名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

9月の予定

2017-07-08 | 名将会
9月の予定が決まりました。

第175回から、日程 壱弐の区分が変わっています。
壱7月16日(日)R1600以上
弐7月8日(土)R1600以下 開催済み

第176回は
壱8月5日(土)R1600以上
弐8月6日(日)R1600以下

第177回は
壱9月16日(土)R1600以上
弐9月17日(日)R1600以下



です。ご参加お待ちしております。
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第175回名南将棋大会(弐)速報

2017-07-08 | 名将会
今日は第175回名南将棋大会(弐)を行いました。結果速報です。


E級優勝
田口晃士さん


F級優勝
大田暖乃さん


G級優勝
伊藤優菜さん

大石泰志さん


H級優勝
石原達夫さん


I級優勝
松岡好美さん



優勝おめでとうございます。参加いただいた皆様ありがとうございました。

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大山将棋研究(574);四間飛車に袖飛車(小野修一)

2017-07-08 | 大山将棋研究
☆ 昨日の復習

先手番大山先生の次の手は?


☆ 今日の棋譜20170708
小野修一先生と第6期棋王戦です。


大山先生は四間飛車、小野先生は急戦です。ななめ棒銀なのですが

大山先生はいつものように78金からおとなしく受けます。

それから袖飛車にするのも定番。受け方はいくつかありますが、小野先生は44銀でした。

小野先生は袖飛車から銀を繰り出す古い形になりました。大山先生は位を取って

銀を出ます。後手から見ると3筋が怖いのですが、実は怖がらなくてもよいのです。24銀として、35歩同歩同銀同銀同飛に41玉という指し方が良かったのだと思います。

小野先生は53金直としている継続手で、金を43に移動します。

75銀を急ぎ過ぎましたか、端角があって

73歩を避けるために74飛で

角筋が止まっていますし、銀を引かなければならなくなりました。

76歩の取り込みは同銀と取れるのですね。ちょっとうっかりしそうです。

落ち着いて銀を繰り替えれば、小野先生も悪くはなさそうに見えるのですが

角筋が止まっているのに戦いになってしまいました。

大山先生が中央からさばくのはかなり調子良さそうです。

小野先生は歩の手筋でさばきをけん制します。(86飛には97角があるのが痛いのです。)

もう一回。

と金が一つできました。64の銀を移動したので86飛が可能になりましたから

大山先生は角の方をさばきます。

香と桂の取り合いで

小野先生はかなり頑張っているのですが、22角を使う手がないので戦力不足です。

4筋をうまく攻められるとよいのですが、

銀を引くしかなくて飛車を追われてしまいました。

大山先生は飛車を追った後は と金を払って完封を目指します。

小野先生は玉頭方面で何とかするしかないのですが

飛角が使えないのでかなり遅いです。

大山先生は と金で金を剥がし

香を成って自然に寄せていきます。

投了図。

小野先生から見ると、角の働きが悪かったというのがすべて。あとはかなりよい手を指しているのですが。対照的に大山先生は角をうまく使えました。勝てる時にはじっと と金を払うような、相手に心理的なダメージを与える手を選びます。完勝でした。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割:平手  
先手:大山王将
後手:小野修一4段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 7八銀(79)
4 3四歩(33)
5 6六歩(67)
6 6二銀(71)
7 6八飛(28)
8 4二玉(51)
9 4八玉(59)
10 3二玉(42)
11 3八玉(48)
12 5四歩(53)
13 2八玉(38)
14 5二金(61)
15 3八銀(39)
16 4二銀(31)
17 6七銀(78)
18 7四歩(73)
19 4六歩(47)
20 5三銀(42)
21 3六歩(37)
22 1四歩(13)
23 1六歩(17)
24 8五歩(84)
25 7七角(88)
26 7五歩(74)
27 7八金(69)
28 7六歩(75)
29 同 銀(67)
30 7二飛(82)
31 6七銀(76)
32 4二金(41)
33 4七銀(38)
34 6四歩(63)
35 3八飛(68)
36 4四銀(53)
37 5六歩(57)
38 6三銀(62)
39 4八金(49)
40 5三金(52)
41 3九飛(38)
42 7四銀(63)
43 4五歩(46)
44 3三銀(44)
45 4六銀(47)
46 4四歩(43)
47 同 歩(45)
48 同 金(53)
49 4五歩打
50 4三金(44)
51 6八金(78)
52 7五銀(74)
53 9五角(77)
54 5二金(42)
55 7九飛(39)
56 7四飛(72)
57 7六歩打
58 8四銀(75)
59 7七角(95)
60 7五歩打
61 6五歩(66)
62 7六歩(75)
63 同 銀(67)
64 7五歩打
65 6七銀(76)
66 6五歩(64)
67 5八金(68)
68 7三銀(84)
69 3八金(48)
70 6四銀(73)
71 9八香(99)
72 9四歩(93)
73 4七金(58)
74 4二金(43)
75 3七桂(29)
76 2四歩(23)
77 9六歩(97)
78 8四飛(74)
79 5五歩(56)
80 8六歩(85)
81 同 歩(87)
82 5五歩(54)
83 5九飛(79)
84 6六歩(65)
85 同 銀(67)
86 7六歩(75)
87 8八角(77)
88 6七歩打
89 6九飛(59)
90 4八歩打
91 5七銀(66)
92 5三銀(64)
93 6七飛(69)
94 4九歩成(48)
95 5五角(88)
96 6四歩打
97 5四歩打
98 同 銀(53)
99 6四角(55)
100 7七歩成(76)
101 同 桂(89)
102 7六歩打
103 9一角成(64)
104 7七歩成(76)
105 同 飛(67)
106 8六飛(84)
107 8七歩打
108 8四飛(86)
109 6六銀(57)
110 4四歩打
111 5五歩打
112 4五歩(44)
113 同 桂(37)
114 4三銀(54)
115 7五銀(66)
116 8三飛(84)
117 9二馬(91)
118 6三飛(83)
119 6六香打
120 7三飛(63)
121 7四歩打
122 7一飛(73)
123 8二馬(92)
124 4一飛(71)
125 7九飛(77)
126 4四銀(33)
127 4九飛(79)
128 3三桂打
129 同 桂成(45)
130 同 桂(21)
131 6三歩打
132 4五歩打
133 5七銀(46)
134 3五歩(34)
135 6二歩成(63)
136 5三金(52)
137 6三と(62)
138 3六歩(35)
139 同 金(47)
140 3四銀(43)
141 5三と(63)
142 同 金(42)
143 5四歩(55)
144 同 金(53)
145 7二馬(82)
146 5三金(54)
147 6三香成(66)
148 2五銀(34)
149 5三成香(63)
150 同 銀(44)
151 3五桂打
152 投了
まで151手で先手の勝ち

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20170708今日の一手(その536);飛を捨てる

2017-07-08 | 今日の一手
20170708今日の一手

2014年4月の名南将棋大会から、私とAさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答
少し前から見ると

角換わりで右玉にされました。右辺での銀と桂の総交換は良いのですが、持ち歩が少なくてかなり攻めにくくなっています。42に角を打ち込んで、ちょっともたれて指したのですが、後手が53に銀を打って角取りにしたのは悪手。同角成同金45桂52金53銀

角銀交換でも攻め駒が増えました。これでかなり盛り返した感じです。これで持ち歩があれば優勢なのですが。51金64銀打41桂63銀成同玉64銀打72玉75歩

83銀76銀46角と進んで問題図です。

☆ 形勢判断をします。
角歩3と銀の交換で先手の駒損です。持ち歩がないので歩もカウントします。1枚損でも3枚損でも同じようなものです(後手はすべての筋に歩を使っているのて歩を打つ手が出現しにくいです)。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。
相手玉に向かっているものだけ数えて
先手の攻め駒は53銀64銀で2枚。(将来45桂や76銀が攻め駒になる可能性はあります。)
後手の攻め駒は46角と持ち駒角で2枚。

総合すれば互角です。

☆大局観として
駒損を回復しつつ攻めるというのがあれば理想ですが、攻め駒を増やすほうが優先です。。
46の角打ちは攻防の手で、次に53桂同銀成という進行は、本来は53同桂成と取りたい(これは攻め駒が3枚になる)ところなので、避けたいです。
その前にどうやって攻めを続けるか、という問題です。


△ 77桂は左桂を攻め駒に加えようという手ですが、53桂

と取られると、同銀成ではつまらないし、73銀成同角53桂成

とする方が(攻めるなら)よさそうですが、37角成74歩同銀65銀75銀74銀66歩

くらいの進行で、先手の攻め駒は4枚になったものの、寄せ合いです。先手玉は67歩成同金66歩が詰めろで現状2手すき、後手玉は63成桂82玉73桂でも詰めろではなく、現状3手すきでの先手番です。よって後手有利。ここまで進むと逆転は難しそうです。
疑問手を指してはいないけれど、駒損が広がると余計に攻めにくくなる感じです。


△ 実戦は74歩と取り込みました。

歩切れを解消して、一番自然な攻め方です。74同銀75銀上同銀同銀

ここは77歩同桂76歩同金57銀

で後手もちだったかと思うのですが。あるいは一つ前の図で、38角とか(56角成が遠く83まで利く)76銀とかもわからないです。

さて実戦では66銀

と打ったのは駒を渡す悪手です。66同金同歩74歩

53桂73歩成同玉74銀打82玉53桂成

は後手玉は詰めろではないですが、駒を渡せません。それでも67銀から同金同歩成同玉61飛62歩66歩

これは勝ちだと思っていたのですが、76玉がここせで頓死(正確には67角に77玉ならば詰まないけれど76金から75銀で負け筋)です。逃げる時には読んで大丈夫だと思っていたのですが。66同銀が一番で、66同玉や77玉でもなんとか勝っていました。


△ 1回57金上として37角成を誘い

74歩同銀75銀上同銀同銀

とすると、馬ができて後手の守備力が上がっていますが、反撃が弱くなっています。単に74歩から攻めるよりも優っている可能性があります。
66歩同金右65歩76金寄47角79飛66銀74歩

これが一例ですが、やや先手もちかも。


△ 55歩は角筋を止める手で

37歩成に次が難しいです。56金35角25飛に24角打

角を追っても反撃があります。24同飛同角63角

と打つのは、角を追った理由なのですが、82玉81角成同玉73銀成69角

は詰みです。飛角まで渡してはいけません。

角を渡さず74歩と取り込んで79飛

はかなり危ないですが、67玉72歩73歩成同歩65銀

は何とも言えません。


○ 47金がちょっと気がつかない好手で

これは見えにくいです。35角と逃げても36金24角24飛、とちぎって63角の筋です。
当然38角ですが、46金29角成

のときが前と違って24角のラインがないのです。63角82玉81角成同飛73銀成

これで後手玉は詰めろ。受けにくいので先手優勢です。


× 他に49飛は28角打

で少し損していると思います。46飛同角成は後手の条件が良いですし、55歩に同角同銀同角成

だとしても自信なし。


☆ まとめ
攻防の角を打たれて、少しせかされていました。
77桂と力をためるのは好手になりやすい感じなのですが、53桂で駒損、駒損自体は構わなくても攻撃力が下がります。
ということはこの瞬間に攻めるか、角を追うことを考えるか。
すぐ攻めるなら74歩同銀75銀上で難解。
角を追うなら、57金上か、55歩~56金か、というのが普通ですが、47金が最強でした。飛車を捨てるのは盲点に入りやすいです。38角~29角成がそっぽになる、というのが終盤の感覚です。飛を捨てても(角と斬り違えても)角を取って寄せに行くのが速い寄せでした。


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