名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

第204回名南将棋大会(壱)速報

2019-11-30 | 名将会

今日は第204回名南将棋大会(壱)を開催しました。優勝者の速報です。

珍しい4クラス1人ずつの優勝なのですが、A級D級は3勝1敗が1人だけというラッキーな優勝で賞金4000円です。

A級優勝

白井亮太郎さん

B級優勝

成田広文さん

C級優勝

太田暖乃さん

D級優勝

瀧本洋満さん

優勝おめでとうございます。

参加していただいた皆様、ありがとうございました。

 

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大山将棋問題集20191130

2019-11-30 | 大山将棋研究

 

先手番中原先生の手を考えます。

第1問

 

これが本筋なのですね。

A 37歩  B 34歩  C 55歩

 

第2問

 

32飛(42から)で後手陣に隙ができていました。

A 27飛  B 55歩  C 55銀

 

第3問

 

この62桂が敗着になるのでしょう。

A 31飛成  B 54桂  C 64歩

 

第4問

 

まだ難しそうなのですが。

A 32飛成  B 62同飛成  C 75桂

 

 

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大山将棋研究(1423);四間飛車穴熊に左46銀急戦(中原誠)

2019-11-30 | 大山将棋研究

今日の棋譜20191130

昭和46年1月、中原誠先生と第17期棋聖戦第3局です。

大山先生の四間飛車です。

急戦が見えているのに穴熊にしてしまいました。

中原先生は左46銀の急戦を選びました。一番足が早いでしょう。

34歩同銀38飛には45歩が普通ですが、大山先生は25銀の変化球。居飛車を持つと攻め方に悩みますが、振り飛車から見ると銀を使うのに苦労します。

44角には36歩で

角交換から角を打ち込めば

馬ができるので先手が指しやすいでしょう。

中原先生はどうやって飛銀を使うかに注目していましたが、歩を合わせるのですね。37同歩成同桂34銀24飛23歩26飛となれば成功です。

大山先生は44角77桂と45歩57銀引を利かせてから37歩成。

本当は36歩ではなく26銀しかないのだと思いますが、部分的には歩を打って銀を取らせるのは手筋です。

でも と金を作れず駒損、銀はさばいたけれど29桂をさばかれた、というこの図は先手有利です。

中原先生に強烈な手がありました。大山先生が気づいていたかどうかはわかりませんが、55に銀を打ちます。55同歩とも55同角とも取れず

62角に54銀同金同馬。飛当たりですし、先手有利が広がります。

大山先生は飛当たりでも37歩成から攻めるのですが、飛に逃げられて、36飛では面白くないと

銀金と飛の取り合いはどちらが良いか。後手から見て飛銀交換で馬を作られて駒損、後手玉のほうが堅いというか深くて、攻め駒は4対3、実は形勢は互角か後手もちです。中原先生がの応対がまずいとすれば、飛の取り合いに応じるか、48成桂を同銀でさばき合うべきだったかということなのですが。端攻めがあるので寄せ合いで先手勝ちを目指す方が良かったのかもしれません。

大山先生は角も使えて

角を切って攻めていきます。攻め駒の数は十分。中原先生は受けは無いので、金をかわして小駒の攻めを遅らせ、寄せ合い勝ちに持ち込めるかどうか。

飛を打って端攻めもあれば簡単なのですが、ここでは先手玉は端から上に逃げて手を稼ぐしかないところです。二枚飛車で攻めるのには手数がかかりますから後手有利に見えてきました。

大山先生は大事を取って62桂を打ったのだと思いますが、すぐに72飛成同銀で詰まないから31飛成とされた後で何か受ければよいです。つまり78金97玉77金~84桂で詰めろの3手すき、後手玉は31飛成~72飛成で詰めろの3手すき、寄せ合いは後手勝ちだし、62桂など埋めておけば後手玉は手が延びます。

桂を打ったので64歩同歩63歩。

互いに1手分進めて、後手玉は72と で詰めろの2手すきです。先手玉は

84桂が詰めろ、85角は詰めろ逃れ、そこで後手が桂を持っていれば74桂とできました。先に62桂を打って取られているので詰めろが続かず、62と を払います。この図の先手玉が22馬の利きもあって詰みにくい、というのがミソです。

中原先生は飛を渡してもよいから62同飛成同金71銀で詰めろ。

72飛の受けに75桂も利きました。82銀打に

同銀成同飛71銀で詰めろ。

72金に31飛成で詰めろ。85角まで詰みに役立っています。ここで投了でした。

 

振り飛車穴熊に居飛車急戦というのは有力で、穴熊を囲う前に攻めることができます。受けもどこか手抜いていることが多く、居飛車の仕掛けが十分になりやすいです。中原先生有利から自然に進めたつもりが、実は後手有利になっていたというのが穴熊の怖いところです。飛の取り合いから寄せ合って勝ちを目指すのが正解でした。

大山先生は終盤では逆転していたのだと思いますが、もうすぐ48歳になる年てす。終盤の正確な読みは衰えていますから穴熊に手を出してしまったというのは失敗なのでしょう。

棋聖はストレートで失って、無敵の時代が急に終わろうとしています。

 

#KIF version=2.0 encoding=Shift_JIS
# ---- Kifu for Windows V7 V7.41 棋譜ファイル ----
開始日時:1971/01/12
手合割:平手  
先手:中原誠十段
後手:大山棋聖
手数----指手--
1 7六歩(77)
2 3四歩(33)
3 2六歩(27)
4 4四歩(43)
5 4八銀(39)
6 3二銀(31)
7 5六歩(57)
8 4三銀(32)
9 6八玉(59)
10 4二飛(82)
11 7八玉(68)
12 6二玉(51)
13 9六歩(97)
14 7二玉(62)
15 6八銀(79)
16 8二玉(72)
17 5八金(49)
18 5二金(41)
19 5七銀(68)
20 9二香(91)
21 3六歩(37)
22 9一玉(82)
23 2五歩(26)
24 3三角(22)
25 4六銀(57)
26 7二金(61)
27 3五歩(36)
28 3二飛(42)
29 3四歩(35)
30 同 銀(43)
31 3八飛(28)
32 2五銀(34)
33 4四角(88)
34 3六歩打
35 3三角成(44)
36 同 桂(21)
37 2一角打
38 4二飛(32)
39 6五角成(21)
40 4三金(52)
41 2八飛(38)
42 2四歩(23)
43 9五歩(96)
44 5四歩(53)
45 3七歩打
46 4四角打
47 7七桂(89)
48 4五歩打
49 5七銀(46)
50 3七歩成(36)
51 同 桂(29)
52 3六歩打
53 2五桂(37)
54 同 桂(33)
55 3八歩打
56 3二飛(42)
57 5五銀打
58 6二角(44)
59 5四銀(55)
60 同 金(43)
61 同 馬(65)
62 3七歩成(36)
63 同 歩(38)
64 同 桂成(25)
65 2四飛(28)
66 4八成桂(37)
67 3二馬(54)
68 5八成桂(48)
69 同 金(69)
70 4九銀打
71 6八金(58)
72 3五角(62)
73 3四飛(24)
74 5七角成(35)
75 同 金(68)
76 4八銀打
77 6六金(57)
78 5七銀(48)
79 6五金(66)
80 5八銀成(49)
81 8八玉(78)
82 6八成銀(58)
83 4二飛打
84 6七成銀(68)
85 2二馬(32)
86 6二桂打
87 6四歩打
88 同 歩(63)
89 6三歩打
90 7八金打
91 9七玉(88)
92 7七成銀(67)
93 6二歩成(63)
94 8四桂打
95 8五角打
96 6二銀(71)
97 同 飛成(42)
98 同 金(72)
99 7一銀打
100 7二飛打
101 7五桂打
102 8二銀打
103 同 銀成(71)
104 同 飛(72)
105 7一銀打
106 7二金(62)
107 3一飛成(34)
108 投了
まで107手で先手の勝ち

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