名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS1-13 角道オープン四間飛車(12)

2023-08-16 | 基本定跡の研究

角道オープン四間飛車の続き、次に調べるのは58金右ではなくて36歩と突く形です。

意味合いは3-4-3戦法のような石田流への変化を消すことでしょうか。ちょっと攻撃的です。これでも33角とされたら同角成同桂

桂頭を攻めることは出来そうですが、後手から55角があるので合流することはないでしょう。(88銀22飛46歩・・・と進めることはできます。) 56歩を突くのは流れですが、22飛57銀42銀46銀

もう桂頭を攻める手が見えますね。44歩77角43銀35歩

これにて先手良し、とされているようなのですが。AIに聞くと、35同歩同銀45桂46銀21飛

この図の評価値は+68しかありません。かなりまぎれているみたいですね。45銀同歩33桂とやっても後手に駒を渡す(さばかれる)だけです。

戻ってAIに聞くと、

56歩22飛までは良いのですが、57銀ではなくて77角

早めに自陣角を打ちなさいと。ここでは44角同角同歩43角は先手有利になります。42銀57銀21飛58金右

後手に44歩を突かせないのが正しいようです。54歩46銀32金

後手からは39角38飛84角成はあるのですが、3筋攻めが厳しくなるのです。ここは1手待つのですが88玉がベターだと。意味合いは62角の受けには左美濃に組み替えるよ、ということのようです。53銀に35歩と開戦します。

35同歩同銀は先手十分として良いのでしょうが、AIの示す最善手は55歩です。

34歩56歩33歩成同金

33同角成は金桂得なのですが(歩切れで馬あり)、31飛(32金は同飛同馬55角なので)43馬35飛53馬39飛成52金71銀・・・結構難しいのです。なので45桂44銀33桂不成同銀32金

先手は歩切れなばかりに苦労しています。51飛33角成57歩成

51馬同金54飛61金57金

ここまで手を尽くして評価値は+204、ちょっと割に合いませんが、局面が落ち着けば駒得が大きいです。

58金右ではなくて36歩の形は、

結構指されていたようですが、さばきの得意な振り飛車党には苦労が多い感じはします。

コメント
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