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風に向かう刻
巳年だけにひょろ長いやつ。 ~ ブレーキホース編 ~ <CBR600RRカスタム28>
正月も終わりましたね~。
皆様絶望の1週間を経て3連休で少々持ち直されたことと存じますが、
本当の地獄はこれからってやつですね。お互い頑張りましょう。しかしこの最初の1週間もいろいろあったなあ(遠い目
さてさて。そんなよしなしごとはおいといて。
ここ暫くの調子でゆくと次回の更新が春になりかねませんで、先日導入したBabyFaceのハンドルに関する改修の続きでございます。
先回(2024年12月)のこと。ハンドル交換に伴い私は1つの妥協をしました。
それはハンドルの位置が上がったことに因るホース・ケーブル類の取り回しの問題について、
”DAYTONAの ブレーキホースエクステンション”を使って、
マスターシリンダーからABSモジュールへの分岐ブロックへ至るホースのストローク時の長さ不足を一時的に補いました。
ではなぜそんな場当たり的な対処をしたのか。これは2つ理由がありました
ひとつは『とりあえずハンドルを早くつけて年末までにテストしたかった』こと
そしてもう一つは『ABSモジュールへの分岐ブロックが専用パーツらしくホースだけの交換が具体的に想像できなかった』ことでした。
無論、DAYTONAのエクステンションで機能的な問題が出ないようにはしていますがこれが気分的によろしくない。
さりとてABS関連の対応も謳われている5万円を超える車種専用ステンメッシュホース1式を買ったうえ、
当該箇所の長さ不足のみ別オーダーで再調達して・・・なんてのも富豪の遊びになりそうで私には無理。
ということでネットの海からパーツメーカーさんのページを見ていたらば面白いものがありました!
■ AC-PERFORMANCE LINE (Active)のユニバーサルパーツ群
(余談ですが個別オーダータイプのユニバーサルではない永久カシメモデルもあるようです)
Activeといえば昔からGOODRIDGEなどのホースも扱われているステンメッシュホースの大手さんなイメージですが、
流石と申しましょうか、ちゃんとユーザーのニーズに合った商品が文字通りユニバーサルに用意されていることに感服しました。
※※お約束:ブレーキ関連部材の調整は失敗すると命に係わる重要保安部品です。
私のCBRに限らず寸法がシビアな現代のオートバイのハンドル交換は容易なものではありません。
こと、法制化されたABS関連についても設計段階以外の改修を加えることはリスクに他なりません。
以下の記事は”ただの読み物”であり、実際のご参考になさることを推奨するものでは”ない”ことを明記致します。
自己責任以前の問題ですので「ほう。そんなこともあるのね」ぐらいの感覚でお読みください。 ※※
それでは注文。1月3日くらいのことだったかな。正月明けの初週のうちに発送いただけました。ありがたや。
・寸法指定のオンロード ユニバーサルホース(アルミ/メッキ/クリア) ※135mmから25mm刻みで2460mm
・アルミバンジョー(青)
・フレアブロックアダプター
・アルミシーリングワッシャー
ホースについては車載状態でノーマルのものを巻き尺で適当に計ったためそれらしい長さを指定。
バンジョー含めフィッティング部はできればステンレスがよかったのですがACパフォーマンスラインにはありませんでした。
(今になって別ブランドのGOODRIDGEではステンの設定あったことに気づく。価格もほぼ変わらずでした。迂闊です。)
ワッシャーについてはバンジョーがアルミ品なので念のため銅を避けアルミを購入。アルマイトがあるのであまり関係ないか?
これで部材も揃いましたので、ここから仕事が諸々忙しくなったりでめんどくさくなる前に作業をしてしまいましょう。
尚、CBR600RRのフロントブレーキの油圧系は、
マスターシリンダ⇒ホース⇒ABS行き鋼管⇒ABS⇒キャリパ行き鋼管⇒ホース⇒右キャリパ手前で分岐⇒左右キャリパの流れ。
今回は ハンドル交換に伴う調整 が目的のため、マスターシリンダーからABS行きの鋼管手前までが対象です。
正直なところノーマルのタッチに不満もないので見た目カスタムでステンメッシュがほしいわけではないということです。
まずはいつも通り自家製クレーンで車体を持ち上げます。
単におっさんで腰が痛いというのもありますが、フロントの過重を抜いた(フォークが伸びた)方が作業し易いです。
ステム下で支えるフロントスタンドも持ってはいますが、あれは工具が入らなくなります。
まずはこれまでのマスターシリンダー⇒DAYTONAエクステンション⇒ABS行き鋼管前までのホースを外しますが、
現在の状態から見てみましょう。
ご覧くださいこの涙ぐましい努力!
エクステンションの先にノーマルのバンジョーが宙吊りとなっています。
しかもフロントフォーク側壁にバンジョー部のボルト頭僅かに擦れるためやむなくビニールテープで養生していました。
この状態なわけですから気分的にスッキリしないのもやむないこと。しかも単純にやっつけ感がカッコ悪い(笑)
それでは今度こそ取り外し。
よっこらせと。これのパーツ構成が鬼門なんですよね・・・。
御覧頂けますでしょうか。ケーブル左端の四角いブロックが。
拡大するとこんな感じですが、右手前の穴がABSモジュレータ行きの鋼管部のフレアナットが接続される箇所、
左側はこのブロックを車体側ステーに固定するためのM6の雌ネジ部。社外パーツに換える際はここも厄介ポイントです。
そして中央から角度がついて出ているのがマスターシリンダーへのブレーキホース。永久カシメタイプです。
ここをどうするのか?それがACパフォーマンスラインの汎用パーツにありました。
ステンレス製のフレアブロックアダプターです。
微妙に寸法は違うものの機能は同様で、写真の上側がブレーキマスターへのホース接続のユニバーサル部。
右の穴はM6のボルト穴、見えていませんが左側にABSモジュレータ行きの鋼管をつなぐ為の穴があります。
これらのACTIVEのパーツ群を用いてちょいちょいと換装。
ほらカッコいい。
純正の味気ないゴムホースから、Theステンメッシュホースの見た目に変わりましたね~。
左奥にはブルーアルマイトのバンジョーも見えています。
これまでのDAYTONAブレーキエクステンションホースは若干フレキシブルなものであるとはいえ、
CBR600RRの狭いアッパーカウルの内側では角度に無理がありましたので、斜め出しのバンジョーはまさに狙い通りです。
が。ここがステンだったらよかったのになあ。ただACパフォーマンスラインには設定がありませんで、
CBR600RRはブルーアルマイトパーツが何か所か純正で採用されている為どうせアルミならと青にしましたが実はそこまで色の拘りはありません。
(2回目ですが後で知ったビルドアラインにはステンフィッティングのラインアップあり。気が向いたらば一式ステンに交換するやも。)
画像は下側のABS行き-戻りのブロック部。この時はボルトが半挿しになっていますがまとまり方はこんなイメージです。
ただ、純正のマスター側ホースにあった雌ネジが汎用アダプターには切られていないためこれでは固定が中途半端になります。
ステーの再作成が近道且つ正解ですが、時間が取れずひとまず純正ステーに貫通穴をあけて長いボルト+ナットで固定することに。
とはいえ多少の無理はありますので追って気に入らなければ作り直します。
使用した手持ちのボルトの長さも中途半端なのでせめてそれだけでも買わねば。
仮に今回の取付時に注意することがあるとすれば、
アルミフィッティングの締め付けトルク管理(私の工具では手感覚になります)、とABSと接続する部分のフレアナットの締め付けトルクです。
前者についてはとりあえず他のネジを似たトルクで締めてから感覚を憶えて作業。
ユニバーサルホースのメッキの装飾アルミナットを13mmのスパナで10N・mを目安に締めます。
フレアナットについてはレンチを買い忘れたので手持ちの10mmのスパナで対応しました。これも今後のために買わないとなあ。
取付後はエア抜き。
ABSを電気的に動かしたりするとエア噛みが大きな問題になりますので注意しつつ、
それ以外は通常の左右キャリパー+ホース+マスターシリンダ部のフルード交換と同じ要領ですので問題なし。
今回、ひとつ目的外の副産物としてあったのは、
通常の場合はブレーキのタッチでエア抜きの成否をある程度判断しながら作業をするものだと思いますが、
前半部の マスター~ABS間のゴムホース をステンに換えただけでタッチが明らかに硬くなりました。
正確には”力が逃げなくなった”感覚ですが、ステンメッシュホース(内部テフロン)の典型的な恩恵ですね。
個人的に硬いタッチは元々好きですし、パッドなんかもメタルの硬い感触が好みですのでありがたいです。
そんな感じで社外ハンドルへの交換後のブレーキホース回りの改修のお話。
毎度いじってばかりですので「そろそろ走らんのかい」という声が聞こえてきそうですが、
実はこの週末にまた別のバイク(友人のNSR)でトラブルがありまして、翌週はそちら方面をもうひと仕事やることになりました。
トラブル自体は決して良い話ではないのですが、ライダーさん自身が無事だったのが幸いでしたね。
というわけでお出かけはまたそのあとで。
これから2月に向け冷え込みも強くなりますが、皆様も体調など崩されませぬようくれぐれもご自愛くださいませ。
■ おまけ ■
半月でお役御免になったDAYTONAブレーキホースエクステンション。10cmほど伸ばせます。
これ5000円くらいで優れモノですので皆様も便利アイテムの候補に如何ですか♪
私はVTRをセミラジアルに換えて若干ホースの取り回しが窮屈なのでそこに流用するかも?今はなんでもあってよい時代ですね~
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