今、一番旅してみたいのが、北欧。
(ついこの間までは、東欧だったのに…)
夫が海外旅行嫌いなので、夢のまた夢ですけれど。
(日本語の通じない国へ行くのはイヤ、だそうです。
通訳付きなら行ってもいいそうですが、夫婦ともに英語が駄目なので。
…本当に初歩から教えてくれる英会話教室、無いかなぁ)
仕方がないので北欧を舞台とした映画を観て、擬似旅行しています。
優れた色彩センスとか、可愛い雑貨とか、何度観ても飽きません。
※ ※ ※ ※ ※ ※
『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』1992 監督・脚本 ヨハンナ・ハルド
原作 アストリッド・リンドグレーン 出演 グレタ・ハヴネショルド
頑固で負けず嫌いで意地っ張りな、小さいロッタちゃん。
なんでも上の兄弟と同じようにしないと気がすまないんです。
わたしも末っ子だったから、その気持ちは分かる。
一人だけ「小さいから」ってのけ者にされるのはたまらないですよね。
「あたし、なんでもできるよ!」って、言い張る姿がいとおしい。
ロッタちゃんは、思い切り怒ったふくれっつらもまた可愛いんだ。
強情なロッタちゃんに時に手こずりながらも、
個性を認めて愛情を注いでくれるパパとママが素敵です。
『ヘイフラワーとキルトシュー』2001 監督 カイサ・ラスティモ
出演 カトリーナ・タヴィ ティルダ・キアレント
こっちは「お姉ちゃんはつらいよ」映画(笑)。
もうすぐ小学校に上がるヘイフラワーは、家族のことが心配でたまらない。
科学者のパパはジャガイモ研究に夢中で、
家事が苦手なママは仕事に復帰したがっている。
妹のキルトシューは、自由奔放でわがまま。
ヘイフラワーはあくの強いメンバーを一人でフォローする日々だったのである。
しかし、ある出来事からそれまで「いい子」だったヘイフラワーは、
本気で腹を立てて、誰にも口を聞かず反抗しまくる「悪い子」になってしまう…。
親も完璧にはなれないし、子供も完璧にはなれませんよね。
それまで頑張って家族を支えてきた優等生のヘイフラワーちゃんが、
カチンときて、ぶち切れてしまうのは、むしろ当然と思うのです。
ひとのことを理解するのは難しいことだけれど、
家族だったら、やはり自分の世界にこもらず、関心を持って向き合っていたいもの。
よくできたお姉ちゃんの初めて反抗は、
みんながお互いを見つめ直す良い機会だったのではないでしょうか。
(ママも健気だったなぁ。…ヘイフラワーはママ寄りで、
キルトシューはパパ寄りの遺伝なのかも)
ランキング参加しています。
よければ1日1回ぽちっと押してください♪
※ ※ ※ ※ ※ ※
「かもめ食堂」の原作(群ようこ著)も読みました。
映画では描かれていなかった、サチエたちの過去などが判明したけれど、
本は本で、雰囲気が似ている別の作品なのだと考えたいです。
いや、小説的には面白かったんですけどね。
映画の適度な寡黙さが、実は親近感を生んでいたのではないかって気がして…。
サチエたちの背景が分からなければ、
多くの人がそこに自分を投影することができるでしょう?
原作でのサチエ、ミドリ、マサコたちの思いは具体的です。
三人に共通するのは…日本では「いい娘」であったこと。
(表向きには、ずっと“反抗期”もなく生きてきた…)
それから、「独身」であること。
(これは重要だと思うのよ。より“いい娘”としてのキャラクター造形が際立つから)
特にミドリとマサコは、なんだか似ている。
あることを契機にそれまでの人生に疑問を覚えるようなところが。
「女は三界に家なし」と昔から申しますが、
今だって、多くの女性がありのままの自分が認められる「居場所」を探している。
ミドリとマサコがフィンランドへ旅立つ気持ちなどは、
詳しく描写すると共感する人間を限定するけれども…。
「指、差しちゃったんです」と言う、片桐はいりさんの演技。
じっとかもめ食堂を覗き込む、もたいまさこさんの表情。
映画を観ると、“あれはいつかのわたしの姿かも…”と、
なんとなく思ったりするんですよね。
でも小説は小説で良かったので、文庫化待ちして購入したいと思います。
かもめ食堂が開店できたのにはそんな裏事情があったとは!(ちょっとびっくりだ)
(ついこの間までは、東欧だったのに…)
夫が海外旅行嫌いなので、夢のまた夢ですけれど。
(日本語の通じない国へ行くのはイヤ、だそうです。
通訳付きなら行ってもいいそうですが、夫婦ともに英語が駄目なので。
…本当に初歩から教えてくれる英会話教室、無いかなぁ)
仕方がないので北欧を舞台とした映画を観て、擬似旅行しています。
優れた色彩センスとか、可愛い雑貨とか、何度観ても飽きません。
※ ※ ※ ※ ※ ※
『ロッタちゃんと赤いじてんしゃ』1992 監督・脚本 ヨハンナ・ハルド
原作 アストリッド・リンドグレーン 出演 グレタ・ハヴネショルド
頑固で負けず嫌いで意地っ張りな、小さいロッタちゃん。
なんでも上の兄弟と同じようにしないと気がすまないんです。
わたしも末っ子だったから、その気持ちは分かる。
一人だけ「小さいから」ってのけ者にされるのはたまらないですよね。
「あたし、なんでもできるよ!」って、言い張る姿がいとおしい。
ロッタちゃんは、思い切り怒ったふくれっつらもまた可愛いんだ。
強情なロッタちゃんに時に手こずりながらも、
個性を認めて愛情を注いでくれるパパとママが素敵です。
『ヘイフラワーとキルトシュー』2001 監督 カイサ・ラスティモ
出演 カトリーナ・タヴィ ティルダ・キアレント
こっちは「お姉ちゃんはつらいよ」映画(笑)。
もうすぐ小学校に上がるヘイフラワーは、家族のことが心配でたまらない。
科学者のパパはジャガイモ研究に夢中で、
家事が苦手なママは仕事に復帰したがっている。
妹のキルトシューは、自由奔放でわがまま。
ヘイフラワーはあくの強いメンバーを一人でフォローする日々だったのである。
しかし、ある出来事からそれまで「いい子」だったヘイフラワーは、
本気で腹を立てて、誰にも口を聞かず反抗しまくる「悪い子」になってしまう…。
親も完璧にはなれないし、子供も完璧にはなれませんよね。
それまで頑張って家族を支えてきた優等生のヘイフラワーちゃんが、
カチンときて、ぶち切れてしまうのは、むしろ当然と思うのです。
ひとのことを理解するのは難しいことだけれど、
家族だったら、やはり自分の世界にこもらず、関心を持って向き合っていたいもの。
よくできたお姉ちゃんの初めて反抗は、
みんながお互いを見つめ直す良い機会だったのではないでしょうか。
(ママも健気だったなぁ。…ヘイフラワーはママ寄りで、
キルトシューはパパ寄りの遺伝なのかも)
ランキング参加しています。
よければ1日1回ぽちっと押してください♪
※ ※ ※ ※ ※ ※
「かもめ食堂」の原作(群ようこ著)も読みました。
映画では描かれていなかった、サチエたちの過去などが判明したけれど、
本は本で、雰囲気が似ている別の作品なのだと考えたいです。
いや、小説的には面白かったんですけどね。
映画の適度な寡黙さが、実は親近感を生んでいたのではないかって気がして…。
サチエたちの背景が分からなければ、
多くの人がそこに自分を投影することができるでしょう?
原作でのサチエ、ミドリ、マサコたちの思いは具体的です。
三人に共通するのは…日本では「いい娘」であったこと。
(表向きには、ずっと“反抗期”もなく生きてきた…)
それから、「独身」であること。
(これは重要だと思うのよ。より“いい娘”としてのキャラクター造形が際立つから)
特にミドリとマサコは、なんだか似ている。
あることを契機にそれまでの人生に疑問を覚えるようなところが。
「女は三界に家なし」と昔から申しますが、
今だって、多くの女性がありのままの自分が認められる「居場所」を探している。
ミドリとマサコがフィンランドへ旅立つ気持ちなどは、
詳しく描写すると共感する人間を限定するけれども…。
「指、差しちゃったんです」と言う、片桐はいりさんの演技。
じっとかもめ食堂を覗き込む、もたいまさこさんの表情。
映画を観ると、“あれはいつかのわたしの姿かも…”と、
なんとなく思ったりするんですよね。
でも小説は小説で良かったので、文庫化待ちして購入したいと思います。
かもめ食堂が開店できたのにはそんな裏事情があったとは!(ちょっとびっくりだ)