生活

とりとめもなく

VENUTO AL MONDO

2013年12月04日 21時11分09秒 | 映画
今日は水曜日なので仕事の後映画を観に行った。日比谷シャンテでやってる(というか、シャンテでしかやってない。東京でさえ1館でしかやってない)ペネロペ・クルス主演の「ある愛へと続く旅」という作品で、思ってた以上に重々しい映画だった。男女間の愛(いわゆるラブラブというやつ)というより人間愛とかそういうほうに重きを置いているような気がする。
若い頃留学先のサラエボで出会ったジェンマ(ペネロペちゃんです)とカメラマンのアメリカ人ディエゴ(エミール・ハーシュという若手俳優)はすぐに恋に落ちやがてローマにて結婚するが(その前になんやかんやあるが)なかなか子どもができず、結局できず、それでもほしくて、いろいろ可能性をさぐるが、それと同時に若い頃いたサラエボが戦火に巻き込まれてしまい、ふたりは再びそこを訪れ人道支援を続けるのだ。
そんでまあいろいろあって代理母出産という手段で赤ちゃんを得ることができたのだが、それと引き換えのようにディエゴが死んでしまうのね。ローマに戻ったジェンマは帰国のときに助けてくれた軍人(将校みたいなけっこう位の高いひと)と再婚して子どもも16歳になってんの。
映画の冒頭は、その、もう50代くらいのジェンマのとこにかつてのサラエボの友人ゴイコから電話があって、それをきっかけに16歳の息子(ジェンマとはなんかうまくいってない)と一緒にサラエボに旅に出るんだけど、その現在のジェンマとゴイコとピエトロ(息子)がめぐるサラエボ、かつての戦火のジェンマとディエゴと若い頃の仲間のサラエボが交互に進んで、それが20~30代のジェンマ、50代のジェンマというふうにちゃんと演じ分けられていて、私ペネロペちゃんといったら見た目が美しいだけで頭の弱い女をやらせたら右に出るものはおらんとおもってたのに、そういう役も、こういう役もできるんだわ・・・と感心しました。
そういえば90年代はじめごろ、ボスニア紛争というものがリアルタイムでニュースで流れてたはずなのにのんきな中学生だった私はなんの関心もなかった。いまこういうふうに観ると、同じ時代を生きていたのに何も知らないなーと非常に反省するのである。
なんか仕事の後に観るということで急にめんどくさくなってやめようかと思ったんだけど観てよかった。なんでシャンテでしかやってないんだろう。もっといろんな人に観てもらうべきではなかろうか。

ジェンマの息子のピエトロくん役はこの作品の監督と原作者の間の実子なんだってー
モヤさまのおためしボーイ・ADの円城寺くんに似てる気がする。
コメント
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