名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

第203回名南将棋大会(弐)速報

2019-11-23 | 名将会

今日は第203回名南将棋大会を開催しました。優勝者の速報です。

E級優勝

岡田仁さん

F級優勝

板倉考佑さん

G級優勝

若原達也さん

H級優勝

加藤了さん

I級優勝

山田信一さん

浜島益雄さん

沢田常夫さん

J級優勝

藤林義嗣さん

金田輝行さん

優勝された方々おめでとうございます。

参加された皆さんありがとうございました。

 

過去12回の優勝記録です。

拡大

 

 

*来週行うのは第203回名南将棋大会(壱)です。こまごま将棋案内にミスプリントがありますのでご注意ください。

 

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大山将棋問題集20191123

2019-11-23 | 大山将棋研究

後手番大山先生の手を考えます。

第1問

 

銀取りですが。

A 55銀  B 23飛  C 86桂

 

第2問

 

どうやっても寄りそうです。まぎれの少ない手順を考えましょう。

A 57角  B 68歩  C 69角

 

 

 

 

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大山将棋研究(1416);四間飛車に中央位取り(米長邦雄)

2019-11-23 | 大山将棋研究

今日の棋譜20191123

昭和45年11月、米長邦雄先生と第20回NHK杯です。

大山先生の四間飛車です。

米長先生は玉頭位取り。

44銀型には48飛までがセットで

ここで56歩を打てるようにしておくのです。

大山先生は石田流を目指すのですが

53銀~54銀というのが危なくて、すんなり34飛とできないのでは作戦負けか。ここから米長先生が動きます。

24歩同歩28飛34飛に65歩、これがあるのです。角交換は先手が指しやすいので

33桂64歩25歩、ここまでは仕方ないとして、64歩の取り込みは大きいので66銀~66銀右など銀をぶつけていけば先手が指しやすいはず。

米長先生はつい25飛同桂22角成。早指しですし、勢いだけで進めてしまいました。

香桂を取り合って、19香は取られる駒で25桂は取られない駒、この差は大きいです。後手有利になっていきます。

23馬~55歩。取れば22馬ですね。

37桂成に(ここでもつい)13角を打ったのは悪手です。21飛に24歩とするくらいならば、黙って24歩のほうが良いわけで

飛で馬を取られて55銀。これは受からないです。

馬を使っても86桂に金は逃げにくく(でも87金か?)

45馬に78桂成同金66歩。勝負手としては55馬67歩成同銀ですが、後手玉は74桂同歩63歩成に73桂打とすれば詰み筋がありません。

66同銀として清算、角を打たれると

香銀を打っても

あっさり69竜から駒を取られて敗勢です。

ここで攻防に88飛を打ったのですが

(ほかの手でも後手勝ちですが)88同竜。同銀は66角成、同玉は89飛~66角成、これで投了です。

 

持ち時間が短いとある程度は勢いで指すものですが、米長先生の空回りで、この将棋は凡局です。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1970/11/23
手合割:平手  
先手:米長邦雄7段
後手:大山名人
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4二飛(82)
9 6八玉(59)
10 6二玉(51)
11 7八玉(68)
12 7二玉(62)
13 6八銀(79)
14 8二玉(72)
15 9六歩(97)
16 9四歩(93)
17 7五歩(76)
18 4三銀(32)
19 5七銀(48)
20 7二銀(71)
21 7七銀(68)
22 4五歩(44)
23 5八金(49)
24 4四銀(43)
25 6六歩(67)
26 5四歩(53)
27 4八飛(28)
28 6四歩(63)
29 7六銀(77)
30 5二金(41)
31 8六歩(87)
32 5五歩(54)
33 同 歩(56)
34 同 銀(44)
35 5六歩打
36 4四銀(55)
37 8五歩(86)
38 3五歩(34)
39 7七角(88)
40 3二飛(42)
41 3八飛(48)
42 5三銀(44)
43 8八玉(78)
44 5四銀(53)
45 7八金(69)
46 1四歩(13)
47 2五歩(26)
48 1三香(11)
49 6七金(58)
50 1五歩(14)
51 2四歩(25)
52 同 歩(23)
53 2八飛(38)
54 3四飛(32)
55 6五歩(66)
56 3三桂(21)
57 6四歩(65)
58 2五歩(24)
59 同 飛(28)
60 同 桂(33)
61 2二角成(77)
62 2八飛打
63 1三馬(22)
64 2九飛成(28)
65 2三馬(13)
66 3一飛(34)
67 5五歩(56)
68 3七桂成(25)
69 1三角打
70 2一飛(31)
71 2四歩打
72 2三飛(21)
73 同 歩成(24)
74 5五銀(54)
75 3五角成(13)
76 8六桂打
77 4五馬(35)
78 7八桂成(86)
79 同 玉(88)
80 6六歩打
81 同 銀(57)
82 同 銀(55)
83 同 金(67)
84 5七角打
85 6八香打
86 5八金打
87 7七銀打
88 6九龍(29)
89 8七玉(78)
90 6八金(58)
91 8四歩(85)
92 7八銀打
93 9七玉(87)
94 8九龍(69)
95 8八飛打
96 同 龍(89)
97 投了
まで96手で後手の勝ち

 

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20191123今日の一手(その953);勢力争い

2019-11-23 | 今日の一手

20191123今日の一手

 

3月の東海団体リーグ戦から、私の将棋です。形勢判断と次の一手を考えてください。

 

 

一昨日の一手の回答

☆ 形勢判断をします。

先手の2歩損ですが持ち歩があるので損得なしと見ます。

玉の堅さは先手のほうが堅いですが、後手は一路深いです。

先手の攻め駒は持ち駒桂1枚

後手の攻め駒は55桂1枚。

 

総合すれば互角です。

 

☆ 大局観として

少し前はこういう図で

55歩と65歩、2つの位を保って作戦勝ちだったのですが、問題図では位を失ってしまい、形勢は互角くらい。ちょっと失敗したわけです。

46角の王手に55桂で止められました。67金66銀が当たっていますが、角筋が生きているうちは66銀取りだけです。46角の利きを生かしつつ、64桂のふんどしで金を削れば少し良くなるかというのが希望です。

駒の損得も大事ですが、厚みの戦いなので中央の勢力にも注目します。駒得でも中央を押さえられると面白くないわけです。

59飛は攻めに使うのはまだまだ先でしょうから、46角56銀66銀77桂と持ち駒桂を使って攻めたいです。

 

☆ 簡単なまとめ

多少の駒損にかまわず55同銀左

邪魔な55桂を取り切ってしまう方がわかりやすいです。

そのあとは55同歩に64桂

ここまで読めれば(これで良いとわかれば)有利になりそうです。

 

 

× 実戦では57銀と引いて63金左

63金左では73角でもよさそうで、64桂の傷を消されます。ここで55銀同歩同角64銀とするのは

駒損ですし、後手の65歩が位になっているので面白くありません。

 

大した手もないので実戦ではまぎれたらいいなあと14歩としたのですが73桂

端にかまってもらえるわけもなく、67金をはがされるので駒損です。

両取りも打たれて

無理矢理攻めているものの角損ですから良いわけがありません。この将棋を逆転できたのは幸いでした。

 

 

○ 結局は後手の55桂が邪魔なわけですから、55銀左

銀取りを避けて桂を取っておくのが良さそうに思えます。55同歩に同銀45歩28角27銀

これでは失敗、55銀の形が重いです。

 

55同角にして

73角64桂63金左72桂成同銀73角成同桂55桂

勢いよく攻めていますが、後手から66桂、66銀、64桂などもあるので互角くらいです。

 

上の図が不満に思えば55同角ではなく64桂

56銀はまだ取られません。63金左72桂成同銀55銀

この方が攻めやすい、というのは中央の勢力が負けていないからです。

 

後手は64桂に63金右もあって

52桂成同銀には65桂か。

53歩を見ています。64歩に53歩61銀55角

後手の反撃が止まったところで52金を見て十分です。

 

 

○か△ 55銀直だと

66歩と取られますが同銀が王手で64歩

64桂と打たれるのを消されたら、56桂63金65歩と攻めるか

64同角から

73角同角成同桂(73同金は65桂がある)64桂

根を取り返して悪くはありません。後手の65歩が消えていますから。

 

73角ではなく73銀と埋めても37角

後手に攻撃力がないのでゆっくり攻めれば良いでしょう。

 

ということでここでも55銀直に同歩でしょうか。

65銀(これは55同銀左からでもできるので、選択肢のある55同銀左のほうが優るか)に63歩ならば66桂

63歩ではなく73角ならば64桂

63金右52桂成同銀64歩

先手からの攻めは続きます。64同金同銀同角54金63銀55金

という調子で、後手の55歩や65歩を消去しつつ、駒得になれば十分です。

 

 

△ 65銀右は

64歩(銀ばさみで64桂も消す)55銀

45歩37角65歩でも44歩

55歩43歩成同飛64桂

駒損は消えるのですが、後手の55歩と65歩が残っているので先手よしとは言えません。

 

65銀右に73角ならば

55銀同歩64桂

これはまあまあ戦えそうです。

 

 

△65銀直も

64歩か73角に55銀とするので、その前にやった65銀右と同じことになりそうです。

 

 

△か× 64桂は

66歩72桂成同銀66金63金

わずかに駒得ですが、55桂が目障りです。といって55銀同歩の後が厳しくなく、ちょっと失敗している感じがします。

 

 

△か× 65桂は

64歩に55銀左同歩同角

63金左37角54歩

桂はただで取られにくいですが、73桂同桂成同角の形を想定しても、先手の攻めは続けにくく、後手から55桂と打たれる、銀桂交換の駒損、では自信がありません。

 

 

× 他には53歩

53同金ならば65桂ですが、66歩52歩成67歩成

先に王手が入り、明らかな駒損です。

 

 

☆ まとめ

厚みの将棋では多少の駒損(銀桂交換など1対1で)は問題にならず、盤上の駒の価値が高くなります。問題図では

後手の55桂65歩はないほうがうれしいわけです。ですから55銀左が第一候補。

その他には55銀直、65銀右、65銀左を検討します。

私が指した57銀は駒損を避けてはいますが、その2つの駒を残す悪い手だったというわけです。

あとは駒損を64桂の両取りでカバーできるように、そのあとの手を組み立てます。角銀銀の働きが良いので、中央の戦いは優位に進めやすいのでした。

 

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