第1問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/37/34293ad2be98a70f05efe3feed7803e2.png)
ちょっと指しにくい手なのですが、後手陣のほうが手厚いと思えば考えやすいかも。
A 87歩成 B 74歩 C 94歩
第2問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/99/3f047a7f1d678b3f8727916bc1429020.png)
ここは安全第一です。
A 77同角成 B 71歩 C 66歩
第3問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/4b/7483286f2418d55fa55c76219c551638.png)
ちょっとうっかりしそうですが。
A 68と B 67歩成 C 53銀
第4問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/03/dd/f6a2e7493652ec00b3caef0e62e2003d.png)
攻防の手がありました。
A 26桂 B 36歩 C 55角
20190107今日の一手
9月16日の名南将棋大会から、SさんとTさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
桂と香歩の交換で後手に持ち歩がありますからほぼ損得なしです。
玉の堅さは後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は88角と持ち駒銀香香で4枚。
後手の攻め駒は22飛と持ち駒銀桂で3枚。
総合すれば互角です。
☆ 大局観として
先手は玉の堅さで劣っています。後手玉を薄くするか、先手玉を固めるか。
駒得を図って長い戦いにするというのもありそうなのですが、食いつかれないようにしなければなりません。
左翼に使えていない(攻め駒にしたかった)駒があります。働かせる余裕がなさそうなので、右翼に利を求めなければなりません。
× 実戦は19香で端を守ったわけですが、緊急性はないところでした。45歩と突かれて
角交換は玉の堅い後手の望むところです。44銀46歩同金44角同角42飛
駒得になっても金銀がバラバラで角をピンされました。43歩同飛35銀に18歩同香26桂
うまいところに桂を打たれて形勢を悪くしました。32角44飛同銀52歩21角成49角
駒得だからという場合ではありません。後手玉は手つかず、四枚で攻められて劣勢です。
○ 守るならば37金寄
としておけば45歩~46歩が金取りになりませんし、26銀にひもがつき、2筋の守りも強化されています。後手は45歩が無効なのです。
とすれば12飛24銀51角13歩
くらいのところで後手の飛角を押さえつつ、もたれて指すことができます。
× 普通は駒を打つ方が手堅い守りなのですが、27銀は34桂
銀を逃げても26歩があるので駒損になるやり取りです。
× 37銀打のほうがましですが
45歩の時に44銀を打てません。33同角成同桂44角69角48飛46歩同銀34桂
金銀4枚あっても先手玉が堅く見えないので難局です。
× 55銀は抑え込もうという手ですが
45歩同歩66桂
という筋があるので45歩は取れません。
64香
で攻め合うのですが、46歩48金引64銀同銀34桂37銀26香
いろいろ利かされて後手の寄せが速そうです。
△ 55香ならば52歩
利かしで角交換を避けているのですが、先手の角も働かないので得をしていない感じもします。
△ 59香は58歩同香52歩
飛車の横利きが止まるのです。
△ 57香52歩
の利かしならば少し得だという気がしますが、この後の手がどうか。(ここから後に述べる34銀が有力です。)
○ 35香は攻撃防御で
角交換を避けています。42角に31銀だと14桂
から25飛~15角で逃げられてしまうので
53銀のほうが正しいです。
清算してもらうと後手玉が薄くできます。14桂37銀25飛39玉15角64香
角をかわされても後手玉を薄くできるので十分に指せそうです。
○ 34銀も有効で
先手玉の囲いとしての堅さが上がっているわけでもないのですが、25歩をしっかり守れます。51角44角42飛53角成
52歩64香53歩63香成
食いついてしまえば大駒を捨てても良いのです。
× 24銀でも同じように見えるかもしれませんが
24同角同歩25歩37銀26桂
逆に角を切られて攻められてしまいます。後手の22飛が働くようになれば4枚の攻めで受けきれなくなります。
△ 74歩同歩
は飛車を攻め駒にしたことにはなりますが、7筋を継続して攻められないならば損をしているかもしれません。
△ 94歩同歩93歩同香
利かしは入りますが端を攻め続けられないので得なのかどうか。
× 他には76飛45歩
序盤のように石田流に組むのは間に合いません。後手ペースです。
☆ まとめ
相振り飛車は相居飛車に近い感覚なので、駒得でも攻められて劣勢になる場合が出現しやすいです。相手に攻められたら、受けきりをねらうか、攻め合いにするか、という方針(大局観ですね)を決めます。
問題図では寄せ合いの形になっていないのです。88角は使えそうですが、78飛89桂が攻撃に参加できていませんね。縦に攻め合って勝負するわけにいかないのです。後手のほうは左銀と香を攻め駒にしています。後は33角を攻めに使えれば十分な態勢になりそうでした。
35香や34銀は、攻撃防御というかB面攻撃というか、相手の攻め駒を攻める感じで、33角(や22飛)を責めることができました。
もう一つは45歩を先受けして37金寄というのが良い感じです。