名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
みなさんの棋力向上のための記事を毎日投稿しています。

SS1-13 角道オープン四間飛車(34)

2023-09-07 | 基本定跡の研究

今日からはまた別のテーマで

角交換四間飛車のほうが穴熊を選択したらどうか。ここからは駒組の構想ですが、

後手に端を受けられると評価値は+280(ほぼ先手有利)から+240くらいに下がります。

またこの36歩も評価値は+240から+160くらいに下がります。つまりAIは、端の位を取り、玉を固めて待つほうが良いというのです。本に出ているのは

この図の44銀と出る形。(AIは45桂~29飛と待つ方を勧めます。) 45歩55銀65歩73角

55銀は簡単には死ななくて、本には56歩に66銀の変化を書いているのですが、56歩には同銀同銀37角成18飛62金寄47金73馬

この図の評価値は+102の互角です。桂歩と銀の交換で馬を作られているのは駒損、指し手も難しいです。

本に書いてある変化をなぞると、56歩には66銀のほうで

66同銀37角成

ここは55角同馬同銀54歩、それに54同銀62桂66角・・・か、46銀引66桂77角・・・か、もあります。ここで29飛とは指しにくいですが、47馬同金38銀55角・・・もあります。18飛はそれに比べて劣る指し手で、24歩28角

27馬55角33桂打28飛同馬同角と進んで先手有利になるのですが、ここはAIによるとあっさり28同馬同飛25歩

評価値は-135の後手ペースです。

新しい形で、指し方も手探りの時代に書かれた定跡書には間違いが多いです。疑ってかかれば棋力向上につながると思って読みましょう。私が子供のころは(田舎で対局相手に恵まれなかったので)、そういう訓練をしていました。

コメント
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