第1問
仕掛けのチャンスです。
A 45歩 B 35歩 C 64歩
第2問
飛車を切った継続手は?
A 22角 B 26角 C 26角打
第3問
こんな攻め筋がありました。
A 22飛 B 61飛 C 64角
第4問
寄せの手筋です。
A 63銀 B 64銀 C 81銀
第5問
これで優勢です。
A 62金 B 71銀 C 42同竜
20190121今日の一手
9月30日の名南将棋大会から、SさんとAさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
先手の桂歩得で竜を作っていますから駒得です。
玉の堅さは後手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は81竜と持ち駒角銀桂で4枚。
後手の攻め駒は55角と持ち駒飛銀で3枚。
総合すれば先手有利です。
☆ 大局観として
先手は玉の堅さだけ劣っていますから、玉を固めるというのが普通の指し方です。駒得なので長引いても構いません。
後手の攻め駒は3枚なので受けずに寄せに出るというのもあります。先手の攻め駒は4枚あるので寄せのセオリーに従って考えていけばよいでしょう。
○ 実戦は46銀で
角取りになるので一番強い受け方です。しかし37歩成の時に同桂が悪手です。77角成
で困りました。落ち着いて45銀とか36歩とか36桂とか、後手の36桂を受けておけばまだ先は長かったのですが、45桂は攻防に見えたのです。けれど36桂に37玉48桂成では自信がなく、18玉39飛
で寄せ合いになります。53桂成に44馬
実は44馬では19飛成から詰んでいました。後手玉は馬を引いて詰めろが消えた、と思ったら42成桂同銀に24桂を打てば詰み筋が残っていたようです。しかし31金から追いかけても後手玉が詰まず、ドラマがありましたが、後手Aさんの勝ちで終わりました。
○ 先手有利なので強い受けでも大丈夫でしたが、49銀打とか
○ 39銀とか
銀を打っておく受けでも良いです。37歩成同銀36歩46銀が角当たりになりますから。
○ 角筋を受ける46歩
「は大駒は近づけて受けよ」ですし
○ 46角
と打つのでも良いでしょう。
△ 46桂は
打った桂が働かないのでやや劣ります。先手玉が堅くなったとは言いにくいです。
× 角筋をかわす18玉は15歩
後手の攻め駒が増えています。
○ 寄せ合いを考えてみましょう。直接王手の24桂や44桂は無効、33銀をねらって45桂
は両取りというか、53金もねらっています。37歩成同銀36歩46銀37銀
強攻されるのは気になるところですが、後手の攻め駒は3枚なので受けに余裕があります。37同桂同歩成同玉39飛38金19飛成53桂成
こうなれば33桂成よりは金を取ったほうが簡単です。後手玉は詰めろ、53同金でも詰みます。金を入手できれば詰みやすいですね。
後手は52金引と逃げても53歩
を打たれるので受けにくいのです。62金には51銀で間に合います。
44金とかわせば
ゼロ手で33銀をはがす計算です。33桂成同金ならば(いろいろありますが)72竜42桂53銀31銀51角
数の攻めが利きます。41飛にも52銀打で寄ります。
33桂成に同桂は21銀
22玉31角で簡単です。
33同玉だと31竜32飛22角24玉46銀
攻防で銀を打てば勝ちです。
△ 25桂と打つと
両取りではないので銀を逃げられるかもしれませんが、24銀には31銀
が厳しいです。
であれば24銀打33桂成同銀
桂と銀を交換して駒得の取引ですが、後手から37歩成同銀36桂という攻め筋ができてしまいました。46銀から受けるのでしょう。
× 42金を攻めるならば31銀
が手筋なのですが、41金と引かれると次の攻めが難しいです。65桂52金53歩62金
では厳しくなさそうですし
先ほどの45桂は44銀打
で粘られます。
○ この場合は51銀のほうが良さそうです。
やはり41金が気になりますが、72竜
52金引にも53歩が利きます。どう応じても51銀を活用できるので、42銀打ならば同銀成同銀65桂52金引53歩51金引52銀
しっかり守られても65桂の応援があるので大丈夫です。
△か○ 31角は
41金には53角成があるので金をかわす受けはできません。41銀と埋めるくらいで、42角成同銀引65桂
角を渡しても(少し損ですが)攻めが続けば問題ない局面です。
31角に69飛は怖いですが65桂
と寄せ合って1手勝ちになりそうです。53桂成が詰めろで、後手からの39銀18玉48銀成が詰めろではありませんから。
△ 51角と打っても同じようですが69飛に65桂
次の53桂成が詰めろにならないのです。なので69飛には49銀打とか受けて互角くらい。
○ 次は53金を攻める手で65桂
5枚目の攻め駒なので必然ではありませんが、左桂を使えるのは気持ちよいです。52金引には53歩がありますし、44金には53銀
と攻めればよいです。
△ 62銀として52金引
では銀当たりで忙しくしています。51銀成でまだ悪くもないのですが。
△ 角を使う86角は75銀で
わざわざ角銀交換する意味はないでしょう。交換して攻めても悪くはないですが。
△ 26角44金
角を打ったのが攻防になっている気もします。角切りでは早いので53歩~52歩成同金41銀ねらいか。
☆ まとめ
駒得で自玉が薄いのですから、何か守りの手を指しておけば無難です。形勢が良いので強い受け、角取りの46銀が良いのでしょう。ただし37歩成から乱されるので少し読んでおいた方が良いです。(実戦ではうっかり37同桂と取って負けにしてしまいました。)
他の受けでも良いです。
寄せ合いならば寄せのセオリーで考えればよいです。
王手が無効ならば、玉の近くの守備駒、33銀か42金取りになる手を考えます。小さい駒からということで45桂から考えるのでしょう。桂を渡すのが少し不安なので、詰めろくらいになる手を考えて寄せていきます。
受けて良し攻めて良しという局面だと、かえって悩んでしまうかもしれません。方針を決めて読みましょう。読みに自信がない時は受けてしまうほうが易しいですが、このあたりはあなたの棋風次第です。