☆ 昨日の復習

後手番佐藤先生の次の手は?
☆ 今日の棋譜20170715
昭和56年2月、米長邦雄先生と第30期王将戦第3局です。

大山先生は四間飛車で、玉頭位取りを拒否しました。

米長先生は中央位取りに。

73桂は6筋の歩交換を避ける意味ですが、それでも構わず65歩。勢いをつけて動きだします。

左桂を跳ねるのが継続手です。

大山先生もおとなしくしないで動き出します。銀も交換してしまおうということですね。

大山先生の方から55歩を打ち

米長先生は桂を捨ててから(53桂不成)55歩を取ります。

大山先生は飛をまわり、5,6筋を手厚く指します。

67金には銀を打つのが継続手。

少し落ち着くかと思ったら桂の打ちあいで

持ち駒の銀で金を取るのは悪い手の場合もありますが、中央の勢力が問題なので、54金の存在を消したいわけです。

一回68金と手が戻る分だけ大山先生のほうが指しやすいか。

米長先生は66銀打のタイミングで銀を取りました。仕方ないですが、この取り合いは後手が良さそう。

57銀成55銀の時に、大山先生は1枚損ですが67金と打って

先手を取って先手玉を裸にしていきます。

王手飛車がかかって

玉を追いつつ金銀を打って

64桂を外して飛車を取ります。これで後手の駒得+玉が堅いというわけですが、米長先生は持ち駒(攻め駒)が多いです。後手玉に詰めろが続けられるかどうか。

65桂は詰めろですが、63飛から29馬で詰めろ逃れの詰めろ。ピンして逆王手になります。

投了図。
こういうケンカ将棋も面白いです。互いに意地を張って、強い手を指そうと心がけると殴り合いになるのです。少し力をためるとまた殴ります。最後まで面白いので、是非並べてみてください。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:米長邦雄9段
後手:大山王将
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 3四歩(33)
3 7六歩(77)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 6八玉(59)
8 4二飛(82)
9 7八玉(68)
10 6二玉(51)
11 5八金(49)
12 7二銀(71)
13 5六歩(57)
14 7一玉(62)
15 6八銀(79)
16 7四歩(73)
17 9六歩(97)
18 9四歩(93)
19 5五歩(56)
20 5二金(41)
21 5七銀(68)
22 4三銀(32)
23 5六銀(57)
24 6四歩(63)
25 6六歩(67)
26 7三桂(81)
27 2五歩(26)
28 3三角(22)
29 6五歩(66)
30 6三金(52)
31 7七桂(89)
32 6五桂(73)
33 同 桂(77)
34 5四歩(53)
35 同 歩(55)
36 同 銀(43)
37 5七銀(48)
38 5五歩打
39 5三桂(65)
40 同 金(63)
41 5五銀(56)
42 同 銀(54)
43 同 角(88)
44 5二飛(42)
45 8八角(55)
46 6五歩(64)
47 6七金(58)
48 6四銀打
49 5六桂打
50 5五桂打
51 6八金(67)
52 4七桂成(55)
53 5四歩打
54 同 金(53)
55 4三銀打
56 5七成桂(47)
57 同 金(68)
58 5三飛(52)
59 5四銀成(43)
60 同 飛(53)
61 6八金(69)
62 6六銀打
63 6四桂(56)
64 5七銀成(66)
65 5五銀打
66 6七金打
67 同 金(68)
68 同 成銀(57)
69 同 玉(78)
70 6六銀打
71 同 角(88)
72 同 歩(65)
73 同 玉(67)
74 3九角打
75 4八歩打
76 5五飛(54)
77 同 玉(66)
78 5四歩打
79 同 玉(55)
80 5三歩打
81 同 玉(54)
82 4二金打
83 5四玉(53)
84 6三銀打
85 6五玉(54)
86 6四銀(63)
87 同 玉(65)
88 2八角成(39)
89 6五桂打
90 6三飛打
91 7四玉(64)
92 2九馬(28)
93 6四歩打
94 7三飛(63)
95 投了
まで94手で後手の勝ち

後手番佐藤先生の次の手は?
☆ 今日の棋譜20170715
昭和56年2月、米長邦雄先生と第30期王将戦第3局です。

大山先生は四間飛車で、玉頭位取りを拒否しました。

米長先生は中央位取りに。

73桂は6筋の歩交換を避ける意味ですが、それでも構わず65歩。勢いをつけて動きだします。

左桂を跳ねるのが継続手です。

大山先生もおとなしくしないで動き出します。銀も交換してしまおうということですね。

大山先生の方から55歩を打ち

米長先生は桂を捨ててから(53桂不成)55歩を取ります。

大山先生は飛をまわり、5,6筋を手厚く指します。

67金には銀を打つのが継続手。

少し落ち着くかと思ったら桂の打ちあいで

持ち駒の銀で金を取るのは悪い手の場合もありますが、中央の勢力が問題なので、54金の存在を消したいわけです。

一回68金と手が戻る分だけ大山先生のほうが指しやすいか。

米長先生は66銀打のタイミングで銀を取りました。仕方ないですが、この取り合いは後手が良さそう。

57銀成55銀の時に、大山先生は1枚損ですが67金と打って

先手を取って先手玉を裸にしていきます。

王手飛車がかかって

玉を追いつつ金銀を打って

64桂を外して飛車を取ります。これで後手の駒得+玉が堅いというわけですが、米長先生は持ち駒(攻め駒)が多いです。後手玉に詰めろが続けられるかどうか。

65桂は詰めろですが、63飛から29馬で詰めろ逃れの詰めろ。ピンして逆王手になります。

投了図。
こういうケンカ将棋も面白いです。互いに意地を張って、強い手を指そうと心がけると殴り合いになるのです。少し力をためるとまた殴ります。最後まで面白いので、是非並べてみてください。
#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手
先手:米長邦雄9段
後手:大山王将
手数----指手--
1 2六歩(27)
2 3四歩(33)
3 7六歩(77)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 6八玉(59)
8 4二飛(82)
9 7八玉(68)
10 6二玉(51)
11 5八金(49)
12 7二銀(71)
13 5六歩(57)
14 7一玉(62)
15 6八銀(79)
16 7四歩(73)
17 9六歩(97)
18 9四歩(93)
19 5五歩(56)
20 5二金(41)
21 5七銀(68)
22 4三銀(32)
23 5六銀(57)
24 6四歩(63)
25 6六歩(67)
26 7三桂(81)
27 2五歩(26)
28 3三角(22)
29 6五歩(66)
30 6三金(52)
31 7七桂(89)
32 6五桂(73)
33 同 桂(77)
34 5四歩(53)
35 同 歩(55)
36 同 銀(43)
37 5七銀(48)
38 5五歩打
39 5三桂(65)
40 同 金(63)
41 5五銀(56)
42 同 銀(54)
43 同 角(88)
44 5二飛(42)
45 8八角(55)
46 6五歩(64)
47 6七金(58)
48 6四銀打
49 5六桂打
50 5五桂打
51 6八金(67)
52 4七桂成(55)
53 5四歩打
54 同 金(53)
55 4三銀打
56 5七成桂(47)
57 同 金(68)
58 5三飛(52)
59 5四銀成(43)
60 同 飛(53)
61 6八金(69)
62 6六銀打
63 6四桂(56)
64 5七銀成(66)
65 5五銀打
66 6七金打
67 同 金(68)
68 同 成銀(57)
69 同 玉(78)
70 6六銀打
71 同 角(88)
72 同 歩(65)
73 同 玉(67)
74 3九角打
75 4八歩打
76 5五飛(54)
77 同 玉(66)
78 5四歩打
79 同 玉(55)
80 5三歩打
81 同 玉(54)
82 4二金打
83 5四玉(53)
84 6三銀打
85 6五玉(54)
86 6四銀(63)
87 同 玉(65)
88 2八角成(39)
89 6五桂打
90 6三飛打
91 7四玉(64)
92 2九馬(28)
93 6四歩打
94 7三飛(63)
95 投了
まで94手で後手の勝ち