あるときから、しっぽはもういらない、という事で、しっぽはなくなった。
しっぽは必要だった、あるときまで。
なのに、そのときにいらないと思ったからなくなった。
ぜんぶ、もとの形は持っていなかった。
そして、これからの形も。
最初に知ったときにそうだったから、それはそういうもんだ、と、思った。
あの人についても、自分と会った、何回かがそういう感じだったから、そういう感じの人なんだと思った。
事実は現在だけに、過去のそれもそうだったように。
未来の事実は未来だけに。
未来のしっぽは、現在のすべてだとしても。