結果速報です。
A級優勝
青木一さん
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/1f/57727efcf5a83bbb5a0ce7664aded88d.jpg)
前川海里さん
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/9f/fc9e9d0c96036140772961898dd3852f.jpg)
花井進さん
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/25/77360debb67efe07716dcffe3e4db587.jpg)
B級優勝
荒島栄一さん
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/42/407110bec8cae2c1679d3cc20c210e3b.jpg)
本郷聰弘さん
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/16/5b948ed941e335936274ce4f89027dff.jpg)
瀧本洋満さん
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/0f/a6b94aa59aef73647dfb11c2c0aab4a0.jpg)
C級優勝
吉田和史さん
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/db/7df8a429b0bad6052824073a104d7cb7.jpg)
D級優勝
山村信太郎さん
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/68/0d3044270bfc0c3ffdb5edbf11e83b7e.jpg)
優勝おめでとうございます。
参加いただいた皆様ありがとうございました。
過去12回分の優勝記録です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4f/16/a25a46624b55fd91646e3bb9c2974ad5.png)
20190127今日の一手
9月30日の名南将棋大会から、KさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
先手の2歩損ですが持ち歩があるので損得なしと見ます。
玉の堅さは同程度なのですが、48金上を省略して5筋を攻められているので、先手玉のほうが薄いのです。19香と94香の違いは互いに28銀82銀が壁なので小さな違いです。互いにほぼ同じ囲いを選択している場合は小さな差が大きな差になることがあります。
先手の攻め駒は76飛55角85桂で3枚。後手の攻め駒は54飛24角56銀で3枚。
総合すれば互角か後手もちです。
☆ 大局観として
先手は48金上を省略して先攻したのですが、後手から中央を攻められて、少し苦しくなりました。ここで互角以上にもっていければよいのですが。
自分から攻めたのに自陣に手を戻すというのは危ないです。しっかり守れれば良いですが、中途半端にしかならないならば受けずに攻めるほうを考えます。(攻める前に守っておくべきです。)
ということで攻めるほうを勧めますが、どの筋でしょうか。
△か× 受けの代表としては48金上です。
57歩68金46歩同歩47歩
しかし当たりが強くなったという意味もあり、一手の価値としては小さそうです。
他に84歩
で攻めを催促したときに困っているのではないかと思うのです。
他の守りの手、39銀、26歩、なども84歩の時にどうしたものか。
× 46角とぶつけると
46同角同歩57歩68金67角
角を渡すので後手に攻めの手段が増えます。
○ 実戦は57歩でした。受けというか攻めを催促したというか。これに後手は65銀としたのですが
ちょっとびっくりしますね。これにだまされました。65同銀55飛56銀54飛65銀87角
飛車を取り合って銀取りが残り、先手の敗勢です。怪しく追い上げましたが足りませんでした。
65銀には82角成
で二枚換えにしてしまえばよかったのです。疑問手(65銀)に疑問手(65同銀)で返すと最初の疑問手が絶好手になる、という例でした。
さて先手は57歩を打ったのですから45銀と引いてもらえる
と考えていたはず。これならしっかりした受けです。64歩(十字飛車ねらい)84歩74飛83玉
を攻めきれるか。75銀55飛84飛72玉74銀
角を捨てていますが、94香を取ることができますし、83歩、73歩、63歩成、攻める筋がいっぱいありますから先手が有利になるのだろうと思います。
もう少しわかりやすいのは(思いつきにくいですが)63歩成
74飛52と同金75歩
飛金交換でも先手玉が手つかず、攻めさえ続けば先手有利なのです。後手が85桂を取り切る余裕がありません。
ただし57歩には同銀不成(か57同銀成か55飛からか)
この銀を取ると駒損になります。82角成同玉57銀同角成同金同飛成
手順前後がいろいろあるのですが、この図に合流します。一目は46角で、同竜同飛67角41飛成51歩
先手玉の薄さが目立ちます。85桂取りと49角成の筋があって後手有利なのです。
戻って46角ではなく74飛
が正しく、後手玉は詰めろです。73歩91銀同玉94飛82玉58香
田楽刺しで先手が少し指せそうです。
○ 57歩に対する後手の応手があれこれあるので、単に64歩のほうがシンプルです。
84歩74飛83玉63歩成
74飛52と同金75歩が
先手よしだというのはほぼ同じです。
後手から57歩というのが悩ましいところで
48金寄46歩同歩47歩
47同金同銀成同玉55飛同銀65角
と攻められると厄介です。
46歩を同角と取って
46同角の時に74飛61玉94飛64角55香
55同角は54飛ですから、55同飛同銀同角53歩
先手の駒損ですが、5筋に拠点を作って92飛成とできるのでまずまず指せそうです。
× 他の手としては73歩61玉
は十字飛車の筋が消えてしまいます。
×か△ 53歩同金直
というのも効果が見えません。
× 86飛84歩
ゆっくり攻めの形を作ろうとするのもだめでしょう。
△ 93歩は有力ですが
やはり57歩48金寄46歩同歩47歩
は嫌な攻め筋です。王手飛車(65角)はないですが、47同金同銀成同玉55飛同銀67角
飛金両取りの筋があります。
先ほどの応用で46歩に同角として92歩成とするのは
角を逃げられて悪いです。
金を68に逃げて
46歩同歩93桂同桂成同銀86飛82銀
後手から43桂があり、それ以上の手が難しいです。
☆ まとめ
攻める手段としては74飛をねらうしかなさそうです。これはそれまでの攻めにかけた手が74飛~94飛の十字飛車をねらっているからでした。前に指した手を生かさないと形勢を損ねます。
問題図の少し前は
74飛をねらい、45銀55角64飛66銀56歩同歩同銀という進行だったのです。問題図だけ見てもわかると思います。
48金上を省略して攻めたのですから、攻め足が止まってはいけません。64歩が本線で、その前に57歩が利くかどうか。素直に引いてはもらえないだろうと、打つならばその先の変化をよく読まねばなりません。
57歩を打たないで攻める手を考えて、後手からの57歩が厳しすぎると感じた時だけ、仕方なく打つものなのだろうと思います。