次に調べるのは
後手が美濃囲いの前に35歩を突く形です。この系統は3→4→3戦法といわれるのですが、島朗先生の「島ノート 振り飛車編」という古い本に出ています。(力戦振り飛車の本で面白いですよ。) 名前の由来は
最初に35歩を突いて、石田流を見せ
25歩に32飛22角成同銀65角・・・という面倒な変化を避けて、四間飛車の42飛を選ぶ、玉を囲ったあとで32飛とするから、3・4・3戦法(矢印が面倒なので「・」で書くことも多い) ということからです。
その亜流なわけですが、意味は同じです。升田式石田流をご存じならば、25歩32飛24歩同歩同飛
88角成同銀22飛23歩12飛
ここは22角と攻めると、32金31角成同金22銀55角
31銀不成33角打
後手有利になるというのが基本の変化です。後手は飛の動きで1手損しているのですが、結論は変わりません。
戻って
22角は失敗なので、77銀32金46歩22歩
22同歩成同飛は後手良しですが、AIによると28飛23歩47銀42銀36歩
1歩損でも持ち歩ができれば悪くないそうです。評価値では+200ほどなので、無理して24歩から攻めるほどの価値はないですが。
この3→4→3戦法(3・4・3戦法、あるいは3が後回しなので4・3戦法)は升田式石田流に移行します。手損ではあるのですが、先手升田式石田流の手損しない形にも流用できますから。少し詳しく調べてみましょう。