名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

SS1-13 角道オープン四間飛車(30)

2023-09-03 | 基本定跡の研究

32銀型の対策としては

25歩でも56歩でもなくて、58金右と様子を見ます。45歩ならば36歩(46歩同歩同飛に55角があるから)33銀25歩

46歩同歩同飛と交換してきたら、ありがたく47銀42飛46歩

高く受けておきます。通常47銀型で4筋の歩を交換されるのは先手の作戦負けになる恐れがあるのですが、この場合はさらに2手得しているのが大きいです。ここで64角37角の打ち合いは、64角のほうが不安定です。なので52金左37桂22飛

後手は4筋から攻める手が無いので向い飛車に転じます。本には45桂44銀66角

43歩の受けに53桂成同金45歩以下先手有利になる変化が載っているのですが、ここは55角同角同銀が正しい応手です。

おそらく56歩44銀66角で先手の1手得になるから、と考えられたのでしょうが、56歩には37角が成立します。

これは後手ペース。

AIに聞くと、先手としてはこの図から

45桂44銀29飛64歩86銀

端攻めを見るのがAIの好みです。84歩77桂74歩66角43金56銀

すぐに攻めるのも悪くはありませんが、これくらいまで力をためておきます。84角、55銀同銀同角~64角の筋、44角同金53桂成の筋も含みにしておいて、38角89飛27角成と馬を作られたところで95歩同歩同銀

端を破れば先手有利が確定します。後手に角を使わせたので、端の反撃が弱いという意味合いです。

今日の変化は先手にとって都合が良さそうな形になりましたが、後手の32銀型は何とでもなります。

コメント
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