のほほんとしててもいいですか

ソプラノ歌手 佐藤容子のブログです。よろしくお願いいたします!

ちょい読みさんぽ

2010-03-11 | 『毎日のこと』



江國香織さんという作家がいる。

04年に直木賞も受賞した。

雑誌を読んでいたら、江國さんの書いた記事に、次のようなエピソードが書いてあった。

『買い物中に、水のペットボトルのラベルに「からだに潤うアルカリ天然水」の、「に」の使われ方が気になって固まった。
からだが、でなく、水が、潤うのか…』、と。

または、『カップ麺に「至福の一杯」と書いてあって、至福という言葉の持つありをいろいろイメージしてみて、至福と言う言葉を使い得るか、思いを巡らした』、とあった。


そして、『言葉がきちんと機能していることを確かめたい、言葉で中身を理解したい』、とあった。


日本語を扱うプロフェッショナルとして、日々、日常生活の周囲に溢れる日本語に注意深く気を払い、確認や検証をしている様子に、さすがだなぁ、と思いました。




今日、たまたま『擬態』の写真集を見た。

ご存知の方も多いと思うが、擬態とは生物が色や形や行動で、周囲や環境と区別がつかないようにする、カモフラージュのことだ。


それぞれの擬態は必ずしも生命を守りきれるとは限らない。


でも、生物、植物が各種の長所を最大限に活かし、最少の犠牲で、生存の道を作っていることが、すごいと思いました。


擬態を巧みに行う生物の種類を見ながら、より厳しい環境にあるほど、進化のチャンスが多いのかもしれない、と、思いました。




今日のおやつはガレットオランジェ

オレンジの柔らかい酸味とホワイトチョコ、いい香りのバターガレット、おいしい

ビターチョコ味も


甘い環境のわたし…進化の見込みなし…



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数えきれないしっぽ

2010-03-10 | 『創作・短いお話』


あるときから、しっぽはもういらない、という事で、しっぽはなくなった。


しっぽは必要だった、あるときまで。


なのに、そのときにいらないと思ったからなくなった。



ぜんぶ、もとの形は持っていなかった。

そして、これからの形も。


最初に知ったときにそうだったから、それはそういうもんだ、と、思った。


あの人についても、自分と会った、何回かがそういう感じだったから、そういう感じの人なんだと思った。



事実は現在だけに、過去のそれもそうだったように。


未来の事実は未来だけに。


未来のしっぽは、現在のすべてだとしても。



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残念…

2010-03-09 | 『絵』描きました



ドレスを買いたいと思っていたら、売れちゃってました~

こんな感じのピンクです(´Д`)


足みたいのがいっぱいですが、あしではありません


ひさびさに絵を描いてみました

やっぱりたのしいですね





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貝寄せに寄せた

2010-03-05 | 『創作・短いお話』


傀儡(これは、操り人形のことらしいです)、という単語を調べていたら、たまたま『貝寄せ』という単語を知りましたので、ちょっと使ってみたくなって、書いてみました




海の上を西から柔らかにスキップしてきたその風は、貝寄せと言われた。

ほんとのところはわからない、ただそう聞いた気がする。

この時期になると、竜神様が難波の浜に貝を捧げる、とか。

風を体に受けると、未知の記憶がよみがえる気がした。

記憶なのに、未知とはおかしいじゃないか、と思うかもしれないが、最近つくづく思うのが、自分の心身は長い引き継ぎの延長線上にあることだ。

こうやって世間を見渡して、自分自身の姿が見え、くすっと顔がほころぶくらいになるまでは、いつも自分のやっていいことを主張したいと無意識に感じていたこともあるし、あったとしても特に意義も不透明な存在意義が、あるか、ないか、と、常に自分の居場所にびくびくしていた気もする。

つながり、とか、家族、とか、そういうちょっと温度のある言葉は、ある時までは手に持ちづらかった。

そういうことが、人として大切にした方がいいことは、わかっていたけれど、そういうことが、同時に自分の髪やちょっとした瞬きを縛る気がしなくなかった。

いまでは、そんな憂いを微量含みながらも、適宜飲み込める、と思う。

話はそれたが、未知の記憶なんて言ったが、ほんとの話、それは、記憶であってくれたらいいなという希望的想像にしかすぎない。

ただ、ある人間の体から誕生したというのなら、ある人間を生んだその先々に広がる過去を、自分の体系として感じたい、と、思う。

人を亡くすと、波が運んでくる風さえ、捧げられた憂いのような気がするから面白い。

ときどき、思っていてもいいですか。

思わなくてもいいんですけどね。

少なくとも少しは、自分は、風が貝を寄せるように、優しさが寄せられたその先に、やっとあることができると、また、できた、と、ありがとうをいう。


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ベストシーズン

2010-03-04 | 『音楽のはなし』
今日3月4日はバロック音楽の代表的な作曲家、アントニオ・ヴィヴァルディのお誕生日だそうで…

友達がグーグルの飾り文字がヴァイオリンだったから、気づいたそう

わたしも教えてもらわなければ、気づかなかったです

ヴィヴァルディの『四季』はあまりに有名ですけど、みなさんはどの季節の音楽がいちばん好きですか

この曲は12曲で構成されていて、1つの季節につき3曲ずつになっています

春は、むかし『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』の食事シーンでよく使われていて、わたしの中ではなんか笑える曲でもあります。

夏も、激しくて印象深い曲で好きなのですが、今日は敢えてまったりと、『冬』の2曲目、ラルゴ をおすすめします

凍えるような冬の外では、大雨が降っている。
わたしは、家の中の暖炉でオレンジ色の炎に照らされ、ゆったりと、休息。
傍らには濃い目のミルクティーでもあるのかなあ…

そんなイメージの解説が載っていました

先日、たまたま日曜日の朝に、ちびちびちゃんの方が、お化粧中に部屋にきました。

たまたま、四季が流れていたら、流暢なヴァイオリンの音を聴いて、ひとこと『きれいだね~』といったので、こんなよくわからなそうな子供にもダイレクトにきれいと言わせる、音楽のパワーにびっくりしました。



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Vivaldi - The Four Seasons - Berliner Philjarmonoker - Von Karajan -(2nd Mov)[冬] @ Yahoo! Video


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