名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

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SS1-13 角道オープン四間飛車(6)

2023-08-10 | 基本定跡の研究

角交換四間飛車の続きで、今までは先手が矢倉、あるいは玉頭位取りにという流れでしたが、

77銀ではなくて、96歩94歩86歩とするのもあります。銀冠を目指しているのです。

82玉には46歩を突くことができるというのは、77銀の時と同じです。44歩47銀45歩同歩同飛には36角があるのでしたね。なので72銀47銀24歩36歩22飛37桂と進んで

77銀の形では37桂を跳ねにくかったのですが、この場合は跳ねやすいというのが違いです。52金左87銀44銀77角

理由は後手がどのタイミングで44銀と出ても77角と打ちやすいから。このラインの角打ちが安定しているというのが利点です。35歩には45歩と突けば良いでしょう。54歩くらいですが、88玉74歩78金84歩

とりあえずは銀冠に組んでおいて、25歩同歩45歩と仕掛けます。

33銀に25飛とぶつけると同飛同桂が銀取りになります。なので24歩29飛

先手の作戦勝ちですが、評価値は+410、すでに先手有利の範囲です。先手のねらいを示すと、(35歩同歩34歩があるので)23飛の受けに56歩83銀66角73桂

85歩を攻めると見せて、後手の陣形が乱れたところで、35歩同歩34歩22銀44歩

44同歩同角~35角あるいは65歩57角44歩35角として気持ちよい攻めが続くでしょう。

後手としては45歩の時に33銀ではなくて55銀とするのが勝負手です。

56歩26歩55歩27歩成

銀を捨てて と金を作ってどうか。54歩が利いて、26飛29飛

37桂を取るのも簡単ではないです。28歩39飛37と同飛73角とするくらいです。

ここは27歩を打つのも打たないのもあります。27歩24飛39飛27飛成11角成29歩成59飛

この図の評価値は+574の先手有利。37角成には38銀打。駒得しているから二枚替えされても問題がないのです。38同馬同竜66馬という進行、あるいは単に19角成66馬という進行でも5筋突破や8筋からの攻めが残ります。

どうやら77銀型よりも、銀冠を目指す方が良い形みたいですね。

 

 

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