世はデジタル全盛の時代ですね。音楽を聴くのは『CD』が常識ですが
ずい分前ですが、私達の青春時代は『レコード』でした。
回るレコードの上にそーっと針を落とし、ぱりぱりという小さな雑音の中、
音が聴こえるまでの緊張感は、今の便利なデジタルの世界ではあじわえない
懐かしいアナログの魅力というものでしょうか・・・。 本当に良いものです。
でも、レコードは、素晴らしいリスニングルームであるマイカーの中では
悔しいかな聴くことができません。
先週のある日、でもどうしても、車の中で聴きたくて聴きたくて、
『レコード』を持っているのに勇気を出し、3000円で買った『CD』がありました。
それが今日紹介するこの曲、 ブルース・スプリングス・ティーンの
『 明日なき暴走(Born To Run) 』1975年 です。
なんとく、無性に聴きたくなりました。
あまりにも、このアルバムでブレイクしたので、
デビューアルバムかと思いきや
三枚目のアルバムだったのですね。
ブルースの事をいまさら紹介するまでもないと思いますが
彼のこと無しでロックは決して語れません。
大友康平・佐野元春・尾崎豊・を足した様なものです。
矢沢栄吉・長渕剛でさえあこがれていたというブルース。
『ボス』と呼ばれている彼、男から見ても、かっこよすぎです。
『明日なき暴走(Born To Run)』ですが、
本人が「僕はあのアルバムで、ディランのような詩を書き、
スペクターのようなサウンドを作り、デュアン・エディのようなギターを弾き、
そして何よりもオービソンのように歌おうと努力した」と語ったように
ロックン・ロールの歴史が詰め込まれた大傑作である。
涙が出るくらい素晴らしいのである。
とくに「明日なき暴走」は無茶苦茶かっこいいナンバーです。
少し汗臭い感じはしますが、エネルギッシュな息遣いと叫び声は
同姓ながら惚れ惚れします。
ウィ・アー・ザ・ワールドの収録の時も風邪をひいて熱があるにもかかわらず、
参加し、2パートを情熱的に歌いあげた映像は今でも脳裏から消えません。
とにかく、私は彼が世界一のロックン・ローラーだと思っています。
素晴らしき兄貴、永遠なれ・・・。
アップルくん