今度は後手の趣向で
56歩(良い手ではない)に35歩、これもAIによると良い手ではないようです。昨日やった88角成が正しい。後手の意図としては、3-4-3戦法のような石田流への組み換えなのですが。先手の66歩が平凡な好手。後手は33角ではつまらないので、64歩57銀(先に24歩でも良い)62飛
石田流への組み換え(32飛~34飛)は間に合わないので、6筋に転戦するのですが。24歩同歩同飛32金
2筋は金で受けるしかない、というのがちょっとつらいです。58金右65歩同歩同飛
65同飛のところで23歩を打てば、28飛65飛22角成同銀41角で馬を作る変化になります(先手有利)。AIによると、この図の最善手は66歩ではないというのですが、66歩62飛77角23歩28飛64飛
やっと後手の意図が見えてきましたね。86角24飛25歩54飛
それにしてもずいぶん遠回りをしているのですが、67金42銀46銀34飛
この図から平凡に進めて
この図まで至れば評価値は+132で後手の理想になったというわけです。先手が悪いわけでもないですが。
ちょっと戻って
この図からは68角36歩同歩同飛37歩34飛
後手に3筋の歩を交換させる方が良いみたいです。後手から65歩55歩66歩同金~65歩の形は歓迎で、88玉と囲いなさいというのが怖い感じはしますが、評価値では+283で先手の作戦勝ちです。後手は石田流の形を保てないのです。
もっと戻って
ここでの最善手は66歩ではなく、77桂62飛65歩。
23歩26飛64歩には36歩と返して
65歩35歩の図は
評価値では+343の先手有利。石田流さえ阻止できれば、先手がかなり指しやすいようです。
なのでまとめとして最初の図
先手の56歩は損な手ですが、後手の35歩はさらに損をする手だということですね。将棋は後から悪い手を指したほうが形勢を損ねるということがあります。