3・4・3戦法の続きで
44銀と出る形です。升田幸三先生もここにたどり着いていました。ねらいとしては55銀と出て、先手に56角を打たせない意味です。56歩を突かせて64に銀を引いていましたね。(それでも仕掛けに苦労していたのですが。) AIに聞くと、すぐに56角33飛66歩
筋違い角を打ってしまうのが簡明だと言います。気になるのは55銀67角84角ですが
ここは65歩もあるけれど、24歩同歩同飛23歩28飛66銀同銀同角
77桂44角58金上66銀
56角77銀成同金85桂88銀
77桂成同銀55金67角66金
66同銀同角77銀69銀88玉58銀不成同飛44角68金(埋めた)、
こんな進行です。後手からかなり攻められたものの、攻め駒は2枚だけ。先手玉が安定すれば25桂で駒得になるでしょう。評価値は+371の先手有利です。
戻って
55銀を無理だとすれば54歩24歩同歩同飛23歩28飛
55銀67角74歩には24歩
24同歩同飛23歩54飛で先手有利です。とすれば後手は74歩を突けず、55銀は64に引いて持久戦ですが
先手も玉を深く囲って金を寄せておきます。83銀に17桂が良い手のようで、72金24歩同歩同飛23歩34飛
飛交換は先手良しの形にしておいてぶつけます。この図は後手の43角がしぶとい(他は先手有利)のですが、それでも評価値は+247の先手良しです。人間の目で見ても指しやすさがわかります。