酔芙蓉が咲きだした9月21日。お彼岸。
今年は時期的に酔芙蓉にとって嬉しくない剪定をされてしまった。
だから、まともに花は見られないと案じていたが、いつもと同じ頃に花を見せてくれた。
この花は咲き始めの朝は真っ白で、陽が射してくるとだんだんに赤く染まり始めてくる。
上に写っている花が12時を回ると、下のようにうっすらと赤く変わり始めた。
このような変化が生きている~って感じる。
逆光と順光の花。剪定したがやはり高い位置に咲いた。
脚立に乗って写したいくらいだが、これは手を伸ばして何とか撮った。
こういうときに、デジカメは画面をのぞかなくてもシャッターを押し、
確認して写し直すことができるので、有難い。
そしてその夜に凋んだ花を観察…すっかり小さく丸まって赤くなっていた。
翌日の朝日を浴びていたのは、昨日咲いた花である。
芙蓉・酔芙蓉の花言葉は「繊細な美」「しとやかな恋人」「富貴」「微妙な美しさ」などとある。
他にも「芙蓉の貌」「芙蓉の顔(カンバセ)」。
いずれも「美しい、しとやかな顔立ち」をいい、美人にたとえらる。
また、酔芙蓉を詠んだものを下記にあげてみる。
白き芙蓉あかき芙蓉とかさなりて児のゆく空に秋の雨ふる 与謝野鉄幹
反橋(そりばし)の 小さく見ゆる 芙蓉かな 夏目漱石
草とって 芙蓉明らかに なりにけり 河東碧梧桐
枝ぶりの 日ごとにかはる 芙蓉かな 松尾芭蕉
霞雨の空を芙蓉の天気かな 松尾芭蕉
ゆめにみし 人のおとろへ 芙蓉咲く 久保田万太郎
ところで、今年の夏は例年にない猛暑であったので、ハワイでよく見る
レイにする花・プルメリアがこの近くで咲いた。
主は初めてこの地で咲いたと喜んでいたし、私も珍しいことだと写させて貰った。
花言葉は「恵まれた人」「風刺」「内気な乙女」「情熱」「熱心」「気品」
英名は「テンプル・ツリー(お寺の木)」と呼ばれ、
インドでは墓地や寺院に多く見られるそうだ。
プルメリアは熱帯アメリカ原生のキョウチクトウ科プルメリア属の植物。
ハワイではレイに使われ、バリ島では儀式やお供え物などに使われ、リゾートやスパやレストランの、
アクセントとして使われている。