大山将棋研究（587）； 四間飛車に端棒銀（中村修）

☆ 昨日の復習

後手番大山先生の次の手は？


☆ 今日の棋譜20170721
昭和56年3月、中村修先生と第22期王位戦です。中村先生は17歳の新人ですが王位リーグ入り、55年組の時代はもうすぐでしょう。


大山先生は四間飛車で、中村先生の玉頭位取りを拒否しました。

中村先生は端棒銀に。プロの将棋では珍しいです。

大山先生はこういう力戦型が強いのです。端の対応はそこそこに、7筋から反撃に出ました。

76に銀を打って角を追います。

これで角銀交換ですから、トータルでは角香交換、その香は95にあるのですから働きが悪く、大山先生が優勢です。

さらに香取りに角を打ちました。

中村先生は76桂くらいは打ちそうなものですが、見送って

桂を捨てて両取りを打ちます。

その飛を成り込まれては良いところがありません。

大山先生は自玉に手を入れずに寄せていきます。

投了図。

端棒銀にするのなら、後手玉が美濃囲いに収まってからでした。勢いは良いともいえるのですが、不思議流の先生は感覚が違いますね。


#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.31 棋譜ファイル ----
手合割：平手　　
先手：中村修4段
後手：大山王将
手数----指手--
1 ２六歩(27)
2 ３四歩(33)
3 ７六歩(77)
4 ４四歩(43)
5 ４八銀(39)
6 ３二銀(31)
7 ６八玉(59)
8 ４二飛(82)
9 ７八玉(68)
10 ６二玉(51)
11 ５六歩(57)
12 ７二銀(71)
13 ５七銀(48)
14 ５二金(41)
15 ９六歩(97)
16 ９四歩(93)
17 ６八銀(79)
18 ６四歩(63)
19 ７七銀(68)
20 ７四歩(73)
21 ８六銀(77)
22 ８四歩(83)
23 ９五歩(96)
24 同　歩(94)
25 同　銀(86)
26 同　香(91)
27 同　香(99)
28 ８三銀(72)
29 ９九香打
30 ７五歩(74)
31 同　歩(76)
32 ７六銀打
33 ６八金(69)
34 ８五歩(84)
35 ５八金(49)
36 ５四歩(53)
37 ２五歩(26)
38 ８六歩(85)
39 同　歩(87)
40 ８七歩打
41 ６六角(88)
42 ６五歩(64)
43 ７七角(66)
44 ４三飛(42)
45 ９二香成(95)
46 ８四銀(83)
47 ７四歩(75)
48 ７七銀成(76)
49 同　桂(89)
50 ８八角打
51 ８一成香(92)
52 ６三金(52)
53 ５五歩(56)
54 ９九角成(88)
55 ５四歩(55)
56 同　金(63)
57 ５五歩打
58 ６四金(54)
59 ６九玉(78)
60 ７六歩打
61 ６五桂(77)
62 同　金(64)
63 ５四銀打
64 ９三飛(43)
65 ６五銀(54)
66 ５五馬(99)
67 ７三歩成(74)
68 同　銀(84)
69 ５六銀(57)
70 ９九飛成(93)
71 ７九歩打
72 ８八馬(55)
73 ５九玉(69)
74 ３一角(22)
75 ５三歩打
76 同　玉(62)
77 ５五桂打
78 ７七歩成(76)
79 ６九金(68)
80 ５七歩打
81 同　金(58)
82 ２七香打
83 ８八飛(28)
84 同　龍(99)
85 ７五角打
86 ６四歩打
87 投了
まで86手で後手の勝ち