名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

大山将棋問題集 20190102

2019-01-02 | 大山将棋研究
先手番大山先生の手を考えます。

第1問

大山先生らしくない指し方ですが。
A 46銀 B 36歩 C 46歩

第2問


この手が成立するのならば先手が指しやすいです。
A 34歩 B 37桂 C 22歩

第3問


あわてない方が良いです。
A 33桂成 B 46歩 C 44銀

第4問


これで投了となりました。
A 61と B 48同金 C 57金
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大山将棋研究(1118);四間飛車に右46銀急戦(升田幸三)

2019-01-02 | 大山将棋研究
今日の棋譜20190102
昭和38年10月、升田幸三先生と第13期王将戦です。

升田先生は石田流を目指し

25歩で阻止されたら34銀型の四間飛車です。

大山先生は右銀を繰り出しての急戦です。

36歩同歩同飛というのは普通の右46銀急戦よりも居飛車が手得(2手くらいか)しているはず。43銀や35歩は論外なので、45歩が普通でしょう。33角成同桂34飛46歩同歩同飛33飛成、後手玉が71なので先手もちです。

升田先生は25銀から45歩。57銀引は88角成同玉44角ですね。

大山先生は55銀で角交換を回避、すると升田先生の24歩も妥当なところですが、どこかで54歩66銀を入れられたら先の展開が変わったはずです。

升田先生の銀は前に出ていくのですが、働きが悪いです。

大山先生は45桂。45同飛32飛成は先手よし、であれば右桂を使えたので先手有利です。この図で54歩66銀が入っていれば互角かもしれないのですが

大山先生は22角を追い

升田先生はどうにか飛車先を止めて角をかわしました。33桂成ならば38歩があるのですが

大山先生の44銀~33桂成が確実な攻め方です。

升田先生はやむなく飛車を切って、36歩では(仕方ないけれど)遅い攻めです。

大山先生は自然に駒を取って優勢です。

歩の垂らし合いは形つくり。

ここまで。

34銀型の振り飛車は当時の升田先生が好みそうですが、相手の形が軽い時はうまくさばけません。四間飛車よりも三間飛車のほうならば後にも指されてはいるのですが、良い戦法には思いません。この当時は近代的な振り飛車の進化が始まったころで、今はすたれた戦型があります。逆に大山先生の攻め方が現代的な感じがします。兄弟子の升田先生が相手だから直線的な急戦を選んでみたのではないでしょうか。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1963/10/28
手合割:平手  
先手:大山名人
後手:升田幸三9段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4三銀(32)
9 6八玉(59)
10 3五歩(34)
11 2五歩(26)
12 3三角(22)
13 7八玉(68)
14 3四銀(43)
15 6八銀(79)
16 4二飛(82)
17 5七銀(48)
18 6二玉(51)
19 9六歩(97)
20 7二銀(71)
21 5八金(49)
22 5二金(41)
23 1六歩(17)
24 1四歩(13)
25 2六飛(28)
26 7一玉(62)
27 4六銀(57)
28 9四歩(93)
29 3六歩(37)
30 同 歩(35)
31 同 飛(26)
32 2五銀(34)
33 3五飛(36)
34 4五歩(44)
35 5五銀(46)
36 2四歩(23)
37 3七桂(29)
38 2六銀(25)
39 3六飛(35)
40 2七銀成(26)
41 2二歩打
42 同 角(33)
43 4五桂(37)
44 2五歩(24)
45 2三歩打
46 2六成銀(27)
47 3四飛(36)
48 3三歩打
49 3九飛(34)
50 1三角(22)
51 4四銀(55)
52 8二玉(71)
53 3三桂成(45)
54 4四飛(42)
55 同 角(88)
56 3六歩打
57 4一飛打
58 3三桂(21)
59 同 角成(44)
60 3七歩成(36)
61 1一飛成(41)
62 4六歩打
63 同 歩(47)
64 同 角(13)
65 4四歩打
66 4七歩打
67 4三歩成(44)
68 4八歩成(47)
69 5二と(43)
70 5八と(48)
71 同 金(69)
72 4八金打
73 5七金(58)
74 投了
まで73手で先手の勝ち


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