第1問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/88/8fd664df00fc5387b368a5d32f2018e1.png)
ちょっと無理そうに見えるのですが、踏み込みました。
A 46銀 B 44歩 C 24歩
第2問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/ed/4747a88556403aa7e58db59d8d1f247e.png)
64角を避けて攻めます。
A 63成桂 B 48飛 C 24歩
第3問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/ed/9839da718b6dbd31d9bfabb7519c8178.png)
飛車は渡しても良いです。
A 44飛 B 28角 C 49飛
第4問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/e0/59b5da0a7d0eed0d94e9b5d61fdbc6b3.png)
切れないように攻めます。
A 53銀 B 55角 C 71角
第5問
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/5e/4cff5ce33f4263fd12a271e06d2be873.png)
31角でも勝ちそうですが。
A 61竜 B 98歩 C 69歩
20190113今日の一手
9月30日の名南将棋大会から、AさんとAさんの対局です。形勢判断と次の一手を考えてください。
一昨日の一手の回答
☆ 形勢判断をします。
角金交換で先手の駒損です。
玉の堅さは先手のほうが堅いです。
先手の攻め駒は28飛と持ち駒金銀で3枚。
後手の攻め駒は54角(は微妙なところですが)と持ち駒角銀で3枚。
総合すれば互角です。玉の堅さの差が大きいと見れば先手もちです。
☆ 大局観として
37銀73銀の同型矢倉にでてくる、角金交換でも棒銀(早繰り銀)で銀をさばいてどうかという変化の類型です。駒得よりも玉の堅さのほうが大事で、この場合の先手のほうが指せるとされています。この図では後手も1歩手持ちにしていますが、83角の働きが悪いから先手が指しやすいのだと思います。
さて先手の駒損は簡単に回復しなさそうですが、82飛83角の配置がわるいのでその手段があります。
攻め駒に注目すれば、先手はまだ3枚なのでもう1枚使って4枚で攻めるというのも自然でしょう。
もう一つ玉を固めて待つというのも有力です。
方針がわかれそうですが、どれを考えますか?
× 実戦は46歩でした。
55歩に45歩として、45同歩ならば37桂
と4枚目の攻め駒にしようという意味だと思います。
しかし45歩を取ってもらえなくて56歩35歩57歩成同金寄39角
先手玉が薄くなり、後手の83角が働き出したので後手もちです。この後の攻防は後手リードで進み、先手が互角に持ち込めそうなところもあったのですが、そのまま後手Aさんが押し切りました。
46歩~45歩と2手かけたのに取ってもらえないのでは緩手なのです。
× 先に37桂というのも
32金46歩36銀
ともたれられてもわかりませんし、
すぐに59角
とされるのも嫌なところです。48銀には27銀ですね。26銀か46銀では先手よしに見えません。
○ 15歩と端を攻めると
19香が4枚目の攻め駒になります。後手は手抜きにくく、15同歩13歩24銀12銀
銀を使って受けると、先手も銀を打ちこんで強襲です。12同香同歩成同玉84香
香を持てば田楽刺しがあります。22玉83香成同飛25歩13銀61角
角を持てば馬を作れる(殺されないように気をつけねばなりませんが)ので駒得になるのです。
○ 24歩と合わせると
24同歩に25歩同歩同飛24歩85飛
という筋が見えるかもしれません。これで71銀ねらい。しかし73桂84飛93銀
か93角か、後手に選択権がありますが、83飛成と切ることになります。83同飛61角82飛34角成33金23歩
飛車を切ったのに攻め駒が3枚のままでは今一つなのですが、形勢は互角くらいです。
手順が前後するかもしれませんが、24歩同歩15歩同歩25歩同歩15香
端も絡めて攻めることもできます。15同香25飛23歩15飛14歩同飛13歩18飛92角
やはり84香をねらって、角をかわされても先手の手番になり攻め駒が4枚です。12歩とか24歩同歩25歩同歩24歩とか、25銀とか、攻撃手段が増えて形勢は良くなっています。
2つ前の図で後手が15同香としないで14歩同香13歩としたら、24歩同歩25歩同歩24歩
32玉か33玉に12歩同香23銀としていく要領で攻め続けることができます。
○ 25銀と打つと
さばいた銀をもう一回打っても効果のないことが多いですが、後手は1,2筋が薄いのです。33銀ならば15歩同歩13歩
端を攻めます。
33金ならば24歩
で銀金の交換をねらうくらいでしょうか。すこしはっきりしないところがありますが、切れないようにゆっくり攻めていきます。
○ 25金でも
同じような意味ですが、33金には35歩同歩34歩43金35金
3筋を攻めやすいというのが利点です。
もっとも35歩には43銀
と埋められると34歩と取り込んでも効果が薄く、15歩と攻めるのでしょう。
△か○ 35歩もありそうで
今なら手抜きにくく、35同歩15歩同歩同香同香14金
24銀34銀33金24飛
飛車を切って強襲です。24同歩23銀打31玉33銀成同桂43金
この銀取りは受けにくく、41玉53金59飛34歩79銀98玉45桂71銀
というような寄せ合いが考えられます。この寄せ合いに自信があれば選ぶのですがどうでしょうか。
△ 71銀はいわゆるB面攻撃です。
52飛82金72角
というのがしぶとくて、角を取ってもだめなので91金に55歩
27銀をねらわれ、27香32金24歩同歩81金・・・というような展開です。
○ 78金と固めておくのは悪い手にはなりません。
まだ後手から早い手はないのです。24銀など補強されたら71銀
52飛82金72角91金86歩82銀成
今度は後手の55歩は怖くないから、角をいじめつつ駒得をねらえます。
後手は待つ手が難しくて、例えば61角でも71銀
が成立します。72飛には63金71飛53金同金62銀
があります。
☆ まとめ
問題図での形勢は互角に近いはずですが、少し動かしてみると先手のほうがよくなりやすいのです。相矢倉だと(攻めている側の)駒の損得の評価が小さく、攻め駒の数や玉の堅さの評価を大きく考えるべきなのでしょう。こういうのはその戦型ごとの違いだと思います。
王道の考え方は4枚目の攻め駒を作ることです。
29桂を使いたいですが、棒銀や早繰り銀と右桂の活用を両立させるのは結構難しいです。銀をさばくと右桂を跳ねても不安定になりやすいのでしょう。棒銀系の攻めには右香を使う、つまり端を絡めて攻めるのが継続手になりやすいです。
後手の82飛83角の悪形をねらうならば、十字飛車で85に飛車をもってくるか、香を手に入れて84香をねらうか、金銀を持っているので71銀をねらうか、というのが考えられます。こういうのは場合の好手ですね。