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スターターだって草臥れます。

 テレビからは帰省渋滞などのニュースも聞こえてきますが世の中は今頃お盆でしょうか。

 とはいえあくまで宗教上の儀式の一つであって、法的なものではないのでカレンダー自体は平日。
伴って我が社も当然仕事。意外とそういう方も多いのではないでしょうか。
働いている方はもちろん、帰省で要らぬ気遣いに疲れているパパさんママさんもお疲れ様でございます。


 そういえば先日。
所用あって一番日が高い頃に出かける際に、
なんとなくクルマよりもオートバイな気分だったのでドラッグスターをよいしょと自宅前の道路へ。

 1100のドラッグスターはCBR1000RRよりも100kgは重いので少し大変なのですが、
(400は見た目そっくりですがDSC11より70kgぐらい軽いです。因みに250ccはCBR250Rぐらいの軽さです)
日が高いこともあって少し汗をかきながらも、いよいよ跨ってセルを回そうとするとなにやら反応なし。

 ここ暫く乗っておりませんでしたので『バッテリ上がったかなあ』と思うも、
昨年の同時期に新品交換したばかりなのでそれも妙な感じ。
CBRなどと違って暗電流が発生するようなデバイスもつけておりませんし・・・。

 もう一度セルを押してみるもうんともすんとも言わず。『あーこれはリレーかなあ・・・』と思い、
車体に軽く刺激を与えながら駐車場に戻り何度か試しているとやっとエンジンがかかり、
急ぎの用事だったのでそのまま出発しお出かけ済ませてきた帰宅。

 当初はセルモーターも疑ったのですが、
所謂リレーの電磁弁が作動している音もありませんでしたので、
まずは安いスターターリレーから交換してみることに。セルASSYは数万円レベルですからね。


 そしてちょちょいといつもお世話になっているWebikeさんで注文。

 社外の互換品も選べるパーツではありますが、
大型バイクのエンジンを回す大電流のリレーですし、
耐久性の心配も面倒なので安心の純正に致しました。

 リレーはこんな部品。流れる電流が大きいのでしっかりした作りです。


 それではちょちょいと交換してみましょう。
まずはシートとタンク、メーター類の配線を外して配線を目で追っていくと・・・

 こんなところに居ました。

 余談ですが、下品なエレクトロタップは私の仕業じゃありません。
納車に合わせてバイク屋に取り付けをお願いした際に作業されたETCの電源配線。
正直気持ちの良いものではないので直そうと思っていますが、毎度面倒でスルーしています。
今回も既に暑いので次回やろうっと。

 ちょっと取りづらい場所にありますが手を突っ込んで摘出。

 もう交換するので分解はしませんが、端子も錆びたりしているようですね~。
交換暦も不明ですので純正の新品に換えてスッキリしましょう。

 この手のパーツ交換のときは愛用の接点用ケミカルをひと吹き。
たったひと手間ですがやるのとやらないのとでは大きく違います。

 新しいパーツが収まってスッキリ。
ボルト留めの端子をしっかりと締めてからスターターボタンを押してみると、
実にすんなりとエンジンがかかり一安心です。


 あとは気になっていた左のフットボード(事故で曲がったのを簡易修正のみだった)や、
左のクラッチレバーの角度を調整して作業完了です。


 さてさて、週末は同僚の納車ツーリングですのでこれで気分よくいけそうですね♪
晴れるといいなあ。仲間は現時点で1100ccと400ccのトコトコバイクなのでのんびりの予定です。

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夏も真っ盛りです

 はー。毎日相変わらず暑いですね。
加えて世の中はドラクエXIの発売だとかで大層盛り上がっているようですが、
この週末の私は大人しく部屋で諸々の対応をしていました。

 そういえば少し前に買ったプロジェクトAを観ました。
最近めっきり洋画劇場でも古い香港映画なんてやらなくなった印象ですが、
突然どうしても観たくなりましてBlu-Rayを買ったのが・・・2ヶ月前?
その後なんだかんだとバタバタしていましたがやっと見られました。

 まだイギリス統治の色が濃く残る中での大活劇はいつみても独特の空気であり、
その痛快なアクションには子供の頃ワクワクしながら見ていた記憶があります。
ジャッキーも良いですが、サモハン・キンポーのあのギャップはとてもかっこよかったですね~。


 そんな現実逃避の日中。
これまたバタバタしたり暑かったりでサボっていた、
ドラッグスタークラッシック1100のオイル交換を行いました。

 朝7時頃。
2週間くらい前に手配してあったオイルやその他を準備しつつバイク置き場へ。

 『そういえば買ってから一度も交換していないな』などと今更なことを思いつつ観察。
熱的に負荷の高い1100ccの空冷ビッグツインですから流石にもう限界でした。

 しっかし相変わらず小汚いなあ・・・。
海辺で砂埃と風が強い地域のため、洗ってもすぐに埃だらけになります。


 それはさておき。
DSC11はインディアンにも通ずるレトロなアメリカンデザインゆえにかなり低いスタイルですが、
それもあって車体の下など覗き込むことはほぼありませんでしたので、まずはドレンボルト探し。

 当所はサイドスタンド側から覗こうかと思ったのですが、低すぎて視線が届かず。
仕方なく反対側のアンダーフレームをジャッキで上げてオイルパンを目で追うと・・・程なく発見。
なるほどこんな場所なんですね~。

 どうやらフレームに邪魔されて工具が入りにくい感じです。
というよりも、それ以前に低すぎて手が入らない気もします。


 暑いのもあってこの辺りでもう面倒くさくなってきたのですが頑張りましょう。
NSR時代からずっと使っている手持ちのKTCのラチェットでは隙間に入りませんでしたので、
やむなく17mmのメガネでえいやと回します。
 すると「ガッ」と緩んだのはいいものの、勢い余って手を地面に強打し手の皮が削れました。いてて。
整備に手袋をしない派ですので生傷が絶えません。しかし狭いなあ。


 ドレンボルトを外したらばあとはオイルを排出するだけ。
買ってあったオイル吸収剤の箱にて対応しますが、
そもそもフレームが低すぎて箱がフレーム下に入らないぐらいですので、一部は盛大にこぼれました。
次回はもう少し工夫が必要ですね。それとも平行のジャッキを買おうかなあ。

 サボった関係で1年ぶりのオイル交換になりますが、
出てきたオイルはそこまで汚れてはいないものの、お世辞にも綺麗とは言い難い感じです。
CBRもありますので、距離でいうと恐らく3,000km程度ですので調度頃合でしたね。


 と、ここで驚愕の事実が発覚!?
ドレンボルトを外すまでは判らなかったことですが、ボルトがまさかのM14。
現在の手持ちにはCBR用のM12のガスケットしか持っておりませんのでこのままだと交換不能に。

 開店時間を狙ってバイク用品屋に買いに行くことも考えたのですが、
既に汗だくの油まみれなので面倒くさくなってネット通販を利用することに致しました。
時間は朝の8時前、この時点でネット通販の納期を確認すると・・・

 いつものamazonは”表示上は本日配達”ですが、決済しようとするとなにやら翌日配達らしい。
それではと純正部品でよくお世話になっているWebikeさんで確認。
なんと”首都圏ならば9:00までの注文で即日配達”とあるではないですか。コレ幸いと注文いたしました。
amazonより早いバイク用品専門の通販サイトというのはスゴイことですね~。


 さて、それではドレンワッシャが到着するまでオイルを自然落下に任せて放置。
日中は自室で別の作業などを。結局配達は19時過ぎでしたが日曜のうちに到着して大助かりです。

 早速ドレンボルトをクリーニングしてからM14のドレンワッシャをセット。
今まではバイク屋がつけていたアルミのごく普通のものでしたが、
今回買ったのは、私がCBRでも気に入って使っているDAYTONA製のカジリ防止コート付のワッシャ。
表面の黒く見えるコートがそれです。実際に使ってみると確かに毎回固着せずいい感じでした。


 ドレンワッシャの問題も解決したところで今度はオイルの準備。

 こちらは先に買っておいたYAMAHA純正オイル。
選んだのは”上から2番目”のPremiumグレードのもの。純正指定よりは高グレードですがこの辺は好みですね。
因みにお値段は2,500円/L程度。DSC11の所要量に応じて4L缶を買いましたので1万円程です。
 仮にSSに使うならば躊躇することなく最上位のRacingを使いますが、
バランス的にこの辺りが適当かと判断いたしました。もちろん100%化学合成。


 オイルを缶からジョッキに適量移し、注入する前にドレンボルトの最終チェック。

 この画像はフロント側から覗き込んだものですが、適切に締められていることを確認。
本来は右手の手トルクで管理する方だったのですが、
先日右手を折ってからまだ感覚が全然戻ってきませんので今回はトルクレンチで管理。
狭い隙間に何とか工具を入れて締め付けました。大体30~35Nmぐらいでしょうか。


 それでは今度こそオイル注入開始。

 今回はフィルタ交換をしませんので表示どおりにて対応。
ふむふむ3Lですか。取り合えず2.9Lぐらい入れてから調整していくことに致します。

 注入後は軽く暖機してオイルを回し、再びオイルが落ちてくるまで5分程度放置。
オイル点検窓から様子を見ながら適量を注ぎ足してゆきます。

 よし。こんなもんでしょう、文字にするとカンタンですが、
低いフレームの傾いたスタンド側に点検窓があるので覗くのが一々大変です。
300kgに迫る車体ですので、車体を立てている間に反対側に倒れたら大惨事ですし・・・。
本気でフレーム下に噛ませるタイプのメンテナンススタンドを買おうかしら。

 そして今回初めて見て気がつきましたが、シフトロッドが派手に錆びてますね。
ド鉄バイクなので下回りは結構錆びている印象です。まあそのうち磨こう。


 オイル交換はコレにて完了。
あとはついでにメッキパーツの一部も清掃しておきましょう。
ここ暫く乗っていませんでしたので雨風で結構汚れており放置すると錆びそうです。

 とりあえず目立つ場所だけ適当に拭き上げ。
画像はエアクリーナーカバーですが、他にもヘッドライトケースその他も軽く掃除いたしました。
そういえば買ったときからですがシリンダのフィン汚れが気になります。
これもそのうち磨いておくと致しましょう。


 これにて気になっていたオイル交換は完了。

 そうそう。
オイル注入後の暖機で大層驚いたのですが、Premiumグレードのオイルの感触はかなり良好。
バイク屋の整備で納車された直後から感じていた始動時の不安定さが解消され、
ブリッピングに対する応答性もかなり改善された印象でした。

 元々どこのオイルを使っているか解らない(開示していない)ような業者でしたし、
自分で管理できるオイルに換えたことで要らぬ心配もなくなりました。
昨夏富士山周辺にツーリングに行ったときに出たような熱ダレもなくなるといいなあ。


 人間にとってもオートバイにとっても夏は厳しい季節ですが、
特に猛暑な気がする今年は余計に心配です。皆様もオイル交換はお済みですか(*゚ー゚)?

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骨は折れても心は折れぬ

 日本男児(・・・児?)ですから!

 相変わらず「イテテテテ」と口から漏れながらも元気にやっております。
トシと共に独り言が増えるようで、イテテも近年増えた「よいしょ」と同じ位の感覚で登場しています。


 という訳で事故から1週間。
私のDSC11はまだ事故現場ちかくの美容院に置かせて頂いている状態。

 先方がよい方であったこと、NSR氏と警察のご交渉が適切だったこともあって
「まだ暫くはいいよ~」と事故翌日にお詫びに掛けた電話口で仰っていただいていたものの、
たかだか骨折ぐらいであまり長くは先方に迷惑を掛けられないですし、
商売人の軒先駐車場はお客様のためのものですから、
通院後に多少の無理が効くようになった本日に回収に伺うことに。


 事故現場から救急車で搬送されるまでの間に多少の状況確認はしてありましたが、
実際にちゃんと走るかは、実車を落ち着いて確認するまで未知数です。
 しかしまあ。
今回も多くの方々のご厚情に大変助けられました。本当にありがたいことです。


 自宅の最寄り駅からバスで20分少々。
まずは隣駅手前にある ○○整形外科前 のバス停で降りて受診。
今回は経過観察のレントゲンやら傷の治療やらで処置をしていただいて一安心ですが、
やはりこの先、残念ながら多少指が曲がったりと後に残るようです。

 先生曰く「私なら切開してまで処置をしないと思う。生活に支障はないし、バイクも問題なく乗れる」とのこと。
バイクのことまで憶えていて心配してくださるよい先生です。

 処置の後、駅までのバスは田舎ゆえになかなか来ず30分待ちでしたので歩くことに。
気温も上がり汗ばみながら駅に到着し切符を購入し現地に向かいます。

 JRならぬローカル線なのでsuica等は使えなかったりしますが、
その分、券売機の側には鉄道の従業員さんが立っておいでで不安はありません。

 券売機の近くで折れた手でもたもたしていると、
従業員さんが声を掛けて下さり、目的地までの切符を代わりに買ってくださいました。
それどころか、到着の無人駅からタクシーの手配までして下さり恐縮しきりです。


 里山を抜けるローカルなディーゼル機関車は冷房などありませんが、
開け放たれた窓と天井で回るレトロな扇風機で充分に涼しい感じ。

 暗めの車内と、車窓から見える初夏の景色のコントラストが眩しいです。
車内は時期柄、近隣の渓谷と里山への観光客でそれなりに混雑しています。

 のんびりと賞味50分程度の鉄道旅。
日本でも指折りに高いという運賃もこの雰囲気ならば悪くありません。


 【 飯給(いたぶ) 】なる無人駅に降り立ち、
検札の女性車掌さんから何故か「オートバイですよね?気をつけて行ってくださいね」と心配して頂き、
『そういえば切符買っているときに近くにいらしたなあ』と思うにつけ、
直接の会話があったわけでもないのに頂いたお心遣いにとても感謝です。

 ホームから離れて踏み切り側に歩いてゆくと、
既に手配していただいていたタクシーの運転手さんがお待ちでした。
お待たせしたこと、比較的短距離になることをお詫びしつつそのまま件の美容室へお願い。


 『これ以上は悪いな』と思い、到着早々に清算をさせていただこうとすると、
運転手さんが「よかったら終わるまで待ってましょうか?」とのお言葉。
一度「少し掛かるので悪いですし、また必要ならば会社に電話させて頂きます」と申すも、
「ここだと呼んでも来るのに50分はかかるよ。待ちますよ」とのことでこれまたありがたいお話。

 ここはお言葉に甘え、痛む左足で小走りに美容室入り口まで駆け上がり、
店主さんに長期保管のお詫びと、
持参したお遣い物を「手がコレなので袋のままで失礼し申し訳ない」とそのまま差し上げてお礼などを述べつつ。

 タクシーを待たせている事も含めて動作確認に伺った事情を説明すると、
「もしよかったら駅までウチで(車で)送るよ~」とこれまた嬉しいお心遣いを頂くことに。
更に恐縮しながら一旦離れ、DSC11の動作確認をするとなんとか行けそうな感じ。

 急ぎタクシーの運転者さんに大丈夫そうだとお伝えし清算しお礼を述べて別れ、
返す刀で美容室に戻り、同じく無事とお礼をお伝えして出発の準備です。

 事故後初めて電話差し上げた際にも言われたのですが、
千葉は基本的に治安が悪いので、
「うちの車もよくいたずらされるのよ」「昨晩もバイクが何台か来てたので心配で」とのこと。
確かに今でもヤンキー文化やその手の風習が残るような土地ですので多少不安でしたが、
幸いにして今回は無事だったようです。

 一番心配だったのは置かせていただいている間に、
不逞の輩による何らかの犯罪行為で余計な迷惑をお掛けすることでしたし、そこも一安心です。

 骨折で1.5倍ぐらいに腫れている手は相変わらずですが、
骨の固定具を利用すればスロットル操作も可能なことは、自宅でCBRにて確認済み。
あとは車体を応急処置(蹴ったり叩いたり)だけして慎重に帰るのみです。


 状態が状態だけに、帰路はいつもの山道ではなく平坦な街道を選択。
道中『ドラッグスターだから走れるけれど、CBRは無理だな』と自身の身体の状態も再確認。
リッターSSの正に鞭のように反応する車体とエンジンでは、繊細な操作が出来ないと命取りです。
こう言う時にはダルいぐらいの普通のオートバイのレスポンスが気楽でよいです。


 そんなこんなでなんとか自宅に到着。
出先では出来なかったダメージ類の最終確認。

 合皮のサイドバッグはガリガリで穴が開く寸前。
でも、これが真っ先に削れてくれたお陰で車体のダメージが軽減されているようです。

 フットボードとシーソーペダルは一見平気・・・なのですが、
事故直後はボードが歪んで上に嵌まり込み、ペダルはぐんにゃり逝っておりました。

 ボードは救急車が来るまでにNSR氏にお願いして蹴って頂き仮修正。
ペダルは今回走る前に、比較的軽症な右足で蹴ってこれまたなおしておきました。
適切な修理や修正はこれからですが、こういう時ド鉄のバイクは楽ですね~。
アルミの鋳物じゃこうはゆきませんて。


 続いてフロント回り。

 ウィンカーはお約束の大ダメージ。
出っ張っているデザインなのでこれは仕方ないですね。ASSY交換予定です。

 続いてレバーホルダーもガリガリ。写真にありませんがミラーもガリガリです。
上方向にダメージがあるのは、
バッグも含めてリアのボリュームがあるので前下がりに滑るんでしょうね。

 ディープなデザインのフェンダーも同じくガリガリ。
結構広範囲ですがどうしたものかなあ。
ここも削れがてら歪んでいましたが蹴ってなおしました( ̄- ̄)。


 と、目に付く範囲のダメージはこの程度でした。
事故直前の状況からいくと想像よりもずっと軽症にも思えますが、
これは転倒して滑るまでに最大限の急制動をした結果なのである意味想定の範疇です。
 速度を殺しきれなければ、
下手したら標識やら縁石やらにクリーンヒットし廃車になりかねませんで頑張ったほうかなあ。


 その他オイル漏れ等もなく(キャブ車なのでガス漏れは多少したようですが)概ねOK。
自室に戻ると同時に、一連の要補修パーツをYAMAHAのパーツ検索で特定しネットで見積もり。


1.)贅沢コース:10万円ぐらい(フェンダーおよびダメージのメッキパーツ込み)

2.)竹コース:5万円ぐらい(美観は別として、操作系の歪み等を一新)

3.)いつもの適当コース:2万円ぐらい(保安部品メイン。あとは手修正)


 うーむ。まあ今回も安全に影響のない、が前提の 3.)適当コース ですね。
贅沢コースはディープフェンダー込みですがどうやらメーカー欠品のようですし、
(美観は別として)叩いたり曲げたりで直るものはなおして2万円ぐらいで収める予定です。

 なにぶん自己負担なのと、
私の任意保険ではそもそも2輪関連のオプションが弱いので車両関連の保障は望めません。
当然対人・対物は無制限でかけておりますが、レッカー不可の件もありますし要再考ですね。


 ともあれまずは手の骨がくっついてから。
本格復帰は梅雨明けになりそうですが、のんびり整備でもしておこうと思っております。

 GWも残り1日。皆様も最後まで楽しく安全な休暇をお過ごしくださいませヽ(´▽`)ノ。

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癒えない傷はない

 11月ももう終わりが見えて参りましたね。

 前回は久しぶりの更新にて単に現状報告をしたつもりでしたが、
コメントに、お友達諸氏から個別連絡にとご心配を頂きました。ありがとうございます。

 記事のネタに出来るぐらいなので実際に大したことはございませんで、
寄る年波と戦いながらも、コケて2週間でかさぶたが取れる位の回復はしつつあります。

 惜しむらくは、コケた際に胸ポケットに入れていた 、
その先で利用する鴨川有料道路の通行料150円 をチャリーンと山肌に寄付してきたことぐらいでしょうか。
引き起こし&通路の邪魔にならないように退くので回収どころじゃなかったんですよね。

 ご心配をおかけし申し訳ありませんでした。元気にやっておりますヽ(´▽`)ノ。


 そんなこんなで先日。
コケてすぐに手配していたDSC11のパーツ群も次の週末には揃っておりましたので、
先駆けて準備していたNSR氏の誕生日プレゼントのNSRのパーツもあわせて、オートバイ整備の時間を設けました。

 何故かおっさん同士で近年プレゼント交換?を行っておりますが、
数年来ささやかな贈り物の習慣が続いております。我ながら微笑ましい習慣ですね。

 純正&サードパーティ製のパーツ群。
ドラッグスタークラッシック1100も生産終了して久しいですが、
NSRは完全に旧車の領域ですので、欲しいパーツのいくつかは手に入りません。
値段もパーツリスト価格の倍は当たり前。そういうものですよね~。25年選手です。

 でも不思議とNSRというオートバイは色褪せないものです。
11月末にはネット販売限定で新しいNSR本が出るとか。
PGM-Ⅲに複数の仕様が存在していることは知っておりましたが、
書籍の中で存在した全てのPGM-Ⅲのテストを行っているなど、かなり燃える内容のようです。

 そういえば部屋に MC21を自宅の庭でPGM-Ⅳ化した時にあまったPGM-Ⅲが転がっていましたっけ。
もはや正常に動くのかどうかすら怪しいですが、ガルアームのNSRも大好きです。

 

 そんな日曜。
NSR氏に朝7時に我が家にお越し頂き早速整備を開始です。
この時期は陽が落ちるのも早いので何事も早めが吉でございます。

 というわけで、NSRの整備に集中するためDSC11はさくっと終わらせてしまいます。

 まずはここから。
コケて最初に割れる定番のウィンカー。

 本当はウィンカーのステー(フランジボルトっぽいもの)も派手に曲がっておりましたが、
そちらはコケたその日に修正済みなので今回はレンズを換えるだけです。

 ウィンカーレンズは消耗品みたいなものなので非常に安価でした。

 さくっと交換して元通り。


 続いてヘッドライト回りの交換。
コケた際にヘッドライトケースのリム部分が派手に削れ&凹んでしまいましたので交換。
併せて錆びが気になっていたヘッドライトケースもこの際に交換することに致しました。

 因みにリムだけで6,000円ぐらい。ケースは20,000円位。
正直安い値段ではないのでリムだけ交換しようかと悩んだのですが、
ヘッドライトケースはタンクと並んでネイキッドやアメリカンの顔なので観念して交換します。

 黒い点々が随所に見えます。これぐらい錆びていました。

 元来、メッキパーツの点錆びなんて
フロントフォークのインナーチューブでもなければ気にしない性格だったのですが、
峠を走っていると、お椀型のヘッドライトケースには流れるように景色が映りこむのです。

 そんな瞬間が気になり始めると落ち着かないので、見栄えというよりその目的で交換です。


 作業開始。

 因みにお椀の中はメッキ処理などされておりませんので錆び放題。
CBRのそれと違いまるで密閉性もない構造なので湿気は完全にスルーです。
(アンダーブラケット磨けっていう話もありますが)

 各種配線を抜き、光軸調整用の機構をすべて外しての交換になりますが、
作業そのものはいたってカンタン。交換後は内側にシリコンオイルでコーティングしておきました。

 うーんマンダム(死語)。
やっぱりここが綺麗だと気分がよいですね~♪♪

 前のオーナーが放置していた車両らしく買ったときから錆びておりましたが、
これで愛車感が増したような気がしております。今後は錆びない程度に磨かないとですね。

 そういえば写真を撮っておりませんが、
続いて腐食が出ていたブレーキリーザーバータンクカバーを交換。あとは左ミラーも。
キーシリンダー周辺の樹脂カバーも交換して全体的にピカピカです。


 一通りDSC11の気になった箇所の交換が終わり、続いて本題のNSRへ。

 手狭ゆえバイク屋の保管場所みたいな感じになっております( ̄ー ̄)。


 それでは開始。

 タンクその他を取り外しまして、エアクリーナーボックスをボコっと取ります。

 樹脂やらゴム部品の宿命、経年劣化で完全に硬化変形しております。

 手前が新品。まるで違いますね~。触っても固さが全然違います。

 双方とも新品に戻し、レゾネートチャンバー?を戻してある程度掃除してOK。
黒の色身が変わりますのできもちよいですね。


 続いてキャブレターのドレンチューブ交換。

 前回のフロート室パッキンの交換時に硬化が見て取れましたので換えます。
下が古いほうですが、完全に硬化してプラスティックみたいな固さになっていました。

 場所柄若干換え辛いのですがなんとか交換してキャブとクリーナーを戻してゆきます。

 コネクティングチューブの合わせ面も滑らかになってよい感じですね~。
エアクリーナー内の汚れは、NSR氏が更に頑張って 松井棒(これも死語か) で清掃していました。


 エアクリーナーボックスがついたらばフィルターの交換。

 右が古いほうですが、
私も愛用していたDAYTONAのターボフィルターのスポンジはもうグズグズでした。
この製品、車種によって取り付ける向きが違ったりするんですが、
NSRの場合はグズグズになっている面が下なので結構恐ろしいんですよね。

 カポっと嵌めてこれまたスッキリ!いいですね~。


 最後は慎重にアッパーカウルを外して次の作業。

 メーターステーにECUが装着されている姿がレーサーっぽくてカッコイイですね。
PGM-Ⅲの頃はシートカウル内だったので、バックドロップすると死ぬというネタもありましたが、
まあココはココで前から突っ込んだら終わりな気もします。


 まずは作業後から。

 いやはやなかなかに引き締まりました。

 換える前はコレ。

 すっかり草臥れていたスクリーンでございます。変色も著しく、一部が割れています。

 純正品は流石に手がでないものの、NSR氏ご本人の安全も考えてモール付きを選定。
モノとしても数ある安かったり高かったりする社外品の中で、
値段よりもまず、ポリカーボネイト且つしっかりしていそうなものを選びました。


 因みに、カウル留めはあえてボルトにしております。
ノーマルのアルミリベット&使い捨てセルフロックワッシャでも悪くはないのですが、
後の始末が悪いんですよねアレ。

 当初手持ちのネジ箱の中のストックで足りるかと思っていたものが、
一部足りずにカインズホームに買いにゆくことになりましたが、
昼食がてら、作業中断のいい気分転換になりました。スクリーン自体は穴の軽修正でカンタンにつきました。


 以上の一連の作業をのんびりしていたらば時間も既に15時前。
ひとまず日が落ちる前にテスト走行に参ります。

 そこそこ走ったところで陽が沈みかけていますが、
秋も深まったこの時期の空気も、物悲しいながら風情があってよいですね。
とくに夕方はいい感じ。


 そこそこ走っていつもとちょっと違うダム湖半で休憩。

 時期柄、コーヒーが恋しいころでもあります。
温かい飲み物を手を暖めながら流し込みつつ。
空には翌日が数十年ぶりのスーパームーンだというお月様が上がっていました。

 結局南関東では荒天でスーパームーンが見られなかったのですが、
スーパームーンの前日とはいえ、大きく立派な11月のお月様はとても神秘的でした。


 さてさて、オートバイ整備にテスト走行にとなかなか濃い一日でした。
帰宅して車に乗り換え、近くのショッピングモールで夕食を摂ったらばこの日は解散。

 スクリーンが綺麗になって見違えたNSRに乗って、
NSR氏はアクアラインを都会へ帰ってゆきましたとさ。めでたしめでたし。

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焼け木杭に火がついた

 あらまあ梅雨ですってねえ。

 ライダー的にこんなに嫌な季節はございませんが、
雨だれの音色を聴いているのは結構好きだったり致します。
まあおっさんがおセンチになってても誰も喜ばないんですけれど( ̄ー ̄)。


 そんな雨のある日。
バイク屋任せで納車整備をして頂いた車両の状況確認にと、
(納車整備なのでバイク屋がやって当たり前なのですが)
再交換から600km程度走行したスパークプラグを取り外し、状態観察を行いました。


 まずは車体を骨だけに致します。

 アメリカンバイクは一見ファットでワイドに見えるのですが、
旧態依然としたフレームは、レーサーレプリカやSSで見慣れた目線ですとどれも貧相。
伴って、パーツの実装密度も低いので整備がやり易い印象です。


 実際にはプラグ交換だけではタンクを下ろす必要はなかったり致しますが、
先日急ごしらえで通した、USB電源やらETCやらの配線の調整もしたかったため、
今回は取り外して作業いたしました。

 なにぶん説明書もなにも持っていないものですから、
なんとなく最初は『ココかな?』と思って開けたカバーはなんとハズレ(笑

 六角ボルトでシリンダーヘッドに留められているカバーは、
カム周りの逃げをカバーするものでした。DSは地味にOHCなんですよね。


 という訳で、気を取り直して反対側のカバーにアクセス。
反対側はグロメットで止まっているだけですので、引っ張れば簡単に取り外しが出来ました。

 続いて、購入時より車載工具がなかったため、
車載用にと適当にサイズを想像して買った、KTCのプラグレンチをお試し。

 ジャストフィットでした。コレなら出先でも問題なく使えそうですね。
自宅用にはもっとラクなソケットタイプのプラグレンチを買ってありますが、
車載には無理がある為、車載用を一度使い勝手確認しておくつもりでした。


 あとはスルスル回して外すだけ。
あ、ちゃんとプラグホール周りの汚れもブロア(うちはエアダスター)で飛ばしてからですね。
12年前の中古車なのでシリンダーフィンは白錆びが浮いておりますが、
これはそのうちワイヤーブラシで軽くちゃちゃっと落としておこうと思います。

【フロント】

【リア】

 前回、”完全に死んでいた”というリアプラグもバッチリ焼けております。
若干薄いような気がしますが、碍子部分にもダメージがありませんし前後共ほぼOKです。

 そういえば、プラグの焼け色を見るなんて実に久しぶりですね。
CBRは高度すぎる制御と構造でプラグに対する不安なんて皆無ですし、
NSRの頃はそれこそしょっちゅう見ておりましたが・・・。

 ファジーな乗り味が美点のキャブ車らしく、
燃焼も割とファジーなので、時折この手のチェックは必要です。


 バイク屋がつけたプラグについては、このまま予備2号さんに回っていただくとしまして、
今回は購入しておいたイリジウムプラグに交換してしまいます。

 それにしても、恐ろしくプラグの締め付けトルクが弱かったです。
角度法でやったにしても少々弱めで、規定トルク25N・mには随分届かない感じ。
プロのやることなのでそれでも正解なのかもしれませんが、
一応、自身の取り付けではトルク管理が行える自宅環境を活用して規定トルクで取り付け。

 

 取り付けを終えたらば、タンクを戻さないうちにキャブのガソリンで始動確認。
イリジウムプラグを眉唾だと思う向きも多いようですが、
それは完璧に整備された現代のエンジンに於いての話であり、
この手の古い設計のオートバイには効果覿面です。

 今まではクランキング3回~4回ぐらいで始動していたものが、
元々ほぼ新品の標準プラグから交換を行った直後、1~2回のクランキングで難なく始動。
暖気⇒走行についてもタイミングも随分と短縮されました。
燃焼の音についても安定が強まりとてもよい感じ。
 
 4stではプラグはそこまで高頻度に換えませんので、
値段は誤差みたいなものですし、やっぱりイリジウムプラグの類が安心です♪

 

 プラグ周りはこれでOK。
続いてタンクが無いうちに、フレーム周辺の配線整理を行いつつ、
バイク屋に仮付けしてもらっていたETCの配線処理なども少々行いました。

 仮付けでしたので、カプラーや配線はむき出し状態です。


 DS11の場合、車体のモノ入れがとてもETCが入るサイズではない為、
(400ならば簡単に入るのですが)
ハーレーなどと同じく、車体の外にポーチを取り付けて納めるか、
一体型を利用している方が多いようです。

 私は視界の邪魔的な意味で一体型を好みませんので、
取り敢えずはサイドバッグに放り込んで使っているのですが、
カラフルな配線がバラバラに露出しているのは見栄えが悪かった為、
工具箱に転がっていたコルゲートチューブを巻き、保護がてら束ねて纏めました。

 アルミ板でステーを作る案も考えたのですが、
やっぱり外にあると色々好ましくありませんので、当面はバッグの中で運用予定です。
そのうち車載工具入れを加工し、アルミ自作ステーで固定しようかしらん。

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