^^; 
本体だけで4万4000円。私の用途ではその他オプションで更に1万円を要するとありなかなかなことになっています。
一応Made in Japanではあるのですが、販路ゆえかニッチな市場ゆえか割高感は否めないですね。

 余談ですがこの Moto GPS Laser、
元々は Moto GPS Rader 5 として従来モデルの後継機として発売が予定されていたものの販売中止になった経緯があり、
それは ”例のOEM先のコムテック社による電波法絡みの大規模なコンプライアンス違反 ” が要因の模様。
それに関連した法律違反の修正を施し、今回は完全に DAYTONAブランド で名前を変えて再発売したということのようです。

 オートバイ用というだけに流石に防水対応です。
IPX7相当ということで水没でもOKな表現ですが・・・『相当』ですからね。話半分です。
肝心の各種検出機能はGPSの座標を根拠にした多数の取り締まりエリア検出および、
各種無線やレーダー、この製品が”Laser”名を冠した特徴でもあるレーザーセンサーでの取り締まり迄対応する概ね万全なものです。

 開封してみると内容物はこんな感じ。

・本体
・レーザー受信ユニット + 両面テープ
・USB A to 専用DCプラグ変換ケーブル
・ヘルメットスピーカー + 延長コード

 以上!! そう。信じられないことに以上なんです・・・。

 率直に『これでオートバイにどうやって取り付けんのよ?』と思う構成ですが、
どうやらよく言えば必要最低限、悪く言えばオプション商法な感じですね~。
そこで追加購入したのがこれらのオプション品。

※先頭の数字はDAYTONAの品番です最後の()は購入価格

・78180:MOTO GPS LASER用 取付ステー M10ミラー対応 ×1pc (1500円)
・78181:MOTO GPS LASER用 取付ステー クルマ用 ×3pcs (1500円×3)
・21501:MOTO GPS LASER用 防水 12V 電源ケーブル ×1pc (4000円)
・64436:バイク用 ETCアンテナステー ×1pc (1250円)
・PDA工房製 MOTO GPS LASER専用保護フィルム ×1pc (1000円)

 以上となります。オプションだけで総計で軽く10000円を超えております(笑)
とはいえ今回は ”とりあえずあれば取付に確実なもの” をチョイスしたのと ”四輪で使うときに必要なもの” を合わせているので、
最終的に私のCBR600RRに使ったものは 保護フィルム・12V電源ケーブル・車用ステー*1・ミラー対応の取り付けステー でした。
といってもこれだけでも8000円は掛かっているんですけれど。 ※後述しますがその他のステーはワンオフで自作しています。


 というわけで何れにせよ安くはないですね~。ホント。
なんてボヤいても仕方ないので作業開始です♪まずは本体の確認から。

 サイズ感はこんな感じです。フロントにはハードボタンが3つと2.4インチの液晶がついています。
単三電池と並べてみましたが、寸法でいうと 103mm*57mm*24mm とのこと。程よい大きさな印象ですね。

 それでは通電テスト。

 この時は標準添付の USB-TypeA 給電ケーブルを使用しています。
USB電源は今どきどこでも取れるのでとても便利ですが、オートバイの車載には正直どうなのかなあ。
(電熱など単純なものは瞬断などされても問題ありませんが、耐水性も含めこの手のものに使うには確実性に難がある気がします)

 筐体の右側には3つのコネクタがあり、上段から 音声/受信ユニット/DCとなり、左側面にはMicroSDカードスロットがあります。

 写真の右手前にあるものはレーザー受信ユニット。本体に比べるとむしろデカすぎるぐらいに見えますね。
この外部受信ユニットと、実は前モデルの RADER 4 には内蔵されていた 【スピーカー】【バッテリー】 が本体に無いことで、
より高機能な新型でありながら厚みも5mmほど薄くなっているようです。

 と、ここで話が逸れますが ”バッテリーやスピーカーがない” ことについて。
当然ですが購入時から承知していたものの、私にとってはこの2点はむしろメリットでした。
そもそも車載用途である以上は常時給電に問題はないですし、寿命や熱問題という爆弾を抱えた内蔵バッテリはネガでしかありません。
スピーカーについても同様でどのみち走行中には聞こえませんし、本モデルLaserで対応しているBT5.0でインカムに飛ばせば問題なし。
むしろありがたいことに本体重量が 185g⇒116g と大幅に軽量化されている為、振動面などでも有利になっています。
欲をいえばスーパーキャパシタぐらいは付いていて欲しかったぐらいですね。電源断時にはバツンと切れますので少し不安です。


 それでは消費電力もチェック。

 安物のチェッカの精度はさておき、5Vで311mAということで公称の 450mA以下 の通りのようです。
消費電力的にオートバイにはまず大きな負担はないようですね。

 続いて本体内のデータのチェック。

 firmwareのVer.については 2.00。2023/2月現在の最新も2.00ですのでこちらは問題なし。
ただし、GPSデータ(取り締まりのポイントや各種施設の位置情報)は2023/01/20に最新のものがDAYTONA公式に出ていましたのでUpdate。
どちらもmicroSD経由での更新となりますが特に難しいことはありません。

 そうそう、画像に写っている ”スタンド” ですがこれは標準同梱品ではなくオプションのクルマ用。

 樹脂製でロック機構部の肉厚などかなり心配になる貧弱な作りですが、
このロック部自体は本体もレーザー受光ユニットも同形状のため、このステーでどちらも固定が可能。
基部とはボールジョイントになっていてある程度の渋さがあり、任意の角度で装着したデバイスをホールドできます。

 私はこれを3点購入したのですが、1点はオートバイ車載時の受信ユニットの角度調整用、
もう2点は ”本体+レーザー受信ユニットを四輪で使う際に使用” するためとなります。
(注:公式にはオートバイで使うと振動で破損する旨明記あり。その前提で私は使いますが、壊れたら同時注文した別のアンテナステーに換えます)
この四輪に於いても使いまわしが出来るというのはありがたいですね。
尚、四輪で使用する際の電源は環境的に問題がないのでUSB給電を使用する予定です。


 動作確認も済んだところでそれではCBR600RRの車体に取り付けてゆきましょう。
まずは取り付ける場所ですが・・・これがまた悩みますね~。
今回は【本体設置】【レーザー受信ユニット設置】【電源配線】が主な作業となるのですが、CBR600RRにはその取り付ける場所がない。
所謂SS風のスポーツバイクではなく、CBR600や1000に限らずカテゴリとしてのSSのオートバイはその手の無駄なスペースが無いんです。

 ネイキッドやアメリカン、アドベンチャーやツアラーなんかだと迷うことはまるでなく、
それこそミラーと共締め&ハンドルにクランプで留めてハイ終わりなんですが。そもそも留める場所がない。
かといってカウルの外に貼り付けるわけにもゆきませんしなんとも。


≪メーカー指定の取り付け条件≫

・本体:「GPS アンテナ ( 本体裏側)を進行方向に向け、道路に対して本体が真っすぐ水平になるよう、取付けてください。」
・受信ユニット:「レーザー受信部を進行方向に向け、道路に対してユニットが真っすぐ水平になるよう取付けてください。」※遮蔽物NG

 と、こうなるのですがどちらにしてもSSには条件が厳しいような印象。
本体を置こうにもメーターやハンドル回りのそのままで留められる場所にスペース的な余裕はなく、
別体のレーザー受信ユニットにしても一体どこに・・・と途方に暮れるレベルの難題です。

 それではひとまず、遮蔽物NGとされる受信ユニットを取り付ける場所を考えてみましょう。

 他車種の一例として、機能よりデザインとしてフルカウルが装着されているようなスポーツバイクではアッパーカウルの顎下に装着が可能なのですが、
この手の遊びの余地がない機能だけが最優先のSSではどこに取り付けてもフェンダーと干渉します。
この状態ではライダーが乗っていませんので沈み込んでおらず、乗車時のホイールトラベルを想定するにどうみても無理。一見いけそうなのですけれどね。
(同様の理由でドラレコのフロントカメラもここには着けられませんでした)

 強いていえばウィングに穴あけてぶら下げるor上に乗せるとか、
ミラーステーに更にステーを噛ませるとか、エアインテークダクトの中に入れるとかはありますがどれも絶対にイヤです(笑)。

 というわけで、受信ユニットは 遮蔽物NG ではあるのですが、ある程度感度を落としてでもスクリーン裏しかないですね。
ちなみに公式にもスモークスクリーンはアウト。天地の逆さ取付はOK。受光範囲は左右40℃と上下20℃と若干タイトな指定です。
ただし、レーザー取り締まりの照射を受ける前方向からの受光ができればOKなのでそれを念頭に落としどころを探しましょう。


 ということで工作開始。

 画像はオプションのミラー共締めタイプの本体ステーの一式ですが、
中央に写っている穴あきブラケットと銀色の本体取付ネジだけが目当てで買いました。今回このL字のステーと黒いネジは使いません。
実際問題、手作業で精度よく空けるのはめんどくさいんですよね。ネジの長さなど適切な部材選定も同様。
そして色塗りもめんどくさいので(笑) 1000円少々で買えるなら安いものです。

 こちらはレーザー受信ユニットのステーのベース。
2mm厚のアルミ板の端材を切り出して適当に拵えました。私の工作は雑なのです(笑)
その他に本体のベースとして、ステムホールマウントと共締めとしたベースを3mm厚のアルミで作成。

 あとは電源関連ですが、これまたオプション購入した 12V-5V変換ケーブルを配線します。

 で。このケーブルなのですが『本当に4000円???980円の間違いじゃないの??』と思うような相当なチープさでして。
配線が黒/ピンクで丸見え且つ非常に貧弱な電源線で、
私の買った個体はプラグ付け根の被覆が購入時点から破れてプラス配線が露出していました。
これで4000円もコストが掛かるならせめて配線の外にビニルチューブでも巻いておいてくださいよ・・・。
早晩破れるor断線しそうな気配ですが、ひとまずプラグ基部周辺だけはビニールテープで補強して使おうと思います。

 とはいえ防水シールリングつきのプラグは他で代えが効きませんので致し方なし。
うーむ。マイナーチェンジしてくれないかしら。そうしたらば即座に買い換えたいレベルの品質です。


 そんなこんなで色々取り付けてひとまず Ver.1 が完成!

 Moto GPS Laser本体は先述のステムホールマウント(この場合はマルチバー)の8mmのボルトに共締めした、適当に作ったステーで装着しています。
レーザー受信ユニットはブレーキフルードのタンク基部にステーを経由して共締め。

 場所はトップブリッジ左側の真上、
イメージ的には皆さんがマルチバーにスマホを取り付けているような場所よりある程度低い位置といったところです。


 暫定ではありますが、この状態でひとまず装着はしましたので実際の公道での動作を試しがてらひとっ走りへ。

 冒頭のダム湖で休憩を取りつつ、山に市街地にと60kmほどですが走り回って来ました。

 肝心の Moto GPS Laser の動作自体は非常に良好。
取り締まりポイントの通知および方式の案内、近隣の道の駅や警察署、消防署などの施設の通知から踏切等々、
およそ公道を走っていて気になると思われる箇所は都度警告音とアナウンスが流れます。
その辺はGPSデータ204,000件、取締りデータ76,000件を謳うだけのことはありますね。
また、GPSの感度も【GPSおよびガリレオ・みちびき・グロナス対応】ということで衛星の捕捉も早く精度も問題なし。
この辺りは時代の進歩と、永年のレーダー探知機メーカーの底力を感じるところです。(もう先述の件で撤退されているようですけれど。)

 唯一気になった点があるとすればBluetooth接続での音声の入り方で、
昔の映画の無線みたいな最初にノイズ交じりで接続されてから音声ガイドが流れるところが気になりました。


 ただ。ここでなによりも致命的な問題に気づきました。
「み・・・見えん・・・この取り付け方では運転中に画面が見えん・・・」と。

 SSにお乗りの方は実感がおありかと思いますが、
ハンドルとほぼ平行な位置の少し高い場所にある立ちが強い画面を見るには、相当上半身を起こして後ろに下がらないと見えません。
とてもちょっと目線を下げたぐらいでどうにかなるレベルではありませんで、
仮にすんなりと目視したければ、タンクにベタ伏せ等のシーンぐらいしか不可能かと思われます。

 勿論、最初にそれなりに考えてこの場所にしたのは理由もありまして、
車体の機能にほぼ影響がないステムホールマウントと共締めにしたい、ナビを含めた他のデバイスへの目視上の被りを極力避けたい、
このあたりが根拠だったのですが流石にいちいち大きく動いて確認していては寧ろ危険が増しますので敢えなくボツに(笑)


 ということでもう一度取付場所を思案して工作&設置してみましょう。

 まあ。ここかなあ。
元々の場所はフロントフォークのトップキャップの上、マルチバーより若干高い位置だったものが、
新たにトップキャップとほぼ同じ高さでキーシリンダーの真横辺りに 前進/高さを下げて取り付けています。
これによりキーを回すときの窮屈さもなくなり、画面もメーターからの通常の視線移動程度で済み視認し易くなりました。
ちょっと気になるのが購入した保護フィルムの光沢による映り込みですが、これはノングレアに変えるかもしれません。

 余談ですがその他の取り付け候補にナビの反対側のアッパーカウル内側も考えたものの、
ブレーキのアジャスタやスロットケーブルが収まる場所だけにクラッチ側ほどの余裕はまるで無く。
メーター上のスクリーン内に別途大型のステーをつけようかとも考えましたが、
それはそれで影ができてメーターの照度センサーにかかり誤作動するのでアウト。
そもそもスクリーンは前を見るためのものですから、やむなく着けたドラレコのフロントカメラ以外は置きたくありませんでした。

 ということでひとまずここいらで確定。
最後にテキトーにでっちあげたステーの紹介などを。
本体用のステー。端材を適当に使ったので見栄えはご勘弁を^^; 3mm厚のアルミです。
これに先述のミラー共締め用ステーの一部を組み合わせています。
下側にはレーザー受光ユニットから来る接続ケーブルの余りを束ねる為のバンド用の穴もあけています。
これは、取り外して車に移設する際にある程度簡単に取り外せるようにしておく目的もあります。オートバイに完全固定ならば隠すのですけれど。
黒く塗ることも考えましたが今はその予定はありません。見えないですし・・・。めんどくさいし・・・。

 尚、ネジ留め場所がトップブリッジの割締めボルトゆえに本来はここを避けたかったのが本音ですが、
ブレーキ側も純正でケーブルガイドが共締めされている構造でもありますし、取り敢えず22N・mのトルクの管理はしていますのでOKかと思います。

 続いて反対側のレーザー受光ユニット本体のステーの様子。

 ベースは2mm厚のアルミから切り抜いています。取り付け箇所はブレーキフルードカップと共締め。位置的にはカップの目の前ですね。
また、上述のオプション品のクルマ用ステーを使って設置しています。
再度となりますがこのクルマ用ステーは樹脂製でオートバイでは振動面の問題で破損するそうで保証対象外です。
ただ、ある程度の上下/左右の角度調整ができますので当面の動作確認ではこれを使うつもりでおります。
壊れなければそのまま使いますし、破損したら金属のステーに換えます。

 画像の状態ではレーザー受光ユニットがメーカー指定の完全な正面を向けていませんがこれは敢えてです。
そもそもの推奨外(メーカー表現では△)の透明スクリーンの裏であることに加え、
真正面ですと右側がアッパーカウルの赤い耳部分で多少遮蔽されるためどうせならとスクリーン側に少し傾けています。但しここは追々感度に応じて調整予定。


 そんなこんなで永年おもしろアイテムとして気になっていた レーダー探知機 の取付が完了( ̄ー ̄)♪

 老化とともに注意力や脳の処理能力が落ちていることは否めませんので、
運転を楽しむこと以外に脳のリソースが割かれるのは極力避けたい。その観点でもいい買い物だったと思います。
無論、交通社会の一員として違反をしないことは大前提ではありますが、
その豊富な登録情報から、旅先で土地土地の空気を探る際の一助にもなりそうで面白アイテムだと感じます。

 ちょっとばかり高価&品質に難のあるオプション品商法に思うところがないわけではありませんが、
それを差し引いても面白いデバイスだと思います。当blogをお読みの皆さんもおひとついかがでしょうか(笑)


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