悠長に構えていたら、
あっという間に時が流れたおばかさん。
通信教育の厳しさを思いっきり噛み締めながらも、
何とか試験・試験・試験の嵐を切り抜けました。
そして、去年夏のスクーリングの話です。
お友達の現役司書さんに、
以前通信教育について聞いたことがありました。
宿泊期間が長い夏期スクーリングの時は、
ウィークリーマンションに泊まった、とのこと。
確かに、ホテルより経済的です。
自分もそうしよう、と思いました。
しかし、予約時期が来て管理会社に電話すると、
あらかた、部屋は埋まってしまったそう。
なぜっ?!と問い詰めると、
資格コースよりずっと長期にわたって受講する、
本科の学生さんたちが、
すでに物件を押さえてしまったとか。
(宿泊期間が長いほど、早く予約ができるみたいですね)
選ぶ余裕なんて、ありませぬ。
空いている部屋に入りました…。
7月のスクーリングの時は、休暇を重ねた夫と一緒。
(出身大が同じだから、便乗して付いてくれば、
その地に住んでいる昔の友達と会えるというわけ)
勉強の邪魔だけはしないでね、と頼んだのに、
ある夜、べろべろに酔っ払って帰って来ました。
観光気分で付いてきた家族と同じ部屋に泊まるのは、
止めた方がいいです。ええ。
8月は一人でしたが。
写真で見ただけでやむを得ず決めた部屋は、
コンクリート打ちっぱなしで、照明が暗く、
電気スタンドの乏しい明かりで勉強をする有り様。
前回の、ダニがいる和室よりはマシでしたが。
不測の事態を覚悟すべし、なのです。
講義はハードで、連日朝から夕刻までぶっ続け。
帰って寝るだけで精一杯なのに、
宿題を出す先生は、容赦なく出します。
まあ、限られた時間で教えようというのだから、
力が入るのは分かりますが。
それにしても、新しいテキストと、
先生の教育に齟齬があるのは困りました。
いろんなタイプの講師がおられるのですが、
中には、自分が教えた内容以外の答えは、
追試という先生もいて…。
正解に違いはないのに、あの○○じじいめ!
と何度叫んだことでしょう(家でっ)。
そう。頑固そうな先生に当たったら、
無駄に自習することはありません。
教えられたことだけを、素直に覚えましょう。
単位さえ取ってしまえば、こっちのものです(笑)。
皮肉たらたらの授業も、ひたすら耐えるのです。
講義は全部出席が基本。
出された課題は、皆でひそかに協力すれば、なんとか。
そして、最終日に試験。
へこたれそうでも、頑張れ!
最後まで一気に走り抜けるのです。
スクーリングには、いろんな人が来ていましたよ。
圧倒的に女性ばかりだったけど、
年齢には幅があり、境遇も出身地も様々のようでした。
実際に司書を目指す、という人もいましたが、
現実の就職難が身に染みて、複雑な顔つき。(- -;)
図書館職員で資格を取りに来た人もいましたが、
“この仕事はおすすめしない”
という風に発言する人もいて。
現場がきついのは分かるけど、
今頃そんな言葉は聞きたくなかったな、
と思いました。
わたしは、それは臨時のお手伝いでしたけど、
図書館で働けて、幸せでしたよ。
利用者が探している本を見つけた時は、
相手の役に立てたと思って、嬉しかったし。
カウンター業務も、書架の整理も、
ひとつひとつ、やりがいのある仕事でした。
新しい本を装備して、貸し出しできるようにする作業も、
忙しいけれど書籍に触れているだけで、
小さな喜びがありました。
だから、「あんまりこの仕事、良くないよ」というようなことを、
現実の職員の方から聞くと、ちょっと厭になります。
やる気がある“就職待ち”の人が世間には沢山いるのに…。
まあ、その人にしてみたら、
甘い覚悟で職に就くのではない、
という気持ちがあったのかもしれませんけどね。
ある意味、別の勉強にもなった2週間でした。
結局、一昨年9月に始めた通信教育でしたが、
去年9月に修了することができ、予定通り、
図書館司書資格を取得致しました。
費用は、わたしが入学したところでは、
最短1年、スクーリング代込みで約30万。
(在籍期間が延びると、毎年学費を払うことになります)
それとは別に、試験会場への交通費、
スクーリング会場(本学)への交通費、
宿泊費(2週間分)等を負担しなければなりません。
特に理由がなければ、
できるだけ近くの大学を選んだ方が良いです。
(通信教育は気持ちを維持するのが大変なので、
7~9月に集中して司書講習を行う大学に通えるなら、
そちらに申し込む、という手も…)
母校の場合、
通信で資格のみ取得するコースの対象者は、
大学・短大卒業者、でした。
本科で正規に大学に入学するのでしたら、
入学条件もまた異なります。
(注:かならず確認してください!)
通信でなく、夏の司書講習に通う場合は、
受講資格は、
●大学・短大に2年以上在籍し、62単位以上取得した。
●司書補として、定められた図書館で2年以上実務に従事した。
●その他
といったもの。
これも今となっては曖昧な情報ですので、
始める前に正確な所を確認してくださいね。
以上、雑多な話で申し訳なかったですが、
取得経緯を書かせてもらいました。
さてこの資格、現在何の役に立っているかと言いますと。
聞くのもためらわれる小さな調べものをする時とか、
「わたしは何でも知っているのよ。
でもつまらない事で時間を潰さないでね」
といったタイプの司書さんが、
たまにカウンターに出ている時などに、
誰も煩わせずに済んでいます。
たはは…。
でも何でも無駄な経験などないのです、人生には。
追記:一部手厳しいことも書きましたが、図書館への愛がそうさせてしまいました。業界の内外、両方の立場からものを見ると、良い教訓になりますよね。これからは利用者としても、にこにこ穏やかに、たくましく!ありたいと思います。
あっという間に時が流れたおばかさん。
通信教育の厳しさを思いっきり噛み締めながらも、
何とか試験・試験・試験の嵐を切り抜けました。
そして、去年夏のスクーリングの話です。
お友達の現役司書さんに、
以前通信教育について聞いたことがありました。
宿泊期間が長い夏期スクーリングの時は、
ウィークリーマンションに泊まった、とのこと。
確かに、ホテルより経済的です。
自分もそうしよう、と思いました。
しかし、予約時期が来て管理会社に電話すると、
あらかた、部屋は埋まってしまったそう。
なぜっ?!と問い詰めると、
資格コースよりずっと長期にわたって受講する、
本科の学生さんたちが、
すでに物件を押さえてしまったとか。
(宿泊期間が長いほど、早く予約ができるみたいですね)
選ぶ余裕なんて、ありませぬ。
空いている部屋に入りました…。
7月のスクーリングの時は、休暇を重ねた夫と一緒。
(出身大が同じだから、便乗して付いてくれば、
その地に住んでいる昔の友達と会えるというわけ)
勉強の邪魔だけはしないでね、と頼んだのに、
ある夜、べろべろに酔っ払って帰って来ました。
観光気分で付いてきた家族と同じ部屋に泊まるのは、
止めた方がいいです。ええ。
8月は一人でしたが。
写真で見ただけでやむを得ず決めた部屋は、
コンクリート打ちっぱなしで、照明が暗く、
電気スタンドの乏しい明かりで勉強をする有り様。
前回の、ダニがいる和室よりはマシでしたが。
不測の事態を覚悟すべし、なのです。
講義はハードで、連日朝から夕刻までぶっ続け。
帰って寝るだけで精一杯なのに、
宿題を出す先生は、容赦なく出します。
まあ、限られた時間で教えようというのだから、
力が入るのは分かりますが。
それにしても、新しいテキストと、
先生の教育に齟齬があるのは困りました。
いろんなタイプの講師がおられるのですが、
中には、自分が教えた内容以外の答えは、
追試という先生もいて…。
正解に違いはないのに、あの○○じじいめ!
と何度叫んだことでしょう(家でっ)。
そう。頑固そうな先生に当たったら、
無駄に自習することはありません。
教えられたことだけを、素直に覚えましょう。
単位さえ取ってしまえば、こっちのものです(笑)。
皮肉たらたらの授業も、ひたすら耐えるのです。
講義は全部出席が基本。
出された課題は、皆でひそかに協力すれば、なんとか。
そして、最終日に試験。
へこたれそうでも、頑張れ!
最後まで一気に走り抜けるのです。
スクーリングには、いろんな人が来ていましたよ。
圧倒的に女性ばかりだったけど、
年齢には幅があり、境遇も出身地も様々のようでした。
実際に司書を目指す、という人もいましたが、
現実の就職難が身に染みて、複雑な顔つき。(- -;)
図書館職員で資格を取りに来た人もいましたが、
“この仕事はおすすめしない”
という風に発言する人もいて。
現場がきついのは分かるけど、
今頃そんな言葉は聞きたくなかったな、
と思いました。
わたしは、それは臨時のお手伝いでしたけど、
図書館で働けて、幸せでしたよ。
利用者が探している本を見つけた時は、
相手の役に立てたと思って、嬉しかったし。
カウンター業務も、書架の整理も、
ひとつひとつ、やりがいのある仕事でした。
新しい本を装備して、貸し出しできるようにする作業も、
忙しいけれど書籍に触れているだけで、
小さな喜びがありました。
だから、「あんまりこの仕事、良くないよ」というようなことを、
現実の職員の方から聞くと、ちょっと厭になります。
やる気がある“就職待ち”の人が世間には沢山いるのに…。
まあ、その人にしてみたら、
甘い覚悟で職に就くのではない、
という気持ちがあったのかもしれませんけどね。
ある意味、別の勉強にもなった2週間でした。
結局、一昨年9月に始めた通信教育でしたが、
去年9月に修了することができ、予定通り、
図書館司書資格を取得致しました。
費用は、わたしが入学したところでは、
最短1年、スクーリング代込みで約30万。
(在籍期間が延びると、毎年学費を払うことになります)
それとは別に、試験会場への交通費、
スクーリング会場(本学)への交通費、
宿泊費(2週間分)等を負担しなければなりません。
特に理由がなければ、
できるだけ近くの大学を選んだ方が良いです。
(通信教育は気持ちを維持するのが大変なので、
7~9月に集中して司書講習を行う大学に通えるなら、
そちらに申し込む、という手も…)
母校の場合、
通信で資格のみ取得するコースの対象者は、
大学・短大卒業者、でした。
本科で正規に大学に入学するのでしたら、
入学条件もまた異なります。
(注:かならず確認してください!)
通信でなく、夏の司書講習に通う場合は、
受講資格は、
●大学・短大に2年以上在籍し、62単位以上取得した。
●司書補として、定められた図書館で2年以上実務に従事した。
●その他
といったもの。
これも今となっては曖昧な情報ですので、
始める前に正確な所を確認してくださいね。
以上、雑多な話で申し訳なかったですが、
取得経緯を書かせてもらいました。
さてこの資格、現在何の役に立っているかと言いますと。
聞くのもためらわれる小さな調べものをする時とか、
「わたしは何でも知っているのよ。
でもつまらない事で時間を潰さないでね」
といったタイプの司書さんが、
たまにカウンターに出ている時などに、
誰も煩わせずに済んでいます。
たはは…。
でも何でも無駄な経験などないのです、人生には。
追記:一部手厳しいことも書きましたが、図書館への愛がそうさせてしまいました。業界の内外、両方の立場からものを見ると、良い教訓になりますよね。これからは利用者としても、にこにこ穏やかに、たくましく!ありたいと思います。
私もとりたいです~!
スクーリングがあるから、いったん仕事を辞めなきゃ無理ですよね。
数年後、新しくなる図書館で働けたらなー、って思います。
バイトでもいいので。
帰ってきたらいろいろ聞かせてくださいな☆
現場にいる方がやる気がない、魅力を感じていないっていうのは悲しいですね。
確かに採用試験は博打みたいなもんですが。
あ、今日私、電動書庫に挟まれて圧迫死しそうだったんですが、「これで死んでも本望だわ!」と思う人ばかりではないってことですよね(笑。
ちょっと個人的すぎる話でしたので、
訂正する箇所は、遠慮なく指摘してください!
☆さとさん☆
まんまと立場を利用してしまいました(笑)。
無職なので、この時期に何かせねば!という焦燥に駆られたのも事実です。
スクーリング、冬期の場合は毎週末の通学らしいので、お仕事しながらという方は、そちらを選んでいるのかもしれません(でも、大変ですよね~)。
新しい図書館計画、まだまだ先なんですね…。
残念…。ゴールデンウィークに見られるかと思ってたんですよ。気が早すぎたっ。
☆asamiさん☆
受講中は色んな人と会ったけど、asamiさんみたいな司書さんばかりだったら、図書館ももっと良くなるのに…と思いましたよ。(で、電動書庫、やばいっすね!人為ミスでは死んでも死にきれぬ…)
地元で仕事熱心な方ばかり見てきたので、あの発言は少々がっかりでした。(その人たちも、仕事を続けたいと思うから、受講していたのでしょうけどね。もっと図書館に対する情熱や愛着を語ってほしかった…)
通信教育、私の場合は実家より気楽だったかもしれませぬ。何しろ、切羽詰って勉強だけしかできなくても、怒る人間がいなかった…(笑)。周囲に多大な迷惑をかけましたが、頑張ってみて良かったです。
そう、私ゴールデンウィークに里帰りするんですよ!もしお時間があって、近くにお住まいでしたら、またご飯食べに行きませんか?
ゴールデンウィーク中はお仕事なんです…。でもそのあと6日からはズレた感じでお休みに入るので、実家に帰る予定です。もしその頃もいわきにいらっしゃるんでしたら是非!
移動日も含めて、30日から5日まで、なんです。
飛行機の予約、もっと幅を持たせて取るのでした…。
残念です~!
今度里帰りする時は、予約する前にメールしますんで、会って下さいね~!
(一年くらい先の約束になるかもしれませんが、ぜひぜひ、お願いです!)
現場はやはり、大変ですよね。若い人の情熱が、上の人の円熟と合わさると良い効果が出るのでしょうけど(どこの職場でも…)。
しかし、“図書館に流されちゃったよー”なんてお馬鹿な認識の職員さんを蹴散らし、専門性のある司書の立場を向上させるのは、asamiさんたちの世代だから、少しずつ少しずつ実権を握ってください♪
今はどんどん、予算も削られ、民間委託も進んでいる厳しい時代。図書館を愛するものとして、わたしもずっと見つめ続けていくし、また小さい声ではありますが、応援や批判を続けていきたいと思います。
頑張れ、asamiさん!
ウチは今年から祝日開館が始まって、一般の方みたいな休みの取り方ができなくなってしまいまして。ふむ…。
司書の立場向上&図書館生き残りには、日常の仕事に加えて、これからは積極的な外へのアピールが必要です。桜雪さんのような外の感覚も持ち合わせている方の意見で、図書館には何が必要かとか、魅力的にするにはどうしたらいいかとか、そういったものがわかるので、ホントに、これからもどんどん思ったことを教えてくださいね。
わたしは本当に、図書館を愛する者として、やかまし利用者になりたいですよ。図書館を知らない人ほど、次元の違うところで改革したがりますものね。特に政治家さんたちは、予算も人もさくさく切ろうとするし。民主主義の理想からいえば、誰でも自学自習できる図書館は一番守らなければいけない砦なのに…。(しかも数・質ともに、図書館先進国並みのレベルまで到達している訳でもないのに…)
守りたいから、変わってほしい、という。ちょっと複雑な気分です。(また、夫が本好きのくせに図書館嫌いで、その批判には、図書館贔屓のわたしも時々はっとすることがあるのです…)
asamiさんたちが前線で、一番頑張ってるんだものね!
わたしにとって、自慢の友達ですよ♪
毎日お疲れ様です。感謝しています!
(ちょっと、利用者代表のつもり。サービスを受けるのは当然だとしても、やっぱりありがとうの心を忘れちゃならないと思うの!)
私も利用者の立場に立ってちゃんと対応できているかいつも不安ですし、図書館内部のこともきちんと分かった上で意見を言っていないのであって、かなり中途半端なのです。私こそ大きなことは言えないんです…。
でも、感謝の言葉や、あとは「これが欲しかったの!」「図書館好きになりました」なんて一言があると、それだけでご飯3杯(笑)て感じなので、桜雪さんの言葉もとっても嬉しいです。
ではでは、またいわきに来られることがあったら是非是非会いましょうね!
asamiさんは立派ですよ♪こうして一方的な意見を言ってしまっても、ちゃんと聞いて、受け止めてくれるもの。そういう感じがやっぱり、司書としても、人間としても、いいなぁ、と思います。
これからもいろいろ書いてしまうかもしれないけど、図書館の体制やごく一部の司書さんについてだけ批判するのはフェアじゃないし、びっくりするような利用者のマナーについても、バッサリ斬っていきたいです。自戒をこめて、身内斬り、なのです。
かたや公共サービスを利用する側、かたや仕事として提供する側、だとしても、お互いに何か心の交流がなければ、寂しいですしね!
わたし自身も、貸出・返却や、何か教えてもらった時などに、ありがとうございます、の言葉を忘れないように…と心がけています。
たまには、それでナニか響いてくれるとよいが、と期待している節もあり(笑)。長崎市立はともかくとして、県立にはちょっと…言いたい事も。(あら、果てしない。そろそろ口にチャックですわっ)