名将会ブログ (旧 名南将棋大会ブログ)

名古屋で将棋大会を開いています。
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SS1-13 角道オープン四間飛車(38)

2023-09-11 | 基本定跡の研究

後手はもっと慎重に

34銀よりも42銀と引く方が良さそうです。これで65歩に33桂と跳ねて

25歩同歩同飛のさばきを見せます。(先手はこれがおもしろくないと見て、早いうちに36歩~37桂と使うのが本筋かもしれません。) ただしここですぐに飛をぶつけるのは少し無理なようです。AIによると、一応はその筋に備えて86歩(寄せ合いになったら85歩~84歩とできる)とか66角と打ってしまうのが候補手です。本に書いてある16歩54歩15歩というのはのんびりしすぎでしょう。後手は穴熊を固めて、この図ですが

AIに聞くと、98香から相穴熊にしなさいと。25歩には31角があるので

後手はまだ動けないです。

ところが本に書いてあるのは66角と打て、となっているのですが、32飛と受けられると

評価値では0近辺の互角です。角を手放しても攻めにくいようです。

本には後手が32飛ではなくて55歩

55同角44歩に45歩42飛44歩・・・と進む攻防が書いてありますが、AIに聞くと、45歩ではなくて36歩だと。

36同歩38飛27角39飛32飛34歩という攻防ですが、

桂馬が取れるので評価値は+300ほどの先手有利です。

また、後手が25歩同歩同飛と動く順については

この図の55歩から始まって、55同銀に25歩同歩同飛とぶつけなさいというのですが、25同飛同桂56角

この自陣角が好手で評価値は+244、先手が指しやすいようです。後手から桂香を拾いにくいのです。

よって後手の正解は55歩同銀を入れないで25歩同歩同飛とぶつける形で

25同飛も26歩も同じくらいの評価値で+97の互角です。先手の16歩~15歩がぬるいのです。

 

ここでも参照している本が頼りにならないです。戦型が特殊過ぎるのでしょう。

 

 

コメント
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