11/1から11/4まで 「第45回千葉大祭」が開かれていた。
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11月4日(日)千葉大構内・特設ステージで、本川達雄(東工大大学院生命理工学研究科教授)を招いて「生物学事始」のテーマでお話と歌が展開されるという。私も興味がある…と参加した。
まずこのお二人の学生が司会役、狂言回しの立場で舞台に上がった。会場に集まった人たちの態度をほぐしながら、やや硬い内容をクイズなどで柔らかく解きほぐすよう話を進めていく。学生は演劇部では無いようで、台本に頼っているような少し会話がわざとらしかったのも可愛かった。
本川先生はなかなかユニーク!テレビ出演も多数で、一般人を納得させることをお得意とされる様子。生物学の内容・用語などを易しく解きながらの作詞作曲なさり、自らそれを歌う、言わばシンガーソングライター。
生き物は円柱形、ヒトデ、ナマコ類の棘皮動物の生態などの研究をされていると言う。受験勉強には歌に代えて覚えると印象が強くなり忘れないよ!…と。
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ズバッと頭にはいるような…、私はもう高年齢の部類で期待はできないけれど、きっと受験生諸君は為になるナァと思った。
むかし、この大学の合格通知を手にしながら入学せずに愛知くんだりまで走った私であったことを思い出した…! 父はここに行けと言ったけれど…。
あのころは青春だったんだと懐かしみ、心地よく先生の話や歌に耳を傾けた。
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軽い調子で重い話を展開していく。
例えば「ゾウは長い年月を生きる」が「ハツカネズミは短い時間を生きている」
けれどどの動物も、生まれてから死ぬまでの鼓動「ドッキン」はほぼ15億回。生き物はそれぞれの時間の中で同じように一生を展開して過ぎていくんだから彼ら側から見ればどの一生も時間的には同じと言う。
そんな考え方もあるんだ!と気づかされる。樹木などは口もきけないし、意思をもっているのかよく判らない、足もないからその場から動けないけれど、それなりの知恵のなかで一生を送っている…。
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自慢の喉をご披露しながら、視点を変えて生きることや、楽しむことが出来るということを説いていると私は受け取った。それにしてもいい声だ!
歌を歌って面白く興味がもてるように、そして頭に入りやすいように「勇気リンリン・アドレナリン」とか「生き物は円柱形」どれもが円柱形で、水がないと生きてはいけないんだよ、などと。他にもチロキシンとかグルカゴン(グリコーゲン)など血糖値などに関する言葉などや、酵素の働き、役目などを歌に盛り込んで自然に覚えさせていくことを狙っている。
CDに収めたものも発売されているそうだ…教授は宣伝してしまった…! などさりげなく言いながら遠慮がちだった。彼も国家公務員ですものね。
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1時間半があっという間に流れた。生きる目線・角度がもうひとつ見えたようだった。