ご案内の文に目がとまる。
叶うわけがないと思っていた夢も、イメージしているうちにどんどん引き寄せられ、いつの間にか叶ってしまっていた。…(略)
夢みることや、こうありたいと願うことは、私たちに生きる喜びを与えてくれます。(以下略)
二千和会メンバーのTanakaさんからプレゼントのチケットで、運営委員のいつもの3人で出かけました。本当はもう1人お誘いしていたのですが、時間にお見えにならなかったので、結局3人で。
出光美術館では、特に頭陀袋を枕かクッションかのように凭れて幸せな眠りに着いている布袋様が印象に残った。「しあわせ~」っていうお顔はこんな風なんだね…と納得させられる。
ちなみに、私たち仲間の新年恒例、七福神巡りだけれど、七福神というのはそもそも〔何を守って、叶えてあげよう〕と、なさる神様なのか…あまり意識せずに、七福神という一括りに考えて毎年神仏に手を合わせて、気持ちが落ち着いていた。…あ~、もっときちんとお参りせねばーという反省もした。
福禄寿と寿老人…混同しています。はっきり区別できますか?
実はそこで勉強しても何だかイメージ的に釈然としてない、私の頑固な頭…あ~、ユートピア!になって、頂戴ませ、ませ。
一通り鑑賞し終わって、この眺めの良いロビーで「お茶など召し上がれ」
皇居参観の日を想い出しながら、真正面に見えるのが桜田門で、私たちは桔梗門(画面右方向)を通って、二重橋を皇居内から眺めたことがあった…など思い出していた。
“夢みるタイム”を引きずりながら、冬のそろそろ暮れなずむ街へと出た。
Yokoさんは、ご家族の待つお家へと急ぐ気持ちともなって来る時間だから、やたらお誘いしない。きちんと割り切って考えられる方だし…ネ。
折角有楽町まで出たんだもの、ちょっと師走になろうとする東京っぽい風景を見ましょうか…と、Yoshikoさんをお誘いして案内して戴く。快く同意されて「銀ブラと洒落ましょう」と言って下さる。
いつもなら稲毛の「天狗」に寄ってから帰ったりするのだけれどね。
ぼちぼちイルミネーションが輝きだす銀座の街並み。
銀座四丁目の服部時計店という方が私にはピンとくるのだが、Yoshikoさんは「WAKOよ、ちょっと寄ってみましょうか?」とお誘いくださる。
今までも遠くから時計を眺める方が断然多かったのだけれど、一歩店に入ると、別世界。ここもユートピア!
ここで大きなオルゴールが目にとまった。¥619,000の値札タグがついている。木製の艶やかな象嵌細工の模様。ちょっと輝きすぎて、手でやたら触ることは出来ないと感じた。
お店の隅に立っている綺麗な店員さんにお願いした。
「音を聞かせて下さい。」
快く、しかし丁重に、手袋をはめて捩子を静かに巻いてくださった。
イタリアのオルゴールメーカー「リュージュ」。イタリアの作曲家、プッチーニの生誕150年を記念して3曲入っているオルゴールを聞かせてもらったようだ。凄いものを聞いてしまった。
リュージュの得意とする見事な象嵌細工がほどこされ、3階で沢山展示しているとの案内があったが、とても買えるような余裕はない(当たり前か!?)ので、そこまでは行かなかった。
私は、明治生まれの父が欧州旅行で、スイスから大事そうに抱えて帰ってきたオルゴールを連想していた。
そのオルゴールはやはり特別だった。オルゴールにしては、大きな弾くような音色でスイス製…(イタリア製だったのか定かではないが。)は、さすが違うわ…と感心した。木製の箱の蓋には象嵌細工も施してあった。
ドラムの長さやそれに伴うピンの数は、さすが3曲も奏でるような長さとは違って、父のオルゴールは三分の一から四分の一くらいの大きさだった記憶だ。しかし、ドラムのピンの密度は負けぬくらい多かったと感じている。
だってポロロロン、ポロロロロ~ン…と複雑に演奏もしてくれて、響くような音色でもあり、うっとり聴き惚れた記憶だったから。
この高い値段のリュージュのオルゴールは当然、店内の雑音の中でも大きな素敵な音色だと判別できた。
このオルゴールを買って家で一人で楽しむのなら、多分その音に酔い知れて聞き入っても聴きいっても飽きないだろうね。あ~ユートピア。
その後も、うきうきしてユートピア気分。
「行ったのよ~。 Yoshikoさんと、銀座ライオンに!」
サラダや牡蠣フライ、ジャガイモとソーセージのふかふか、カリカリの食感…ビールも、みんな格別の味がした。さすがドレッシングひとつ取っても味が違う…お・い・し・い~。
最後までユートピア。楽しいお話も い~っぱい!でした。