この間の大雨で長崎はとっくに梅雨入りしたのだと思いこんでいたのですが、
今日の新聞を読んでまだそうではない、ということを知りました。
うほー。九州南部と九州北部の区別が付いてなかったみたい。
(だって長崎ってビミョウなとこじゃん!)
一体いつ来るんだろう、梅雨…。
それはさておき、図書館で借りた児童文学の感想です。
「ヒキガエルとんだ大冒険」シリーズ(ラッセル・E・エリクソン 評論社)
第5作『ウォートンとモリネズミの取引屋』
第6作『ウォートンとモートンの大ひょうりゅう』
第7作『ウォートンとカラスのコンテスト』
第1~4作から間をおいて、とんとん出ました、第5~7作♪
ウォートンとモートンは仲の良いヒキガエルの兄弟。
普段はお互いの得意分野を生かして家事を分担しているのですが、
家を整えたり、ご飯を作ったり、といった地道な暮らしぶりが、
実にほのぼのしていて温かいです。
しかし一たび家の外で冒険に巻き込まれると、
彼らの世界は弱肉強食、危険に満ちています。
擬人化されていても、
やはり天敵に「食べられる」かもしれないという恐怖が常にある訳で。
(第1作からしてそうでした)
知恵を絞って生き延びようとする小動物たちを応援したくなります。
(まあ、彼らのほうも食物連鎖の中に組み込まれているので、
いろんな虫をグルメ風に食べたりしていますけど)
それぞれ生き抜くのに必死な弱者たちが、
種をこえて助け合い、友情が芽生える様子も良いですね。
さて、作中にはモートンの料理がよく登場するのですが、
カの甘辛煮とか、アオムシのトウガラシ味とか、
塩漬けトンボとか、きざみカタツムリのコショウ味サンドイッチとかなので、
ヒキガエルは大喜びでも人間にはついていけません…。
登場動物たちは非常に美味しそうに食べているんだけど、
(でも虫なんだよね?)と考えると、こちらはどう受け取ってよいものやら。
昔持ってたポストカードを思い出す。
小さなカエルが、葉っぱのおさらに蝿をのせ、
ご満悦といった顔でビールを飲んでいる、という構図…。
(その写真、後に『カエルのこころ』(小杉州一 新風舎)という本になった?みたい)
美味しそうなんだか、美味しくなさそうなんだか。
と、ここまで書いてから、訳者あとがきを読んだら、
わたしの感想とは正反対のことが書いてありました…。
例えば“食う、食われるばかりが動物の世界ではないことを、
作者は知らせたかったのかもしれません”とか、
“(モートンの作る料理は)どれも本当に美味しそうで、
ヒキガエルになって食べてみたいなと思ってしまいました”とか。
…………うう。
この記事はごく個人的な印象なのであまり当てにしないで!
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