名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

第193回名南将棋大会(壱)速報

2019-01-27 | 名将会
今日は第193回名南将棋大会(壱)を行いました。
結果速報です。

A級優勝
青木一さん

前川海里さん

花井進さん


B級優勝
荒島栄一さん

本郷聰弘さん

瀧本洋満さん


C級優勝
吉田和史さん


D級優勝
山村信太郎さん


優勝おめでとうございます。
参加いただいた皆様ありがとうございました。

過去12回分の優勝記録です。

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大山将棋問題集 20190127

2019-01-27 | 大山将棋研究
先手番大山先生の手を考えます。

第1問


7筋が危なさそうですが、これで二上先生は攻めるのを断念しました。
A 67銀 B 65銀 C 48角

第2問


ここは構想力です。どこから攻めましょうか。
A 86歩 B 76飛 C 65歩

第3問


ねらい筋はわかりますね。すぐに決行しても良いのですが、前工作です。
A 51角成 B 73歩成 C 65桂

第4問


後手に持ち駒が無くなったので。
A 72竜 B 56銀 C 51角成
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大山将棋研究(1143);中央位取り中飛車に玉頭位取り(二上達也)

2019-01-27 | 大山将棋研究
今日の棋譜20190127
昭和39年4月、二上達也先生と第23期名人戦第2局です。

大山先生の中央位取り中飛車です。

二上先生は棒銀へ。

でも玉頭位取りにして

棒銀も。こういう指し方は駄目だと子供の時に勉強した(本を読んだ?)のですが。

結局棒銀では仕掛けられず、銀を戻して中央をねらいました。

大山先生は飛車をさばき、二上先生は中央を攻めます。

二上先生の調子が良いようですが

位を取って歩切れでは駄目です。駒をぶつけて破れなければならない(それが難しかった)ところです。

歩切れなので受けに回るのも難しくて

どうにか8筋を受けたのですが

危なさそうな格好です。とりあえず62角成があり

銀を逃げたら65桂。これは大技がかかりそうです。

65同金に54歩同銀62角成。43飛しかなくて

馬は消せたのですが

桂を取り返されました。玉の堅さが違うし、43飛と81竜の働きも違いますから先手有利か優勢か。

二上先生も反撃しますが

大山先生はちょっと見ない攻め方ですが、桂を打ち込んで詰めろ。

13角の受けに72竜~53角成で受け無し、投了です。

二上先生は玉を固める将棋は上手くないです。昨日書いたように、堅くもなく薄くもないくらいの将棋だと力が出ます。玉頭位取りで固めることができず、薄い玉になってしまいました。
大山先生のほうはオーソドックスな感じで、第3巻のようなひねった指し方はしていません。この頃のほうがまねしやすいかも。

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.40 棋譜ファイル ----
開始日時:1964/04/22
手合割:平手  
先手:大山名人
後手:二上達也8段
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 8四歩(83)
3 5六歩(57)
4 8五歩(84)
5 7七角(88)
6 3四歩(33)
7 5五歩(56)
8 5二金(61)
9 6八銀(79)
10 6二銀(71)
11 5八飛(28)
12 4二玉(51)
13 4八玉(59)
14 1四歩(13)
15 1六歩(17)
16 4四歩(43)
17 3八玉(48)
18 3二銀(31)
19 5七銀(68)
20 4三銀(32)
21 5六銀(57)
22 7四歩(73)
23 6六歩(67)
24 3二玉(42)
25 2八玉(38)
26 7三銀(62)
27 3八銀(39)
28 3三角(22)
29 4六歩(47)
30 4二金(41)
31 7八飛(58)
32 3五歩(34)
33 5八金(69)
34 3四銀(43)
35 5九角(77)
36 8四銀(73)
37 2六歩(27)
38 7二飛(82)
39 4八角(59)
40 4三金(52)
41 4七金(58)
42 2四歩(23)
43 2七銀(38)
44 7三銀(84)
45 3八金(49)
46 9四歩(93)
47 9六歩(97)
48 8二飛(72)
49 5九角(48)
50 5二飛(82)
51 7五歩(76)
52 同 歩(74)
53 同 飛(78)
54 5四歩(53)
55 同 歩(55)
56 同 金(43)
57 8五飛(75)
58 8四歩打
59 7五飛(85)
60 4五歩(44)
61 4八角(59)
62 4六歩(45)
63 同 金(47)
64 5五歩打
65 6七銀(56)
66 4五歩打
67 4七金(46)
68 4四角(33)
69 7七桂(89)
70 6四歩(63)
71 7四歩打
72 6二銀(73)
73 7六飛(75)
74 5三飛(52)
75 8六飛(76)
76 8三飛(53)
77 6五歩(66)
78 同 歩(64)
79 8四角(48)
80 5三銀(62)
81 6五桂(77)
82 同 金(54)
83 5四歩打
84 同 銀(53)
85 6二角成(84)
86 4三飛(83)
87 4四馬(62)
88 同 飛(43)
89 6二角打
90 4三飛(44)
91 8一飛成(86)
92 4六歩(45)
93 4八金(47)
94 5六桂打
95 5八金(48)
96 6六歩打
97 4四歩打
98 2三飛(43)
99 4三桂打
100 1三角打
101 7二龍(81)
102 6七歩成(66)
103 5三角成(62)
104 投了
まで103手で先手の勝ち
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20190127今日の一手(その821);初志貫徹

2019-01-27 | 今日の一手

20190127今日の一手

9月30日の名南将棋大会から、KさんとMさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。


一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。
先手の2歩損ですが持ち歩があるので損得なしと見ます。
玉の堅さは同程度なのですが、48金上を省略して5筋を攻められているので、先手玉のほうが薄いのです。19香と94香の違いは互いに28銀82銀が壁なので小さな違いです。互いにほぼ同じ囲いを選択している場合は小さな差が大きな差になることがあります。
先手の攻め駒は76飛55角85桂で3枚。後手の攻め駒は54飛24角56銀で3枚。

総合すれば互角か後手もちです。

☆ 大局観として
先手は48金上を省略して先攻したのですが、後手から中央を攻められて、少し苦しくなりました。ここで互角以上にもっていければよいのですが。
自分から攻めたのに自陣に手を戻すというのは危ないです。しっかり守れれば良いですが、中途半端にしかならないならば受けずに攻めるほうを考えます。(攻める前に守っておくべきです。)
ということで攻めるほうを勧めますが、どの筋でしょうか。


△か× 受けの代表としては48金上です。

57歩68金46歩同歩47歩

しかし当たりが強くなったという意味もあり、一手の価値としては小さそうです。

他に84歩

で攻めを催促したときに困っているのではないかと思うのです。
他の守りの手、39銀、26歩、なども84歩の時にどうしたものか。


× 46角とぶつけると

46同角同歩57歩68金67角

角を渡すので後手に攻めの手段が増えます。


○ 実戦は57歩でした。受けというか攻めを催促したというか。これに後手は65銀としたのですが

ちょっとびっくりしますね。これにだまされました。65同銀55飛56銀54飛65銀87角

飛車を取り合って銀取りが残り、先手の敗勢です。怪しく追い上げましたが足りませんでした。

65銀には82角成

で二枚換えにしてしまえばよかったのです。疑問手(65銀)に疑問手(65同銀)で返すと最初の疑問手が絶好手になる、という例でした。

さて先手は57歩を打ったのですから45銀と引いてもらえる

と考えていたはず。これならしっかりした受けです。64歩(十字飛車ねらい)84歩74飛83玉

を攻めきれるか。75銀55飛84飛72玉74銀

角を捨てていますが、94香を取ることができますし、83歩、73歩、63歩成、攻める筋がいっぱいありますから先手が有利になるのだろうと思います。

もう少しわかりやすいのは(思いつきにくいですが)63歩成

74飛52と同金75歩

飛金交換でも先手玉が手つかず、攻めさえ続けば先手有利なのです。後手が85桂を取り切る余裕がありません。

ただし57歩には同銀不成(か57同銀成か55飛からか)

この銀を取ると駒損になります。82角成同玉57銀同角成同金同飛成

手順前後がいろいろあるのですが、この図に合流します。一目は46角で、同竜同飛67角41飛成51歩

先手玉の薄さが目立ちます。85桂取りと49角成の筋があって後手有利なのです。

戻って46角ではなく74飛

が正しく、後手玉は詰めろです。73歩91銀同玉94飛82玉58香

田楽刺しで先手が少し指せそうです。


○ 57歩に対する後手の応手があれこれあるので、単に64歩のほうがシンプルです。

84歩74飛83玉63歩成

74飛52と同金75歩が

先手よしだというのはほぼ同じです。

後手から57歩というのが悩ましいところで

48金寄46歩同歩47歩

47同金同銀成同玉55飛同銀65角

と攻められると厄介です。

46歩を同角と取って

46同角の時に74飛61玉94飛64角55香

55同角は54飛ですから、55同飛同銀同角53歩

先手の駒損ですが、5筋に拠点を作って92飛成とできるのでまずまず指せそうです。


× 他の手としては73歩61玉

は十字飛車の筋が消えてしまいます。


×か△ 53歩同金直

というのも効果が見えません。


× 86飛84歩

ゆっくり攻めの形を作ろうとするのもだめでしょう。


△ 93歩は有力ですが

やはり57歩48金寄46歩同歩47歩

は嫌な攻め筋です。王手飛車(65角)はないですが、47同金同銀成同玉55飛同銀67角

飛金両取りの筋があります。

先ほどの応用で46歩に同角として92歩成とするのは

角を逃げられて悪いです。

金を68に逃げて

46歩同歩93桂同桂成同銀86飛82銀

後手から43桂があり、それ以上の手が難しいです。


☆ まとめ
攻める手段としては74飛をねらうしかなさそうです。これはそれまでの攻めにかけた手が74飛~94飛の十字飛車をねらっているからでした。前に指した手を生かさないと形勢を損ねます。
問題図の少し前は

74飛をねらい、45銀55角64飛66銀56歩同歩同銀という進行だったのです。問題図だけ見てもわかると思います。

48金上を省略して攻めたのですから、攻め足が止まってはいけません。64歩が本線で、その前に57歩が利くかどうか。素直に引いてはもらえないだろうと、打つならばその先の変化をよく読まねばなりません。
57歩を打たないで攻める手を考えて、後手からの57歩が厳しすぎると感じた時だけ、仕方なく打つものなのだろうと思います。



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