
酸柑茶は台湾の客家の人々に昔から伝わる伝統的なお茶だそう。
友人から送っていただいて、初めての味を楽しみました。

プーアル茶の様に見えますが、一度製茶し終えた茶葉を「酸柑」(スヮンカン)や「虎頭柑」(フゥートゥカン)という柑橘類の果肉と混ぜ合わせ、再び詰め込んだものを紐で縛り再び火焙するという製茶方法のためにプーアル茶(後発酵茶)には分類されないでしょう。しかし、酸柑茶はプーアル茶と同じく長期保存する事でさらに熟成し、旨さを増すという面白い特徴を持っています。
『酸柑茶』は、もともと客家の人々が冬の健康茶として各家庭で作っていたものが最近注目され始め、それに応える形で客家系の茶農が一般の市場に提供し始めたものです。現地では「冷え性改善」「風邪予防」「のどに良い」と、昔ながらの健康茶として注目されています。
台湾茶と点心のお店 台湾福茶HPより
確かに柑橘系の味と香りがあり、見た目は黒っぽい苦そうな水色ですが、全く苦くないです。
送ってもらった友人によると、徐英祥さんは台湾茶業改良所の実務のトップの方で、台湾の茶農家に指導される立場だったそう。
日本の茶業関係者には有名人で、人望があり高潔な人柄の方でお世話になった方多数、2011年に亡くなられ、お葬式も日本からの参列者が多かったそうです。