第1問

こんな仕掛けでよいのか?とおもうのですが。
A 45同桂 B 24歩 C 35歩
第2問

素直に進めては失敗します。
A 23歩成 B 65歩 C 47銀
第3問

ここが急所です。
A 32馬 B 44歩 C 75歩
ここは後手番升田先生の手を考えます。
第4問

詰めろ逃れの詰めろをかけられました。
A 63同金 B 77銀 C 57銀
20190111今日の一手
9月30日の名南将棋大会から、KさんとAさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。(問題を差し替えました。)
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
桂香と銀歩の交換で(後手に持ち歩がありますから歩を数えませんが)竜を作られています。先手が少し駒損です。
玉の堅さは同程度。
先手の攻め駒は41飛と持ち駒角で2枚。
後手の攻め駒は99竜35桂と持ち駒角香で4枚。
総合すれば後手有利です。
☆ 大局観として
形勢判断の2つの要素で劣っていますから難しいです。駒損を回復することはできる(21飛成)のですが、後手の攻め駒が4枚あるので寄せ合いは不安です。
寄せ合いのほうを主体に考えても攻撃力が足りないので難局なのですが、幸いにして6,7筋に持ち歩を打てるので攻撃手段が多いのです。寄せ合いから考えてみましょう。
× 一番厳しいのは王手で、72歩同銀では後手玉を固めさせるから、82角を最初に考えます。
82同玉61飛成27歩
持ち駒金では後手玉に迫りづらく、何か受けねばなりませんが、69歩同竜59金打同竜同金引51金打
後手からは竜を捕獲して28飛をねらうこともできるのですから、かなり先手が勝ちにくいです。
△ 寄せのセオリー通りに考えていきます。61金をねらって62歩(詰めろ)同金寄
の利かしは得かどうかよくわかりません。
× 64歩ならば
一路離れた63銀をねらうとやや厳しさが劣ると言っても手抜けないでしょう。64同銀なら得な利かしです。72銀と引かれたらお手伝いのようでも、21飛成28歩63桂
と攻めることができます。82玉71角92玉11竜82香
桂香を入手して攻めに使っているのですが、後手に先回りして受けられている感じです。この寄せ合いは負けなのでしょう。
× 45角と攻めれば54香
後手に持ち駒を使わせても、先手の戦力ダウンのほうが大きいか。
△ 21飛成では(中盤ならば自然ですが)終盤ではぬるい感じです。
28歩に75桂
がねらいの攻めです。72銀ならば62歩同金寄63歩52金寄35銀29歩成64桂
72桂成同玉61竜同玉62金と追っていく詰み筋があります。
ということで後手は75桂に74銀
35銀に75銀
75桂を取り払い、64桂を消しておけば形勢不明です。
また、75桂に銀を逃げず29歩成
もあります。63桂不成同金52銀51桂
63銀成に28と同玉49竜
詰めろをかけられて72金同金51竜61香72成銀同玉52竜62桂64桂・・・と追いかけていくのが詰まなくて、後手の寄せ合い勝ちのようです。
ということで63銀成は負けなので51同銀成としてみます。
72金61成銀82玉71角同金同成銀
これで後手玉は詰めろ。74角は詰めろ逃れの詰めろになっていて、81成銀93玉59桂
とか受けるのですが、後手から46桂があるので形勢不明です。
△ 35銀と桂を取ってみると
28歩75桂29歩成63桂成同金52銀51桂63銀成
同じように進んだとして(35銀と21飛成の違い)、28と同玉49竜が詰めろにならないから、後手は成銀を取るしかありません。63同桂52金51香同金72金61金82玉42飛成
後手玉のほうが先に詰めろになるので先手の勝ち筋です。
つまり35銀に後手は同歩
と取らざるを得ないのでしょう。銀を手持ちにしたので受けやすくなり、75桂には74銀
とかわして後手が良いのかもしれません。先手の戦力不足で、21飛成75銀では勝てなさそうです。
×か○ 実戦は59金引と受けました。
28歩同玉27香
と打たれて困ったのです。27同銀同桂成同玉45角
が王手銀取りです。(実は困っていなくて、後に別の変化で書きます。)
実戦は27香を取れず、38玉29香成
72歩同銀21飛成27桂打29玉39角
以下寄せられて先手Kさんの負けになりました。
×か○ 59金寄でも
28歩同玉27香同銀同桂成同玉45角
から67角成同金59竜という筋があるので受かっていません。
×か○ 48金寄
ならば一番堅そうですが、やはり28歩同玉27香同銀同桂成同玉45角の筋にはまります。
さて同じような図がでてきますが、あきらめずにこの図の先を考えてみます。(実戦の59金引や59金寄でも似ています。)36角67角成72歩
62玉には64歩が厳しいから、72同銀同角成同玉64桂62玉63歩
63同玉61竜62金72銀74玉76歩
詰めろ以上の手で返せるので先手有利なのです。(48金49金の形が変わると後の変化に影響があるかもしれません。)
28歩同玉27香同銀同桂成と攻められると銀と桂香の交換で、関係ない67銀を取られても先手の攻め駒が4枚になっていた、というのがからくりです。
× 受けとしては79歩
「大駒は近づけて受けよ」の手筋で、単に79同竜は68銀と使えるのですが、28歩同玉79竜だと両取りを避けて59角
を打つのでは形勢が好転しません。27歩38玉28角
くらいでじり貧です。
× 69歩でも
28歩同玉69竜59金寄27歩
38玉99竜21飛成28角
やはり苦しいです。
× 88角89竜79歩
というのも粘りの手ですが、元が悪いので逆転する手ではないです。
☆ まとめ
寄せ合いとしては64歩~63桂か75桂(~64桂)の筋をねらいます。
桂を入手するために21飛成では寄せ合い負け。35銀は有力でも、後手に35同歩と取られたら少し悪いです。
一度は自玉に手を入れるほうが良さそうで、49金にひもをつけておきます。59金引、59金寄、48金寄のどれかを指して、28歩に同玉と取れるようにしておきます。
後手の28歩同玉27香というのが良さそうに見えるのですが、清算して45角の王手銀取りをかけさせるのが罠なのです。遊んでいる67銀を取られるのならばチャンスあり、と思いつくのは難しいのですが、桂香をもらったらなにか反撃がないかと考えてみれば良かったのでした。