中小企業診断士の勉強は全く進んでいませんが、学習する各項目は非常に興味深い。
PLM、製品ライフサイクルマネジメントは、ミクロとマクロの2つがあり、マクロは製品が販売開始されてから販売終了に至るまでのライフサイクル。
導入期
成長期
成熟期
衰退期
ざっくり、人の人生と同じような感じです。
導入期
製品販売初期。
製造設備を導入したり、製品自体の改良をしたりする必要があるため、製造コストのほうが高く、利益が少ないか出ない。
成長期
製品市場供給量が増え、製品製造技術も向上効率化して利益が出てくる。
他企業も参入して競争が激化する。
成熟期
設備投資が一通り済んで、製造にも慣れて、利益が最大になる。
全力を出さなくても利益が出る。
衰退期
市場供給量が減ってきて、売上が減り、それでも設備など固定費がかかり続けるため、利益が減る。
私自身は導入期か、それ以前の開発をやる期間が多くて、出費が多く、まぁ利益が出ない仕事です。
それでもこの時期にできるだけのことをやっておかないと、その先の成長も見込めないので、相当気合を入れてやりますね。
経営的には先行投資事業になります。
短期的には利益が出ないけれど、長期的な事業活動では、先行開発を行わないとどんどん経営力がなくなっていく。
開発をするためには、成熟期などに入って利益を出している事業がないと成り立たない。
あっという間に資金がショートする。
こう概観すると、成長期や成熟期の仕事をしたい人は多いと思う。
いわゆる花形事業ですね。
それらの仕事に対するリスペクトはありますし、積極的に絡んでいきますが。
仕事ってそこだけじゃないことも知っているわけです。
利益を出し続ける状態にとどまり続けようとするけれど、そうもいかない。
PLMは非常に面白いモデルだと思います。
漫画とかデザインとか、演奏とか作曲もそうかな。
演劇も入るか?
創造的活動は導入期や開発期に非常に近い仕事で。
まぁ、利益が出ませんよ。
生活していこうと思ったら、相当売れるか、本業や副業を持たないと成り立たない。
本業での収入があって、趣味的にやるのが芸術活動になりがち。
納期とかもね。
本来急かされても出ないときは出ない仕事なので、納期を決められないのだけど、費用も有限なので期日は決める必要がある。
限られた資源、限られた日程で、どれだけのクオリティを出せるかの勝負になる。
そこも楽しめると面白いのだけど。
システムエンジニアとか、かっこいい名前が付き始めたけれど、要はプログラマーなんですが。
プログラムも本来期日を決められない創造的仕事ですよ。
ところが納期も費用も決めなければならないから、仕事を細分化して分業にする。
途端に仕事としてはつまらない、流れ作業や歯車の一つになる。
納期や期日を気にせずに、クオリティだけ求めてコツコツやっているときが面白いんですけれどね。
客がいると、そうも言っていられない。
学生っていうのは、それができる非常に貴重な時間ですよ。
期日やコストや客のことを考えずにコツコツ作業できる。
もっとも親や教師など、そのような地道な作業の価値を知らなければ、
「そんな意味のないことをやってないで、勉強しろ!オタクか!?」
とか言い出す人もいるだろうなぁ。
もったいない。
中小企業診断士の勉強も進まないけれど、期日を設定しないでやっているだけの時期は、まだ面白いのかもしれない。
広く浅く知って、個々の項目を掘り下げてもいられないし。
掘り下げるのもまた重要なんだけれどね。