先手が穴熊で68金右の形を作ると面倒ごとが多いということはわかりました。解決策は案外に簡単で
58金右を保留して、59金~69金右~78金右とすれば良いのです。初期の居飛車穴熊と同じで、温故知新です。
とりあえずここまで組むことはできるでしょう。仕掛けたらどうなるかなのですが、25桂に15角ならば16歩
26角28飛37角成33桂成
33同桂23飛成は33桂を守りにくいので、28馬42成桂、飛の取り合いはまずまずです。
よって後手は15角とせずに、24角16歩14歩
先手は45歩とは仕掛けられませんね。57の地点を守る必要があります。47飛だけで済むかどうかですが、
後手は65銀とは動かず(65同銀同歩56歩は互角)、85歩は突きたくないけれど、先手の銀冠穴熊への組み換えを拒否しておきます。この図の評価値は+108、先手ペースではあるのですが、仕掛けにくいです。(手待ちをするのが最善としての評価値が+108) 45歩同銀同銀同歩17飛46歩33銀
33同桂同桂成45飛34成桂65桂
22角成ならば角取りを無視して47歩成24成桂58と・・・と攻められます。24成桂77桂成同桂24歩の取り合いが少し優るようですが、
評価値は+107の互角です。23角があるから悪くないのですが、42飛43歩22飛41角成21飛32馬81飛42歩成84銀打
こんな進行で形勢は互角です。
先手が仕掛けないで待っていて、後手から動いてもらう方が(それに対応するだけで)評価値は高くなります。逆に先手四間飛車相手ならば、何もせずに千日手ねらいというのはあり得るかなあというくらいです。
堅い穴熊を目指しても先手有利にはなりにくいのでした。