名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS1-13 角道オープン四間飛車(11)

2023-08-15 | 基本定跡の研究

後手が33角とするのではなくて、88角成とすれば

最初にやった角交換四間飛車に近づきます。88同銀ならば、先に美濃囲いに入っているので、先手が46歩~47銀型にしにくいというのが後手の主張です。(24歩同歩同飛に対応できないといけませんが。) 代わりに88同玉があって、32銀78銀33銀22飛

先手は左美濃に囲いやすいです。46歩44銀36歩35歩

前にやった形では、35同歩に64角があるから・・・というAIの指摘がありましたが、今回は47金と受けて

問題がないですって。35銀66歩

左美濃ができているので、46銀65歩55角56金は先手有利です。54歩65歩53角ではパッとしません。なので後手は64角を打たずに、35同銀66角のコースになり

44角同角同銀96歩94歩86歩84歩87銀83銀

互いに銀冠を合わせ、78金72金47銀32飛

後手はちょっかいを出して36歩を打たせて22飛と戻り、37桂74歩29飛54歩56歩52金

こんなところでしょうか。ここから66歩62金左45歩53銀65歩と進んで(おそらく実戦例があった)

この図の評価値は+117、これは最後のところで下がっているのです。少し戻して

この図からの最善手は66歩ではなくて66角なのです。62金左45歩33銀35歩の時に36歩があるので

話は簡単ではないのですが、36同銀38角59飛56角成47金

と進んで馬は消せます。66馬同歩の局面で評価値は+316の先手有利。1歩損でも後手は54飛を防ぎにくそうです。駒の働きが違うのでした。

というのが実戦例とその修正ですが、他の形に比べて先手が指しやすい感じがします。後手から角交換するならば、88同玉とは取らせたくないというのはわかります。

 

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