名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS1-13 角道オープン四間飛車(13)

2023-08-17 | 基本定跡の研究

後手が33角ではなくて88角成とする形を見てみます。

88同玉は55角が王手飛車なので、88同銀の一手。よって角交換四間飛車に合流すると片付けても良いのですが、22銀に24歩同歩同飛

手順が異なる(後手が美濃囲いを作っている)ために、別の変化が生じています。この時に32金ではなくて31金28飛33銀

とする形を見たことがあるでしょうか。23飛成は24歩から竜を殺されます。なお28飛ではなくて37桂としておくのもあります。22飛23歩32飛がAIの示す後手の最善で

評価値は+231、3筋の反撃含みでちょっと難しいです。

戻って

24歩22歩を利かして、58金右44歩37桂

この図の評価値は+173ほどで、後手は32金から駒組に戻ります。でも45歩を突く実戦例があって、25飛32金45桂44銀・・・と進んだのですが。AIに聞くと、45歩には23歩成同歩同飛成で先手有利だと。

22飛同竜同銀43角

この図の評価値は+543、はっきり先手有利です。先手陣は飛角を打ちこまれても19香を取られるだけ。馬を作り右桂を跳ねて飛を打ち込めば寄せが見えてきます。

というような変化があるのですが、評価値で見てみると、先手が2筋突破を考えるのは得策ではないようです。手順前後を許して、角交換四間飛車に準じた指し方をすべきなのでした。

コメント
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