いちよう:二千和会だより

 会報「いちよう」を通して、人生がさらに豊かに広がるよう「今も青春!」の心がけで楽しく交流しながら散策しましょう。

山の裾模様

2010年12月06日 | 紅葉昂揚

  
今年の紅葉はとても綺麗です。
暑すぎた夏、台風はちょっとだけ、急に寒くなって、秋を飛び越して
冬に向かった…そんな
気候がそうさせたのでしょうね。

  
前日の雨ふり…木々は新鮮に洗われて、葉を光らせていた…。
水量も普段は適当な感じだそうだけれど
この日は多い。

  
黄葉のもみじ

  
散り敷いたもみじの葉は昨日の雨の名残りが見える。

 
いつもはこんなに幾筋もの滝の水は見えないのだそうだけれど
今日は幸せにも、幅広く流れ落ちている。

お昼は養殖ではない鰻を食べた。
鰻のかば焼き…本格的にしばらく待たされて、美味しく頂いた。

 


深秋

2010年11月17日 | 紅葉昂揚

  

暑かった夏  急に秋らしくなって果物が美味しかった秋 
そして、気ぜわしく生活しているうちに 秋も終わりになって立冬は11月7日。

もう冬なのね。冬と意識して寒さがシンと身に凍みる。

  

冷たい風が吹いて、まだ残っている木の葉を振り落とす
落とされてもなお、木の葉の健気さ…綺麗ね。 精一杯だから、美しい。

  

高い所の赤い葉っぱ…葉の裏側からしか見られない。
でも、潅木は、低い位置で咲いて種を作っていた。

  

高い樹と、低い木…。
高い樹木の下でまだ、花をつけている。

あなたは、ハナツクバネウツギ(スイカズラ科)ですね。
 大きな樹に保護されて、助かっているわね。有難いことね。

 


文学散歩の下見

2009年10月26日 | 紅葉昂揚

 11月初旬に次回の散歩がありますので、その下見に出かけました。
 日本橋で銀座線に乗り換えて渋谷まで。そして京王電鉄井の頭線の、「東大駒場前」で下車します。
 
 岡本太郎の美術館もある、東京メトロ渋谷駅から京王線乗り場に急ぐ通路です。井の頭線で東大駒場前駅下車、閑静な住宅街で瀟洒な家が点在する街並みをきょろきょろしながら、駒場公園に向かいました。
 
 ここ、駒場公園は旧前田邸の敷地でもありました。駒場公園と表札が無かったら、立ち入って良いのかしらと、考えてしまうような門構えです。
  これは、今では公園の正門です。
 
  
 正門前のロータリーにもなっているエントランスの辺りに、案内板があります。

  
 今回の下見では、こちら東門から入りました。ここは前田邸の和館が近くにあるのです。
   
 旧前田邸の和館と、洋館です。
 以前私は旧岩崎邸を訪れたことがありますが、岩崎邸は女性的な優雅さがあるように思いました。ネットによると、旧前田邸はダントツで、他に追随を許さないような印象をもった…という感想がのっていました。そう言えばこちらはがっしり男性的な様子でそんな観点で見ても面白いかと思いました。

 
   
 スリッパに履き替えて階段を上りますと、居住の部屋が多くあります。マントルピースのある部屋は、鏡のついたご婦人の寝室です。

  
 昔の貴族になった気分で静かに階下へ歩を進めました。その生活に想いを馳せると、ため息がもれてしまいますね。

 
 この塀の向こうには、はじめに見学した和館があります。どちらも入場無料で見学出来ます。

  日本近代文学館も駒場公園内にあります。ちょうど、この期間は秋の特別展が開かれています。
 テーマは「芥川龍之介の書画」「川端文学のヒロインたち」です。興味を惹きそうな嬉しい気分ですが、これは本番にとって置くことにしましょう。
 ここは入場料200円です。



  
 そろそろお腹の時計がお昼を知らせます。東大教養学部がお隣です。何十年ぶりかの東大生??になって、学食に寄ってみたいと思います。銀杏(公孫樹)並木は、今ギンナンの実がぽろぽろ落ちています。臭いけれど、15,6粒拾って、リュックに入っていたビニール袋に確保しました。

 
 歴史を感じさせる校舎…進んでみますと、土曜日ではあるけれど階段教室でまだ講義を聴いているようでした。

 
 
 昔、私が大学生だった頃は国立というと、校舎の外見はあまり美しいとは言えない、ただ学生の心根というか学ぶ目的意識がはっきりして輝いているような…そんな風景でした。私立大生は洒落た雰囲気のイカした学生が多いのに、国立大生は如何にも野暮ったくて、まじめで信用性が感じられて安心感があった…(偏見? そんな中に居たからの感想です)
 私は東大には勿論関係ない、駅弁大学(大宅壮一はこれを諷して「急行の止まる駅に駅弁有り、駅弁あるところに新制大学あり」と発言したとされる。)などと揶揄された国立大の、単なる一学生でしたのですが、どことなく共通項を見つけてはひとり懐かしく思い出していました。

 
 食堂の斜め前、面白そうな演題で公演をするようです。ちょうど教養学部掲示板の前でした。この立て看板の様子も“大学だぁ~”って感じです。興味を惹くような、ちょっとセンセーショナルで謎を含ませての面白い表現です。「ダマシ男」ですって…「モノクロハ」は何を意味するのかしら? 男と女をネガティブにしたら…と言っているのかな。
 懐かしい雰囲気でした。不思議な感覚でした。 こんな風景を見ると、昔の若かったころを彷彿とさせてくれるようでした。

   
  左写真は学生食堂のある建物。この日は土曜日で学食は2時までです。あとはお隣の建物に移って、喫茶で疲れをいやしたという訳です。
 
 
 こちらは学食。全部セルフサービスでトレーを持ってショウケースの向こうの人に注文品を装ってもらって、会計のレジに進みます。お茶もお箸もレンゲも自分で整えます。「当日もここで食べよう」ということになりました。計画では前田邸の洋館前芝生で、お弁当を広げようとしていたのですが…。
 東大生に交じって昼食を摂りました。若い気分になれること請け合います。私は健康を考えて血管を強くする「みちのくネバネバ丼」(¥320)を戴きました。モロヘイヤや納豆などがネバネバで、その味付けがなかなかでした。
 …と書いて、食べる目的が若くない(ショボン…)ことに気づきました。ひとり笑ってしまいましたが、ネバネバを小鳥の巣に見立てて、真ん中に温泉卵を落としたネバネバ丼でした。わかる?

  
  イタリアントマト(勿論キャンパス内です。)という喫茶店で、ブレンドコーヒーを会長にご馳走になってしまいました。会長が「これも写していいよ」って渡して下さいましたので、遠慮なく写させて戴きました。ご馳走さまでございました。

 
 お腹を満たして、疲れを癒して次に回るところは、結構長く歩きます。
 Kojimaさんは、「午後の散策は予定通りにしますか。」と会長はじめ私たちに疲れ具合などの様子を確認されながら、歩を進めます。
 足や膝の調子が、以前より自信がなさそうな様子の会長も、また年なりにヘタって来た私たちもよく歩きましたが、会長は特に頑張って歩かれたように思いました。凄いと思います。
 《もし私だったら…》なんて考えますと、これとて《会長の真似すら出来ないのでは?》と、会長の責任感や頑張りがあるからこそ…会が円満に続いているのだと、密かに尊敬しています。
 決して先ほどのコーヒーのお礼で言っているのではありません。神様の前で嘘はつかない善人のつもりですから…念のため。
 
     
 
   代々木八幡宮は、小高いところにあります。階段の勾配がきついように思えました。大きな立派なお宮でした。そしてここの境内には、作家平岩弓枝の生家があります。表札を確かめましたら、今もお住まいになっておられるようです。番犬が待機している様子でした。

 ここから代々木上原駅まで~これもこの間に何があるでもなく、結構歩きましたが、ありました!!「古賀政男音楽博物館」です。入場料は525円。 面白そうだとItohさんの興味はカラオケに向いているご様子。自分の歌声をCDに納めることが出来るなんて…上手い人は嬉しいかも…。古賀政男音楽博物館ならではの企画かも知れません。
 Itohさんは、二千和会の女性役員をうっとり痺れさせるような歌唱力で、ご自慢の?歌ごころという評判です。

  
  
 左は代々木八幡宮の境内。 右の写真は音楽博物館です。
 此処まで歩いてくれば、代々木上原の駅はそのすぐ近くです。

 


紅葉の東大演習林

2008年11月30日 | 紅葉昂揚

  千葉でも屈指の紅葉地亀山湖と年2回一般公開(秋11月23,24日と春の限定期間)される東大演習林の一部地区を散策するプランに参加させていただいた。 

東大演習林の案内図 (←クリック)
  
     ↑ 亀山湖
千葉演習林の一般公開区間
上総亀山駅の駅からマップを頂きました。
←黒滝
 普段は、ここから進入禁止ゲートがあります。
 今日はゲートは開放です。

 

 

               

 
  
                     
  

 ゲートを通り抜けると、トンネルだった。
 
 そして目前に黒滝。
 平坦な印象の千葉にもこんなコースがあることに喜び楽しくなります。

 そういえば、Kadoyamaさんを初め、何人かの方が低山登山を楽しんでいらっしゃることを、会報に投稿されています。



   今日のリーダーはKojimaさんです。

  
 
 
 素晴らしい気持ちの良さ、オゾンがいっぱいの中を歩く。猪ノ川渓谷沿いの林道はずーっと平らな感じの道。キョロキョロと見回しながら、紅葉している風景を眺めながら、おしゃべりしながら歩いて行く。
 
 柚ノ木歩道…これは急な斜面の歩道でした。ゆっくりゆっくり~と、ご案内には書かれています。足を痛めた経験を持つ私は、一応それまでに訓練?を心がけて、スポーツクラブで筋肉をつけてみようと試みていたのだけれど、険しい歩道を歩くうちに「怪しいかも?少し痛むかも?」~心配しながら、いたわりながら歩いたので、ここでは大丈夫だった~。
  
  
 登りつめたところがお弁当広場。Kusunoki夫人とChiekoさんのお骨折りで、海苔をたっぷり包んで、鮭、梅干、味付けの三種のおにぎりと、漬物、煮物、卵焼き…等々仲良くお弁当を頬張りました。ちょっぴり疲れた体を癒すように、爽やかな風が優しく肌に触れて心地よいのです。よかった…来ることが出来て!!
       
 Hananoさんが、立ち止まって「いい景色よ、いいアングルね」と撮影を促してくださった。ホント!いいね。
 
  Asada御夫妻、夫人のおともだちWatanabeさんと全部で8人の参加でした。まだ明るいけれど、紅葉にカメラの感度焦点が合ってしまい、人物は暗くなってしまいました(それで適当にシルエットになって、ちょうどよいのだけれどネ)。
  
  今ブームの「花畑牧場」の生キャラメルを頂いて、元気を取り戻す!?
 
 あとは帰路。行きにはバスに乗ってきたのに、バスを待つより駅までの3,3キロを歩こう…となって、少し疲れた足を宥めながら歩いたせいか?あと少し、角を曲がれば駅だという箇所で、例の右足膝裏が痛み出してきました。   … あ~~ちょっとがっかり…。
 電車に乗って暫く休みましたので、足の痛みは回復。
 Inage駅前の「天狗」で食事することになっていたので、今回参加されなかった二千和会のItoh会長が、席を確保してくださっていました。おかげさまで、みんな楽しく食事しながらの反省会が出来ました。  〈文責SO-Color〉


晩秋の街に透けていく…

2007年12月14日 | 紅葉昂揚

 12月の声を聞いたばかりなのに、もう14日目。逃げるように時が過ぎて行く。届いた喪中はがきには、今年はとくに身につまされるような人が…。
 彼女のご主人が…。あんなに一生懸命介護されていたのにお父様やお母様が…。
 何より切実なのは同級生の急逝。あ~、限りある命と頭では分かっていても、現実感が無くて自分にはまだまだ遠いことかも…なんて思っていた。今は「命というものは儚いものよ」、なんてわかったような顔をして澄ましてはいられない。

 「葉っぱのフレディー」ではないけれど、少し元気をもらいに街路樹を仰いだ。
    
 ここは歩道と自転車道と車道に分かれているところが多い。黄色いのは銀杏、赤みを帯びているのはプラタナス。鈴掛けともいう。例年なら茶色に変化してすぐカシャカシャという音をたてて道端で人に踏まれているのに、今年の葉っぱはきれいに紅葉していてほっとする。

 
裸木とビルの間が歩道、銀杏の木の前の葉っぱで散り敷かれたままの道が自転車道 
           右の車道は向かいのビルで日陰に…いかにも寒そうな感じです。
  地下鉄駅に降りる階段

 紅葉の華やかさも良いと感じているけれど、実は裸木も良いと思っている。その立ち姿が好き!
 木枯らしに吹き曝されて気の毒な、寒そうな、気はするけれど、その寒さに立ち向かっているごとく凛としていて、それでいてその状況下で春の準備を着々と進めているんだから、参っちゃう…!!
 人間の私はあまりに寒いと地下鉄、地下街と地の中を移動するのがベスト。風はないし、エアコンディションで守られていて快適! すべて良い加減で、これは我侭という代物なんだけれど、自然に逆らえるのは、人間の叡智なんだと考えてもいる。 
 しかし、しかし…、この前の「いちよう」~後記・蝸牛の欄にも書いた「人間よ、驕るなかれ!」という天声人語の記事を取り上げたことがふっと浮かんだ。


紅葉が美しい

2007年12月07日 | 紅葉昂揚

もみじ狩りに遠くへ行かなくても、今年は紅葉がどこも美しい。
 
 「ムンク展」は11月30日までなので、ちょうど時間ができたので出かける。あのムンクの叫びや不安の心はなぜ起きたのか?なぜそのテーマで描きたかったのか?
 彼は医者の息子であった。ムンクが小さいときに、大事な愛する美しい姉や母親を結核(患者さんにうつされたのか?)で、失っている。母が亡くなって呆然とたたずむ女の子の絵…悲しげなどうしようもない、なんともいえない表情だ。

 やはり絵を鑑賞するとか絵を描きたいというとき、音楽を聴いたり奏でたり映画を観たり小説を読みたくなったり…今までの切ないような苦しいような気持ちを、入れ替えてみたいとき芸術をそばに置いて、浸りたくなる。悲しみに打ちひしがれているとき、何とか気持ちを立て直したくなるときの手段にも芸術のご厄介になるのは効果的。悲しい暗い気持ちであったなら、マチスやピカソ、ローランサンがいい。ムンクやゆがんだ時計のダリではあまりに心象風景そのままで私は駄目! 明るく前向きな姿勢をとりたい時に、画家や音楽家とともに暗い方に沈んで行きそうになるから…。でもこの度あまりに有名な画家の絵、娘からの招待券を無駄にはしたくなかったし、やっぱり見ておきたかった。意外に絵の具も薄塗りで一気に描き上げたような筆致、画集では分からないことだったので見に行ってよかった。
 
 今年の紅葉は街の中でも綺麗だ。あいにくの雨がぽそぽそ降っていたけれど、それもまた葉っぱを綺麗に見せていたのか?            (SO-Coior 担当)

 
 芸術の秋・食欲の秋・もの寂しい秋・ロマンチックな秋…。上野から今度は六本木へ。日展を鑑賞した。
 あ~黒川さん!やっぱり貴方は芸術性建造物を重んじて機能性は二の次でしたね。観るのに迷子になりました。名古屋での友達の作品が見当たらず見ていない部屋が何室かあることに気づく…部屋を飛ばしてしまうような順路にしたのは黒川さんではないのかな? 日本画だけを足早に鑑賞したがかなりのエネルギー消耗!
 余分に歩いたからか疲れた…! そこで近くのミッドタウンへ。名古屋に本店がある「鈴波」に。六本木らしいお店にすればよかったのに、また鈴波?…来てしまったぁ! 美味しいのが大好きな娘と二人連れで。
 
 夜になるとどんなにか美しい光を見せてくれるでしょう…想像してときめいている私。そして鈴波御膳は今日の限定10食という「山かけ御膳」を注文。茶碗蒸しと食後酒がここに加わり、美味しかった。もちろん並んで順番を待ってから頂いたのでその効果があったのも否めない?
 いや、だんだん日本食が好みになるし肉より魚という好みに変化してきているし…とにかく満足、満足!