星さんぞう異文化きまぐれ雑記帳

異文化に接しての雑感を気ままに、気まぐれに

きょうの一言(3) Finger Language

2006年03月14日 18時40分16秒 | Weblog

前回に引き続きfour-letter words関連のお話です

メールで多用される絵文字、若ぶって私も時々使います。    
y(^o^)y 
サインはV!  ピース!  イエーイ!!

この場合、人差し指と中指で作るV”の字と手のひらは相手の方に向かっています。それが正解です。

逆向き、つまり手の甲が相手のほうに向かい、じゃんけんの「チョキ」の手のひらが自分に向いている場合、これは大変な危険信号です。注意してください。
イギリスではこれは前回話題にしたfour-letter-wordsと同じ意味の「指文字」と解され、言葉を同時に発しなくても、いわれの無い挑発を受けたものとみなされ、血を見る事態になっても同情されないことがあるそうです。やや大袈裟とは思いますが用心に越したことは無いでしょう。

数字の「2」を意味するとき頻繁に使う指文字だけに注意したいものです。

誰でも手の指で一番長いのは中指で、モノを指し示すのにどうしても中指を一番使います。パソコンや計算機の数字キーをたたくのも中指を多用します。他の4本指が内側にたたみ込まれ、中指一本だけが活動する場面は、テレビなどでもフリップや統計資料を指し示しながら解説するときによく目にします。

この形で手のひらが自分に向き手の甲が相手に向かう状態は、今度はアメリカでの禁止行為です。言葉は不要です。指文字だけで相手を激怒させるに十分です。気をつけましょう。

このことの影響があるのかどうか分かりませんが、最近はニュースにしても天気予報にしても、アナウンサーが物を指すときには手のひら全体をその方向に向けるのがずいぶん目立つようになりましたね。要らぬ誤解が入り込む余地がなく、結構なことだと思っています。私の考えすぎかな?

ヒヤヒヤ (=_= ゴメン m(_ _)m  とは無縁に ハッピー   y(^o^)y  に行きましょう!!

さて、次回は楽しい指のお話。

Keep your fingers crossed, you guys!!


疑惑判定

2006年03月14日 16時43分37秒 | Weblog

あれだけのスーパースターを揃えたアメリカが負けてはいけないことは理解できます。そのアメリカとガチンコの熱戦、最終回までタイスコアで頑張った日本チームの健闘は大いに称えてしかるべしと思います。

3月13日のWBC第二次リーグ、日本vsアメリカの試合中継を観て後味の悪い、やりきれない思いが募りました。大袈裟に言えば病んだアメリカの一側面を垣間見たとの思いすら抱いたのは私だけではないはずです。

西岡がホームベースを駆け抜けたとき、あの大観衆が一瞬息を呑んで静まり返りました。勝つことが当たり前のアメリカ軍が弱小国軍相手に劣勢に立たされていることが信じられない、許せない。「弱小国軍が勝ってはいけない!」「なにかこの劣勢をひっくり返す材料はないのか?」との思いがスタンドを覆いつくしていた感すらあります。

アメリカ監督の抗議の初動がテレビに映し出されず、主審がアウトのコールをしている姿だけが大写しにされたので、一層その感を強くしたものです。「またアメリカがやりやがった。自分が勝つためには手段を選ばない。なんてアンフェアな野郎だ!」と。主審の顔にアホ・ブッシュの顔が一瞬重なって見えました。苦衷の抗議をする王監督の顔に弱小国の悲壮感が漂っていたのが印象的でした。

ビデオで観る限り、微妙ではあってもふつうにある状況と変わりません。逆にアメリカが得点したケースであれば絶対にセーフであったろうと思うと余計に腹が立ちます。主審の顔に「だめだめ、だってセーフにしたらアメリカが負けちゃうから」と問答無用の空気が漂っていて、「だめだめ、私が悪者と決めたイラクはやっつけなきゃ」と同じ空気を感じました。満員のスタンドにも「本当にアウトか?」と良心の呵責を抱きつつも「アメリカが勝たなきゃダメなんだから、判定は正しいんじゃないの。」との空気を感じました。やり切れませんね。

そもそも国際試合においては審判団は対戦当事国以外から編成されるのではないのだろうか?これだけIT技術が進み、アメリカンフットボールは言うに及ばず大相撲ですら微妙な判定にはビデオチェックが徹底しているのに、WBCではビデオを利用していないのだろうか?

審判の裁定は受け入れざるを得ない状況は理解できるが、せめて「もの言い」がついたらビデオで検証して納得のいく説明をするぐらいの度量がないと「嫌米」の空気が蔓延しかねません。そのことがいちばん気がかりです。

 

 


きょうの一言(2) Four-letter Words

2006年03月14日 01時34分15秒 | Weblog

一石二鳥、二人三脚、三寒四温、四捨五入、五臓六腑、七転八倒・・・。

最近の日本語ブームで四文字熟語が脚光を浴びていますが、同じ四文字でも今日の話題は英語の「4-letterwords です。日本語の「ちくしょう」「くそっ」などの口汚い表現に相当する言葉で、Swearword, Curse の総称です。

ビジュアル系であればモザイクでぼかしたり当該部分の活字を「XXXX」で置き換えたり、オーディオ系であれば「ピッ!」と雑音でかぶせたりして、一般聴衆の目や耳に入れないような配慮が求められる、あの種の言葉は何故か4文字が多いとみえて、four-letter wordsと総称されていること、これも既にご存知でしょう。

洋の東西を問わず外国語で最初に身に付けるのは人前でオオッピラに使えない種類のものが多いようです。友達からのクチコミであったり、知ったかぶりの先輩からのOJTであったりとルートは多種多様です。

詳細な個別表現への言及は控えて、わたしの経験だけをご披露するにとどめます。

私も高校時代のアメリカ留学で、多くの友達から教わりもしたし、友達が会話の中で盛んに使うのを聞いて用法を身につけても来ました。でも、言葉の意味は分かっても、ネイティブのように生き生きと会話に生かす見事な用法は習得し難く、断念した経験があります。

高校留学時代の私にいろいろ指導してくれた親友のTomHowieに、2005年夏久しぶりに再会してきました。今でも会うと必ず話題になるのが、トムが最初に私に教えたfour-letter wordのエピソードです。

トムが盛んに使う表現に興味を示し、「そりゃどういう意味だ」と訊くと"It's terrible"との答え。「"Terrible"と同義語か?」"That's right

英語の力を着々と身につけていることをshow offしたい、何とか上手く使いこなして周囲を驚かせたい、そんな私にチャンスが巡ってきました。
ホストファミリーが毎週日曜日に礼拝にかよう教会にYouth Fellowshipなる若者のサークルがあり、そのパーティーから帰ってのhost motherとのやり取りです。

母:Oh, you are back, Sanzo. Did you enjoy the party? How was it?

私:The party was pretty good, actualy. But, the food, you know, was a little bit horse sXXX.

母:・・・!!???(当世風には「目が点」状態とでも言うのでしょうか)

このやり取りを傍で聞いていたhost brotherが慌てふためいて自分の部屋に私を引っ張り込み、"What did you say, Sanzo?"から始まる尋問の嵐でした。新しい言葉を身につけた過程の一部始終を淡々と白状した私に、弟がこれまた淡々と諭してくれたルールは、次の二つでした。

1.子供は親の前では絶対に使わないこと。
2.大人でも原則として異性の前では使わないこと。

弟からこの話を聞いたトムが、鬼の首を取ったような手柄話として周りに吹聴して回っていた情景が今でもよみがえります。

確かに、同性の友達同士の会話には洪水のごとくfour-letter words氾濫していたものです。それを使いこなすことが大人に一歩近づいた証であるかのような印象すらも受けたものでした。

もっとも、最近は映画でもテレビでもfour-letter wordsが氾濫していて、今やこのルールは無きに等しいようですが。