いつも見に来てくれてありがとうございます。
2週間前の話ですが、焼岳に登ってきました。
標高2,444mの百名山でございますが、日帰り登山が可能なお手軽な山。
ですが、活火山で、現在は噴火警戒レベル1。山頂付近はもくもくと噴煙を上げており迫力満点。ちょっと怖いくらい。
そして何より、穂高岳、笠ヶ岳などの山々が目の前にどーーーん!と見える圧巻の眺望に大興奮。
スゲーの連発でございました。
■日程: 2018/10/22(月)日帰り
■天候: 快晴
■ルート: 新中の湯登山口(1,603m) → 焼岳北峰(2,444m) → 上高地(1,495m)
■アクセス: 車。下山後、上高地から新中ノ湯まではタクシー利用。
■地図/標高グラフ:
以上、ヤマレコ風のレポートでした。
紅葉シーズンも終わりかけの時期でしたが休日は駐車場が激混みという。激混みだけなら前日の夜に行って車中泊するのも厭わないですが、
新中ノ湯の駐車場にはトイレがないのです。毎朝お通じのよい僕には人間の尊厳に関わることですので、休日は諦め月曜に有給を取って
いってきました。
とは言え、夜通し車を運転して徹夜で山登りするほどの体力はないので、月曜にしたとしても前夜のうちに手前の沢渡の駐車場まで行き、
そこで車中泊して万全の体調で登りました。
4時半に起床。まだ夜は開けておらず満天の星空。こんなキレイな星空が見える場所に住みたいと思う。でもこういう場所には仕事が
ないんだろうなー。
ちなみに沢渡の外気温表示板には0度と表示されていました。車の外気温計は5度となっていましたが、いずれにしても寒かったのは
事実で、寝袋にくるまって寝ていたんですが2回ほど寒くて目が覚めました。まぁ僕の寝袋が化繊のぺらぺらという話はありますが。
それでも3シーズン用のもので山用品のイシイスポーツのモデルなので、さすがに車の中だったら大丈夫でしょと思ってたんだけど、
ダメでした。若いころはこの寝袋でも寒いと思った記憶はないのですが、だんだんと寒さに弱くなったのかな。
沢渡で朝食とトイレを済ませて、新中ノ湯の駐車場へ向かったのですが、途中、道を間違えて平湯のほうへ抜ける有料トンネルに
入ってしまい時間をロスしましたが6時過ぎに到着。しかし、既に駐車場は満車でした。皆さんお早いこと。
駐車場からはちょいと険しそうな山が顔を覗かせていました。このときはまだこの山が穂高連峰であることは知らず、ただただ「いいね~」というのみ。
6:35、登山開始。
登山口からすぐのところに火山情報の看板がありました。現在の噴火警戒レベルは1とのこと。1だったら安全かというと正直分からない
ですね。現代の知識・技術をもってしてでも予知なんて出来ませんから、自己責任ということを再認識。
朝日に照らされて黄色が眩しいくらいでした。
登山道の脇に車の残骸がありました。上を見上げると道路がありましたので、そこから落ちてきたんでしょうね。合掌。
紅葉のなかをずんずん登っていきます。
秋ですねー。美味しそうなキノコ。
苔も元気にしていました。
歩きやすい登山道です。
台風の影響なのか、倒木している箇所が何か所かありました。いずれも大きな樹でしたが、それでも倒れちゃうんだから台風って怖いですね。
霜柱も。
8:27、広場に到着。登り始めて2時間弱、ここで一休みです。
雲一つないいい天気! もう少し早い時期だとこのカラマツも黄色く紅葉していたようです。空の青と黄色でキレイだったろうなー。
広場から山頂ヘはちょいと傾斜がきつくなります。そして、硫黄の匂いも徐々にきつくなってきました。
振り返ると、山、山、山。 山しか見えない。 いいね!
遠くには乗鞍岳(あとで調べた)も見えておりました。ちょっと白っぽく見えますが雪かな。
この辺りに群生しているシラタマノキ。
だんだと山頂が近づいてきました。白い噴煙がもくもくと上がってます。少し歩いては写真撮影、の繰り返し。
コル(鞍部)まで登ってくると火口湖が見えました。急に見えたからなのか、エメラルドグリーンでキレイだからなのか、テンションアップ!
もくもくのすぐ下を歩いて行きます。怖いー。これでホントに噴火警戒レベル1なんでしょうか。
振り返ると南峰。焼岳には北峰と南峰があり、南峰のほうが10mほど高いのですが、南峰は立ち入り禁止で、噴煙を上げている北峰が
登頂可能ってこれ如何に。きっと、火山活動を警戒しているためではなく、山が崩れる可能性があるためでしょうかね。
鞍部から岩ゴロゴロの北峰を登って、
10:23、ピークハント成功!
はい、どーーーん!
どうですか、この景色!
久しぶりに無意識で「うわぁぁぁぁぁぁぁ」と声が漏れました。
正面に穂高連峰、左奥に槍ヶ岳、右奥に蝶ヶ岳、そして右の谷が上高地です。
実際はもっともっと雄大で迫力のある景色だったんだけど。。。 写真の腕前がイマイチだな。
ちょいとズームアップしますれば、ゴツゴツした岩の感じが分かりますね。
右に前穂、中央左に奥穂、左端に西穂です。
左奥の槍ヶ岳もズームアップ。ちゃんと尖がってますね。
そして新穂高温泉の方向には、笠ヶ岳がどーーーん!
今年の夏、笠ヶ岳も候補に挙げていたのですが、「こりゃ無理だったなぁ」と悟りました。それくらい雄大で迫力のある山でした。
絶景を前に腹ごしらえです。 贅沢だわ。ほんと贅沢。
ぶどうとクロワッサン。そして穂高連峰。
絶景を堪能した後、後ろ髪をひかれつつ、
10:58、下山開始。
ゴツゴツの岩をつかみながら慎重に下っていきます。
時折、温もりを感じる岩があり、そういうところは近くから蒸気が上がってました。
ずんずん下っていきます。結構な急斜面です。嫁さんは下りが苦手なはずなのに、すいすい下っていました。少しずつ上手くなってるのかな。
下りは脚への衝撃が大きく疲れがちですが、この絶景を見ながらだとへっちゃら。上高地へ下山するルートを選択して正解でした。
ちなみに右下が下山する上高地方面です。そうそう、穂高連峰の左奥には槍も見えてます。
そして笠ヶ岳。 登るの大変そうー。
振り返ると焼岳。所々から水蒸気が噴出しておりました。
梓川の大正池でしょうかね。山の上から見てもエメラルドグリーーーン!
下って下って下って、ちょいと登り返した小山が展望台になっているのですが、そこにこんな穴(↓)がありました。
イタリアの観光名所である”真実の口”みたいにみえたので、手を入れてみたところ、あッじィーーー!!!
湯気が見えていたので、温い程度かなと思っていたら、めちゃくちゃ熱かったです。温泉卵作れそうです。今度トライしてみたい。
標高が下がり穂高連峰も見納めです。バイバイ。
魚の骨みたいな雲。
12:24、焼岳小屋に到着。
ちなみに焼岳小屋ではヘルメットの無料貸し出しをされていました。上高地から登られる方は利用できますね。
1時間半も下りだったので、ちょいと一休みです。
焼岳小屋で山バッジをゲットして、下山再開。
山の斜面がえぐられています。山体崩壊が激しいですね。このすぐ横を歩くのですが、ちょと緊張します。
途中、こんな急な梯子も。日帰りなので荷物が軽めでよかったけど、重い荷物を担いでたら恐怖だね。
なんて嫁さんと話していたのですが、その後、大きな荷物を担いだ女性のボッカさんとすれ違いました。すごいね。
こちら(↓)はなんとなく撮った写真だけど、なんだか景勝地みたい。登山者だけが味わえる景色だね。
美味しそうなキノコ。なめこみたい。味噌汁にすると美味そうだねー。
ずんずん、ずんずん、歩いても歩いても、なかなか終わりません。
14:42、上高地側の焼岳登山口に到着。
でも、ここで終わりじゃありません。
こんな林道を歩いて上高地の河童橋までテクテク歩いていかなくてはなりません。
15:43、河童橋に到着。
ここまでくると、平日ですがたくさんの観光客で賑わっていました。
あの岩ごつごつの奥にジャンダルムがあるそうです。
振り返ると、今日登った焼岳が眩しいぜ。逆光で見えない。。。
ゆっくりコーヒーブレイクをした後、行列しているバス待ち観光客を横目に、タクシーで車のある新中ノ湯へ戻りました。
タクシー料金は3,700円でした。ちなみに上高地側から焼岳にピストンした場合、沢渡から上高地のバス代が2名で4,100円だから、ちょいとお得です。
ゆっくりし過ぎたため、日帰り湯が閉まってしまっており、沢渡にある足湯で疲れを癒して帰りました。
誰もいなかったので脚だけでなく全身浸かりたい衝動にかられましたが、ぐっと我慢しておきました。(笑)
百名山34座目ゲットです!
動画も撮ってきたので是非!
■まとめ
週末にちょろっと登山でもしたいね!ってことでお手軽な焼岳をチョイスしたんですが、予想以上に心揺さぶられる景色が待ち構えていました。
ちょいとリスキーではありますが、活火山の力強さを間近に見ることができ、そして、穂高岳や笠ヶ岳の大迫力の眺望を目の当たりにし、恐れや
憧れの念が湧き出してきた、そんな充実した山行になりました。
ルートの難易度的には、山頂付近に大きな岩をよじ登っていかなければいけない場所があったり、上高地側ルートの途中の急斜面に梯子がいくつか
連続してあったりと、初級者には厳しい箇所もありましたが、老夫婦が登ってこられていたので、慎重に上り下りすれば大丈夫でしょう。あと、山頂
へ臨むルートは急斜面になっていましたのである程度の脚力が必要。僕らは上高地側へと下りましたが、登りは御免こうむりたいという感じ。
それからルートですが、新中ノ湯から噴煙を見ながら登り、穂高・笠ヶ岳を見ながら上高地へ下るルートがおススメです。新中ノ湯からのピストンだと
穂高・笠ヶ岳を見ながら歩けないですし(山頂からは見えるけど)、上高地側からだと登りはキツイし朝日をバックに逆光で焼岳があまり見えませんし、
コル側にある最大の噴煙も見えないので、今回のルートが最適かと思いました。
そんなこんなで、また登りたいと思えた数少ない山の1つになりました。焼岳、おススメです!
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