3・4・3戦法(あるいは4・3戦法)の続きです。
24歩からの開戦は無理でしたから、42銀と引いて固めてみます。58金右44歩56角
やはりこの筋違い角が急所のようです。33飛24歩同歩同飛は先手良し。45歩同角44飛のほうが軽いですが、とりあえず66歩を突いておきます。
43銀67角54銀15歩64歩14歩
1筋攻めを絡めて先手から開戦することはできます。14同歩12歩同香24歩同飛同飛同歩12角成
この図の評価値は+210で先手ペース、でもちょっともったいない感じがします。
一度は88玉として角の可動域を広げておき、33金48飛74歩56銀42飛45銀
右銀をさばくほうが良さそうです。銀交換してもらえると攻め筋が広がるので、63銀引34銀44金24歩同歩28飛
後手の応手はこれ一つではないのですが、先手ペースで進みます。この図の評価値は+270で有利までもう少し。(先手玉がすそ空きなので飛のさばきあいではまずいですが、)一方的に先手の飛だけさばけそうです。
後手の別の指し方は
51銀と玉を固める手があります。アマチュア強豪の加藤光成さんが得意にしていて、先手を持った私はどう指して良いやらわからなかったのですが、AIに聞いてみましょう。
後手は左銀を71に引き付けて穴熊を目指します。左側は軽くさばこうというのですが。67角54飛56銀
やはり自陣角を打って、後手の飛をねらうのが良いと。91玉45銀64飛34銀
ここまで進めば評価値は+457の先手有利です。
後手としてはこういう順を避けるために左桂を跳ねることはできるのですが
67角44飛36歩同歩同飛
今度は桂頭をねらわれてしまいます。評価値は+520の先手有利。
3・4・3戦法のような升田式石田流の系統は、居飛車の筋違い自陣角が脅威になります。