後手はもっと慎重に
34銀よりも42銀と引く方が良さそうです。これで65歩に33桂と跳ねて
25歩同歩同飛のさばきを見せます。(先手はこれがおもしろくないと見て、早いうちに36歩~37桂と使うのが本筋かもしれません。) ただしここですぐに飛をぶつけるのは少し無理なようです。AIによると、一応はその筋に備えて86歩(寄せ合いになったら85歩~84歩とできる)とか66角と打ってしまうのが候補手です。本に書いてある16歩54歩15歩というのはのんびりしすぎでしょう。後手は穴熊を固めて、この図ですが
AIに聞くと、98香から相穴熊にしなさいと。25歩には31角があるので
後手はまだ動けないです。
ところが本に書いてあるのは66角と打て、となっているのですが、32飛と受けられると
評価値では0近辺の互角です。角を手放しても攻めにくいようです。
本には後手が32飛ではなくて55歩
55同角44歩に45歩42飛44歩・・・と進む攻防が書いてありますが、AIに聞くと、45歩ではなくて36歩だと。
36同歩38飛27角39飛32飛34歩という攻防ですが、
桂馬が取れるので評価値は+300ほどの先手有利です。
また、後手が25歩同歩同飛と動く順については
この図の55歩から始まって、55同銀に25歩同歩同飛とぶつけなさいというのですが、25同飛同桂56角
この自陣角が好手で評価値は+244、先手が指しやすいようです。後手から桂香を拾いにくいのです。
よって後手の正解は55歩同銀を入れないで25歩同歩同飛とぶつける形で
25同飛も26歩も同じくらいの評価値で+97の互角です。先手の16歩~15歩がぬるいのです。
ここでも参照している本が頼りにならないです。戦型が特殊過ぎるのでしょう。