今月の家庭画報に「一生ものの家具」をテーマに特集が組まれていました。
特に、美術家 篠田 桃紅さんが選んだジョージ・ナカシマの家具は、
40年以上経っていても、古びた感じも汚らしさもなく、逆にいい艶と照りが出て
それは素敵な家具でした。
その特集の中に家庭画報が考える「一生ものの家具」の4つの条件という
のがあって、その条件を読んで大変共感しました。
私たちが常日頃考えている通りのことです。
今日はそのことを紹介します。
1、時とともに味わいを増すこと。
~経年変化~
木や革など自然素材は経年変化が楽しめ、使い込むほど風合いが増します。
寂びた肌・キズ・やけた色味・染み・艶・・・本物の自然素材を使えば、
劣化が悪化ではなく、逆に時を経たものだけが持ちうる魅力となります。
2、飽きのこないデザイン
~流行を追わない~
家具の本文はあくまで実用品です。家具は眺めることを目的とすべきではなく
使ってはじめて、家具としての値打ちがでるのです。
それゆえ、見せ掛けだけの奇抜なデザインは全くナンセンス。
トレンドを追わない生活本位、実用本位のデザインが大切です。
3、修理ができること、修理したくなること。
~素材と構造~
数十年というスパンで考えたとき、「修理できるか」ということは大切です。
手直ししないで、永遠に使えるものなどありません。
素材でいえば、木は比較的修理しやすいものが多いです。
修理の体制が整っている商品かどうかも大切な目安です。
4、できれば同じものが買い足せるといい
~流行性・定番性~
将来にわたって長く安定供給されることは大切です。
モデルチェンジのない定番商品・名作家具の強みはここにあります。
以上この4つの条件は家具を販売しているときに、よく私たちがお客様に
説明していることです。
特に「さしこう」では、木を素材とした家具を提供しているので、
私はいつもお客様に話をしているのは、何十年何百年生きてきた木、
この自然の恵みを是非、生活の中に取り入れて楽しんで使ってもらいたい
ということです。
環境問題にもなっている、森林伐採には関心があります。
特に無意味、無計画に切り倒された樹木を安易に使って、すぐに捨てて
しまうことには、やはり心が痛みます。
だからこそ、何十年も使って、使いきってあげなくてはいけないのです。
これからも私たちは「一生使える家具」をご紹介していきたいと思っています。
お福さん